■スポンサードリンク
追想五断章
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
追想五断章の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
設定はおもしろいと思うけど、内容は浅かった。 宮部みゆき、横山秀夫を読んだ後だったので 余計に作者の力量のなさがはっきり感じられ、最後まで読むのが苦痛でした。 大風呂敷を広げたわりに盛り上がりがない。 謎もラストも予想の域を越えずガッカリ。 読み終えて、何の感慨も余韻も残らない。 読書仲間がこの作者を好きとのことで、 本屋にもよく平積みされていることもあり 6冊ほど読んだが、どの作品にも心うごかされることがなかった。 好きなかたには申し訳ないが 人生で読める本の冊数は限られているので 私はもうこの作者の本を読むことはないと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
氷菓のついでにこちらも読んだ。 それで、この作者の作風は自分にはいまいちなので跨いでいたのだということを思い出した。 余韻重視の作風で読了感が良くないのが作風とも言える。 エンタメを求めるラノベ読者層にとっては大きく的を外すものでしかない。 よくて氷菓や小市民みたいな謎解きシリーズだろう。 技巧派だの本格派だのといったものはエンタメから外れることが多い。 現に、この作者の時代考証には以前から疑問を抱いている。 それ以前に、この作品では何が伝えたかったのか正直理解し難い。 結局、何者にもなれないと自覚した主人公が依頼を中断して終わるだけ。 そんな現代人が誰でも自覚する程度の心理描写だけして終わられても、余韻も何も感じない。 模倣や習作の域をでないストーリー展開でそういう近代日本文学もどきを試しに書いたというだけなのだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凝った小説だと思いますが、小説内の仕掛けと、解くべき謎、明かされた事柄の3つの組み合わせがちぐはぐで、ミステリ小説としてのカタルシスを味わうことができませんでした。 入手した文章を元に過去に何が起きたかを推理する、というコンセプトは「氷果」と近いものだと思います。「氷果」の際は、「昔、学校で何が起きたか?」という解くべき謎がはっきりと明示されていたのに対して、この作品では背景となる事件が明らかになるのが中盤あたりなので、ミステリとしての面白さが出てくるまで時間が掛かったように思います。 「王とサーカス」でも、事件が起きるのは中盤以降でしたが、あちらは不思議と気にならず面白く読めました。おそらくこの作品では、挿入される掌編に仕掛けがあるのだろうな、でもそもそも何を解くか分からない、というモヤモヤした感じのまま中盤まで読むことになるので、丁寧に書かれた読みどころであるはずの内省パートを煩わしいと思わせてしまったのではないでしょうか。 語り手の自分探しのような要素が強いという点では、「王とサーカス」も同様かと思います。ただ「王とサーカス」のほうが、事件の発生までに語り手の葛藤や悩みを前半で読ませ、それを中盤以降の事件と絡めて読者を引っ張る技法が優れていたのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーとしての技巧は凝ってると思います。 ただ不幸なことに私はそこを重視するタイプではありませんでした。 あくまでエンタメ小説としては、どうしようもなく暗く面白みのない主人公がどうでもいい謎を淡々と追っていくだけの話です。 別に推理小説に人間描写は期待してないので別にいいのですが、暗いなりの苦悩やバックボーンなんて大してないのが、主人公の面白みのなさです。 とにかく主人公が暗ければ周りの人間に影響を受けて変化をするなんてこともなく傍観者として話が進んでいく上、途中で数回挿入される掌編が流れを遮るので、だんだん読み進めるのにうんざりしてきます…。 掌編が謎解きの鍵になっていることは明らかなので 仕方ないのですが…。 著者の別の作品のボトルネックや満願等の、主人公が暗かったり後味の悪い終わり方をする小説はかなり好きです。 本作はミステリーはあっても、それら他の作品にあったエンタメとして(もっと言えばキャラ小説風味)の魅力がないので、そういう部分に惹かれていた方は私と同じように退屈に感じるでしょう。 アニメの氷菓から入った方やミステリーと聞いて道尾秀介や伊坂幸太郎を連想される方は、小市民シリーズやボトルネック、満願がおすすめです。 まあ私が悪い読者でしたー。ごめんちゃい! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
書店で平積みでよく売れているような雰囲気のものから選んで読んでいる数冊目に出会った一冊。断章という名の、他からとったような小編を無理やり結合するような結末と感じてしまった。著者のほかの本だったらもっといい出会いだったのかもしれないが、とりあえず残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
評価の高い作家さんで、本作も含め3作品ほど読んでみました。本作品が3つめです。 タイトルにも書いた通り、自分には合わないようです。 本作のオチも概ね分かってしまいました。「やるとしたら〇〇だろうけど、そんな単純なオチじゃないだろうなあ」と思って読み進めていたのでガッカリでした。 また、道中の描写も淡々と、起伏もなく進むので、「早く読み終えたいなあ、盛り上がりにかけるなあ」という感じでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリが読みたいと思って米澤先生の作品を集め始めました。 一番ミステリ色が強そうだったこの作品ですが、正直全然おもしろくなかったです。 リドルストーリーは苦痛な短編だし、話全体もミステリと言うほどの謎もなく最後まで読むのに非常に時間がかかってしまいました。 オチらしき結末は、「ああ、そうなの」程度で流せてしまいます。 自分の好みが初期の東野圭吾さんや宮部みゆきさん、貫井徳郎さんや歌野晶午さんなどかなり凝ったミステリを書かれる方なのでちょっと違うかな、と。 その他の作品も読みましたが、ファンタジー系?