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(短編集)
バースデイ
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バースデイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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映画版も今作も最期のところは「遠山さん | ||||
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数十年前に(え?そんなに経った?)、リングを読み映画は見たのだけど、今回始めて4部作を通読。 鈴木光司という人はリングで大ヒットを飛ばしてホラー作家として有名になった人なのだけど、本質はSF作家なのだろうと思った。 ホラーもSFもどちらも「人にあらざるもの・現象」を書くという点で共通点はあるのだけど、その違いは「説明するかしないか」だと思う。 お岩さんが井戸から出てきて皿を数えていたとしても、それが可能な理由に「お岩さんは実は宇宙人の血を引いていて、肉体が消滅すると粒子状の物質に変貌するのだった」となってしまうとSF。そんな原理の説明など関係なくただお岩さんが恐ろしい顔で恨みを述べるのがホラー。 まあ 個人的な見解なので同意を得られるかどうかはわからないが、理屈付をされると怖くない。幽霊が現れる科学的な説明など関係なく、自分にとって理解のできないものが身の回りにいるのが怖い。 そういった意味で、鈴木光司という人の本質はSF作家なのだろうと思う。 第1作リングはホラーだった。ビデオを見たら死ぬ。ビデオに怨念が込められている。ひょっとしたら自分もいつか見てしまうかもしれない。そう読者に思わせる恐怖があった。 残念ながらそれ以降はSF作家鈴木光司と、「リングの続編」を求められるホラー作家鈴木光司の対立であったのではないだろうか。 とくにループは他の方もレビューされているように、貞子の登場が必要だったのかと思うほど別の話になっている。「リングの続編を」と出版社から要望されて強引にリングの世界に関連付けた用に感じられる。 貞子の性格もすっかり変わってしまい、おそらくリングしか読んだことのない人に「貞子ってすげぇ美人で男を惑わすタイプなんだぜ」とか言っても信じてもらえないだろう。 個人的にはループの礼子と馨はとてもよく造形できていたし、どんどん文章はうまくなっていったと思っているだけに、強引にリングの世界に関連させたのが残念だったように思う。 とは言っても自分もリングシリーズでなければ読んでいたかどうかわからないが。 このバースデイまで読んでいる人にとっては言う必要もないだろうが、リングにあった「怖い」と思えるところはない。ホラーではない。それを良いと捉えるか、不満と捉えるか人によりけりだろうが、自分にとっては「ホラーが読みたい!」と思って読み始めたシリーズだったので不満は残る。 | ||||
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リングシリーズの外伝的な短・中編3編. 2編は「らせん」と関係しており,1編は「ループ」の後日談である. 高野舞,山村貞子,二見馨のそれぞれのキャラクターが掘り下げて描かれている. 作者としては,元々の構想には入っていて,本編では書かなかったけれど思い入れのある部分を, こういう形で発表したのかもしれないが,3部作は十分完成された作品であって, こういう種明かし的な付け足しはちょっと蛇足かなと思う. | ||||
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高野舞がどのような状況で山村貞子を産み落としたのか。 山村貞子とは,どのような人物だったのか。 一人残された杉浦礼子の「その後」はどうなったのか。 シリーズに登場した3人の女性の,それぞれの物語。「死」と「生」,そして「愛」がテーマとなっています。 どれも読んでいて何だか切なくなってしまうストーリー。 | ||||
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「バースデイ」は、どのタイミングで読むかが難しいです。この作品は「リング」「らせん」の番外編の短編と「ループ」の完結編といえる短編から出来ています。そして「ループ」は「リング」「らせん」の”種明かし”作品です。「ループ」を読んでしまった後では「リング」「らせん」番外編に対してちょっと醒めてしまう恐れがあります。「結局、これって、ああいう世界なんだよなぁ・・・」って。でも、「リング」「らせん」を読んで「ループ」を読む前に「バースデイ」を読んでしまっては「ループ」の結論が先にわかってしまうので、「ループ」が描く世界の意外性を楽めなくなってしまいます。ちょっと面倒ですが、「リング」「らせん」を読んだら「バースデイ」の最終章以外を読んでそこでストップし、「ループ」を読み、それから「バースデイ」の残りを読む・・・それも煩わしいので、やはり順番に「リング」「らせん」「ループ」「バースデイ」と読むのがいいのでしょうね。いずれにしても、「リング」「らせん」「ループ」を読んだ人が、「もう少し『リング』ワールドを味わいたいなぁ・・・」と思った気持ちを満たすオマケのような作品です。 | ||||
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