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黒猫館の殺人
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黒猫館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 1~20 1/6ページ
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記憶喪失の男が持っていた手記を基に過去に黒猫館で起きた殺人事件を推理・考察していく話。 ただし多く描写のある事件のトリックや犯人当てよりも大して惹かれない黒猫館の場所当てがメインの謎であり、変なバランスの結果として謎解きも全体的にあっさり、鹿谷(島田)たちの熱量も足りない。 リアルタイムに起きた事件じゃない所ももやっと感があります。 Amazonのシリーズでは次が暗黒館を飛ばしてびっくり館になってました。順番に読む人は注意が必要。 | ||||
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読んでいて違和感を覚えた点が、やはりヒントだったのか、と種明かししていくストーリー展開。館シリーズの中では恐怖シーンが足りないかな、と感じました。不思議の国のアリスも読んでみたくなりました。 | ||||
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なかなかおもしろかったです。途中でわかってしまったこともあったけど、最後の謎は気がつかなくて、確かに違和感あったのに!ってなりました。本作品中に時計館の殺人のネタバレが含んでおり、まだ読んでない人は気をつけてください。私は下巻を買い忘れて届くのを待っている最中にこちらの本を読んでしまったのでネタバレにショックでした。 あとこちらのレビューもかなりの人がネタバレしているのでやめてほしい。レビューを読んで本を買うか決める人もいるのにネタバレされたら読む楽しみがなくなります。 | ||||
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おもしれー!!引き込まれるー!!お陰で寝不足。 | ||||
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自分の中の一番は十角館の殺人なので、どうしてもそれと比べてしまうので、なかなか☆つは出てきませんが、記憶をなくした老人の手記の内容と、現実がだんだんリンクしていって、これは本当だったのか??と思わせておいて、なんとスケールの大きいことか。面白かったです。 | ||||
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まず天羽博士=鮎田老人、これは大半の読者が気付くであろう。だが、彼は犯人ではない。 そうなると、お頭の出来や度胸から考えて一人しか犯人は考えられないのである。 問題は鮎田老人が犯人ではないという情報が謎解きパートに入る前に開示されていないため、これでは読者が真相に到達できない。アンフェアである。 また、肝心の黒猫館が登場せず、犯行に秘密の通路やからくり仕掛けが使用されていない事も減点要素。 舞台となる館が実は〇数あったというアイディアは、クイーンの「二つの館」で有名であり仮に本歌取りに挑んだと捉えるなら今作は余りにお粗末である。 単なるサスペンス物と見るなら今作は非常にスリリングであり、面白いと言える。 だが、厳しいようだが本格物として捉えた場合今作は人によってはアンフェアを超えてバカミスの類に分類され得る。よって☆2の評価とした。 | ||||
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失礼な言い方かもしれませんが、当初思っていたよりも、かなりイケるミステリでした。 作中に名前が出てくるエラリー・クイーンの傑作、あの大仕掛けなトリックと胆(きも)は同じトリックと言っていいのかな。でも、全くおんなじというのではなく、さらに大がかりなからくりに仕立てたそれは、なかなかに乙な味わいがありました。 それと、最後のほうで明かされる殺人犯の動機──「なぜ、その人物を殺さねばならなかったのか」──その理由がかなりぶっ飛んでいましたね。殺人者の気質とマッチングしてて、そこに妙味を感じました。 そうそう。話の本筋とは関係ないのですが、鹿谷門実(ししや かどみ)の次の台詞には、強い共感を覚えました。 《あんなに邪悪な生き物は他にいないさ。この国の政治家どもみたいに不潔で傲慢(ごうまん)で貪欲(どんよく)、昼間の喫茶店に集まるオバサンたちみたいに自分勝手で恥知らずで‥‥ああもう、考えただけで胸が悪くなる。(中略)あいつらはね、切羽(せっぱ)詰まると僕の顔めがけて飛んでくるんだ》p.241 ここで鹿谷言うところの〝邪悪な生き物〟とか〝あいつら〟とかは、わても大大大の苦手ですねん。同じ〝黒〟でも、猫とはえらい違いや、ほんまに。 | ||||
