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向日葵の咲かない夏
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向日葵の咲かない夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全555件 541~555 28/28ページ
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好き嫌いが分かれる作品のようですが、私は面白く読みました。 最初のクモがオッケーなら、物語に入り込むことができるでしょう。 最後まで一気に読みました。S君サイコー!! | ||||
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犯人は誰なのか?怪しい人物は何人もいて、二転三転する主人公の推理を 楽しむことができます。ただ、超自然現象が当たり前のように存在します ので、そんなのはミステリーとして認めないという方は読まないで下さい。 また、小説の雰囲気上、意図的にされているのでしょうが、主人公とその 妹の年齢設定と会話の内容に無理が感じられます。私はその違和感が最後 までぬぐえず、読みづらさを最後まで感じてしまいました。 あと、ラストの盛り上がりに欠ける点が残念です。 | ||||
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まず 人を選ぶ作品です。 嫌いな人はまちがいなく嫌いでしょう。 サスペンスから始まりホラー・サスペンスとして終わります。 主人公の少年を取り巻くすべての(刑事ふたりを除く)登場人物に独自の世界感があって それらがグルグルと渦巻きながら物語は進行していきます。 最初に犯人あかし>らしきモノがあってあれっ?と気を抜くうちに 読み手はこの渦のなかに取り込まれてしまいます。 それは禍々しくスリリングで、 なぜか「生まれ変わり」という超常現象をも当たり前に受け入れている自分に気づくのですが そのころには作者の手中にどっぷりとハマってしまい ラストまで連れて行かれます。 タイトルの向日葵に象徴される 読後がしずかに悲しく怖いホラーサスペンスの傑作です。 | ||||
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最初からなんとなーくこの世界観のネタが わかってしまったけど、 どこでどうネタバレになるのか気になり一気に読んでしまった。 子どもが主人公ということで、もう少し後味いいのかなと 思ったけどあんまり後味よくなかった。 | ||||
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小学四年のミチオ(僕)が住むN町では、犬や猫を殺して足を折り、 口に石鹸を押し込むという忌まわしい事件が頻発していた。 夏休みを迎える終業式の日。 僕はS君が首を吊って死んでいるのを発見する。 しかもその後、彼の死体はなぜか忽然と消えてしまう……。 一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れ、 自分の死体を捜して欲しいと訴えてきた。 僕と妹のミカ、そしてS君は事件を追い始めるのだが……。 作風としては、乙一氏を彷彿とさせますが、独特の 感性が魅力である乙一作品よりも、重厚で緻密な印象。 それは本作が、しっかりとした本格ミステリの骨格の上に、現代的なテーマが 肉付けされ、なおかつ、幻想という衣装をまとわされているためでしょう。 S君の死、死体消失、そして動物殺し……。 作中で起きる数々の事件の謎については、二転三転しながらも論理的な 解明がなされていくのですが、そうした謎を生み出す「源泉」が何であるかは、 終盤まで隠されています。 それを一言でいってしまえば、主観と世界のせめぎ合いということになるでしょうか。 そのために、ミチオの一人称のパートと並行して、古瀬泰蔵という老人の 三人称のパートが設けられており、それがフェアさを保証するだけでなく、 逆に、作品世界に多層性や幻惑感をもたらす効果をあげているのはじつに秀逸です。 なにより、本作におけるトリックは、単なるサプライズの演出に とどまらず、作品全体の主題と有機的に連関しています。 よしんばトリックを見破れたとしても、読者はその先に広がる、 無明の「闇」の深さに慄然とせざるを得ないのです。 | ||||
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デビュー作「背の眼」に続く第二作。前作より身近ではあるが怖さが滲む超常現象を扱ってインパクトの強い作品。この題材への好悪が作品の評価を別けるだろう。 主人公は小学四年生の僕。僕が級友のS君の首吊り自殺体を発見してしまう所から物語が始まる。ところが、学校・警察へ連絡後、警察が現場へ出向くがS君の死体は消えている。折りしも街では犬猫連続殺害事件が起こっている。しかも、両足は折られて、口には石鹸を押し込まれて。続いて起こる僕の仲良しのトコ婆さんの殺人。各々の事件・登場人物の関係は ? 犯人は誰か ? これらの通常のミステリ的謎は最後には合理的に解かれるのだが、読者の興味はそこには行かないだろう。読むに連れ焦燥感が増し、「一体この物語はどうなっているんだ !」と作者の意匠を疑いたくなる。そして、この物語の幕を引くのも僕である。 そう、徹頭徹尾「僕の物語」を描いているのである。そして恐らくこれが作者の意匠なのだろう。「全ての人が各々の物語を持っている」。これがテーマのように思える。僕もS君も妹のミカもトコ婆さんも僕の父母も哀しい過去を持つお爺さんも皆それぞれの物語を持っている。ミステリの体裁の中で、こうした世界観を打ち出すのは冒険だと思うが、作者は高度な技巧で、一作の中で通常のミステリと別の世界の両立に(ギリギリ)成功していると思う。作者の発想に唸らせられる衝撃度の強い作品。 | ||||
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変な予備知識無しに読むことができてよかったと思います。 未読の方も読む前に書き込まれているレビューを読むのは控えることを勧めます。 前置きした上で感想を書いてしまいますが……。 絶望的世界、どこまでも閉じられた世界を目の当たりにし、読み終えて読んでいる最中の酩酊した感覚の正体を悟り、そして再びその閉じられた有様に愕然とした上で、其処にわずかに残された狂気をはらんだ明るい一筋の光に戦慄しました。抽象的ですね。 | ||||
