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ピース
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ピースの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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ミスリードという手法において、最高峰の作品と言えるでしょう。 この作品を読んで犯人が誰かわかる人はいない。途中までの描写は退屈とおもうかもしれませんが、物語のラストで読者の予想を裏切ることを期待している方は読んでください。 | ||||
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ネガティブなレビューが多かったので読む前は躊躇したが、読み始めると最後まで一気に読み終えてしまいました。 文章も手堅いし、オチもなるほどねって感じ。 犯人の動機でガタガタおっしゃっている方も多いですが、小説なんだから。 軽薄な感じのタイトルと表紙を見て敬遠しようと思った人にこそオススメかも。 | ||||
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犯人を駆り立てた問題の件は、90年代にある事件を巡り現実に起きたことで、それを本作の場面に移したのは作者の創作でしょうが、出来事そのものはほぼ実話なんですよね。現在と違いネットでどうという時代ではなかったので、雑誌か新聞あたりが中心でしたが、物議はかもしました。おじさんは当時たまたま映像も見たし、その痛みのような記憶も残っていたほうなので、種明かしを読んで、あ、なるほど、とピンと来ましたが。現実のほうは殺人には発展してないと思うけど。 ちなみに私は故・畑中純画伯のファンで、古本屋さんで表紙を見つけ、確かめたらやっぱり畑中純の版画だったので、樋口さんのことも本書の評判もまったく知らず買ってみたのです。秩父・多摩が舞台なのでここをライフワークの地とした畑中画伯が起用されたのかも知れませんね。で、内容も読んでわたし的には当たりで面白かったですよ。 それで読後にここのレビューを見たらやや意外でしたが、まあ好みの問題ですし。怒って叩き売られた方がいらしたおかげでワンコインで私の手元まで回って来た訳でして、世の中うまくできております。どうもすみません。 秩父の山の湿っぽさが一貫した薄暗い文章も好きですし、現在形の(実験的?)文体もこれがいいんだなとずっと思いながら読んでました。ショージ君の植物のような「あっしにゃあ関わりねえ」的世捨て感に結構魅かれます。麻美さんは確かに少し濃ゆくて、とりわけ私の嫌いな「女とは○○な生き物である」という薄っぺらな科白を取材相手と彼女がしたり顔で繰り返す箇所は閉口でしたが、まあ全体を損なうほどでもありません。ありがちですが老刑事坂森のコロンボみたいなしょぼくれキャラも好きですなあ、ほい。 非常に偶然なのですが、作中の20年前の件に加え、そのモデルとなったであろう実話のほうも、調べてみたらちょうど今の季節に起きていて、私が古本屋で見つけた日と数日の差だったのでした。こりゃ何かの縁か、作者の執念か、この季節には読んで思い出せ、というような。というわけで、あの件の記憶を共有する世代、1980年以前くらいの生まれで当時あの場面を目撃した方の中には「ああ、あったあった」的感慨とともにヒットする可能性があるかも知れません。 | ||||
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なんとも言えぬ味わいのある推理小説でした。 多くを語らぬ秘密めいた登場人物が大人っぽく、物語の中に出てくるジュークボックスの選曲がとてもかっこ良く懐かしい。 読み終えた後に改めて表紙の「子供達の笑顔とピースサイン」のイラストを見るととても場違いに思うが、納得させられてしまう。 | ||||
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未解決とか意見がありますが それが良い作品だと思いました、 読者が想像できる範囲で謎を残し とても面白かったです これがわからないのは、ちょっと発想力なさすぎです | ||||
