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裏庭
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裏庭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 41~60 3/4ページ
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照美が裏庭の世界に入り込んだ時には、これから始まるぞ!とわくわくしながら読んでいたのですが、次々と切り替わる場面、あまりにも多い登場人物に疲れて、途中から読むのがだるくなりました。 登場人物にはそれぞれ意味があるのでしょうが、あまり深読みは得意でないので・・・最後のほうで出てきたタムリンなど、何のために出てきたのかさっぱり分かりません。 梨木さんの作品に出てくる外国人はみんな日本語が堪能。レイチェルも少女期に日本に住んでいただけなのに、老女になった今でもとても流暢に日本語を話す。これもなんだか不自然な気がしました。 | ||||
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本当に美しい話。 初めて言葉の存在に感謝した。 美しいだけじゃない。 少女の孤独や苦悩。 彼女は自分を見つけるために長い旅に出る。 全ての先に待っているのは、 きっと希望だと信じたい。 あの庭が優しく、僕らを癒してくれるから。 | ||||
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思春期以上の年齢の人なら、ハリーポッターよりこちらの方が多分好きになるでしょう。「ナルニア国ものがたり 銀のいす」とも、また、場面が章毎に替わる展開は「海辺のカフカ」とも似ています。 主人公は13歳の綾子。両親の愛情がやや薄い、一寸寂しい少女です。登場人物の多くは、肉親の死などを経験し陰があります。裏庭は異界でもあるし、人が持つ心の反映でもあります。その裏庭で綾子は何度も試練に会い、すごく大人びていきます。 文章も読みやすくファンタジーの秀作でしょう。梨木香歩さんの作品をもっと読みたくなりました。 | ||||
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まとめあげたファンタジーです。 何か大切なものに気付かせられる本です。 凄く読みやすいし、一つ一つの文章がとても綺麗。 梨木果歩さんにしては長めな物語ですが、飽きることなく読めました。 この世界に是非入り込んでみて下さい。 | ||||
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今は空き家になっている、丘の麓のバーンズ屋敷の庭は、子どもたちの格好の遊び場だ。けれどバーンズ屋敷には、もうひとつ庭があった。友だちのおじいちゃんから、その不思議な“裏庭”のことを聞いた照美は、ある日自分も“裏庭”に迷い込み、不可思議な世界の大冒険を余儀なくされる。 冒険が進むにつれ、自分が目を背けてきた現実とも向かい合う照美。悩み、傷つきながら成長する照美を、ついつい応援したくなってしまう人も多いのではないだろうか。 “裏庭”は、非日常の世界ではあるが、人の心の奥深くを映した鏡でもある。ほんの少しの勇気さえあれば、“裏庭”への扉を開くことができるのかもしれない。 | ||||
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バーンズ家のお屋敷には不思議な鏡があって それは「裏庭」へと続く扉だった・・・ というわくわくするような物語の始まりで、 読み出すと、もうその世界観に圧倒されます☆ この本の中には本当に本当に沢山のメッセージが込められていて、 読む時の自分の状態によって、「ストライクゾーン」が微妙に違うのも面白いです。 自分の進む道に悩んでいる時、とても読みたくなる本で、 今まで時間を置いて3回程読み返したのですが、 そのたびに、「!」 という発見があります。 読み終わったあとは、梨木さんの作品特有のとてもおだやかな不思議な気持ちを感じます☆ お子様から、大人まで、期間をおいて読み返してみてください☆ ぜひ読んで見てください。オススメです。 | ||||
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子供のころ、いろんなことを考えていました。いろんなことで悩んでいました。今考えると、すごくどうでもいいようなことだったかも知れません。そうではないかも知れません。この本を読んで、子供のときに考えたことを思い出しました。いつから大人になるのか分からないけれど、この本の主人公は、この物語の中で少し大人になりました。この本は一見ファンタジーですが、実に様々なことを考えさせてくれる本です。 | ||||
