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追想五断章
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追想五断章の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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五編のリドルストーリーを読ませる構成は、自分にとっては新鮮で興味深かった。 内容自体は可もなく不可もなくといった印象。 | ||||
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この小説は暗いほうの米澤穂信だった。五つの「リドルストーリー」を探して紡がれる物語。後半になるにしたがい、どうもやばいぞ、自分が予想するふうにはなって欲しくないなあと思っていたが、残念ながらそうなってしまった。でも、主人公にとっては、それまでの人生を吹っ切るきっかけにはなりそうではある。後味はよくない。 | ||||
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文体はやや読みにくいが、それも米澤作品の特徴。リドルストーリーに初めて触れた。こんなミステリーもあるんだなと感心。次第に物語の世界に引き込まれていく。ただラストがどこか淡く読後の達成感が今一つ。また主人公のその後をもう少し突っ込んで欲しかった。ぜいたくかな。 | ||||
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1つひとつ、解決の章を集めていく過程はとても楽しめました。 | ||||
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道中は面白かったが、ラストは少し淡白でもう少し波乱があってもよかったかな。 | ||||
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以前読んだ本を未読と間違えて買ってしまいました。 作品の中に登場する物語がイマイチというか、ひとつの作品として認められる水準を要求してはいけないのでしょうけど、この形式にこだわるのは危険というか、本来のストーリーともうひとつのストーリー、このさじ加減が難しいというか失敗してるように感じました。 | ||||
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米澤さんの文章が好きなので楽しく読む事ができましたが、特に感動とか盛り上がる所はないです。 主人公が普通の人っぽく描写されてる割に名探偵なところは氷菓やインシテミルと同じですね。 | ||||
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経済的事情から大学を休学し、伯父の古本屋でアルバイトしながら日々を過ごす主人公。そこに亡父の書いた5つのリドルストーリー(結末が書かれていない小説)を探す依頼がくる。幾つかの偶然と幸運から一つづつ小説を探し出すにつれ、それらのストーリーに込められた真の意味に気づき、自分を省みるきっかけをつかんでいく。広い意味での自分探しのストーリーでもある。 淡々と進むストーリーは筆者の特徴であり、派手な事件がおこらないのも他書と同じ。ストーリーはしっかりしているし、ミステリーを読み込んでいることが伺える。 本書のような、ややトリッキーな作りの小説はこのくらい地味な物語でちょうど良いのかもしれない。 ただ、カタルシスとかは無縁。納得感はあるが。 | ||||
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主人公は「叶黒白」が書いた小説五作品を探すよう依頼され、その中で徐々に隠されていた謎が明かされていくミステリー小説。構成が面白く、展開もわかりやすいためすぐに読み終えることができた。 ただ展開はいささかできすぎていて、作中でも主人公が「幸運が重なった」と述べている通り、ご都合主義や予定調和に収まっている感じが否めない。 登場人物の造形も浅く、古本屋のアルバイトの女の子や叔父さんのバックボーンをしっかり見せないと、登場回数が多い割に印象が希薄になってしまう。 全体的に「よくできた」作品ではあるものの、予想できない結末が待っているわけではないため読後感も特別いいものではない。 続編が出るのだとしたらまた意見は変わってくるのかもしれないが、この一冊で完結するのであれば人物の背景が浅かったことが残念でならない。 | ||||
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推理小説としては、ぐいぐい引き付けられる構成です。 ただ、主人公にあまりにも魅力がなくて… そして、読後感があまりにも救いようがなくて… 「儚い羊たちの祝宴」は何度も読み返すほどですが、 この本は二度と開く気がしません。 同じ救いようのない読後感を残す「ボトルネック」の方がまだましと思えるほどでした…。 ことさらに人間の弱さと情けなさ(だけ)を強調して描写する作家の意図は何なんでしょう? ひたすら気分が暗くなるだけの小説は、もう読む気がしません。 米澤さん、しばらくさようなら。 | ||||
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推理小説としては、ぐいぐい引き付けられる構成です。 ただ、主人公にあまりにも魅力がなくて… そして、読後感があまりにも救いようがなくて… 「儚い羊たちの祝宴」は何度も読み返すほどですが、 この本は二度と開く気がしません。 同じ救いようのない読後感を残す「ボトルネック」の方がまだましと思えるほどでした…。 ことさらに人間の弱さと情けなさ(だけ)を強調して描写する作家の意図は何なんでしょう? ひたすら気分が暗くなるだけの小説は、もう読む気がしません。 米澤さん、しばらくさようなら。 | ||||
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叔父が営む古本屋でアルバイトをしている菅生芳光は、店を訪ねて来た女性の依頼を 報酬目当てで引き受ける。依頼主の北里可南子は、亡くなった父の書いた五つの結末の ない小説を探していた。調べを進めていくうちに、芳光は22年前のある事件の存在を 知る。事件の真相は?そして、五つの小説に隠された謎とは? 依頼主の可南子のもとにある、五つの一行だけの結末の文章。そして芳光が捜す五つの 結末のない小説。全てが組み合わされたとき、そこから分かることは何なのか?作者が この作品の中に仕掛けた謎にワクワクしながら読み進めた。作中の五つの小説は、本文と 結末の組み合わせが22年前の事件の真相に結びついていくように、かなり計算されて 書かれている。その仕掛けには、ただただ感心させられる。途中は「こうなのだ。」と 思い込ませておいて、最後には意外な真相を用意しておく。作者にすっかりだまされて まった。真相のインパクトの弱さ、主人公の芳光の今後などに多少の不満はあるが、 全体的には面白い作品だと思う。 | ||||
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ことさらにたくさんのミステリーを読んだというわけで はありませんが、昨年のミステリーでは奥田英明『オリ ンピックの身代金』と並んで、本書が最も読み応えがあ りました。 主人公の古書店員の周辺の話題と彼が探す五編の リドルストーリーの中身とが、あたかも楕円のふたつの 中心のごとくに設定されていて、両方が平行して進行 していく展開には、ワクワクするような期待感が拡がり ました。 しかし、寓話に託された母の死の真実を主人公が娘に 解き明かすという構成の妙が利いて後者の趣向が断然 勝り、前者の展開は次第に消え入ってしまったかのよう でした。また、せっかく設定をバブルが弾けた直後として あるのに、『オリンピックの身代金』ほどには時代の刻印 が感じられず、作者の意図が不発気味であったのは、い かにも残念でした。 他にミステリーというよりファンタジックホラーの趣きで はありましたが、森見登美彦『宵山万華鏡』も面白く読 めました。本物の祇園まつりを見てみたいと思いました。 | ||||
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