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ラットマン



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【この小説が収録されている参考書籍】
ラットマン
ラットマン (光文社文庫)

ラットマンの評価: 3.84/5点 レビュー 113件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全113件 61~80 4/6ページ
No.53:
(1pt)

稚拙な文章

構成は悪くないのですが、文章の稚拙さにがっかりしました。
ラットマン (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ラットマン (光文社文庫)より
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No.52:
(4pt)

冒頭のイメージと

冒頭は、何やら「結構いい歳になってしまったバンドマン達の帰らぬ青春を取り戻す為のノスタルジックな物語」的な感があり、ちょっと斜に構えた主人公のギタリストとその美人な恋人、そして彼女の妹、そして妹に心を寄せるベースとの、方々入り乱れた四角/五角関係かなーと思いました。
しかし、本筋は「ミスリードに次ぐミスリード」を巧みに構築したサスペンスであり、「誰が」「誰を」「どうして」「どうやって」「殺したか」を各々の登場人物の思い込みや誤解の糸を絡ませながら、最後はどんでん返し的な結末にて締めくくるのが、とても面白かったです。

ただ、この作者のくせなのか、「殺人のカラクリ」などをこれでもかと詳細に説明的に、強引に解決へのレールに乗せてしまうので、そこが読者としてはくどく感じ、「そこは読者の想像にお任せ」でもいいんじゃないかなー、と思う場面が多々あります。ちょっと説明が強すぎるっていうか、、

でも、二転三転するストーリーはとても面白く、必見です!
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No.51:
(3pt)

ミステリとしては面白いんだけどちょっとひっかかる

読者の騙し方が非常に巧みで、二転三転する話の展開に思わずうならされます。
タイトルの「ラットマン」も、オチを知るとああなるほどと納得。
最後の救いにはじんと来ました。

でもこの作品の主人公とヒロインにいまいち共感できないというか、
被害者に対する愛のなさが寒々しくて、あんまり魅力的な人物に見えません。
自分の好みには合わない話だったなと思いました。
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No.50:
(5pt)

人の心に沈澱するもの

本作の素晴らしさは、登場人物の行動のリアリティにある。
人が何に怒り、何によって行動を狂わせ、分かっていても何を言えないのか、
口にはできず何を仕舞い込んでしまい苦しむのかが本当によく描けている。
秀逸なミステリーを舞台にしながら、登場人物の心の動きは、
現実の、我々読者に卑近な諸々の出来事と度々重なる。
誰に言いようがないほど辛く苦しいものを心に仕舞い込んだ主人公、を見つめる友人の視線などはその最たるものだろう。
物語としての重点も、ミステリーとしてのエンターテイメント性よりも人間を描くことに置かれていると感じた。
それが本作を一味もふた味も違ったものにし、読者の心を打つものにしていると思う。
ただ1点。作中とある人物だけは、うまく描かれていない。
いつかミステリーと異なる分野での作品で、こうした構造の解消を願いたい。
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No.49:
(5pt)

もうビックリ

道尾さんの作品を本書で初めて読みました。はじめから犯人が分かっているミステリーというものが初めてだったのでその時点でビックリ。犯人は分かっていても、犯人の心理状態に共感してドキドキ、次に犯人がいつ逮捕されてしまうのかという興奮でドキドキ、そして二転三転のまさかの展開にビックリ!って感じです。とても完成度の高いミステリー本です。
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No.48:
(4pt)

道尾修介嫌いのあなたにも

「道尾修介って人気あるらしいけど、それほど面白いとは思わないな」
まわりのミステリ好きに聞いても、そんなひとは意外と多い
そんな道尾嫌いにも人気のある作品

ぶっちゃけ、道尾作品はトリックの凄さには関心するものの、地の小説の
部分がいまいちノレない

そんな中で当作は小説として面白い
ちょっと伊坂っぽくもある

道尾修介嫌いのひとでも楽しめる
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No.47:
(4pt)

巧いの一言

道尾秀介は若いが注目すべき作家である。伊坂幸太郎も良いが、好みでいうと、こちらに軍配が上がる。

さて、ラットマンとは心理学の実験で使う絵の事で、それは見ようによっては中年のオッサンに見えるし、ねずみにも見える紛らわしい絵なのだ。

ただ、絵の見せ方なのだが、リス、犬、猫の絵を見せた後にその絵を見せると、大概の人がねずみと応え、人間の小学生、大学生、20〜30代の絵の後、その絵を見せると中年のオッサンと応える。

要するにミスリードする事によって、回答が変わってくる心理の綾の面白さを云っているのだが、本書はまさに勘違いによって答え(犯人)が変わってくる妙を捉え、しかも二重奏になっているところが見事だ。
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No.46:
(3pt)

