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黒猫館の殺人
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黒猫館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 1~20 1/3ページ
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読んでいて違和感を覚えた点が、やはりヒントだったのか、と種明かししていくストーリー展開。館シリーズの中では恐怖シーンが足りないかな、と感じました。不思議の国のアリスも読んでみたくなりました。 | ||||
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なかなかおもしろかったです。途中でわかってしまったこともあったけど、最後の謎は気がつかなくて、確かに違和感あったのに!ってなりました。本作品中に時計館の殺人のネタバレが含んでおり、まだ読んでない人は気をつけてください。私は下巻を買い忘れて届くのを待っている最中にこちらの本を読んでしまったのでネタバレにショックでした。 あとこちらのレビューもかなりの人がネタバレしているのでやめてほしい。レビューを読んで本を買うか決める人もいるのにネタバレされたら読む楽しみがなくなります。 | ||||
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おもしれー!!引き込まれるー!!お陰で寝不足。 | ||||
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自分の中の一番は十角館の殺人なので、どうしてもそれと比べてしまうので、なかなか☆つは出てきませんが、記憶をなくした老人の手記の内容と、現実がだんだんリンクしていって、これは本当だったのか??と思わせておいて、なんとスケールの大きいことか。面白かったです。 | ||||
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失礼な言い方かもしれませんが、当初思っていたよりも、かなりイケるミステリでした。 作中に名前が出てくるエラリー・クイーンの傑作、あの大仕掛けなトリックと胆(きも)は同じトリックと言っていいのかな。でも、全くおんなじというのではなく、さらに大がかりなからくりに仕立てたそれは、なかなかに乙な味わいがありました。 それと、最後のほうで明かされる殺人犯の動機──「なぜ、その人物を殺さねばならなかったのか」──その理由がかなりぶっ飛んでいましたね。殺人者の気質とマッチングしてて、そこに妙味を感じました。 そうそう。話の本筋とは関係ないのですが、鹿谷門実(ししや かどみ)の次の台詞には、強い共感を覚えました。 《あんなに邪悪な生き物は他にいないさ。この国の政治家どもみたいに不潔で傲慢(ごうまん)で貪欲(どんよく)、昼間の喫茶店に集まるオバサンたちみたいに自分勝手で恥知らずで‥‥ああもう、考えただけで胸が悪くなる。(中略)あいつらはね、切羽(せっぱ)詰まると僕の顔めがけて飛んでくるんだ》p.241 ここで鹿谷言うところの〝邪悪な生き物〟とか〝あいつら〟とかは、わても大大大の苦手ですねん。同じ〝黒〟でも、猫とはえらい違いや、ほんまに。 | ||||
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結局、叙述トリックは如何に巧妙な伏線を用意してフェアに演じるかが作家の腕の見せ所だと思う。 ただし伏線が多過ぎたり、あまりにオープンに触れてしまうと読み手に看破されやすいというリスクがある。 事件は89年の8月に起きる。 つまり島田と江南たちが巻き込まれたあの凄惨な時計館での事件とちょうど同時期である。 その1年後、調査の依頼を受けた2人は 1年前に依頼人が書き残した書記を頼りに阿寒の黒猫館へと向かう。 今回は島田、江南ともに血なまぐさい事件とは無縁。 どこか肩の力が抜けた感じで完全に観光気分である。 1年前の「書記」と現在の阿寒旅行との二部構成であり、 同じ二部構成でも「十角館」や「時計館」のようなシリアスで重々しい雰囲気とはまるで趣が異なる。 一方、書記の方では少々頭の出来が悪い若者たちを冷観する使用人の記述が面白おかしかったり 第一の事件が起きてからの隠蔽工作が(例え加害者たちの如何わしい犯罪行為とはいえ)なんとも言えない仲間意識を芽生えさせ、没入感がある。 皆で死体を地下に隠したり大広間に残った薬物の痕跡を消したり、被害者の指紋を拭き取ったり私物やビデオテープを燃やしたりといった隠蔽工作が どこか年末の忙しい大掃除のような雰囲気でなんとも微笑ましい。 思えば、館シリーズでは犯人視点でこれほど露骨に犯罪行為が描かれるのは今作が唯一ではないだろうか。 そういう意味でも新鮮さがある。 依頼人の正体は中盤あたりで気づいてしまったが、それは大半の読者も同じであろう。 無論、綾辻氏はその辺りは流石に見越していたに違いない。 「本当の大仕掛け」はそこではないのである。 まさに作中で島田が言う「80%の事実に気づいても、残り20%の真相に辿り着けるかどうか」という一文を今更ながら痛感させられる。 