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裏庭
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裏庭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 1~20 1/4ページ
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時系列的にも「はてしない物語」のパクリではないといいが。 ティーパーティー(?)のシーンがいかにも日本人が描いた海外といった感じで話に入り込めない。 現実世界の余計な実写が多いし、全体的にも2/3位の長さにできるのでは。これから読む人には、借りて読む程度がおすすめ。 | ||||
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西の魔女がよかったので、読んでみましたが、残念ながら、入り込めませんでした。 この作品はかなりコアなファンの方向きかもしれません。 | ||||
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文脈の下に流れるシュタイナーの思想を知っていることが、おそらくこの物語の世界を主人公と共に歩くことの助けになると思います。それは「モモ」も同様ですが、シュタイナーを知らずとも物語に惹き込まれ作品の根底にあるものに深く感じ入ることができるかどうか、という点で物足りなさを感じました。 ただ作品をどう感じるかは人それぞれで、これを超えるものには出会えないと思う人もいるでしょう。 シュタイナーに興味のある方は一読してみると面白いかも知れません。 | ||||
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大好きな裏庭が背景にあるファンタジー。でも、読後感は重かった。扱うテーマが「死」であり、その「傷」であった故なのだろうか。『トムは真夜中の庭で』のようなイメージを抱いていた。レイチェルばあさんとマーサのやりとりは楽しかった。庭とは何かを語っている。 裏庭で起こるファンタジーの冒険部分に今ひとつ入り込めなかった。メッセージは十分伝わってきたけれど、とても残念。 | ||||
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綺麗でした。 | ||||
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梨木香歩さんの作品は、「家守奇譚」「冬虫夏草」を読ませていただきました。この「裏庭」は主人公の成長をファンタジーの世界で表現しており、非常に取り組みやすい内容と考えます。ただ、文章表現としては、「家守奇譚」「冬虫夏草」には及ばないところがあるようです。とても楽しませていただきました。 | ||||
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童話的モチーフを多用しているそうで仕方ないかもしれないが、常に双子がセットで1人亡くなったら特殊扱いとか、双子親として多胎は本当に妊娠ハイリスク郡でそういう人もいるんだからと辛くなったし分からないのかなとイラッときた。平凡な双子はみんなそっくりで同じセリフ喋らせるとか、いくら童話モチーフと言われても双子親としてはそんなの要らないし、双子のうち1人しか生きられなかった存在を特徴は特殊でもすごい力を持つ方の特徴ですと言われたって全く嬉しくない、不快でしかない。 あと西の魔女もだけど、白人に憧れてるのでしょうか。 それ自体は否定はしないが、古臭くはあるし、他の人種も描いたらいいけど、たぶん他の描写を見るに正当には描いてもらえない気がする。 黒は醜く悪い存在の色として繰り返し描かれていて、使い古されたよくある描写パターンではありこの小説だけではないのは分かっているし10年以上前の日本人が書いた本では仕方ないかもしれないが、もういい加減こういう刷り込みから子ども達を自由にしてほしい。 あと人間には男女しかいないとか、特徴な種族は男女両方とかも、人間も男女以外もいるし、両性って自認の人も確かに存在するけど、これはそうじゃなく、人間ではないことからも、昔の神話的な存在として描かれている感じがあり、これも時代遅れで偏見を再生産するような描写だと思った。 子どもも読んで白けていた。 ファンタジーとしても特に面白くなかった。 | ||||
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昔読んできになっていから買いました。中古ですが、とてもキレイに届きました。よんでいたら久しぶりに、引き込まれていく作品です。 | ||||
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おもしろい。すき。 | ||||
