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神鳥〔イビス〕
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神鳥〔イビス〕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 1~20 1/3ページ
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明治期の女流写生画家の幻想絵(花鳥絵)に魅せられた挿絵画家が、三文小説家と一緒に明治期の絵に描かれた朱鷺の痕跡を求めて、奥多摩の日原から鷹巣山に登る途中、幻想的な風景のなか幻の巨大な朱鷺 に襲われ、死に物狂いで小説家と共に留浦まで下りるホラー小説。山好きであれば、日原から稲村岩コースを経て、鷹巣山に登り、峰谷橋経由で留浦に下山するコースが頭に浮かぶ。切れのよい文体により怖さと美しさの共感を味わうことができる。 | ||||
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オチてない、自分たちの身に降りかかった怪奇現象について判明し、これから解決方法を探しにいくぞ!といった所で話が終わる。何も解決していない、そんなのありえるのか?プロの書いた本でこれだけ評価されてるのにこんなオチとか信じられない。そもそもトキが絶滅させられたから人間を怨んで肉食幽霊になって発狂するまで襲い掛かってくるという展開自体荒唐無稽にも程がある。 | ||||
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どんなホラーなのかと思って読んだが、直接の怖さとしてはヒッチコック映画の「鳥」を連想した。 | ||||
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ホラー部分については、小松左京あたりが短編で書いていそうな発想です。 そういう意味では、篠田節子もSF的な発想を持った作家ですし、ストーリーテリングのうまさでも共通しています。 加えて、謎を追ってあちこち調べ回るという、ワクワクなプロットもこの作家の得意とするところ。 卑近なドラマ的部分も派手な映画さながらの手に汗握る部分も、引き込まれ読まされてしまいます。 そして、ハッピーエンドではないのに、ラストに力強い希望を示すところもすばらしい。 否定的なレビュアーが嫌う葉子と美鈴のキャラクターも、このためだったのかと見事に納得させられます。 同じ体験をしたであろう画家と映画監督の死の理由も、最後にしっかり納得させてくれます。 何もかもが計算された設定と展開だったことがわかるのです。 刺激的なホラーだけを求める人には物足りないかもしれませんが、総合的な娯楽小説としては完成度の高い傑作だと思います。 | ||||
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美鈴のキャラ造形はかなり厳しい。80年代青年誌的エロコメ風キャラとでもいいましょうか。 でも葉子さんの良さを出すにはこれくらいあけすけで可愛げのある相棒がいいのかな。 読んでいて、最後には彼のことも好きになってましたね。 朱鷺は脳内でモンハンのイヤンクックに変換されてしまった。 | ||||
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他の方のレビューにもありますが、主役の一人の男性作家がとにかく不愉快。 なにゆえこんなキャラクターにしたのか・・・ | ||||
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一枚の絵の恐ろしさを発見した男女のカップルが、その絵を描いた画家の足跡を訪ねて東京近郊の山に入り込み、異次元の世界の怖さを死ぬほど味わうという小説ですが、面白く読みました。こんな経験は絶対にしたくないですが 作者はこれでもか・・と執拗に残酷に攻め立ててきます。トキの生態にも触れていますが興味深かったです。 異次元の世界から現実世界に戻るところがやや物足りなさを感じましたがほっとしたことも事実です。 | ||||
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主役2人が気持ち悪すぎた。 男の方は言動や見た目の描写が気持ち悪い。性格もかなり図々しくて気持ち悪い髭面薄毛の小太り男のくせに距離なしでセクハラもしてきて生理的に受け付けないタイプ。処女だのセックスだのうるさくて最後まで不快だった。なんでこんなキャラ相方にしたんだ…と読むのが辛かった。キモさが尋常ではない。 女の主人公は自慢とまではいかないもののちょこちょこ自虐風自慢に近い描写が多くて好きになれなかった。刺々しくて性格の悪さが滲み出てて、自分のことは良く言うのに、他人には結構辛辣。安直だだの批判的な物言いをしたり、自分の目は確かだっただのそういうのばかりでイラッとした。 ホラーものの女主人公目線ってなんでこんな高圧的でイラッとするような物言いをする作品が多いのか…祝山の主人公と同じでちょくちょくイライラする あと男のこと満更でもないのかあからさまに拒否したりしてないのが理解できなかった。 