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アフターダーク



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【この小説が収録されている参考書籍】
アフターダーク
アフターダーク (講談社文庫)

アフターダークの評価: 3.47/5点 レビュー 470件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全470件 361~380 19/24ページ
No.110:
(4pt)

ん-良かったのか?

村上作品は全て読ませて頂いておりますが、地下鉄サリン事件や阪神大震災の辺りから現実的な身に迫るような感じの文章が増えたかなーという印象を持っておりました。前作のカフカが、村上さん若返ったのか?と思える程エネルギッシュな作品だったので、今回の作品は読む前から期待しすぎたのが良くなかったようです。作品の中の現実と空想のバランスが確実に現実の方へ傾いてきているように感じます。ですが終わり方が昔と同じようにポンと突然切られたようなモノだったので「続編があるのか?」とか「もうちょっと先を知りたい」とか現実的な読了感が残りました。私のような読み方の浅い人間の「あのまったりした物語に浸りたい」というような楽しみ方では付いていけなくなるのかなーと少し心配になりました。でも他の作家さんにはない世界観に、嫌いになる事は絶対ないなと思いました。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.109:
(5pt)

新境地が見えた

ねじまき鳥以降の村上作品は、作者の混乱と試行錯誤の連続だったと思います。しかし彼の作品には常に小説に対する「誠意」が感じられます。それが同時代の作家の中でも「村上春樹」という存在が、好き嫌いを別にして独特の特異なポジションを獲得した要因だと思います。アフターダークでもその「誠意」を感じる事ができ、一文、一文を噛み締めるように気持ちよく読む事が出来ました。確かに、以前のような流れる文体ではないかもしれませんが、確実に「味のある」作風へと変貌した事は確かだと思います。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.108:
(5pt)

マリ、19歳。

マリ、を羨ましく思った。マリ、は自分と似ていると思った。マリ、が子供のように思えた。マリ、を大人に感じた。たった一晩。人の思いはくるくる変わる。それで、いいんだって思えた…そんな本。何かが吹っ切れた気がする、そんな読後。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.107:
(4pt)

おもしろかった

最後のエリとマリのシーンに行くずっと前から、なぜか弟のことを思い出していました。(といっても弟はまだ生きてるのですが)私も弟ももうおっさんなのですが、昔は家が狭かったので小学校まで一緒の布団でねていまして、そのころを思い出させる小説でした。村上氏が何を意図してこの作品を書いたのかはわかりませんでしたがまあ彼の意図がわかるときの方が私には少ないので気にはしていません。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.106:
(1pt)

なんか説教臭くないですか?

前作もそうだったんですが前作よりもまして、今回は読むと、謎解き(つまり謎解きが終わるとおしまい。答えがわかったら面白くないような・・・)というかパズルの一片がぴたっとはまっておわり、みたいな印象を受けました。前作同様大人よりも子供向けなの?っておもうような感じ。よくもわるくも。しかもなんか説教臭くないですか?ちょっと悲しかったです。なによりも「風の歌を聴け」から25年とか帯に書いてあるが、その作品とは全然違う(あたりまえだけど)。文学とか小説っていろんな意味が読み取れる決してひとつの答えに還元しないものだと思うんですが、この作品はなんかこたえがひとつに集約されているみたいで(身近な人を大切にとかそんな感じの答え・・・)どうなのかなあって思いました。水銀のチキンやツナも気になりました。彼はこういう文学にシフトしてしまったんでしょうか。それか自分が彼の本を必要としなくなってしまったんでしょうか。すごくすきな作家だっただけに、最近のどこかシステマチックな感じ、ステレオタイプの痩せた若い登場人物、美しい女性etcにいささか寂しさを感じます。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.105:
(2pt)

んんんんん・・・・?