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2019年97冊目/10月8冊目/『裏庭』(新潮文庫)/梨木 香歩/P.412/2000年/★3.3 #読了 #読了2019 初めて梨木香歩の作品を読む。最初は何の話だろうと思っていると、9割ファンタジーだった。古いお屋敷の鏡を覗くと異世界につながり、心は成長して現実世界には当日に戻ることができた。普段あまりファンタジーは読まないので、終始宮沢賢治の作品を読んでいるような気分であった。本書を通して梨木さんが伝えたかったことは何だろうか。人は誰かのために生きるべきではあるが、その前提として、自分を大切にしないといけない、とか。人はみんな自分の”裏庭”を持っていると思う。そういう世界も自分にはあったなって思い出しました。 | ||||
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私も子供のころに色々な冒険や遊びをより、その中で色んな経験をして大きくなりました、その様な内容からソコソコ面白かったとは思います。 | ||||
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空想が広がるような、その世界に入り込ませてくれるような話は元々好きですが、あまりにリアリティが無さ過ぎて、ファンタジーすぎて、最後まで読むに至りませんでした。 | ||||
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簡単に言えば主人公がファンタジーの世界に行って、「教訓」めいたことを言われる話。 どうにも説教臭くて苦手でした。 ファンタジーの住人たちもどうにもワクワクしなくて、いかにも現実世界の諸問題のメタファーです、みたいなキャラばっか。 なんか引きこもりとか、癒し詐欺とか。 ファンタジーの住人たちが語ってるはずの事が、「怒りとは」「悲しみとは」「自分とは」とか…とにかく精神分析学臭い。 こいつらが幻想の世界の中で確かに生きてるって感じがまるでしない。 主人公に「教訓」を授けることありきで存在している書き割りという感じのキャラ達なんです。 で、主人公に「人間は過去のトラウマという心の傷とどう向き合うのか」、みたいなことが延々語られる展開。 なんか読者の自分が、カウンセリングというか自己啓発セミナーを受けさせられてるような感じで…。 ファンタジーの世界の住人にまで、こんなああしろこうしろと言われたくないです。(笑) 自分はファンタジーだったらいっそ不思議の国のアリスみたいに、なに一つ教訓なんてない話の方が好きですね。 当然ながらこの本が好きな人に対して水を差そうというつもりはないです。 自分には合わなかったというだけの話。 | ||||
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最高の作品だ。 膨大な世界観やキャラクター、ここの底に震えました。 | ||||
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とあるネット掲示板にて、オススメな本とのことでしたので買いました。 人との繋がり方が、とても良く書かれていて面白かったです。私はメルヘンチックな異世界ものの作品が大好きなので、この本は性に合っていたみたいでした。ただ、後半は私の想像力不足なのがいけないのですが、想像するのが色々大変でした。それと、私個人が望む最後ではなかったので星を一つだけ減らさせて貰います。すみません。 色々書きましたが、この本は人によっては、色んな解釈の仕方が出来る本なので、オススメしたいと思います。 ※ネタバレになるかもしれませんが、大好きなムーミンの作品によく似た人物が出てくるので、個人的には良かったです(笑) | ||||
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現実と、バーンズ屋敷の鏡から通じる「裏庭」の2面の物語です。 あらすじ 鏡を通じて入り込む意識(ここでは、無意識までを含めたものと思いました。)に入り込んでみると、「分割」が生じてしまっていたり(藩として表現されています)、またそれぞれ分かれた部分の良さが安易な小手先の対処でかえってスポイルされてしまっている世界が広がっています。 主人公は、その中にあって、いくつかの手助け(たとえばスナッフ)を得ながら再び世界の統合を果たしていく、という「鏡の世界」のストーリーが完結すると、「本来の世界」でも変化が現れるものです。 ※全体に暗喩的な要素が多数ありますので、多義的な解釈が成り立つとは思います。 感想ですが、やはり対象層は若い向けかなと思いました。 年がいってきてヒネくれたタイプ(私ですが)、自己に向き合うことで救いが得られるというのは、割と単純だなって思ってしまったからです。 他方で、青年期の方にあっては、独特の日々の葛藤なんかが、まっすぐに投射されたような作品に感じられるのかもしれません。 ただし、バーンズ屋敷の質感、庭のイメージ、鏡の世界(=裏庭)のイメージ、「説明不足な登場人物も居るのは何故か」などを理解して読むのは、やや豊かな経験を求めるようにも思いました。 登場人物は多くもないと思いますが、セリフ回しの際に「誰のセリフか」が分かりにくいのが、他のレビューでの「難解さ」を訴える理由でしょうか。 また、登場人物の背景説明については、敢えて捨象されている者(たとえば、スナッフ等)もいるのが捉えにくい要因かも知れません。 | ||||