男がいざ迫って来た時とか言葉とかも弱腰でいらいらした。 絶対こんな男と行動を2人っきりで共にしたくないし、家族にもちゃんと仕事関係だけの人だと否定すればいいのに一切それをしないで肯定するかのような返しばかりで…自分はなんでこんな気持ち悪い2人組を見せられてるんだと何回思ったことか。最後の展開も全然嬉しくなかった。 昔の男に関してもめんどくさすぎ。自分から夜遅くに家庭を持った男の自宅に電話して冷たくされたからって(冷たくといっても質問にはきちんと答えてもらえてるしあとで情報を送るともいってくれた)二度と電話なんかすまいって何様… ホラーの内容的にはおもしろかった。絵の見方次第で印象がかわったり真相もわりと面白かった。 危険な敵のいる扉をわざわざあけて用を足す所とか不自然なシーンは多いものの軽く流せる。 大まかな感想としては主役2人に魅力がなくて不快感が勝ってしまった。しかも魅力はないのに肝心のホラーの内容より2人の濃いキャラの方が前に悪い意味で出ていてとても残念。キャラものとして読むのもキツい。さえない2人組の気持ち悪い会話が多くて嫌になる。下ネタが多すぎてせっかくのホラー要素が台無し。途中までは頑張って読んでいたが(それでも2人のくだらない会話はスルー)最後の正体を掴んでからの戦いのシーンは流し読みした。 | ||||
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少なくとも私の読んだ文庫版には、そういった情報がありませんでした。 『竜と流木』や『絹の変容』などの著者のモンスターパニック系作品が好きで手に取って、そういう方面では裏切られることはなかったのですが、読んでいて本書(93年)よりも翻訳が出たのが早い(89年)海外短編 『オレンジは苦悩、ブルーは狂気(苦悩のオレンジ、狂気のブルー)』デイヴィッド・マレル、が元になっているとしか思えませんでした。 そのことを書いておいてくれないと、オマージュではなく盗作といわれてもしかたないのではというくらい、 中盤まで(イラストレーターの主人公、絵に秘められた秘密の内容、画家や関わったものの自殺、目をつぶすこと、ある時から変わった作風、イメージを得た場所の捜索)と終盤(創作に打ち込むことで逃れられる、それまでの凡庸さから脱却した傑作を生みだす)の展開が似ているのです。 その上、作品内で「剽窃することを要求されながら、オリジナルを超えた」という文章が出てくるので、マレル作品の方が大好きな自分としては深読みしてしまって嫌な気持ちになりました。 内容自体は、後半のオリジナル展開も悪くないだけに、なんとも残念な印象が残ってしまう本でした。 | ||||
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本屋を探して無かった物が手に入ったのでよかったです。中古品でもきれいでした。値段が安くて良いと思いました。 | ||||
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現実と幻想を描く作者の手腕が見事で、物語に一気に引き込まれます。 国が力を入れて保護しようとしている絶滅寸前の儚げなあの鳥が、これほどまでの呪いをもたらすのかという恐怖と、呪われたら最後、そこから逃れることができないという恐怖がひしひしと伝わって来ます。 生物に襲われる人間を書くと篠田氏は本当に上手いです。「絹の変容」と同様に、無駄のない簡潔な文章で綴られた第一級のホラー小説です。 | ||||
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短編集の「家鳴り」が面白かったので、評価が高いこの作品を読んでみました。 バイオレンス作家の男性の言動がセクハラ的な意味で気持ち悪すぎて不快で、読むのがつらかったです。 絶滅させられた動物の怨念、というアイデアは新鮮で面白かったです。 だた、おもしろいホラー小説とどこかで読んで買ったのですが、あまり怖くなく、ホラー小説といえるかは不明です。 鳥が何となく怖い、という人はホラー小説としてとても楽しめると思います。 | ||||
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内容自体は普通です。 話題の登山の遭難描写についてですが、私は普段から山に登る身ですので到底リアルではありませんでした。 それと100年前にトリップするシーン、どうして疑いなく受け入れられたのかがよくわかりませんでした。 あととにかく主人公が気持ち悪くて耐えきれませんでした。32歳、頭が悪く実家パラサイト、自己正当化とプライドだけ高いTwitterによく居るキモオタ系陰キャ女子です。で、失恋引きずってて恋愛と脱処女がしたいと。 もう気持ち悪すぎて。なんでこんなキャラにする必要があったんだろう。 そして作中のホラー描写、ホラー展開に主人公のこの要素は何も関わってきません。本当になんでこんなに不快なキャラにしたんだ…。 本当に時間の無駄でした。皆さんの言われる絵画描写も、何も思いませんでした。 ただ、シナリオ自体は別に悪くないです。けれど、別に怖くもないですね。 | ||||