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今回はワケあって出版社による紙の帯やら書店員による手書きポップなどは目に触れることなく、この文庫本を読んだ。紙ジャケットは付いていたが、子供たちが「ピース、ピース」とやっている図柄であるせいか、私はてっきりユーモア小説なのだろうと勘違いして読んでしまった。それにしても他の書評子(reviewers)による評価は頗る低い。娯楽小説だと思って読んだのに、村上春樹ばりの伏線未解決モヤモヤ純文学(もどき)であることが気に入らないのだろう。 注意! 以下、ネタバレ。未了の読書子は、此処でストップされたし。 中でも最後の数ページで元公安の八田によるマインド・コントロールの可能性を「仮定の話」として持ち込むベテラン刑事坂森のせいで、ミステリー小説の結末としては完全に破綻している。しかしきっと作者は百も承知でラストの破綻を描き込んだように思う。もしや続篇があり、坂森は警察に就職したての自慢の息子ともどもハンニバル・レクター教授ばりの八田と戦うのだろうか、などと夢想もしたが、私は斯様な小説は好まない。 この結末らしからぬ数ページがなければ、写真家小長が単独犯であり、爆弾で被害者もろとも吹っ飛んでお陀仏という薄っぺらい小説になっただろう。小長が梢路に犯行を見破られ、20年前のテレビ映像を見せる下りから、私も他の書評子同様に題名ピース(Piece; Peace)と文庫カバー絵の持つ意味が初めて氷解した。しかしミステリー作品としての興味はここで尽きてしまった。小長のこれまでの人生に就て、もう少し踏み込んで書いて呉れていても良かった気がする。 これまでの人生と言えば、梢路のそれには肩透かしを喰らった。中学時代に母親を殺害した廉で少年院に入っていたことや、殺害の動機が不可解なことが地方紙の中年女性記者麻美にのみ明かされる。読者も麻美の視点でこの老成した青年梢路の過去を知るわけだ。少年が実の母親と肉体関係にあり、それを精算したくて殺したという「仮定の話」も入るが、八田マインド・コントロール説同様に最後まで解き明かされることなく小説は終わる。梢路に付かず離れず引っ付いてくるアル中女子大生(梢路の中学時代の同級生)の存在は最後まで思わせぶりで、これにも肩透かしを喰らった。作者としてはもっと利用のし甲斐が有る人物だったろうに、何とも勿体無い。 他の書評子に不評な麻美について私も最初から嫌悪感を抱いた。タバコを吸うようなオッサン臭い女が嫌いということもあるが、どうも私には女に見えなかったのだ。陰茎を医学的に切除してしまった俗に言うニューハーフのような、或いは吉本ばななの『キッチン』に登場する女装して綺麗に化粧した父親のような違和感を抱いた。梢路の元クラス担任から梢路の過去を聞き出した中年女(とされる)麻美が、その秘密事項を自分の胸の内にだけしまって措くだろうか。いや、到底考えにくい。女なら必ず誰かに話す筈だ。遠方に住む別の女に電話して「口外無用」としつつ長々と話すことだろう。聞かされた女も別の者に話し、「口外無用」の噂は、挙句の果てには「中学生が母親の屍肉を喰らった」とかいう尾鰭まで付いて拡散して行くだろう。 ちょっと脱線したが、要はオイディプス・コンプレックスに苦しんだ中学生の梢路が、父親不在のため、オイディプス王とは違って、性交渉の相手である母親を殺したとする伏線なのかも知れない。が、謎は謎として残留する。 ともかくもミステリーとしては失敗しているように思うが、小説としては巧みだ。最後までひと通り読み了えてから再び冒頭に帰ってみると、この作者の巧みさがよく分かる。登場人物の生活感を含めた奥行きある肉付けや梢路の作る料理の描写なども秀逸だ。 しかし残念なのは、ここまでディテールに注意を払う作家が、ことタバコやワインの銘柄には無頓着であることだ(尤も私にはタバコはどれも同じで、その煙や匂いが苦手だが)。高級品に拘泥するのは此処バー「ラザロ」では無論場違いなので、安物でも良い、ワインの産地や蔵元(英語wine estate; 米語winery)の名やブドウの種類や醸造の年号などの描写も有って然るべきだと思う。 | ||||
