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閉鎖病棟



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【この小説が収録されている参考書籍】
閉鎖病棟―Closed Ward
閉鎖病棟 (新潮文庫)

閉鎖病棟の評価: 4.32/5点 レビュー 133件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全133件 121~133 7/7ページ
No.13:
(5pt)

感動・感動感涙でした。

最初友人から借りて読みましたが、自分も鬱病の状態だったせいもあり、ラストは喫茶店の中で涙があふれて止まりませんでした。本が涙でぐちゃぐちゃになったので返すために買いました。自分の今まで読んだ本の中でベスト5に入ります。とにかく感動ものです。
閉鎖病棟 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:閉鎖病棟 (新潮文庫)より
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No.12:
(4pt)

無意識に他者を差別している怖さ。

タイトルの通り精神病棟が舞台である。重い過去に縛り付けられる患者たち。その中で起こった事件は、あまりにもむなしく悲しい。しかし著者の視点は優しさに満ちている。これは、患者の視点から描くスタイルを取っているが、最後は著者の人間愛が表現されているだろう。それなのに、なぜ、こんなにすっきりしないのか。人にも拠ると思うが、私自身は、精神病者を無意識に差別していたことに気がついて、愕然としたのだった。知り合いに同じような境遇の人がいて、私は彼の事を差別していないと思い込んでいた。間違いだったように思う。
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4101288070
No.11:
(5pt)

読んで良かった

精神科病棟に入院している患者を、外部からではなく、入院している内部の患者の視点から描いた名作だと思います。入院患者とそうでない者(家族や世間)との間に横たわる気持ちのすれ違いが生み出す悲しみと、ラストに至って分かる人間の暖かさに号泣しました。殺人事件があるため、ミステリー小説とも受け取れますが、同じ病院もののロビン・クックの作品に見られるようなサスペンスフルな感じではなく、静かで暖かいストーリーです。本当に読んで良かったと思える数少ない小説として、いつまでも記憶に残ると思います。
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4101288070
No.10:
(2pt)

授業で紹介されました。

精神保健の授業で紹介されました。先生があらすじだけちょこっと話しただけなのですがいまでもそれを思い出すとこわいです。。。
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No.9:
(5pt)

重厚さはなく、温かい人びと

 思った以上の重厚さはなかった。軽かったと思う。内容がすごかっただけに、そう勝手に思いこんでしまったのだろう。 四王病院の精神科の閉鎖病棟で繰り広げられるストーリー。中学生の由紀や、昔その精神病で家族を殺めてしまった秀丸。彼は死刑を執行されつつも、首が太くて生き延びた。元暴力団でシャブ中の重宗。昭八という男や、敬吾やハカセ。それぞれに個性があって面白い。シナリオは塚本中弥ことチュウさんの視点で進んでいく。チュウさんもまた暗い過去を持ってこの病棟に入った。 タイトルも外観も閉鎖病棟。しかし中に入ってみると開放感でしかない。平凡ないつも通りの朝が始まる。平凡と言っても、病棟のオリジナルなのだが。精神に病気を抱えていると言っても全然普通の人にしか見えない。小説を読む限りは。事実なので、読むに当たっては痛かった。一番痛いのは由紀なのだが、シナリオが素晴らしい。 現役精神科医だから書けたのだろう、と思う。患者を理解し、いつかは元に戻るという方向にし向けるのは医者。それと、患者自身の決意。難しいものだ。 難しいのはこれだけじゃなさそだ。作家の他の著作を見てそう伺えた。色々医者ならではで書ける内面。痛いくらいの事実。 痛かったのが気のせいかと思うくらいに、案外読後感は爽快であるからよい。そうれないと、悲しすぎるね。元々自分で手を付けた作家でなく、ネットの友人に勧められて読んだので、彼女には礼を言いたいくらいだな。
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4101288070
No.8:
(5pt)

偶然目に止まった本だったが…

 偶然手に取った本でしたが、精神科医の著者がここまで患者の視点で書いたことに驚きました。そして、閉鎖病棟については、余りにも現実と近かったので半分を読むと調子が悪くなってしまいますが、そこを乗り越えて読むと感動が待ってます。本当に何度も泣ける作品になってます。 それにしても、良く著者が、患者でさえ気付かないところまで書いている事に、私は『よくぞ、おっしゃってくれた』と著者に対して声をかけたいぐらいです。 ページ数は、他の作品よりも少ないのですが、この作品こそが他の作品より最高の作品だと思います。 閉鎖病棟の人達は、退院が不可能の人や、肉親が病棟に一度も来ないので、肉親の名前を叫んでいる人を見ると、一人一人が、深くて根深い悩みを抱えながらなんとか生きているように見える。
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No.7:
(4pt)

一度、読んでみても損は無いでしょう

重い本でした。最後は心がジンジンしてきました。それぞれに問題提起をしていると思われる一冊です。これって映画化されてないのでしょうか?もしもしていないなら、いい作品になりますよ、絶対。
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No.6:
(5pt)