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★★★☆☆ | ||||
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面白かった | ||||
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結局、叙述トリックは如何に巧妙な伏線を用意してフェアに演じるかが作家の腕の見せ所だと思う。 ただし伏線が多過ぎたり、あまりにオープンに触れてしまうと読み手に看破されやすいというリスクがある。 事件は89年の8月に起きる。 つまり島田と江南たちが巻き込まれたあの凄惨な時計館での事件とちょうど同時期である。 その1年後、調査の依頼を受けた2人は 1年前に依頼人が書き残した書記を頼りに阿寒の黒猫館へと向かう。 今回は島田、江南ともに血なまぐさい事件とは無縁。 どこか肩の力が抜けた感じで完全に観光気分である。 1年前の「書記」と現在の阿寒旅行との二部構成であり、 同じ二部構成でも「十角館」や「時計館」のようなシリアスで重々しい雰囲気とはまるで趣が異なる。 一方、書記の方では少々頭の出来が悪い若者たちを冷観する使用人の記述が面白おかしかったり 第一の事件が起きてからの隠蔽工作が(例え加害者たちの如何わしい犯罪行為とはいえ)なんとも言えない仲間意識を芽生えさせ、没入感がある。 皆で死体を地下に隠したり大広間に残った薬物の痕跡を消したり、被害者の指紋を拭き取ったり私物やビデオテープを燃やしたりといった隠蔽工作が どこか年末の忙しい大掃除のような雰囲気でなんとも微笑ましい。 思えば、館シリーズでは犯人視点でこれほど露骨に犯罪行為が描かれるのは今作が唯一ではないだろうか。 そういう意味でも新鮮さがある。 依頼人の正体は中盤あたりで気づいてしまったが、それは大半の読者も同じであろう。 無論、綾辻氏はその辺りは流石に見越していたに違いない。 「本当の大仕掛け」はそこではないのである。 まさに作中で島田が言う「80%の事実に気づいても、残り20%の真相に辿り着けるかどうか」という一文を今更ながら痛感させられる。 なお、今作での江南の無能ぶりは顕著である。 自分は探偵向きではない。ワトソンにすらなれないだろうと江南の心中が語られている。 挙句、島田からは「きみは鈍い」だの「まだ分からないのか?」だの散々な言われようである。 次回作ではいよいよ江南が島田を殺しにかかるのではないか。2人の今後の関係が不安である。 作中、例によって綾辻氏のミスディレクションの巧妙さには恐れ入る。 「天羽博士は女性にあまり興味がなかった」という教授の核心部分に触れる発言から江南の心中で島田が独身であることに触れ、実はゲイではないのかと編集者の間では噂になっているというくだりに移る。 これが見事な欺瞞として働き、 博士の本当の性的趣向から話を逸らして読書の考察を上手く欺いている。 総評として「時計館」ほどのインパクトはないが 大胆かつスケールの大きなトリックが今作の肝である。 登場人物は少なく、事件現場の間取りもシンプルで 「時計館」よりは遥かに分かりやすい。 物語全体のボリュームとしても前作の半分ほどであり3日もあれば読み終える手軽さも評価したい。 全体的によく出来た作品だと思う。 なお、本書の評価とは関係ないが Amazonでは配慮に欠けるレビューが散見される。 せめてタイトルに「ネタバレあり」くらいのことは書いてしかるべきだと思うのだが。 我々読者がレビューを書くのは簡単だし何とでも言える。 しかしミステリ作家はそれこそ血を吐くような想いでアイディアを絞り出しているわけで せめて読者として最低限の計らいを心がけたい。 | ||||
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館シリーズを順番に読み進めていますが、シリーズの中でも「黒猫館の殺人」はトリックが浅く、先が読める展開だったため、少し期待外れでした。 鹿谷門実と江南孝明の2人による事件解決が好きなので、期待度が高かっただけに残念でした。 | ||||