なお、今作での江南の無能ぶりは顕著である。 自分は探偵向きではない。ワトソンにすらなれないだろうと江南の心中が語られている。 挙句、島田からは「きみは鈍い」だの「まだ分からないのか?」だの散々な言われようである。 次回作ではいよいよ江南が島田を殺しにかかるのではないか。2人の今後の関係が不安である。 作中、例によって綾辻氏のミスディレクションの巧妙さには恐れ入る。 「天羽博士は女性にあまり興味がなかった」という教授の核心部分に触れる発言から江南の心中で島田が独身であることに触れ、実はゲイではないのかと編集者の間では噂になっているというくだりに移る。 これが見事な欺瞞として働き、 博士の本当の性的趣向から話を逸らして読書の考察を上手く欺いている。 総評として「時計館」ほどのインパクトはないが 大胆かつスケールの大きなトリックが今作の肝である。 登場人物は少なく、事件現場の間取りもシンプルで 「時計館」よりは遥かに分かりやすい。 物語全体のボリュームとしても前作の半分ほどであり3日もあれば読み終える手軽さも評価したい。 全体的によく出来た作品だと思う。 なお、本書の評価とは関係ないが Amazonでは配慮に欠けるレビューが散見される。 せめてタイトルに「ネタバレあり」くらいのことは書いてしかるべきだと思うのだが。 我々読者がレビューを書くのは簡単だし何とでも言える。 しかしミステリ作家はそれこそ血を吐くような想いでアイディアを絞り出しているわけで せめて読者として最低限の計らいを心がけたい。 | ||||
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綾辻作品の特徴は正々堂々と伏線をはるところにある。したがって、犯人やトリックは大体検討がつくのだが、詳細部分が、なおぼんやりしている中で種明かしが披露される。それを、物足りないと思う人もいるだろうが、読者に分からせないように努力した結果、ストーリーが破綻したり、伏線が薄くてそんなこと書いてあったっけ?と思わせるよりは、はるかに良い。 そして、この作品だが、犯人もトリックも大体、見当がつく。しかし、このトリックにはどうしても、ある物が足りない。読者を悩ませるのだが、最後に意外な解決が待っている。 この意外というのは、事実が意外なのではない。ここで、あれを持って来たか!という意外性である。しかし、これに気づくためには『不思議の国のアリス』をかなり熟読する必要があるのではあるまいか。しかも、原文で読んでおく方が望ましい。どの部分かというと(少しだけネタばれになるかもしれない) ☆ ☆ antipathies つまり、読者もアリスとともにウサギの穴に落ちれば、大いにヒントになったのである。 これは想像なのだが、著者も『不思議の国のアリス』を読んで、このトリックを思いついたのではないか。この作品を存分に楽しむためには、ぜひ『不思議の国のアリス』を読んでいただきたい。 ☆ ☆ 最期に、『不思議の国のアリス』の作者ルイス・キャロルの性癖について述べておきたい。『黒猫館』が出版された当時は、この性癖についてわが国でも尾ひれがついて、さかんに言われていたようである。中には訳者が解説でそのように言及することもあった。現在でも、いわゆる知識人と言われる人が「間違いない事実」のように性癖について言うことがある。しかし、このことは十分な根拠があることではなく憶測の域を出ないし、このような言説が独り歩きしてようにも思える。『黒猫館』の中でこのように書かれていたとしても、読者はそれをそのまま信じるのではなく、事の正否をよく調べていただきたい。 | ||||
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大掛かりなトリック。 伏線がいっぱい。 決して古びておらず、 楽しめました。 ちょっと困ったのは、 前作の時計館の…のネタバレがある事。 時計館の…は、これから読みます。 | ||||
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《館》シリーズ第六作。 よくぞここまでアイディアが尽きないと心から尊敬してしまう。館の道具立てはもちろん、読者の盲点を突くサプライズが犯人特定のロジックにきっちり貢献しているなどのミステリーとしてだけでなく、物語のクオリティも仕上がっていて、まさに円熟の出来。 | ||||
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楽しかったです | ||||
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序盤から一気に物語に引きこまれた。記憶喪失やホテルでの火災、ノートに記されていた事件は実際に起きたのか? 〜以下、ネタバレを含む〜 叙述トリックがとんでも系だったのに驚いた。伏線もあり違和感もあったものの全く気づかなかった。 一歩間違えるとバカミスと化しそうなところを絶妙なバランスで踏みとどまり、上質な本格ミステリに仕上げる手腕には脱帽。 | ||||