オチにはやられました。

事件の起こりが結構遅く、全体として終盤まで淡々とした展開だったので
ハズレかなと感じてしまった作品。
でもこれから読む人は最後まで我慢して読んでほしい。
最後の二転三転するオチには大満足できるんじゃないでしょうか。

ただ、物足りなさも残ります。
私も"コイツが犯人だ"と考えて最後に騙された口ですが、
それにしても各人が殺人したと思わせる動機が、ミステリー作品にしては、
あっさりしすぎで、承服しづらい。

また、"ラットマン"(=思い込み)を多用しすぎている。
姉と母の間に起こったことについて言うと、
"夢の中の出来事"として転嫁するには無理やりすぎる。
またそれが二段ベッドの下で行われているのに、階下と勘違いしてしまう亮も、
同じである。

オチは好きだが、それまでの過程はオチのために、
いろいろくっつけて構成された作品、というのが正直なところです。
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No.45:
(5pt)

これ以上ドキドキさせる出だしを知らない

自分がバンドをやっていたからだろう、
著者のバンドの描写のリアルさには驚いた。

なによりもコノ本がすごいのは、
出だしと終わり。

まさに全て持っていかれた。
道尾さん、あなたの描く世界、いつも楽しませてもらってます。


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No.44:
(4pt)

これは佳作です

『向日葵の咲かない夏』を読んで、あまりの気味悪さに読むのを避けていた作者でしたが、直木賞受賞記念に「1作で判断してはいかんな」と読んでみました。せつない勘違いの物語、空回りする優しさ、その連鎖。『向日葵の・・・』と違って、外連味のない、しみじみ読ませる作品で良かったです。あれを読んで避けている読者がいたらば、「こちらも読んでみては」と勧めてあげたいと思います。『ラットマン』というタイトルも良いのですが、カバーは単行本の方がベターだと思います。
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No.43:
(3pt)

人間の哀しみを反映する、ラットマン

道尾さんが直木賞をとられたので、どんな作品を書くんだろうと思い、読んだ初めての道尾小説。バンドの仲間内で起きた、殺人。主人公が隠す、家族の中の暗い過去、なくなった恋人のお腹にいる赤ちゃんの父親はだれ…などなど。最後の方は、どんでん返しにつぐどんでん返し、鮮やかではあるけれども、「え、また??」と、ちょっとしつこさも感じた。でも文章はクール、少しずつ手の内を見せていく進め具合が、にくいね。
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No.42:
(4pt)

残り1/3からのカタルシス

「このミス」にベスト10入りしていたのと佐々木敦がBLOGで紹介していて気になる作品だったのが本著。舞台転換の少ない密室系の舞台設定がどこか演劇的でもある。主人公がメンバーでもあるエアロスミスのアマチュアコピーバンド(なぜかWalk This Wayがよく出てきます)がスタジオで練習中に遭遇した不可解な殺人事件の真犯人とは?主人公のトラウマとなっている過去の不幸な事件と残されたままの疑念。そして現在の恋人との壊れかけた関係を中心に紡がれるプロットは残り1/3で物語の展開速度が一気に加速。二転三転する真相とクライマックスまでのスリリングな展開は見事。一気に読んでしまいました。本格ミステリものとしても十分に通用する練りこまれた構成は絶賛されるだけはあるなと。意味深な「ラットマン」というタイトルもなるほどという感じ。センスはかなり高いです。 
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No.41:
(4pt)

おしい!!

とっても道尾さんらしい作品でした。でも、最後のインパクトに欠けていたのが勿体なかったです。最後に近づくにつれてどんでん返しがくるぞっと待ち構えてしまいすぎたのかもしれませんが私はそのどんでん返しが好きなので、もう少し驚かせて欲しかった。しかし、とても考えられていてそこらへんのミステリーよりは、全然よかったです。ホントにおしい!!
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No.40:
(5pt)

ミスリードの塊。

「向日葵」は別物として拙私の評価に分類するとして、今作は「カラス」「光媒」と合わせて、甲乙丙つけがたい傑作である。道尾作品の王道であり、ミスリードの極致、伏線回収の正確性、繰り返されるどんでん返しの痛烈さ、そして、いつもとは違う、叙述トリックを用いない正面からの真相への道程までを盛り込んである。登場人物や舞台設定も凝らず、わかりやすく、主人公が生まれてからの成長過程でのわだかまりをスパイスに、大人になることでの現実の揺らぎ、そして、何と言っても、最後は「救い」までもたらす。。。陳腐な表現だが、読者をわくわくさせる、真相を予見できない、読むのが止まらないといった表現がふさわしい。ミステリー愛好者が常に考えながら読み込む、「ミスリードに騙されないぞ」「犯人は?」といった大命題を、満足いくレベルで突きつけ、消化させてくる。言い換えれば、読者側の敗北感が実感できるともいえよう。道尾氏が、現在の立ち位置を強固なものにした、代表的作品。まだ未読の方は、上記の他2作品と合わせて、現代至高の若手作家のミステリーワールドを堪能して頂きたい。両巨頭のもう一人、伊坂氏の世界との対比も、また面白いぞ。。。
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No.39:
(4pt)