とても感動的な結末

タイトルは「閉鎖病棟」であるが、主な舞台は精神科の開放病棟である。なぜタイトルが「閉鎖病棟」なのかは、最後まで読めばわかるだろう。著者は精神科医なので、患者や病棟内の描写は事実に基づいていると思われる。それは私にとって未知の世界なのだが、想像と違って、魅力的な人物がたくさん登場する。過去に取り返しのつかないことをしでかしてしまった人もいるのだが、その人たちも含め、ほとんどの人が健全な心を持っているように思う。病院内で殺人事件が起こるのだが、それが感動的な結末へと繋がっていく。感涙にむせびたいのなら、お薦め出来る一冊である。
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No.5:
(4pt)

誰が病んでいて、誰が病んでいないというのだろうか

それぞれの人生を、そしてそれぞれの心の病(と一般に呼ばれているもの)を背負いながらも、日々を淡々と暮らす病棟の人々の普通さ。一方、正常の顔をして病院の外で暮らしている人々に見え隠れする、心を失ってしまうということの異常さ。視点をほんの少しだけずらしてみることで見えてくる、普段は見えない世界。そういうものをこの作品を通して、フィクションとはいえ、垣間見たような気がする。何かにつけ人は無意識に、弱さや病を何かいけないもののようにして蓋をしてまいがちだが、それらは心の垣根を取り払い、心を結びつける。運命と呼ばれるものに負けない、逃げない、底知れぬ強さが、一人一人の登場人物の中にある。これら全てを、作者は丁寧に描いている。読後、上を向いて生きなければ、と勇気をもらったような気がした。
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No.4:
(5pt)

こころ うごく ほん

とにかく、ぜひ一度読んでみてください。作品中、登場人物のエピソードに幾度となく涙し、終盤では嗚咽を漏らして号泣していました。何度読み直しても同じ感情の動きを味わうことのできる、色褪せない作品です。そして映画化もされていますのでそちらもぜひご覧ください。小説の映画化にありがちな些細な設定の違いにも違和感を感じることのない秀作です。チュウさん役の役者さんがとてもすばらしい演技をされています。このような文章ではちゃんとしたレビューとは到底いえませんが、お勧めしたい気持ちだけでも伝わればと思い書かせていただきました。わたしはこの本に出逢えたことをほんとうに感謝しております。ことあるごとに人にお勧めしたい大切な一冊です。
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No.3:
(4pt)

考えさせられる作品です

私が帚木先生の作品で始めて読んだ物です。私も精神病で実際閉鎖病棟に入院したことがあります。入院時はいつもこの作品を思い出していました。実際の閉鎖病棟とは違う部分があって当然ですが、この物語の病棟は楽しげで平和なところだと思います。なのに突然の殺人事件…最後の結末…帚木先生の作品は最後にドカンと胸にくる物があります。
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4101288070
No.2:
(5pt)

生きることの意味

 最後の最後にめちゃくちゃ泣いてしまいました。舞台はある精神病院の入院病棟。題名の通り閉鎖病棟も出てきますが、メインは開放病棟のチュウさんという患者さんが中心に物語が進んでいきます。犯罪者には精神病者、精神薄弱者が時にいるものですがここに出てくるのもそのような、過去になんらかの事件に関わった人たちばかり。 物語は幾つかの事件から始まり、この精神科病棟に集まってきた人たちの生活が始まります。今の私とは縁のない人たちばかりで初めはなかなか入っていけなかったのですが患者さんの立場から進む話を読んでいくうちに心に病を抱えてたり、傷を持つ人たちにも何のかわりもなく私たちと同じ感情があって、生きることに一生懸命なんだと改めて教えられました。
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4101288070
No.1:
(5pt)

精神病棟の日常を優しく描いた作品

帚木さんの本はほとんど読みましたが,この「閉鎖病棟」は特に大事にしている一冊です。
社会からも家族からも疎まれながら生きている,精神薄弱者と呼ばれる人たちを,筆者が愛情を込めて描いている作品です。精神病患者にもそれぞれ個性があり,精神を病んでしまった理由や背景がある,という周りの人が忘れてしまいがちな部分を無理なく自然に読者に伝えてくれます。患者を取り巻く家族,医療従事者,そして患者同士に起こる日々の生活や些細な事件。ともすれば暗くなりがちな世界も,著者が優しい目で見つめながら描いているので読んでいて救われます。
帚木さんの作品は,色々な意味での「弱者」を描いているものが多いのですが,どれもわざとらしく美化したりせずにありのままの姿や出来事を整った!文体で書かれています。この「閉鎖病棟」も,淡々と語りながらも読者の心を打つ,素晴らしい作品です。
閉鎖病棟 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:閉鎖病棟 (新潮文庫)より
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