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元、純文学の作家として引き込まれる文章を見せ付けられた。 この作家の書く主人公はどこか似ているようなところがあるが、 きっとそこが作家の書きたいところでもあるのだろう。 記号的な人間を出さずに、不可解な行動や当たり前の行動にもそれまでの想いがあって 人間味を忘れさせない文章がとてもおもしろかった。 あくまで人生の一部を切り取っただけ、という見せ方なのだろうが、 個人的に酔っ払いの女子大学生だけはもう少し掘り下げて欲しかった。 気が向けば同じ主人公で続編を書いて欲しい。 | ||||
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小説に身近な地名とか出てくると、結構親しみが沸くもんなんですかね。熊谷が都会扱いとか、東京の人からすれば「えっ?どこが??」って感じでしょうけど。大宮ですら田舎扱いですから。 まあそんな埼玉県(特に北部)に対する評価はさておき、小説としては結構面白かったです。 確かにミステリーとしては動機もトリックも伏線の回収も??という気分にはなりましたが、人物描写や情景などは十分興味を引くものでしたし、読了感も決して悪いものではなかったですね。 | ||||
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連続バラバラ殺人事件の捜査の進展を追って、物語が進む。被害者には当初何の共通点もありそうになかったが、20年前のある大事件に関連する事実が徐々に明かされ、まさにこの事実が殺人の発端となったことが判明する。 捜査の過程で見出された、いくつかの意味不明の所見も、最後は殺人の原因となったこの過去の出来事に収束してゆく。 現在に起こった殺人が過去の出来事に由来するという本作品の全体構造は、作風はだいぶ異なるが松本清張の「ゼロの焦点」を想起させる。 謎が徐々に提起されそして解答が示されてゆく過程、意外な殺人動機、登場人物のキャラ設定や濡れ場の差し込み方など、エンターテイメント・ミステリとして高い水準の作品だと思うし、掛け値なく面白いと思う。 他のレビューでは、伏線がすべて解消されていないとか、殺人動機に現実味がないというような批判が多いようだ。しかし、伏線をすべて回収する必要はないし、もしすべて回収したら、むしろそちらの方が現実味がないだろう。一部の謎は、謎のまま残っても良いのだ。 また殺人動機については、犯人を神経症患者として見れば、自分は十分にあり得ると感じたので、現実味が薄いとは思わなかった。ただしこの辺は、読者側の感じ方にも大きく依存するだろう。もっとも、本当の名作というのは、大多数の読者に訴えかけるものだという意見もあるとは思う。 一点だけ気になる点を指摘すると、実際の犯人の背後に、糸を引いている真の犯人がいる、という設定は、不要なのではないか。この設定は、最近のいくつかのミステリで使われるが(殺人鬼フジコなど)、うまく使わないと、かえってよく練られた基本プロットの破壊力を減じさせると思う。本作品では、その基本プロットが優秀なだけに、このような小細工は要らないのではないかと思った。 | ||||
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のどかで平和な田舎町、秩父で突如発生したバラバラ殺人事件。 登場人物たちの隠された謎。 登場人物がどれも濃く、しかもそれを出し切らせていないのがすごい。 また、謎のひとつが表紙として表に出ている一方で、明かされないままの謎もあり、謎が謎のまま残ることで、物語に余韻が出て、深みを増している。 ただのミステリではなく、料理本としても使えそうな内容。 また、瞽女や山窩、オシラ様など民俗学的な内容も出てきて、個人的にはとても興味が沸いた。 オシラ様って、東北だけでなく埼玉にもいたんですね。 ストーリーもすごいが、それ以上に細かな描写や設定が、とても楽しめる。 三冊分くらいの設定が一冊に詰まっている感じで、お得な内容になっています。 | ||||
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2006年に出た単行本の文庫化。 ノン・シリーズの長編ミステリである。 秩父を舞台にした重苦しい話で、著者の青春路線ものとは一線を画している。トリックというか、動機に衝撃的なものがあり、なんだか暗い気持ちで読み終えた。 この動機を考えただけで存在価値のある本だと思う。 最後のどんでん返しは不要じゃないかな。 | ||||