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いまだにファンタジーが苦手な私には、前半を読み堪えるのがとても辛かった。コミックでも読んでいるような(コミックもほとんど読まないけれど)場面の進め方や子供っぽい表現に付いていくのに精一杯であまり楽しめなかったというのが本音です。それでも盛り込まれた課題の量やその複雑さから見て評価は五つ星です。かなりの後半になって主人公が幾多の苦難に立ち向かうあたりから、話の密度が増してきて、手応えを感じてきます。 思春期の少女が自身の内面(裏庭)を深く見つめることで、醜い部分を認めることができ、癒され、また抑えられていた感情を回復する。その結果、両親や友人との関係を取り戻すことが出来たと言うように読みました。また、祖母から母へ、そして母から娘へと受け継がれていく血のつながりの因縁を考えさせられました。 私も自分の裏庭を見に行ってきま~す。 | ||||
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弟の死、それを忘れようと仕事に没頭する両親を見ているうちに、いつの間にか心の内を言えなくなってしまった少女照美。そんなとき、仲良くなった友達のおじいちゃんから、教えられたある秘密。バーンズ屋敷にある大きな鏡は、『裏庭』と呼ばれる心の庭へと続く扉で、資格があるものだけが行くことが出来る世界 だと。本当の愛や深い思いやりを持っているのに、傷を恐れ心を閉ざしていまうことで、憎しみや悲しみを生んでしまうという悲劇。勇気を持って心を開き向き合うことの大切さを教えてくれるファンタジー小説にして、奥の深さを感じさせる作品です。 | ||||
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誰もが持っているだろう煮え切らない部分を描いてくれているように感じ、とても考えさせられました。共感、謎、反省、感動を行ったり来たりでとっても忙しかったです。現実性と幻想性を兼ね備えた彼女の不思議な世界を、(綺麗な部分だけではなく汚い部分も描いてあったので)私は素直に受け入れられました。ぽーっとしている私には一度読んだだけではしっかりと理解する事は出来ませんでしたが、それでも彼女の世界にぐぃぐぃ引き込まれました。おすすめです。 | ||||
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世間で思われているほど少女の時間は明るくも華やかでもない。悩みもあれば深い闇を背負ってもいる。そうした少女の一人、照美のファンタジーは、いわく付きの古い洋館で、現実世界の向こう側の裏庭をつくることになるのだろう。 この物語は、「ハリー・ポッター」や「ダレン・シャン」シリーズのように明るくも楽しくもない。なのに、どうしても読まずにいられない。照美のファンタジーがリアルに感じられるのだ。裏庭の「テルミィ」と現実世界の「照美」、バーンズ屋敷の持ち主、照美の家族が綯い交ぜになってミステリアスで読み応えのある物語になっている。 | ||||
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知的障害のある弟が池でおぼれて死んでから、仕事に没頭し始めた両親と、寂しさを表現できないままに暮らす照美。両親にかまってもらえない代償のように、照美は、友達のお祖父ちゃんと仲良くなる。そのお祖父ちゃんが教えてくれた、バーンズ屋敷の「裏庭」。今は廃屋になっているバーンズ屋敷の階段には、大きな鏡があって、資格のあるものだけが、そこから、「裏庭」と呼ばれる異世界にいけるのだという。そんな話、信じていたわけではないけど、どうしようもなくやるせない気分のある日、照美は、バーンズ屋敷に忍び込んでしまった。お祖父ちゃんのいっていた鏡は・・あった。触ってみると、「フー・アー・ユウ」と問いかけてきた。「テル・ミィ」と答えた照美。「アイル・テル・ユウ」という声とともに、照美は「裏庭」へ誘い込まれた。「裏庭」の中は、滅びを報せる礼砲が鳴り響き、不可思議な住人たちが右往左往している。全てが象徴的で、何一つ無駄の無い登場人物たち。少女の通過儀礼を、見事に描いていると思う。少年の通過儀礼は、冒険に出たりする、外交的なものだけど、少女の通過儀礼は、内へと向かうんだなぁと納得してしまった。初めて読んだときは、なにがなんだかわからなかったこの作品。二度目に読んで、泣きました。照美のパパが、死んだはずの息子と出会うシーンと、照美のママが、母親へのわだかまりを解くシーン。主人公は照美なんだけど、照美に感情移入するには、年をとり過ぎた私^^;好き嫌いはあると思うけど、名作だと思っています | ||||
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「読んでいるときはすごく惹きつけられる、どんどん先を読みたくなる本だったにもかかわらず、でもちょっと難しかった」それが正直な感想です。ファンタジーの部分は、どうもかなりの想像力を要し、イマイチ場面が頭に描ききれないこともしばしば…。設定などの物語の組み立て、構想がちょっと甘かったのではないかと私は感じました。あまりにも唐突な印象を受ける出来事が多すぎた気がします。これだけのことを詰め込むにはもっとページ数が必要だったのではないか、と思います。物語としては長くなりすぎるかもしれませんが、そうすれば、ひとつひとつの出来事、ひとりひとりの登場人物に対してもっと思い入れを持って、もっと納得して読むことができたような気がします。とはいえ、面白くない作品を読むときのように、読むのが苦痛ということは全くなく、むしろどんどん読み進むことができ、すごく惹きつけられ、著者の文章力にすばらしいものを感じた作品でもあります。私にもう少し想像力があったならば、違う感想になったかもしれません。 | ||||