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kindleアプリで読みました。 344ページ、一気に。もう目が痛い。 でも読ませる内容ではありました。 島田とカワミナミ(劇中、コナンとは呼んでいないような)の掛け合いと、少しの旅が良い。 その割に恐らく同じ時期の小説家であろう、トラベルミステリーの名手をディスっているような 文章がチラホラ。時刻表トリックはこの人はダメだったんだろうな。 この人の手法だと細かいトリックは出来なさそうだから。 阿寒まで行ってあったのは白兎館で、クロネコ館はオーストラリアって・・ じゃ殺された女はオーストラリアを旅行中に声をかけられ、ほいほい着いていったという事になる。 海外で日本人にあうとつい信用してしまうっていう事か。 にしても犯人がわかっても捕まえない手法はどうにも歯がゆい。 十津〇警部なら捕まえてるぞ。島田もカワミナミも刑事ではないのはわかっているけど。 もう全作コミカライズすればいいのに。カワミナミ君女性バージョンで。 そうすれば受けるよきっと。 | ||||
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途中まではめっちゃ面白かった。 第8章?らへんの種明かしが始まってからなんだか小難しくて面白く無くなってしまった。 もうちょっと分かり易い方がよかったな。 | ||||
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綾辻作品の特徴は正々堂々と伏線をはるところにある。したがって、犯人やトリックは大体検討がつくのだが、詳細部分が、なおぼんやりしている中で種明かしが披露される。それを、物足りないと思う人もいるだろうが、読者に分からせないように努力した結果、ストーリーが破綻したり、伏線が薄くてそんなこと書いてあったっけ?と思わせるよりは、はるかに良い。 そして、この作品だが、犯人もトリックも大体、見当がつく。しかし、このトリックにはどうしても、ある物が足りない。読者を悩ませるのだが、最後に意外な解決が待っている。 この意外というのは、事実が意外なのではない。ここで、あれを持って来たか!という意外性である。しかし、これに気づくためには『不思議の国のアリス』をかなり熟読する必要があるのではあるまいか。しかも、原文で読んでおく方が望ましい。どの部分かというと(少しだけネタばれになるかもしれない) ☆ ☆ antipathies つまり、読者もアリスとともにウサギの穴に落ちれば、大いにヒントになったのである。 これは想像なのだが、著者も『不思議の国のアリス』を読んで、このトリックを思いついたのではないか。この作品を存分に楽しむためには、ぜひ『不思議の国のアリス』を読んでいただきたい。 ☆ ☆ 最期に、『不思議の国のアリス』の作者ルイス・キャロルの性癖について述べておきたい。『黒猫館』が出版された当時は、この性癖についてわが国でも尾ひれがついて、さかんに言われていたようである。中には訳者が解説でそのように言及することもあった。現在でも、いわゆる知識人と言われる人が「間違いない事実」のように性癖について言うことがある。しかし、このことは十分な根拠があることではなく憶測の域を出ないし、このような言説が独り歩きしてようにも思える。『黒猫館』の中でこのように書かれていたとしても、読者はそれをそのまま信じるのではなく、事の正否をよく調べていただきたい。 | ||||
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大掛かりなトリック。 伏線がいっぱい。 決して古びておらず、 楽しめました。 ちょっと困ったのは、 前作の時計館の…のネタバレがある事。 時計館の…は、これから読みます。 | ||||
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《館》シリーズ第六作。 よくぞここまでアイディアが尽きないと心から尊敬してしまう。館の道具立てはもちろん、読者の盲点を突くサプライズが犯人特定のロジックにきっちり貢献しているなどのミステリーとしてだけでなく、物語のクオリティも仕上がっていて、まさに円熟の出来。 | ||||
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事件そのものがしょぼくトリックもありがちなのは つまらないと感じた。 また、館の特徴が薄く犯人も意外性がなく 盛り上がりがないと思った。 | ||||
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楽しかったです | ||||
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序盤から一気に物語に引きこまれた。記憶喪失やホテルでの火災、ノートに記されていた事件は実際に起きたのか? 〜以下、ネタバレを含む〜 叙述トリックがとんでも系だったのに驚いた。伏線もあり違和感もあったものの全く気づかなかった。 一歩間違えるとバカミスと化しそうなところを絶妙なバランスで踏みとどまり、上質な本格ミステリに仕上げる手腕には脱帽。 | ||||
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