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「黒猫館」という一見中身の見えない地味な作品名で、だからこそトリックに期待が持てそう、けれど大きくはずすかもしれない、 と思う人はいそうだが、大トリックながら評価の難しい文庫本四冊にもわたった「暗黒館」の次にあたる本作は、一転スッキリとまとまった長さだが、巨匠綾辻の面目躍如のアクロバティックなサプライズが決まっている。 綾辻行人には珍しい物理トリックも登場するのだが…。 しかしこういう形でサプライズを仕掛けてくるというのが本当に楽しませてくれる。 頭の中に描いていたものが溶けて、理解したあと一瞬で形を変えて立ち現れてくる。 長さ的にも本気で考えればこのトリックは解けるかもしれない、という姿勢で挑戦して玉砕するのが面白い快作。 | ||||
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今回は過去に起きたらしい事件を、ある老人の手記を基に真相を紐解いていくという新しい展開。 手記による過去回想と現実での謎解きを交互に読ませるスタイル。 自分はミステリーを読む際は純粋に驚きを楽しみたいのであまり謎解きせずにさらっと読むのですが、ところどころ引っかかっていた部分の伏線が回収されていくのが楽しかったです。最後の謎(これが謎だとは考えもしなかった!)は良い意味でぶっ飛んでいてお見事でした! *****ここからネタバレ含みます!! ーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 女性の死に関する記述で、身元が分かる書類に本名と本籍地と身長が分かった。=この書類とはパスポートだ。ということは館がある場所は!? とういう流れがありますが、パスポートって身長記載ありましたっけ?自分のにはないと思うのですが。 その時代はあったけど今はなくなったのでしょうか?この伏線だけいまいちピンとこず残念! | ||||
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精緻なプロットに沿って緻密に配置されたヒントをきちんと拾っていけば、自ずと回答にたどり着くようにできている。 今作はヒントが多かったため、そのほかの館シリーズと比較すると、トリックの回答を導き出せる読者も多かったのでは。 手記という小道具を利用する手前、どうしても「叙述トリック」を警戒してしまうため、ネタバレしやすかったといえば、しやすかった。 | ||||
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時計館に比べたらずっと短いにもかかわらずスケールがでかい!!ネタ明かしも驚きの連発でした。メインの殺人事件の真相はそっちのけで隠されていた真実があれやこれや出てくる出てくる!一時も退屈することなく・・・いや、最後の解説は退屈だったな・・・一気に読んでしまいました。この作者はどうしてこんな複雑なトリックが思いつくのだろうかと毎回感心してしまいます。そして毎回期待を裏切らない。この作品も楽しめること間違いなしです! | ||||
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ここ3ヶ月程で十角館から順番に読み、今日、黒猫館を読み終えました。 結論としては、面白い。 ただし「本格」ミステリか?と言われると、そうではないと答えますが、物語の構成、世界観が良いですね。 自分は殺人事件の犯人やトリックも考えるのですが、それ以上に物語を楽しむ傾向があるので 面白いと感じたのだと思います。 よって、自分が探偵になった気分で事件を推理することに重きを置く方にはお薦めできないかな。 伏線も散りばめられていて、謎解きの楽しみも味わえますね。 ただ、本作のテーマとなっている物語を知っていたらもっと楽しめると思いますが、こればっかりはね。 それにしても、綾辻氏の物語の構成力とそれを文章に落とし込む力はすごいと思いますね。 読者を楽しませるサービス精神がテンコ盛り!! | ||||
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最後のどんでん返しのスケールの大きさと驚きでは、<館シリーズ>最強かもしれない! 『十角館の殺人』の衝撃や『時計館の殺人』の仕掛けより、この作品のスケール感が好きかもしれません。 | ||||
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館シリーズの中でも好きな作品です。 途中で「ん?!」と思う描写はあったものの、ラストは「あ、そういうことだったのか!」と驚きました。 かなり楽しめたストーリー展開でした。 | ||||
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読者のモリです。 館シリーズは全て読みました。 永遠保存で宝物です。綾辻先生に感謝! | ||||
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確かに、言われてみればヒントが書いてあった…悔しい。しかも2段階驚かされるとはさらに驚き。 | ||||
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