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というのが本音です。私はこの本大好きです。ただ、時間の合間をみて「ささっと」読めるような本ではないなというのが正直な感想です。時間をとって一文一文を噛み締めながら読みたい1冊ではないかと思います。1度は自分や人について悩んだことのある人、読んで後悔はしないはずです。 | ||||
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おもしろさがよく分からなかったというのが本音です。テンポのよい進行にも関わらず登場人物が複雑すぎてラストの急展開についていけなかった。何回も読めばおもしろさが分かるのかもしれないけど・・・。心に残る言葉も少なく、ちょっと期待はずれでした。 | ||||
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鏡の向こうの世界が一見メルヘンな世界であるからこそ、そこで起こる出来事と現実は、よりぐさぐさと胸に刺さるものでした。最終的に、少女のまわりの人々にはそれなりに穏やかな日々がくるように思いますが、鏡の向こうで自分のbackgroundを見つめてきた少女自身は子供らしさが欠けてしまい、変に大人びて違う人間になってしまったように思えました。これが成長と大人になる過程を描いたものだとしたら、少し悲しい感じがします。でも、奥深くてよい物語だと思いました。 | ||||
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色々な物語を読んできましたが、久々に最後まで読めた小説です。ファンタジーのような冒険小説のような物語の中に、梨木さんからの多くのメッセージが伝わってくるように思います。生きること・死んでしまうことなど・・・・・。一つ一つの言葉の裏、行動の裏にそれぞれ深い意味があるように思えます。植物や風景の描写も細かく、物語の中の景色が目の前に浮かび、ますます「裏庭」に引き込まれます。生きていくことに疲れを感じている時、自信がなくなったとき、暖かく励ましてくれる作品です。読み終わった後、きっと安心感・感動が得られる事間違いなしです。 | ||||
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人間の心の深さ、広さ、複雑さを描こうとした作品だと思います。いわゆる「現実」の世界で主人公、照美に起こっていることは、特殊なことではなく、誰もが経験するような日常です。しかし、その下に照美、照美の両親の葛藤があり、それが裏庭という「非現実」の世界で、過去に裏庭にかかわった人々の葛藤と絡み合って行く様子はすさまじいといっていいでしょう。ストーリーは前半と後半とでかなり趣が変わります。前半はファンタジーらしい要素が目立ち、単純に照美が裏庭世界を冒険している話に見えるのですが、後半になると急に、その旅が照美自身の奥底を探りきわめるものになっていきます。前半の裏庭世界に登場するキャラクターが特に秀逸。コロウプたちの味わい深い語り方や、スナッフの不思議さ、多面性が印象的です。後半は、人によって好き嫌いが分かれそうです。抽象的過ぎるかな、と私は感じました。今流行の海外ファンタジー同じ気持ちで読み始めると、違和感を感じるかもしれません。でもこれはこれですごい作品です。 | ||||
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「心に傷を負うこと」や、「ひとはひとりぼっちだという事実」など現代で安易に否定されがちなことの本質がえがかれていると感じました。つい、遠ざけたり嫌ったりしてしまう悲しみや怒りも「素直に受け入れていいのだ」そんなふうに思えるようになりました。 | ||||
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誰にでも触れられたくない過去がひとつは傷となって残っているはずです。それを無理に薬をつけて直そうとしたり、鎧を着てごまかしたりしないでいいと、この本のなかでとあるおばあさんが言っています。この本の中心は多分誰もがもっている「傷」から始まり、そして「傷」で終わっていると私は思います。その傷こそが「裏庭(バックヤード)」であって、誰にも見えぬよう隠され、誰もがもっているものなのでしょう。それを利用して、自分自身をどう成長させるかはその人しだいです。傷に振り回されずに、傷をうまく育てて、自分だけの人生の庭をつくっていくことについてきっとこの本は教えてくれるでしょう。 | ||||
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