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読み始めて、裏庭の世界の話の部分は、すこし苦手な感じでしたが、徐々に慣れてきて、30年前に読んだ、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」のような感じがしました。 私には、最後に、照美が思った「私は、もう、だれの役に立たなくてもいいんだ」という言葉に出会うために、この長い物語を読んだのだなと悟りました。 とてもいい作品です。 | ||||
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ファンタジー大賞をとっている作品です。裏庭とは“障害をもつ子ども”という言葉の意味もある。言葉を上手く使う作者の特徴が出ています。 | ||||
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第一印象は、バーネット作「秘密の花園」に似てる!でした。(悪い意味では無いです) 1.親から充分な愛情を注いでもらえない子供が、→レストランを経営する共働きの両親を持つ小学生・照美が 2.長いこと閉ざされていた庭に入り、 →戦前にバーンズ一家が住んでいたが今は廃墟となった洋館の「裏庭」に入り、 3.そこでの体験を通して成長していく。 →「裏庭」での冒険を通して、本当の自分とは何かを考え、成長していく。 こうした大まかな流れがよく似ていると思います。とはいえ、こちらのお話はもっとファンタジーに満ちて、複雑でした。 ここでいう「裏庭」とはただの庭ではなく、もっと広い、人の心の中を映したような抽象的な世界です。「裏庭」世界の崩壊を知らせるべくなり続ける礼砲。3つに分かれた藩のそれぞれに存在する親王樹とそこに住む3つ子のおばば達。藩の人たちに蔑まれて雑用を押し付けられる、雌雄同体で通常は双子のコロウプと呼ばれる者たち。貸し衣装屋を営む「職を持つ」特別なコロウプ、ソレデとカラダ。地下深くに存在するが、そこから生きて帰った者はいないという「根の国」。世界の終わりを感じて地上へ這い出してきたハッカクモグラやクロミミズなどの奇妙な地中の生き物。大地の向こうに高くそびえ、何者も寄せ付けない空気を放つクォーツァスの峰。時々コロウプの泉に現れるという「幻の王女」。。。そんなファンタジーな世界を、ムーミンに出てくるスナフキンのような風貌の庭番スナッフと、双子の片割れと手を失ったコロウプ「テナシ」と一緒に、バラバラになった「1つ目の竜の骨」を元に戻すべく、テルミィ(裏庭での照美の名前)は旅に出ます。旅の道中はまるでファンタジーのロールプレイングゲームのようでした。しかし、物語は段々厳しく、核心に迫っていきます。旅を続ける中でテルミィは「本当の自分」に向き合わざるを得なくなります。それはつまり、自分の抱える問題(両親との希薄な関係)や、思い出したくない辛い経験(自分のせいで双子の弟を亡くした)も含めて、自分を構成するもの全てに目を向け、きちんと消化するという作業です。そうして本当の「私」を発見した照美は、一回りも二回りも大きくなって元の世界に戻ってきます。 そもそもなぜ照美は裏庭に行くことになったのかを考えてみたのですが、それは照美のおばあちゃんの仕組んだことではないかと思うのです。おばあちゃんの意思で「照美=TELL ME」という裏庭へ入る呪文が名付けられたことが縁で、照美の冒険は始まります。その冒険の中で照美はおばあちゃんに会い、おばあちゃんの愛情を感じるのです。まるで生きている間にできなかったこと(照美が生まれるずっと前におばあちゃんは亡くなっています)、家族へ愛情を注ぐということを裏庭を通して成し遂げるために、おばあちゃんはテルミィを裏庭に呼んだのではないか?と思いました。 | ||||
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「裏庭」に入るには。 純粋な心を持つ生きている人間が、裏庭を自分のものに塗り変えながら、自らその道を切り開いていかなければならない。 裏庭で「道」を進んでいく間、自分を自分でみつめて、深く問いかけをする必要がある。これまで目をそらしていた、自分の中や、周囲の人の汚いものにも、徹底的に踏み込んで、自問自答して、答えを見つけていかなくてはならない。そうしているうちに、少しずつ「裏庭」の王女になる。 主人公照美だけでなく、周囲の人たちの、魂の冒険のお話なのかな・・・。 もちろん「裏庭」が必要がない人物も登場する。深い問いかけをこの人生では必要としていない人?! そういう人は「裏庭」という言葉がもう苦手らしい。笑。 買って17,8年経つ本なのだけれど、何度も読んでしまう。 照美を始めとして、さまざまな年代の登場人物それぞれの心に、自分の気持ちを沿わせて読める本。 (このお話風に言うと)読んでいる最中も、読後に普段の生活に戻ったときにも、読者の自分の心の痛みの「剣」も、しっかり磨かれて、宝剣に変わるような気がする。 今回印象に残った場所は・・p246 「なりたいのは、私しかいない」 「もう寄せ集めの自分なんか嫌だ。他の何者にもなりたくない。私が私になりたいと思うのは息する方法を手にいれたいと思うのと同じだ。どうしても必要な事なのだ。生きていくのに欠かせないのだ。私は頭のてっぺんからつまさきまで、ぴっちり私になりきりたい」 梨木さんのご本の中では一番好きな話です。 | ||||
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