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追想五断章
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追想五断章の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 41~60 3/4ページ
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| この物語は、バブル崩壊直後の平成4年です。 父が死に、学費の問題から休学せざるを得なくなった芳光。 その芳光の世話をする伯父は厭世的になり、 母は愚痴っぽくなるというストーリー。 後半、可南子の位置づけが分かってきて母の死の真実が明かされます。 すごい衝撃の事実が明かされるわけではありませんが、 面白かったです。 | ||||
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| この物語は、バブル崩壊直後の平成4年です。 父が死に、学費の問題から休学せざるを得なくなった芳光。 その芳光の世話をする伯父は厭世的になり、 母は愚痴っぽくなるというストーリー。 後半、可南子の位置づけが分かってきて母の死の真実が明かされます。 すごい衝撃の事実が明かされるわけではありませんが、 面白かったです。 | ||||
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| タイトルが重い印象だったのですが、読み終わった時には『なるほど』と思いました。 父が残した5編の小説の探索を依頼する娘・可南子は、結末だけを所持しています。 報酬に動かされ探索を始めるのは叔父の古書店でアルバイトしている芳光です。 探索途中で、海外で起こった未解決事件『アントワープの銃声』が迫ってきます。 アントワープ&古書店 なぞの5つの小説&5つの結末 可南子の父の真相を隠す愛&古書店の叔父が芳光を突き放す愛 中々興味をそそられるプロットです。 5つの小説は、奇抜な話ではあるのですが映像が浮かびます。 そして読者も結末を考えてしまうのでは!?と、思います。 その結末ですが、他の小説でもありえる結末で読ませます。 ワクワクしながら読み終えました。 | ||||
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| タイトルが重い印象だったのですが、読み終わった時には『なるほど』と思いました。 父が残した5編の小説の探索を依頼する娘・可南子は、結末だけを所持しています。 報酬に動かされ探索を始めるのは叔父の古書店でアルバイトしている芳光です。 探索途中で、海外で起こった未解決事件『アントワープの銃声』が迫ってきます。 アントワープ&古書店 なぞの5つの小説&5つの結末 可南子の父の真相を隠す愛&古書店の叔父が芳光を突き放す愛 中々興味をそそられるプロットです。 5つの小説は、奇抜な話ではあるのですが映像が浮かびます。 そして読者も結末を考えてしまうのでは!?と、思います。 その結末ですが、他の小説でもありえる結末で読ませます。 ワクワクしながら読み終えました。 | ||||
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| 今回も、読みやすい作品で面白かったです。 物語の展開、推理、真実…さすがだなーと思いました。 …が、『光』が見えないと言うか、全体的にちょっと暗かったですね。 最後もちょっとモヤモヤが残る終わり方でした。 気分が落ち込んでいる時には読まない方が良いかもしれません。 私はやっぱり【古典部シリーズ】の方が好きだなぁ。 | ||||
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| 今回も、読みやすい作品で面白かったです。物語の展開、推理、真実…さすがだなーと思いました。…が、『光』が見えないと言うか、全体的にちょっと暗かったですね。最後もちょっとモヤモヤが残る終わり方でした。気分が落ち込んでいる時には読まない方が良いかもしれません。私はやっぱり【古典部シリーズ】の方が好きだなぁ。 | ||||
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| 米澤さんの作品ははじめて読んだが、実に素晴らしかった。 解決すべき謎があり、探偵があらわれて謎解きをして、話が終わる。そんな正統派のミステリーだが、このミステリーの謎は、作中人物が書いたショートショートが何のために書かれ、何のためにそこに発表され、そしてその作品を、死んだ作者の娘が何故それを探しているのかが問われている。この小説それ自体も含め、大抵の小説においては、こうした作品の主題に関する答えは曖昧で、書いた本人自身にもはっきりとはわからないものだと思うが、この作中小説には、それら自身の中にさらに謎が仕組まれており、その謎が明らかになれば、上記の三つの問いの答えもわかってくるような、そんな仕掛けがこらされている。それらはショートショートの、象徴性豊かな寓話的な作品であり、その大変短い文章に込められた寓意をじっくり読み込むのも楽しい。小説の最後に与えられる解決には説得力があり、そうした解決へのために仕掛けられた伏線の構成力には舌を巻き、その解決で明かされる作中小説を書いた父と娘の思いの交錯にはしみじみとした感慨を覚えた。 | ||||