村上春樹の新境地・・・とのこと。村上ファンの私は当然の如く予約購入した。ワクワクしながらいつものように書を開き・・読了。どうなんだろう・・????今まで村上春樹の、あの何とも透明感のある文体と広がりのある物語に惹かれていたのだが、この作品には後者が感じられなかった。広がりが無い。とはいえ村上作品は再読してまた噛みしめるような味が出てくるとも思うので、近いうちにもう一度読んでみるつもりではある。正直、結構ショックだ。
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4062125366
No.104:
(4pt)

つながりたいんだ

  みんな だれかと つながっていたい 心の奥底では つながることを 希求している つながりかたの あり方は  時には 暴力的なこともあるのだが
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4062125366
No.103:
(3pt)

アフターダーク読後21時間

面白くない、短い。それが最初の感想でした。では、今はと言いますと・・・あまり変わりません。確かにあれが『村上春樹の新境地』という感じはします。しかし、『風の歌を聴け』から『ダンス・ダンス・ダンス』に繋がる物語と『ねじまき鳥クロニクル』を読んだ自分としては、完全にイマイチといってしまうような作品でした。おれはまだ小説を読み始めて1年ぐらいですが、ちょっとガッカリしてしまったな、そんな気分です。刺激と興奮を求めすぎたのかもしれない、そう思えないこともありません。でも、やはり、残念です。だからと言ってお勧めしない作品ではありません。結構面白いんだと思います。個人的なハードルを越えてくれなかった、それだけのことです。どちらかと言うと、読んでほしいです。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.102:
(5pt)

もう一度読み直すつもりです。

 村上氏の作品は良くも悪くも「社会」全体からはやや断絶した「個」の内部にとどまる傾向があったが、本作品は「神の子どもたちはみな踊る」同様、「社会」の一部としての「個」をテーマとしているようだ。 全文現在形の文体も、まさに今、我々の生活と同時進行でこの話が進んでいるのだ、という臨場感が「生放送」的な感覚を与え、今までの村上作品よりもより現実味を帯びて読み手に迫ってくる。またテレビカメラ的(神にも近い者なのか?)な視点や、現代日本の固有名詞(スガシカオやサザンまで!)が生で表現される点からも、村上氏が現代の日本をしっかりと踏みしめて作品を書いているのがしっかりと見て取れる。 「海辺のカフカ」は「個」を中心とした今までの村上作品の集大成的な印象を受けたが、「アンダーグラウンド」「神の…」の系譜をたどる本作品からは、現実社会を直視した村上氏の新しい流れを感じる。 加えて今までよりも幾分読みやすい文体は若い読者にこそ読んで欲しいという村上氏のメッセージも感じ取ることができる。 しかし安易な表現の中にも、今まで同様、「個」を深く掘り下げた表現は多い。エリや白川の心の深淵などは、もっと読み込む必要がある。
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4062125366
No.101:
(4pt)

かすかな予兆、新たな胎動

村上春樹の最新作にして、実験作。不安にまみれた社会世相に対するメッセージがモチーフである、という明らかさにもかかわらず、それを実験的技法と、ハルキストにはお馴染みの二面構造世界をさらに多面化した舞台設定で、巧みな文学作品へと仕上げている。・・・というのはやっぱり村上春樹信奉者の言い分で、ふつうの人が読めば辛いのかもしれない。物語に結末はなく、全ての希望も絶望も夜が明けた後にさえ繰り返し、言葉は夜に吸い込まれていくだけ。救いが、あるようでない世界。それを実験作というか独り善がりというかは、著者への思い入れによって変わってくるのだろう。僕はそれでも好きだ。かすかな予兆をたぐって生きていくことを、静かに描いた小説だと思う。そして、僕は村上春樹の新たな胎動を、ほんの少し感じて、やっぱり嬉しく思うのだ。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.100:
(4pt)

次につながる物語

「ねじまき鳥クロニクル」が出る前に、出るぞ、出るぞと話題になりながら、それが遅れて「国境の南太陽の西」が先にリリースされたのを思い出します。また、ねじまき鳥も第1部、第2部から1年以上経って、完結編がリリースされた。明らかに村上春樹は、これまでと別のステージにたった。新しく得た道具を使って何を次につむぎだすのか、それこそが大切なのではないでしょうか。進行役は何故複数形なのか、また、同時存在は出来ないように思わせられるが、実際は同時存在しているのは何故か・・・など謎の多い作品。
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4062125366
No.99:
(3pt)

