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裏庭



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【この小説が収録されている参考書籍】
裏庭 (理論社ライブラリー)
裏庭 (新潮文庫)

裏庭の評価: 4.03/5点 レビュー 68件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.03pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全50件 41~50 3/3ページ
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No.10:
(4pt)

すべてはひとつ。

人間の心の深さ、広さ、複雑さを描こうとした作品だと思います。いわゆる「現実」の世界で主人公、照美に起こっていることは、特殊なことではなく、誰もが経験するような日常です。しかし、その下に照美、照美の両親の葛藤があり、それが裏庭という「非現実」の世界で、過去に裏庭にかかわった人々の葛藤と絡み合って行く様子はすさまじいといっていいでしょう。ストーリーは前半と後半とでかなり趣が変わります。前半はファンタジーらしい要素が目立ち、単純に照美が裏庭世界を冒険している話に見えるのですが、後半になると急に、その旅が照美自身の奥底を探りきわめるものになっていきます。前半の裏庭世界に登場するキャラクターが特に秀逸。コロウプたちの味わい深い語り方や、スナッフの不思議さ、多面性が印象的です。後半は、人によって好き嫌いが分かれそうです。抽象的過ぎるかな、と私は感じました。今流行の海外ファンタジー同じ気持ちで読み始めると、違和感を感じるかもしれません。でもこれはこれですごい作品です。
裏庭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:裏庭 (新潮文庫)より
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No.9:
(5pt)

梨木さんのお話は大好きです。

「心に傷を負うこと」や、「ひとはひとりぼっちだという事実」など現代で安易に否定されがちなことの本質がえがかれていると感じました。つい、遠ざけたり嫌ったりしてしまう悲しみや怒りも「素直に受け入れていいのだ」そんなふうに思えるようになりました。
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No.8:
(4pt)

傷を隠していませんか?

誰にでも触れられたくない過去がひとつは傷となって残っているはずです。それを無理に薬をつけて直そうとしたり、鎧を着てごまかしたりしないでいいと、この本のなかでとあるおばあさんが言っています。この本の中心は多分誰もがもっている「傷」から始まり、そして「傷」で終わっていると私は思います。その傷こそが「裏庭(バックヤード)」であって、誰にも見えぬよう隠され、誰もがもっているものなのでしょう。それを利用して、自分自身をどう成長させるかはその人しだいです。傷に振り回されずに、傷をうまく育てて、自分だけの人生の庭をつくっていくことについてきっとこの本は教えてくれるでしょう。
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No.7:
(4pt)

ファンタジー。しかし・・・!!

前半はファンタジー。でも後半は、とてもファンタジーは触れたがらない部分がクローズアップされます。ずばりテーマは『生と死』。きちんと『死』の部分を書いていて暗くはなるけど、すごく考えさせらせます。梨木香歩さんの文章はとてもキレイ☆心が洗われるような気分です。
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No.6:
(5pt)

いつかまた読み返したい。

主人公の照美と昔子供だった大人たちが繰り広げるファンタジー。秘密基地で遊んだこと、大人にかまってもらえず寂しかったこと、自分だけの世界をもっていたこと。そんな甘酸っぱい子供時代を思い出すような切ない感じがしました。今は子供でも、もう大人でも、読みたくなったらいつでも裏庭へ。
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No.5:
(4pt)

いろいろな象徴。

裏庭はだれでももってる深層心理。気付きもあれば気付かない事もある場所。血筋はもっとも濃いもので深層心理に影響する。おおきなテーマをファンタジックに描き読者をも自分探しの旅に出かけさせてしまう作品。ただし登場人物などが複雑なので、2度3度読みたいとおもう。
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No.4:
(4pt)

よだつ

最後のほうは身の毛がよだつ思いをしました。
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No.3:
(5pt)

癒しとは?

このごろ事在るごとに『癒し』という言葉を耳にします しかし、本当に私達は癒されているのでしょうか?私はこの本を読んだ後そんなことを考えるようになりました。安易に癒しを求める人はただ自分が負っている傷から目をそむけているだけで何の解決にもなっておらず、本当の癒しを求めるならば自分の傷を見つめそしてそれと向き合っていくそんな姿勢が大切であると気付かせてもらいました。
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No.2:
(4pt)

登場人物一人一人が気になります。

「りかさん」「からくりからくさ」と続けて読んでみました。ほかの2作と同様、この作品でも、登場人物(この現実の世界とシンクロしているもうひとつの世界の住人も含めて)がとても気になる人(もの)ばかり。みんなそれぞれ目に見えない傷を抱えて(もう一つの世界では、それが目に見えるのですが)生きていて、どうやったらもっとうまく生きていけるのか途方にくれている気がします。その傷がもうひとつの世界をこの世にひきつけるのでしょうか。読んでいるときよりも、読んだ後、一人一人の登場人物のことを思い出しては『これはこういう意味だったのかなあ?』と考えさせられるような、そんな本でした。
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No.1:
(5pt)

すこし恐ろしい、家族を想うファンタジー

これは子供でも大人でも楽しめる一冊だと思います。子供にとっては見知らぬ世界での冒険、大人にとっては家族、血というものが持つあたたかなもの、懐かしいものを感じるが故に。照美は弟を失ってから、母の愛情が自分に向いていないことをうすうす感じていた。そして、昔からいわくつきの洋風屋敷、バーンズ屋敷を訪れる。だれもいないはずなのに、感じる何かの気配。やがて照美は大鏡の前である呪文を口にする・・・「Tell Me」照美は不思議な世界へ迷い込む。遠くで礼砲が鳴る、まるで死を待つかのような世界。スナフキンに似た青年、スナフとともに世界を巡るうち、照美はこの世界の秘密、スナフの正体、そして家族のぬくもりを知る・・・。ただきれいなだけではない、恐ろしさを持った異世界が魅力的。底辺に確かな家族への想いがながれる作品。
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4101253315

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