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| この物語を覆う物憂げで切ない雰囲気は米澤作品の中でも上位に位置するくらい好きです。 ただ、最後の一篇とラストとのつながりが一読した限りではすっと入ってこなくて、なぜあれを最後にもってきたんだろう? 何度か読み返したもののおそらくわたし自身は最良の答えを導き出せなかった気がする……。 | ||||
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| この物語を覆う物憂げで切ない雰囲気は米澤作品の中でも上位に位置するくらい好きです。 ただ、最後の一篇とラストとのつながりが一読した限りではすっと入ってこなくて、なぜあれを最後にもってきたんだろう? 何度か読み返したもののおそらくわたし自身は最良の答えを導き出せなかった気がする……。 | ||||
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| ことさらにたくさんのミステリーを読んだというわけで はありませんが、昨年のミステリーでは奥田英明『オリ ンピックの身代金』と並んで、本書が最も読み応えがあ りました。 主人公の古書店員の周辺の話題と彼が探す五編の リドルストーリーの中身とが、あたかも楕円のふたつの 中心のごとくに設定されていて、両方が平行して進行 していく展開には、ワクワクするような期待感が拡がり ました。 しかし、寓話に託された母の死の真実を主人公が娘に 解き明かすという構成の妙が利いて後者の趣向が断然 勝り、前者の展開は次第に消え入ってしまったかのよう でした。また、せっかく設定をバブルが弾けた直後として あるのに、『オリンピックの身代金』ほどには時代の刻印 が感じられず、作者の意図が不発気味であったのは、い かにも残念でした。 他にミステリーというよりファンタジックホラーの趣きで はありましたが、森見登美彦『宵山万華鏡』も面白く読 めました。本物の祇園まつりを見てみたいと思いました。 | ||||
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| まずは見事なプロットに脱帽した。リドル・ストーリーとその謎解き(最後の一行)の組み合わせによって正反対の意味が立ち現れる様は圧巻であった。また、娘に真実を語るべきか否か、悩んだ末に父親がとった行為が哀切。読み始めたら止められなかった。傑作である。 ただ、一点欲を云えば、周辺人物(菅生広一郎、久瀬笙子、菅生花枝)の描き方と使い方がやや単調であったような気もする。彼らの行動などにいろいろな伏線が張られていたとしたら、話の奥行きがより深くなったのではなかろうか。 それにしても、菅生芳光は松本市で北里可南子から代金10万円をちゃんと回収したのであろうか。詰まらない話だが、最後に気に何故か気になってしまった。 | ||||
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| まずは見事なプロットに脱帽した。リドル・ストーリーとその謎解き(最後の一行)の組み合わせによって正反対の意味が立ち現れる様は圧巻であった。また、娘に真実を語るべきか否か、悩んだ末に父親がとった行為が哀切。読み始めたら止められなかった。傑作である。 ただ、一点欲を云えば、周辺人物(菅生広一郎、久瀬笙子、菅生花枝)の描き方と使い方がやや単調であったような気もする。彼らの行動などにいろいろな伏線が張られていたとしたら、話の奥行きがより深くなったのではなかろうか。 それにしても、菅生芳光は松本市で北里可南子から代金10万円をちゃんと回収したのであろうか。詰まらない話だが、最後に気に何故か気になってしまった。 | ||||
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| 2009年度ミステリーのベストテンに入った作品でしたので、読みました。 読みやすいストーリー運びです。 死んだ父親の遺したショートストーリーを探すという内容ですが、 そのショートストーリーがなかなか良いと思ったし、内容に破綻も無理もなく、 読んでいる間は、先が知りたくなります。 ただ最後に、どんでん返しがあるわけでなしそれだけの話だといわれると 何も残らないような気もする。 読んでいる時間を楽しむ上質のミステリーということなのかもしれない。 | ||||
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| 2009年度ミステリーのベストテンに入った作品でしたので、読みました。 読みやすいストーリー運びです。 死んだ父親の遺したショートストーリーを探すという内容ですが、 そのショートストーリーがなかなか良いと思ったし、内容に破綻も無理もなく、 読んでいる間は、先が知りたくなります。 ただ最後に、どんでん返しがあるわけでなしそれだけの話だといわれると 何も残らないような気もする。 読んでいる時間を楽しむ上質のミステリーということなのかもしれない。 | ||||
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| 少し前の時代設定と言うこともあるでしょうが、 全体を通してゆったりと時間が流れている、 静かな物語だなという印象です。 古書店のアルバイト・菅生が、 ”死んだ父親の書いた小説5編を探し出してほしい” という依頼を受け調査をしていくというストーリー。 その小説にまつわる謎が少しずつ明かされていき、 結末としては予想通りで、 驚くような展開ではなかったですが、 良い印象の終わり方でした。 ただ登場人物の誰からも、 熱というか、体温が感じられず、 特に心に響くものがありませんでした。 著者の作品の中でも、 記憶に残る作品になるかどうかは疑問です。 | ||||
