(短編集)
樹海
- 連作短編集 (229)
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リングのようなホラー見たさや、作者への興味本意で読むには耐え難い作品でした。 タイトル通りドロドロした恋愛や人の不幸や血生臭に興味がある人にはうってつけだと思います。 ネタバレを避けて感想を書くとすると、 短編集ではあるものの一応話はリンクしているのですが、リンクのさせ方が雑と言うか安易とゆうか楽しめるものではありませんでした。 また、主観が主人公や作者に変わったり、突然お遊び(1章目のラスト)に走ったりと、ディテールの細かい一本筋の通った作品が好きな私には、読むに耐えられなかった作品でした。 | ||||
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各章につき、富士の裾野に広がる「樹海」をモチーフにして展開していく。語られる主題はズバリ「自殺」。登場人物の背負う人生航路は揃いも揃って、みな果てしなく暗い。各章の人物は一見それぞれに無関係と思わせ、実は見えない線で繋がっており、因果は人知を超えた力によって関係付けられている。それが終章にて総括される、といった鈴木節が拝める。 各章ごとの登場人物が多く、叔母さんだの、実の息子だの、養子縁組だの、それが章を跨いで縦横無尽に語れるので、読者としては人間関係が把握し辛く混乱してしまう。日をあけて読書を再開すると、相関関係は忘却の彼方に飛び、不本意ながら前頁に戻って再読する始末だ。酷評すれば、結果ありきの因果付け物語で、後半は何となく先が読めてしまう有様。 鈴木光司お得意の展開、いわゆる短編を絡め最終章で納得のいく結論を出す、という往年の書き方だが、今回は最後まで読んでも期待したような結末、そう、リング3部作を読んだ直後に感じた様な「納得いく気の晴れる様な纏め方」は見出せ無かった。私事、後味の悪さだけが残る結末、という印象。 遍在:「小説新潮」2011年8月号(「樹海」より改題) 娑婆:「別冊文藝春秋」2012年9月号 報酬:「別冊文藝春秋」2014年3月号(「闘いの報酬」より改題) 使者:「別冊文藝春秋」2014年7月号 奇跡:「別冊文藝春秋」2014年9月号 禁断:「別冊文藝春秋」2015年1月号 | ||||
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タイトルから死(自殺)を巡る短編集かと思いましたが、趣きが少し違いました。樹海へのかかわりは各話ごとに濃淡がありますが、基本的に樹海そのものではなく、人々の人生に焦点があてられています。 各物語は主流傍流を問わず結びついていますが、ミステリー・サスペンス色は薄く、そこを期待する読者には向かないかと思います。 テーマは重く全体的に暗いトーンですが、各話とも内容、文章も濃密で、完成された小説なのではないかと思います。 | ||||
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某作家の推理小説を読んだ後だったからかもしれないが、そちらの作品に比べると内容が薄い、というか、狭い。そこ繋がってるんだ、っていうのがいくつかあったけど、別段驚きもないし、安直。死体の朽ちて行く表現とかグロくて、私の好みではなかった。 最初の主人公の立ち位置が、設定として面白そうだったのに、なんか中途半端な内容で終わった印象。 半分以上読んだけど、あと読むのが面倒になっちゃった。 | ||||
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深い闇を描きながらも、作者の温かな目線を感じ取ることのできる作品。 悲しみと闇の連鎖と対峙してはじめて、人が生きるこの世界を理解し、また希望を見出すことができることができるのかもしれない。短編集でありながら、有機的に絡み合う6編の物語が一つのテーマを紡ぎ出し、見事な構成力を持った作品である。 | ||||
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