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皆さん好評価なので驚いています。これはつまり人を選ぶということかもしれません。 この作家さんの他の作品は読んでないのでわからないのですが、オチにしても何にしても雰囲気が気持ち悪く感じられてしまって私には面白いとは思えませんでした。 面白いという方が多いようですが、私のような感じ方をする人間もいるということで購入の参考にしていただけたらと思います。 | ||||
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なぜ妹が話しかける母親に返答をしないのか気になっていましたが、 そういうことだったんですね。 最初に提示された推理から話が二転三転して、 しかも皆嘘をつきまくっているみたいだし、 結局最後はどうなるのかと思いましたが、まあ落ち着くところに 落ち着いたと思います。後味はそんなに良くはないですが。 主人公が瓶の中に女郎蜘蛛を入れる場面は、怖かったです。 要所要所に人間の暗い部分が見え隠れする本でした。 | ||||
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いろいろな人が生まれ変わってはいないし 最後に家族が打ち解けていもいません。 | ||||
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「シャドウ」が面白かったので、早速これも買って読んでみた。・・・う〜ん。 アイデア自体はものすごく独創的だ。さらに妹と始める探偵ごっこも手に汗を握らせる。 そこにS君がからんで、なんともおどろおどろしい世界が展開する。ちょっとついていけない気もしたが、最後に家族が打ち解けている?ところが救いか? まあ、はっきり言えば、「シャドウ」のほうが数倍おもろい。 | ||||
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あるラジオ番組で紹介されていたので読んでみました。主人公(ミチオ)が謎解きをしていく過程でいろいろな登場人物の心情が深層心理に触れながら解説されているのが面白かったです。 ただ、このようなストーリーが現実にはありえないであろう事を念頭に置いて読み進めていかないと、もし現実に起こったならばと考えると、途中で読むことを放棄せざる終えないと思いました。 そして、なぜこのようなタイトル(向日葵の咲かない・・)なのかが終盤で明かされますので、そのことを期待しつつ読み進めていかれるのもいいと思います。 それにしても結局この主人公は、その後どのような人生を歩むことになるのかが少し気になりました。 | ||||
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小学4年生のミチオは、不登校の同級生S君の家に夏休みの宿題とプリ ントを届けに行きます。しかしS君は首を吊っていました。慌てて学校 に戻り、担任の岩村先生に告げますが、警察と岩村先生が到着したとき には、S君の死体が消えていました。 静かな抑揚の効いた文章で綴られ、怖さ倍増。 え? 犯人がわかっちゃっていいの? これってミステリーなんでしょ? という犯人がわかってしまったり、3歳のミチが異常に大人びていたり して、違和感たっぷり。ミチオは母親に虐待されているのですが、それ も中途半端で後半はまったく出てこなくなります。S君の隣の家に住む 老人古瀬泰造は不可解な行動を繰り返します。近所に住む「巫女」の 力を持つトコ婆さんは、キャラクター性を活かしきれていない。 さらに途中で物語がダレてきて、欠点ばかり目立ちます。 ところが物語のラストでは、すべての整合性がピタリと当てはまり、 納得。 人間の証言や記憶や行動などは、自分の都合のいいように捻じ曲げられ ていく。「悪いこと」と自覚する間もなく、それは行われる。そんな 人間の弱さを悲しく描きます。 本書では、命は死ぬと1週間ごとに生まれ変わるチャンスがあるという 前提にたっています。S君だけではなく、いろいろな人が生まれ変わっ ている。好奇心をかき立てるホラー。 | ||||
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これぞ小説、といったミステリー作品。 ミステリーというジャンルは、ゲーム的要素が強いと言われる。犯人当てや、あるいはトリックを仕掛けることを主眼としている作品が多いからだろう。それ故、内容は、読者をミスリードすることに執心して無駄に長い無関係な描写が書き連ねてあったり、やたらと登場人物が多かったりする。 ゲームを楽しむことは、小説じゃなくてもできる。 そこで、「向日葵の咲かない夏」。これは上質の「小説」だと感じた。 ノスタルジックな景色の中で展開する、物悲しくも温かく、そして切ない物語。臨場感のある描写。実際に耳で聞いているかのような会話。そして最後にわかる、題名に隠された、ほんとうの意味。 著者の前作「背の眼」では、民俗学的な謎と現実の事件の謎の絡みが面白かったが、本作品はそれとは見事に180度違った面白さがあった。 | ||||
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扇情的な帯の紹介にひかれて購入しました。ホラーサスペンス大賞特別賞受賞第一作ということらしいです。 夏休みに入る直前の小学校をS君は休んでいた。S君への用事を引き受けた「僕」がS君の家で見たものは、彼が首をつっている姿だった。先生に報告して駆けつけてもらったのはいいものの、その後、S君の体がなくなっていたことを僕は知った。そんなとき、僕の部屋に現れたのが、自殺したはずのS君だった。ただ、その姿が――。 悲劇を予感するような冒頭にはじまり、上に書いたような謎にひきこまれていきます。新人の二作目ながら筆力は圧倒的で、セリフが説明的になってしまうところ以外、ぐんぐん引き込まれていきました。そして、ここで帯の言葉を借りるなら、「分類不能、説明不可、ネタバレ厳禁!」です。物語の全貌がみえてくる興奮、そして恐怖。不条理。著者のこの物語に対するスタンスに、ものごっつい意志を感じました。向日葵が、とても印象に残っています。 | ||||
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