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他の方も書いていますが、評価を低めにした方が「参考になった」の 投票をいただけるみたいですね。 「書店の宣伝POPを見て買った」という方に酷評が多いようですが、 デビュー作からの樋口有介ファン(樋口節ファン)としては、そんなに ダメ??という気分です。 もともとトリックで勝負するタイプというより、独特の文体、語り口、 人物や風景、料理のきめ細かな描写などがこの作家の良さなので。 この作品も主人公のバックグラウンドや犯人の最期、バーのマスターと 老刑事の関係などなど、もっと書き込んでほしい部分も多々あります。 が、それはそれでというか、曖昧なままでも悪くない気がするんですが、 まぁ書店のPOPで買われた「一見さん」には納得がいかないのかなぁ? とも思います。 ただ、ジャケットも含め、それなりの出来じゃないかと、いち樋口ファン としては思う次第です。 | ||||
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うーん、困ったな。どうやら、この作品に関しては、けなすほうが「参考になった」となるらしい。☆4つ以上はぼろぼろに評価されている。一方、☆2つ以下のレビューの評価が高い。。。うーん、なんとも不思議で仕方がない。 だから、自分の評価を下げることを考えると書かないほうがいいのだけど、でも仕方ない。 自分は素直に面白かったんだから、そうレビューしよう。 田舎の、と言うか、きっと常連さんの集まる、ちょっといわくあり気なマスターと若い厨房のやっているスナックって、こんな雰囲気なんだろうなぁ、という感じから話が始まる。ジュークボックスがあるなんて、好きだなぁ。ま、一見では、入りがたいけどね。こういう輪には。 そういう輪に入ってきた人々の、いわば群像劇のように話が進む。秩父の町で。 少し曰くあり気な人々の中で、何気ない日常が進むところは、いったい次に何が起こるのかも全くわからず(裏のストーリー読んでないからね、読む前に)、何となく田舎町のとあるスナックの群像劇なんか、と思っちゃった。表紙の絵の子供たちの「ピース」とどう結びつくのかなぁ、と。 事件が起こってからは、割にだーっと進み。 素直に、あぁそういうことだったのか、と驚き、更に、もう一回驚き。。。と、面白かった。 人にも薦めているんだな、正直。 他の人の評を読み、ぼろくそ言われていることを知って驚いた。 そういう作品を読んで面白かった、という自分は。。。だけど、やっぱ、面白かったよ。 悪いところを探すより、いいところを見たいんだな。書籍の代金に別に遜色なかったですよ。。。と、「参考にならない」クリック、となるんだろうけどね。 | ||||
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叙述トリックが売り物なのではない。その動機が最大の魅力の、読みごたえある小説である。結末は、多くのレピュアーが書いているように、実は曖昧なままである。その意味では、高い評価が得られない点も、少し納得がいく。しかし、何故かそのストーリーが、ねっとりと頭にこびりついて離れない。こんなこと、あるわけがない、と言い切れないもどかしさ。きっと自分の周りに、こんな人間は確かにいる気がしてならない。だからこそ、くだらないと言いつつも、きっとこの「ピース」の「指の形」を、本書が描いた「シチュエーション」を、読者はいつまでも記憶し続けるのではないだろうか。 | ||||
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謎の積み残しもまた、部分(ピース)のうちと いうことでしょうか。70年前後政治の季節の 余韻のうちと考えたいです。 三億円事件の推理、ウームと唸らされました。 ちゃんと動機や背景がついています。 それだけでも、読んだ価値ありと思うのは 50代以上でしょうけど。 | ||||