ツボを抑えた作品

人気作家といわれる方の作品は、一歩下がって読んでしまいがちなのですが、本書はそれでもやはり面白いとうなづいてしまう。出だしの趣向の凝らし方も適度に読者の興味を引きつけ、物語の導入部分も情緒感がよい。そして肝心のミステリ部分ももちろん次々と新展開が待ち受けているが、しっかりと読者を捕まえてはなさいのは作者の力量の賜物か。読んでいて楽しめる良作のエンターテーメント作品です。
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No.38:
(4pt)

道夫ファンになりました。

2年前、本格的に小説を読み始めるようになった者です。こんにちは。
ぎっしり詰まった文字を見るのも嫌いだった僕に、小説の面白さを教えてくれたのは東野圭吾さんでした。
依頼、東野さんの小説を読み続け、コンプリートも間近になってきたので、自分に合う新たな作者を探しているところでした。
道尾さんの読むキッカケになったのは「シャドウ」でしたが、面白くて違う本も読んでみようと思ったのが、「ラットマン」でした。
正直、前半はマッタリとしていて話しの中に入って行きづらかったのですが、本を読み切った時にノックアウトされていた自分を振り返った時に、あの前半の文章はボクシングで言うところの“ジャブ”だったのだなと思いました。
気づかないうちにジャブを打たれまくっていて、気づけば最後はノックアウト状態です。
1975年生まれと、自分と同い年という事もあってか?凄く共感できる中身でした。
自分の世代は結構特殊な心を持っている人が多いのではないかと思う者のレビューでした。
ラットマン (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ラットマン (光文社文庫)より
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No.37:
(1pt)

このつまらなさ、退屈さで高評価なのが不思議でなりません。

同僚に「2時間で読める軽いエンタメミステリだから」と言われたので、借りて読んでみたのですが・・。
●文章がまわりくどくてイライラ。エンタテインメントなんだから、もっとさささ〜っと読める文じゃなきゃ!
●事件が起こるまでがダラダラと長すぎ。しかも起きてからもなんの盛り上がりもなく淡々としていすぎ。
●意図してなのかどうか知りませんが、登場人物たちの体温や匂いがまったく伝わってこないのには
あきれてしまいました。(だいたい主人公の男ってどんな職業なのか書いてありましたっけ?)
どんな人間なのかさっぱりつかめず、まったく感情移入できず。
●犯人が二転三転するのもなんだかとってつけたような、言い訳じみた謎解きにはどっちらけ。
この作家の本を読むのはこれが初めてでしたが、二度と読むことはないと思います。
けっこう有名な賞をいくつも獲得しているのが不思議でなりません・・・。
ラットマン (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ラットマン (光文社文庫)より
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No.36:
(4pt)

せつない・・

ミステリーとしては面白かったけど、最後はちょっとせつなくなる。
ラットマン (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ラットマン (光文社文庫)より
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No.35:
(4pt)

楽しめました。

物語の構成力はすばらしいと思います。
さらっと読めますよ。
最後は納得感あり。でした。
正しさと過ちは表裏一体なのかもしれません。
ラットマン (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ラットマン (光文社文庫)より
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No.34:
(3pt)

佳い人たちの思い込み

人それぞれの思い込みがぶつかったり、すれちがったりするところに物語は生まれる。それは今に始まったことではもちろんないのだけれど、誰もが意識していなかったその「起因」に焦点を当てたのがこの小説の眼目である。
過ぎた青春をひきずっている善人たちの日常に出来事や事件が淡々と起き、登場人物たちは静かに疑い、静かに苦しんでいく。キャラが皆基本善人ゆえにさしたる盛り上がりはないのだが、その中にもそれぞれのトラウマや、各々のラットマンが生んだ悲劇が丁寧に描かれていると感じた。共にした一夜へのそれぞれの思いの違いが起こす事件は哀しい。個人的にも世代による女性への認識の差、というくだりには考えさせられた。ただあまりに露骨なミスリーディングには首を傾げたくなるし、真相が二転三転する展開は「過ぎたるは及ばざるがごとし」であろう。
全員が行きすぎなくらいの善人と化して終わるこの小説の評価がこれほど高いのは、日々の軋轢に疲れた読者達の望む世界がそこにあるからなのだろうか。読後、優しい気持ちになりたい方にはお勧めです。
ラットマン (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ラットマン (光文社文庫)より
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