よくわかんないけど・・

2日くらいかけて読みました。なんというか話に山場がなくて、終わり方もまだ続きがありそうで、正直わかんない事だらけでした。でも読まなくて良かったとは決して思わないし、読んで良かったと思っています。もう一度時間をあけて読み直したいけど、どうかなぁ。
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4062125366
No.98:
(4pt)

真夜中の香り

一夜のお話。夜の香りがします。登場人物が、入れ替わり立ち代り場所を変えて登場しますが、皆一人一人それぞれ生きて独立した存在となっており読後もふと彼らを思い出します。夜のお話というのもあるのですが、やはりテーマが『闇』なんでしょうか、深く重いものを感じます。ラストは今まで春樹作品に無かった新しさを感じました。また新しい村上春樹の作品が読みたいと思いました。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.97:
(4pt)

読書の秋

もともとこの作家には物語の筋なんか期待していなくて、語り口というか、物語の周りのセンスのいい描写を読みたくて楽しみにしているのだが、今回はただの散文を読んでるみたいで、(いつものように)筋もなければ、心地よい余韻もない。深みもなければ、迫力もない。という、ないないずくし。サスペンス作家のような巧妙な伏線や結末を期待できないこの作家には、ブツッとストーリーが切れるが、それによって得れる絶妙な読後の余韻があったのだが、それは今回はない。全てが肩すかし。でも、読んでて「やっぱり村上春樹の小説だ」と思ってしまった。これが彼の魅力と人気だ。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.96:
(5pt)

すばらしいと思いました。

「現実と、想像力による世界の、交錯」(「かべぬけ」のような。)とでもいうような、村上諸作品の特徴的体験そのものを、より正確で具体的な言葉を使って緻密に分析し、掘り下げ、再構成した(しようとした)作品ではないか、と思いました。いわゆる「かべぬけ」のような意識体験そのものを、よりリアルに読者に提示して、追体験させるには、どうすればいいのかな?という問いがまずあって、それにたいする答えが、このナラティブだったのかな、と。村上春樹さんにとっては、この作品で描かれた、空間的、時間的あり方は、私たちが実際に生活している世界のあり方として、本当にリアルに実感されているものなのだと思います。すごく濃密な読書体験でした。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.95:
(4pt)

“僕”から“君たち”へ

長編小説と言うには食い足りない、というのが率直な感想です。『海辺のカフカ』の後だけに余計そう感じるのかも知れません。しかし、村上氏のメッセージとしては、『海辺のカフカ』を継承し、更に別の視点からアプローチしたものである、と私は受け取りました。それは、若くして人生に行き惑っている人達の苦しみを汲み取り、静かに、しかし力強く励まそうとすることではないでしょうか。主人公のマリ・姉のエリ・そして高橋くんも、成長する過程で、家族に束縛され、あるいは裏切られてきた若者たちです。同じような苦しみ・生きづらさを抱えている若い人達に、是非読んで欲しい。全体を俯瞰するような斬新な文体も、とても魅力的です。少なくとも私は、マリの流した涙に深い共感を覚えました。村上春樹のこれからを、私は期待を持って見守っています。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.94:
(4pt)

暗闇の後は何?