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「2時間サスペンスドラマ」としては確かに星1〜2は納得。動機は弱いし,真犯人の殺害方法はSFだし,キャラの言動はくどすぎ。 しかし,廃村に一人住む老人の「(人生は)じっとしていればいいべ。」の台詞を中心に考えると「一体誰がじっとしていたのか。」 が読後すごく気になる。老成してしまったように描かれている梢路なのか。贖罪を絵に描いたようなマスターなのか。いきなり秩父弁 を話し出したり,息子の自慢をしてしまうが,目鼻の効く坂森なのか。他のレビューでとことん嫌われている麻美が実は一番じっとし ているという可能性もある。老人の「じっとしていることこそ人生の極意」というシーンは神々しさがあり,そういう風に生きていけ ればと憧れさえ感じさせる。でも,この小説の登場人物達は(鼻につくシーンも多いけど)結局少しずつじっとしていられなくて,そ れが物語を進めている。でもそれが生きているということなのかなと,思わせる描写は秀逸。どっちつかずの最後の「ラザロ」のシー ンでは人生の縮図をまざまざと見せつけられているようで思わず感動してしまった。梢路の「非常に個人的であっても,やっぱり普遍 的なこと」の動機がもう少ししっかり描けていれば迷わず星5つだったのだけど。 | ||||
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酷評が続いているので、私なりレビューを書かせていただきました。 樋口有介の作品は初めてです。 書店でたまたま手に取り、読むことになりましたが、こんな作風のミステリーもあるのだなと、感心してしまった一品です。 文章が味わい深く、描写に気をとられているうちに、ミステリーであることを忘れることもありました。 ミステリーの本質については、どのように謎が展開されていくのかが最後まで判りませんでした。 定年間近の刑事もなかなかよい味付けだと思います。定年先送りにしてシリーズ化をして欲しいぐらいです。 他の作品も読んでみたくなりましたので、Amazonで早速購入しました。 | ||||
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描写が細くて、風景や行動が頭の中で容易に想像出来ました。 時代設定が中年向けだけど、若い人が読んでも想像しやすい。 あと特に食べ物が超おいしそう! だけど、細かすぎ&マニアック過ぎてクドいなって思える所もチラホラ。 けど飽きる事なく夢中で読みました。 「へぇ〜」から「なんと!」に変わるストーリー展開!最後は興奮しました! 掘り下げない事柄が気になる〜 動機に関しては、個人的にはなしですw後付けな所もあるし、クライマックスへのたたみかけの構成が最初の構成より雑な感じ。ちょっと残念。 クライマックス手前までは超面白かったのに、惜しいです! | ||||
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カバーイラストの生意気な糞ガキどもがいつになったら出てくるのかと思えば・・・なるほどねぇ〜。 いやもう、脱帽です。 樋口さんは、登場人物ひとりひとりのドラマをしっかり書くので、ものすごく感情移入できるのが素晴らしい。 しかも謎のまま残している話が結構あって、それが読後に余韻となって広がります。 そしてもうひとつの樋口さんの特徴は、情景描写がリアルすぎること。 五感に訴えてくる表現力は、まるで池波正太郎さんのよう。 目をつぶれば、行ったこともない秩父の廃村の風景がありありと目に浮かんできます。 そこで採れる茄子やら葱やらが美味そうなんだ、これがまた。 表題についても、詳しくは書けませんが、色々と考えさせられます。 私もニュース番組を観ていて、同じように思ったことがありますしね・・・ 樋口さんお得意のユーモア度は低めですが、その代わり本気度は高めですので、未読の方はぜひ。 | ||||
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この本はどこの本屋さんにも置いて無く、随分探して手に入れました。 田舎のバーで働く主人公。 無愛想で、寡黙で、しかし女性の扱いは手慣れたもの。 物語の根幹に関わるので、主人公の過去について書くことは出来ませんが、樋口有介という作者の得意とする描写のお陰ですごくイメージがしやすいです。 バラバラ殺人という猟奇的な殺人が連続して発生します。 捜査が難航する中、主人公はどう事件に関わっていくのか。 洒落た会話とハードボイルドな雰囲気は作者の得意とするところ。 ミステリーとしても読み応えがありました。 | ||||
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