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| 少し前の時代設定と言うこともあるでしょうが、 全体を通してゆったりと時間が流れている、 静かな物語だなという印象です。 古書店のアルバイト・菅生が、 ”死んだ父親の書いた小説5編を探し出してほしい” という依頼を受け調査をしていくというストーリー。 その小説にまつわる謎が少しずつ明かされていき、 結末としては予想通りで、 驚くような展開ではなかったですが、 良い印象の終わり方でした。 ただ登場人物の誰からも、 熱というか、体温が感じられず、 特に心に響くものがありませんでした。 著者の作品の中でも、 記憶に残る作品になるかどうかは疑問です。 | ||||
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| 主人公は、バブル崩壊の煽りで大学を去った青年。故郷に戻る気が起こらず、東京にしがみつくために伯父の経営する古書店に居候しています。主人公は、ある日古書店を訪れた女性から、無名の著者の手による5つの小説を探してほしいとの依頼を受けます。5つの小説はいずれも結末の曖昧なリドルストーリーで、女性は、5つの結末部分だけを持っていて...... 主人公は女性の依頼を受け、かすかな手がかりを頼りに関係者を訪ね歩き、誰にも紐解かれることなかった書物を探り当てていきます。そのパズル自体の「仕掛け」はたやすく見抜けますが、着想はなかなか類をみないものです。そして中盤以降は、リドルストーリーの謎を牽引車として、ある人物が書き残した文章を頼りに、その人物を「追想」するという行為そのものが主題となっていきます。そこに漂う切なさ、息苦しさは、前半がパズル的な展開を予期させるだけに不意打ちのように心を揺さぶります。「探偵」役である主人公や、その周囲の人々も、しっかりと意味を持ってこの物語を構成する大切な要素となっています。 そして、パズルを組み立てる旅は、なぜ5つの掌編が書かれなければならなかったのか、という謎解きへと着地します。この物語には、自らの足で人を訪ね、話し、探し当てた古ぼけた書物の頁を捲るという行為がふさわしいです。携帯電話とインターネットが普及した現在を舞台にしたなら、まったく別の顔つきの物語になったでしょう。1990年代前半は、日本でそうした物語が自然に成立する最後の刹那だったのかもしれません。 | ||||
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| 主人公は、バブル崩壊の煽りで大学を去った青年。故郷に戻る気が起こらず、東京にしがみつくために伯父の経営する古書店に居候しています。主人公は、ある日古書店を訪れた女性から、無名の著者の手による5つの小説を探してほしいとの依頼を受けます。5つの小説はいずれも結末の曖昧なリドルストーリーで、女性は、5つの結末部分だけを持っていて...... 主人公は女性の依頼を受け、かすかな手がかりを頼りに関係者を訪ね歩き、誰にも紐解かれることなかった書物を探り当てていきます。そのパズル自体の「仕掛け」はたやすく見抜けますが、着想はなかなか類をみないものです。そして中盤以降は、リドルストーリーの謎を牽引車として、ある人物が書き残した文章を頼りに、その人物を「追想」するという行為そのものが主題となっていきます。そこに漂う切なさ、息苦しさは、前半がパズル的な展開を予期させるだけに不意打ちのように心を揺さぶります。「探偵」役である主人公や、その周囲の人々も、しっかりと意味を持ってこの物語を構成する大切な要素となっています。 そして、パズルを組み立てる旅は、なぜ5つの掌編が書かれなければならなかったのか、という謎解きへと着地します。この物語には、自らの足で人を訪ね、話し、探し当てた古ぼけた書物の頁を捲るという行為がふさわしいです。携帯電話とインターネットが普及した現在を舞台にしたなら、まったく別の顔つきの物語になったでしょう。1990年代前半は、日本でそうした物語が自然に成立する最後の刹那だったのかもしれません。 | ||||
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| このミス4位という事で初めて米澤穂信を読みましたが、想像以上に良かったです。 主人公は決して魅力的とは言えませんが、人物の魅力よりも、1話1話のリドルストーリーの出来が秀逸で、それだけでも この作品を読む価値はあるのではないでしょうか? ミステリーというカテゴリよりも、一つの短編小説集として完成した作品だと思います。 結末も悲しくはありますが、決して期待を裏切らない暖かい気分にさせてくれるメッセージが詰まっていて余韻を楽しめます。 血眼になって犯人捜しをするミステリーばかりがミステリーではないと納得させてくれる作品です。 | ||||
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| このミス4位という事で初めて米澤穂信を読みましたが、想像以上に良かったです。 主人公は決して魅力的とは言えませんが、人物の魅力よりも、1話1話のリドルストーリーの出来が秀逸で、それだけでも この作品を読む価値はあるのではないでしょうか? ミステリーというカテゴリよりも、一つの短編小説集として完成した作品だと思います。 結末も悲しくはありますが、決して期待を裏切らない暖かい気分にさせてくれるメッセージが詰まっていて余韻を楽しめます。 血眼になって犯人捜しをするミステリーばかりがミステリーではないと納得させてくれる作品です。 | ||||
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