の「さよなら妖精」「折れた竜骨」は読み進めることもできませんでした。 評価は高いようですが、単純に好みではありません。 「犬はどこだ」「儚い羊たちの祝宴」「ボトルネック」「インシテミル」も読みました。 「インシテミル」が唯一ミステリと言えるかどうか、という所だと感じました。 「犬はどこだ」を読んでまあ普通の作家さんかと思いました。 作者の方は大変ミステリや古典を読まれているようですが、却ってそれを前面に出し過ぎて分からない人には全くおもしろくありません。 また、あれだけミステリを読んでいて何でこんな凡庸なんだろうと不思議に思ってしまいます。 もっとひねりをつけたりオチを強烈にしたりするのかと思いきや全体的に淡々としています。 この作家さんとは合わないようです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者のファンではありますが、今作はなんだか全体的にジメジメと淡々と進み、主人公を含む登場人物の大半に好感が持てなかったので少し苦痛に感じた。 断章と結末を使ったトリック自体も分かり易いうえに、ラストに明かされる真相も以前読んだ若竹七海さんの作品に似た物があり物語半ばで予想がついてしまったのであまり楽しめなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず言いたいのが構成に無理がないか、ということ。事件の追想を5つの掌編にして各所の送付する。最初のここで首をひねってしまいました。散り散りになったそれらを主人公たちがつぎつぎと探し当てていくのを冷めた目で読んでいました。あまりにもご都合主義で興ざめです。主人公の芳光が掌編探しにのめり込んでいくのも動機付けが弱くて「なんでこいつ必至こいて調査してるの?」という疑問がぬぐえませんでした。結末もとく何も残らない終わり方でがっかりです。 芳光が没個性の根暗な上に、それをカバーするような相方などがいないので非常にどんよりとした雰囲気が作品全体に漂っているのもつらいです。読んでてあああああああああって気になります。また、小難しい言葉や表現が多数あるのでいちいち手を止めなければならずに、テンポが悪くストレスがたまる方も多いかと。 ぶっちゃけ、面白いと感じた時間がまったくといっていいほどなかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画化作品もあったりと、話題の著者。 この作品以外も2作品読みましたが、あまり面白いと感じず…。 これだけ絶賛されているのだから、たまたま読んだ作品が自分にあわなかった だけだと思いこの作品を手に取りました。 内容については優れたレビューで他の皆様が説明されているので省略。 リドルストーリーというアイデアは面白いのですが、アイデア以外はごく普通な 印象。物語終盤のカタルシスも無かったです。 主人公のはっきりしない性格にもイライラ…。 物語の主人公ならある程度の明確な特徴付けが欲しいです。 文章は読みやすいので、何も考えずにスラスラ読めるのにイライラを拭えず 読み進める感じでした。自分としては、ミステリー色ももっと欲しかったです。 この著者の作品は自分にはあまり向かないのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読むのに苦労しました。というのは、全体のストーリーは読みやすいのですが、5つのリドルストーリーがどれも面白くなく読みにくく、何度も読み返さないと頭に入ってこないけど、それを読まないと先に進まないし・・結構、難儀しました。小説の設定も、こういう形で昔の事件の真相を、誰に発見されるのかわからない同人誌等にバラバラに発表していく、という設定があまり現実的で無さ過ぎて・・・この作家の作品をもう1冊読みたい気にはなりませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公にまったく魅力がありません。 帯には「青春去りし後の人間を描く」とありますが、青春去りし、どころか、生活に疲れてうらぶれた中年男のように、ひどくくすんだキャラクタです。 せちがらい現実の風にふかれて、閉塞状況をどうすることもできず、おそらくはこのまま負け犬で一生を終わるであろう主人公に、どう共感すればよいのでしょうか? もちろん、このような作風が好きな人もいるのでしょう。 これこそが、まさしくリアリティというものである、とありがたがる人もいるのでしょう。 残念ながら私はそうではありません。 「インシテミル」あたりから、作者は大きく変化しているように思えます。 もともとそんなに単純な登場人物を描かない人でしたが、おそらく、今まで描いた人物ですら、単純すぎて飽き足らなくなった、ということでしょう。 どんどん、歪んだ人間、現実に存在する複雑な人間、色合いの濁った人間、といったものを描こうとしているように見えます。 むろん、読者には、作者の変貌を止める権利などありません。 変わっていく作者の後姿を、淋しく見守るばかりです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公にまったく魅力がありません。 帯には「青春去りし後の人間を描く」とありますが、青春去りし、どころか、生活に疲れてうらぶれた中年男のように、ひどくくすんだキャラクタです。 せちがらい現実の風にふかれて、閉塞状況をどうすることもできず、おそらくはこのまま負け犬で一生を終わるであろう主人公に、どう共感すればよいのでしょうか? もちろん、このような作風が好きな人もいるのでしょう。 これこそが、まさしくリアリティというものである、とありがたがる人もいるのでしょう。 残念ながら私はそうではありません。 「インシテミル」あたりから、作者は大きく変化しているように思えます。 もともとそんなに単純な登場人物を描かない人でしたが、おそらく、今まで描いた人物ですら、単純すぎて飽き足らなくなった、ということでしょう。 どんどん、歪んだ人間、現実に存在する複雑な人間、色合いの濁った人間、といったものを描こうとしているように見えます。 むろん、読者には、作者の変貌を止める権利などありません。 変わっていく作者の後姿を、淋しく見守るばかりです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!