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閉鎖病棟



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【この小説が収録されている参考書籍】
閉鎖病棟―Closed Ward
閉鎖病棟 (新潮文庫)

閉鎖病棟の評価: 8.20/10点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.20pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

閉鎖病棟の感想

サスペンスものだと思って読んだら。全然違ったパターン。群像ドラマって言うんですかね。青春もののような感情にもなります。
ミステリーを求めていたのでこの点数ですが、とても良い作品です。
他のレビューにも書かれていますが感動しますし、考えさせられもします。特に後半はグッとくるものがあります。読めて良かったと思える作品です。

しん
WCNZKBHI
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

閉鎖病棟の感想

著者の作品は初めて読みましたが、随分優しい視線で書かれており感動的でした。ミステリーだと思っていたので、事件が起きるまで長いな、と思ってましたが違いましたね。それぞれの患者にも同情すべき事情がありますが、患者の家族の苦悩にも共感出来、少々複雑な思いにもなりました。

なおひろ
R1UV05YV
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

閉鎖病棟の感想

閉鎖病棟というタイトルですが、とても心温まる話です 今まで読んだ本の中で一番涙腺を刺激されたかもしれません
この作品から感じられるのは閉鎖病棟で暮らす登場人物たちが健常者からの冷たい視線や扱いに耐えながらも、互いを労わり励まし合って生きていることです チュウさんが他の患者をニックネームで読んでいることも、相手の事を好意的に理解しようという姿勢を感じました
泣けるシーンはいくつもあるのですが、チュウさんの妹夫婦を主任が説教するシーン、裁判の最後でチュウさんが秀丸さんに伝えた言葉には涙が溢れました 良書だと思います


最終列車
KU3TJU3C
No.2:
(6pt)

閉鎖病棟の感想

純粋、誤解、嫌悪、不知、逡巡

この小説を読み進めると、閉鎖された空間でそれ以外の空間よりも純粋な人間の生き方があることに、自分の不知を思う。
知らないことは、誤解を生み嫌悪さえ覚え、それが差別につながっているのではと思う。

病院を取り巻いて行われるやり取りは、誤解と不知が錯綜し、ある者は、敢然と拒否し、ある者は逡巡する。
壮絶な過去を背負い、それらに苦悩する人たちとそれを包容する人たちの関係性に、自分の浅はかさを突きつけられた。

分からないものへの恐怖は知ろうとする努力によってのみ克服できるのだ。良い小説だった。

塞翁
6AR0FFJN
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

閉鎖病棟の感想

元精神科医である作者が、精神病院の実態を患者の立場から描いた作品です。
精神疾患系の作品にありがちな、読んでいるこちらも息苦しくなるような差別的描写も(殆ど)なく心温まるお話です。
患者達のその独特な思考や心理の描写が精神科医にしか描けないとまでは言いませんが、その描写に患者達を包み込むような優しさや暖かさを感じられたのは、この作者でこそではないでしょうか。

クライマックスで涙腺が緩むのですが、逢坂剛氏の解説がそれに追い打ちをかけます。
是非解説まで読んで下さい。
扱っている内容に若干デリケートな一面もあるためか、作者は問題提起こそしますが、最後少々あやふやに終わらせているところがあります。
そこを逢坂剛氏がズバリ突きます。 泣けます。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O

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