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面白くない訳ではないけど、かといって面白い訳でもない。まさに可もなく不可もなく。ちょっと不可寄り。 まず人物描写。 主人公の女性のあまりの刺々しさに、イマイチ彼女を好きになれない。 主人公の相棒になる作家の即物的な性格に、これまた好きになれない。 そしてメインの神鳥。 正直、怖くないんですよ。 いやもちろん、あんな異界に迷い込んで実際にあんな鳥に遭遇したら、半狂乱になりますよ。 ただあくまでフィクションとして読者として読む分には、全く怖くない。 特にハラハラもしない。 なので「怖さ」「スリル」を求めて読んでしまうと、ちょっと拍子抜けかな。 | ||||
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雪山の風景や、絵の描写がとてもイメージしやすい。ホラーといってもただ単に怖いだけでなく、何かに打ち込む人物や、自分の生き方を探し求める人物から、「ちょっと自分も頑張ってみようか。」という勇気ももらえた。 後日談がやや唐突な展開な気がしたが、自分が主人公達だったら納得できる気もする。 | ||||
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心霊+動物パニックの複合ホラー。仕事に行き詰まりを感じている作家二人がある絵を求め、その絵を書いた故人の足跡を追う話です。 文章は軽すぎず重すぎずちょうどいい塩梅ですが、いかんせん肝心のストーリーに脂が乗るのが遅いのが難。完全なスロースタータータイプです。ホラー小説なのに物語の2/3が過ぎるまで全然怖くない。というかめちゃくちゃ退屈。チャラいセクハラおっさんと三十路鋼鉄処女の夫婦漫才みたいなものを延々見せつけられます。このやり取りがハマれば楽しいのですが好みでなければ私のように「いいから早く怖くしてよ」と思うかもしれません。 終盤はざっくり説明すると鳥の幽霊との鬼ごっこです。朱鷺は実体がない上に殺傷能力が高いのですが、設定がブレブレで攻撃が効いたり効かなかったりするのが冷めました。なぜ朱鷺から主人公たちが逃げ切れたのかもよくわからないし、作者の都合のいいように進められてる感じが肌に合わず…。あとはまあ、実際に巨大な鳥に襲われたらそりゃ恐ろしいとは思いますが、創作物、しかも視覚情報に頼らない小説で鳥が敵っていまいち怖さに繋がりません。動物系ホラーは腐るほどありますが見せ方として上手くない。 ハッピーエンドなのは喜ばしいですが前述の通りあまりキャラクターにハマれなかったのでふぅん…で終わってしまいました。ホラー小説ですがホラー部分が短かい上に怖くなかったので☆2が妥当ですかね。 | ||||
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そうですね、カラスのくちばしのデカさなんかを見ると、襲われたら対抗出来ないんじゃないかと思うもんね。鳥が村をひとつ消滅させるってことも実際にあっても不思議じゃない。面白かったんですが、主役ふたりの掛け合いが私は好きじゃありません。 | ||||
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文章がわかりやすくすいすい読むことが出来ました。エンターテイメントとして楽しめましたが、恋愛要素はいらなかったと思います。二人は、ただの仕事パートナーで似たもの同士だったから踏み込んだ話をできたのだと思います | ||||
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本作で恐怖をもたらすのは絶滅した朱鷺の怨霊だ。 こう書くとB級ホラーの様だが、騙される事なかれ。本作は超絶の恐怖を運ぶ傑作である。 主人公は女性イラストレーターで、相棒は男性バイオレンス作家だ。死去した画家が残した絵の謎を追って、彼女たちは異世界に迷い込む。 ミクスチャーというジャンルがある。、80年代後半から90年代にかけて隆盛を極めたロックミュージックの一ジャンルである。ヒップホップの縦ノリとロックのファンクな要素が前面に押し出されていた。 本書はさながら、読むミクスチャーだ。導入部はミステリ、男女がいがみ合いながらも交流を深めていく様はラブストーリー、朱鷺の絶滅描写はSF、結末はホラーなのだ。 様々なジャンルが融合し、絶妙なバランスを保っている。簡単な様だが、作家に相当なテクニックがなければこういった作品は破綻し、つぎはぎの様な醜さを露呈してしまう。ページを開いた読者は主人公と共に複雑に絡み合った糸を一つ一つ解きほぐし、圧倒的なドライヴ感で結末まで一直線だ。夜は明け、小鳥が鳴いているかもしれない。 だが油断してはならない。主人公たちを結末で待ち構えているのは怨の一文字で書かれた真っ黒な恐怖と悪意、それとの対峙である。 | ||||
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この著者の作品は、この本が初見です。なかなか、面白い怪奇小説に巡り合えないなかで、アマゾンの読者レビューで高評価を得ていたので 購入しました。前半は、女流画家に起こった出来事の解明に期待が持てましたが、後半からは、エッという展開になり残念な終わり方でした。 | ||||
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