いつもの通り、2話が平行して進む村上ワールド。いったいこれが何時つながっていくのだろうか?深夜のでニーズから始まる音楽と本、そこに偶然ではなく必然と現れる男、ラブホテルで繰り広げられる男と女のストーリー、そこに現代を巡る悲惨なストーリーが、ようやく2話がその接点を結ぼうとするときページが終わりを告げる。はやく続編を・・・
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.93:
(4pt)

トリヴィア

高橋が「最後のほうはよく見なかった」って言って『ある愛の詩』のでたらめな結末を教えたのは、某有名小説(映画化、ドラマ化、漫画化されてる)へのあてこすりのようにも思えた。雪投げのバックにフランシス・レイの感傷的な音楽が流れたのは、日本のTV局が放映の時「演出」と称して勝手にやったことだ。(『昼顔』に音楽付けたことさえある)『ファイブスポット・アフターダーク』を知ってる今どき女の子に驚く前に、ジミ・ヘンドリックスやピート・タウンゼントがステージで電気ギターを壊すことが共通認識になる今どきの若者たちって…映画化するならデヴィッド・リンチ監督にお願いしたい。(浅井エリの部屋のTVが点くシーンなんかぴったりだ)
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.92:
(4pt)

再びの、始まり

村上さんが書きたかったものは、「悪」の世界なんだな、という思いが強くなった。『海辺のカフカ』ウェブサイトのスペシャルインタヴューで村上さんはこう言っている。「僕がこの先小説の中で書いていきたいと思うのは、やはり悪についてですね」と。僕は『海辺のカフカ』の「ジョニー・ウォーカー」や、それ以前の『ねじまき鳥クロニクル』の「皮剥ぎボリス」の役回りを読んでいて、それを強く感じていた。おそらく次回作も、という思いはあった。確かに今回の『アフターダーク』も中国人娼婦を殴る話になっているし。でも、ただ悪の描写で終わるのではなく、それを裁くシステムとしての裁判、あるいはそのシステムを生み出す背景のことに話が進んでいた(高橋が言う「タコ」のことなど)。要するに、悪は存在する、誰の心にも、ということ。ただし、それを悪とみなすのは社会システムである……それからどうなるか、なのだけれど。うーん、まだ咀嚼できていない。村上さんは『海辺のカフカ』ウェブサイトのスペシャルインタヴューで、最終的に書きたいと思っているものは「総合小説」だと言っている。「総合小説」とはドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』みたいな小説だと例示しているが、「様々な人が出てきて、それぞれの物語を持ち寄り、それが複合的に絡み合って発熱し、新しい価値が生まれる。読者はそれを同時的に目撃することができる」と説明している。『アフターダーク』ではまさにそれをやろうとしている。しかし、「総合小説」としてのスタイルを見せるために、わざわざ神の視座(みたいなもの)を持ち出すのはちょっと不恰好なようにも思うが。「マリ&高橋、カオル他」の世界と「白川の世界」が接点を持ち、「白川の世界」が「マリの世界」にSFチックにつながり、エリはマリの元に戻る。前述した、抽象的な非現実の世界が現実世界につながっているのも形式上の「総合」なのかも知れない。夜には非現実の世界がぽっかりと口をあけているようだ。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.91:
(4pt)

久々に村上春樹を堪能

 「風の歌を聴け」以来の村上ファンであったが、ここ数年、というよりここ十年ほど「?」状態が続き、前作「海辺のカフカ」に至っては「。」村上春樹、終わったなとご冥福を祈りたい気分であった。 しかしこれは良かった。正直ほっとした。ご冥福を祈りながらも諦め切れずにハードカバーを買って裏切られずに済んだ。 久しぶりに村上春樹らしいはずし方。 ある都会の一晩を「視点」が描写する。2ヶ月間眠ったままの美しい姉エリを持つ風変わりな少女マリが、深夜のファミレスで姉の同級生の男の子高橋と偶然会う。そこからちょっとずつぎしぎしと物語が進んでいく。マリはラブホテルで起こった暴行事件に関わる事になったり、その後ふたたび合流する高橋と話しをしていくうちに自分の中で何かが動いていく。 ストーリーをうまく説明しづらいのはこの作家を知っている人ならわかってくれるでしょう。でもこの作家はストーリーを楽しむのではなく独特の世界と言葉で魅せてくれます。今回一番のヒットは「裁判所はシネマ・コンプレックスに似ている」ってセリフ。笑えた。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366

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