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神狩り2 リッパー
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神狩り2 リッパーの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.63pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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| 30年前日本SFがその輝きを失っていなかった時代わくわくしながらストーリマスターたちの作品を読んだものです。その後自分の感性がにぶってしまったのかおもしろみを得られなくなりその世界から離れてしまいました。風の便りに日本SFは衰退し、アニメ、ゲームにその魂が再生したと聞きます。30年後かつての興奮の再来を期待しつつ本書を手に取りました。結果は評価に示したとおりです。文字で表現するSFってなんなんでしょうね。中途半端で興ざめする擬似哲学でも、ビジュアル的にはアニメや映画には到底かなわないアクションでもないと思います。つかい古された表現ですが、ひとことでいうとやはり「センスオブワンダー」だと思います。少々「とんでも」がまじっていてもいいじゃないですか。「おいおい。いったいどうなるんだこの先」という高揚感が得られるのがSFというものではなかったのでしょうか。ということで、わたしのSF読者としてのブーメランが次にもどってくる時期は現状未定ですね(笑)。 | ||||
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| 30年前、15歳で名作「神狩り」を読んだときには、これぞ日本SFの傑作中の傑作だと感激し、SFがもつ「センス・オブ・ワンダー」「未知への好奇心」を圧倒的に味わい、山田正紀に魅せられて、弥勒戦争や宝石泥棒などを次々に読みあさったものでした。 そして、満を持して神狩り2が出版されました。 大きな期待をもって読み始めましたが、残念ながら30年前の感動は味わえませんでした。読んでる自分の脳が老化してみずみずしく読み進められなくなったのか、少し悲しい気分でさえあります。 作者はあとがきで、SFは格好良くなければならない、そして今またカッコイイSFに帰ってきたと宣言しています。 たしかに科学技術の進歩によるあたらしいガジェットや、意外なアクションはカッコイイのかもしれないけれど・・・僕が読みたいのはそんな「カッコイイSF」ではなく、不思議な感覚で読者を幻惑するような新たな水平線を進むSFです。 カッコイイSFはギブソン達にまかせて、骨太の作品を読ませてください。 | ||||
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| 今から20数年前、「神狩り」で山田正紀氏を知ってから夢中になって読んできました。その「神狩り」の続編が出たと知り、大いに期待をして読みました。その豊富な知識、奇抜な発想にはさすがと唸らされましたが、何か物足りなさを感じたのも事実です。”あの”「神狩り」の続編として読むには、あまりにも違和感があったのです。もちろん20年以上を経ての執筆ですから、書き手も読み手も当時とは変わってしまっているので当然といえば当然ですが。ただこの失望感のようなものは、「宝石泥棒2」を読んだときにも、感じました。あのときは、あまりにも思い入れが強かったので、それが災いしたのかと今になって思います。この「神狩り2」も前作と切り離して一つの独立したSFとした読めば、もっと楽しめたのかと思います。この作品を読まれる方は前作を読まれていると思いますので、その意味では読み方によって、かなり評価の変わる作品といえるかもしれません。 | ||||
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| 自分も「神狩り」を読んで感銘を受けたSF読者の一人ですが、「神狩り2」を読んでいて感じたのは違和感でした。大仰な単語を羅列する文体・「ハイペリオン」四部作を思わせる天使達の描写・「マトリックス」ばりのアクションシーンなどなど、好ましくストイックだった「神狩り」とは空気が違いすぎます。確かに作品そのものの内容は十分佳作といえる内容と思うのですが・・・。あと、認知科学・脳の解剖学の知識がある程度無いと、内容が良くわからないかもしれません。 | ||||
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| 前作の価値すら貶めるのではないかと。 脳科学的な意匠は、あんまり感心しなかったです。 物語りも全然・・・。ちょっと落胆の度合いがひどいです。 最後まで読むのが苦痛でした。 「おかしい。こんなハズはない」と思って前作を読み返してみました。 前作はやはり面白かった。しかし創元文庫の新版「あとがき」で続編が つまらなかった謎が解けたような。 著者は、自分が小説の物語に意匠として施す言語哲学や脳科学に迷い込 んでしまっているんでしょうね。 駄目だ、こりゃ。 投げたブーメランは、どこかに飛んでいってしまったようです。 | ||||
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| 十三重の関係代名詞、唯二つの論理記号という素晴しい発想の「神狩り」を継いで発表された小説。喜んで手に取るも、完全に裏切られる結果となった。衒学的な物言いはいつもながら、生半可な断片的知識はあちこちで破綻。脳の皮質と皮膜の混同、天使の位階と大天使の不整合など、要所要所にボロが出る上、外国語のカタカナ読みの連発や主体不明の疑問文や詠嘆文の連続に辟易した。ハードSFとして秀逸な発想で読ませる小説を何篇も書いてこられた山田氏だが、この度は発想も前作に到底及ばず、展開や結末は元より?つきである。「宝石泥棒」の頃が懐かしい。とはいえ、最後まで一気に読んでしまうのは筆力なのかも? | ||||
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| 前作から30年、よく続編を書いてくれました。この30年の間に僕らは余分な経験や,必要の無い知識を身につけよい読者ではなくなってしまったと思います。物語が成立しづらくなっている中でこんな話を送り出してくれた作者に感謝です。ぜひ、続編をお願いします。ただ,30年後だと読めない可能性が大なので早めにお願いします。 | ||||
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| これ単体で見れば十分傑作のレベルに達していると思いますし、楽しんで読むことができました。ただ、インパクトという点では前作に遠く及ばない気が。「言語と論理が異なる神」というアイデア一本で展開された前作には、世界に類を見ない論理学SFだ(と当時は思っていた)と興奮しましたが、今回はわりと普通のSFになったなという感じ。認知科学の観点を導入した結果、人の「クロックアップ」が某映画やあの漫画と大差ない、よくあるイメージで捉えられてしまっていて、その分神の超絶性・隔絶性も弱められてしまった感じがします。天使が具体的に描き込まれているのも、その一因かも。ハイデッガーの使い方も前作のウィトゲンシュタインほどには決まっていないのでは? | ||||
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| これ単体で見れば十分傑作のレベルに達していると思いますし、楽しんで読むことができました。ただ、インパクトという点では前作に遠く及ばない気が。「言語と論理が異なる神」というアイデア一本で展開された前作には、世界に類を見ない論理学SFだ(と当時は思っていた)と興奮しましたが、今回はわりと普通のSFになったなという感じ。認知科学の観点を導入した結果、人の「クロックアップ」が某映画やあの漫画と大差ない、よくあるイメージで捉えられてしまっていて、その分神の超絶性・隔絶性も弱められてしまった感じがします。天使が具体的に描き込まれているのも、その一因かも。ハイデッガーの使い方も前作のウィトゲンシュタインほどには決まっていないのでは? | ||||
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| 山田正紀氏は対談で「神狩り2は、神がいないことを天使たちが人間から隠そうとしている話」ということを漏らしていたが、それを読んで「神がいないなら、前作の神はなんだったんだ?」と解釈した人も少なくないかと思う。その誤解は本作を読めばすぐに解ける。「人の脳は神を隠すようにできている」それが神の不在、ということだったのだ。大脳生理学の研究から、神の存在へのアプローチをこころみ、キリスト教史から神の偽装を暴いていく。その闘争は前作と変わらず絶望的に彩られているが、入り組んだストーリーと構成で、天使、神との戦いに赴く人間達を描写していくさまは、これまでの山田正紀氏の神シリーズのなかでも圧巻といえるだろう。前作を読んでいる方なら、ぜひ読んで欲しい一冊だ | ||||
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