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閉鎖病棟
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閉鎖病棟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全133件 41~60 3/7ページ
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精神に疾患を抱え、世の中で生きにくさを感じている人々が主人公。 殺人シーンなどがあるが、決してミステリー作品ではなく、終盤には感動的な場面がたくさん。 こうした施設は、世間から色目でみられる傾向にあるが、その登場人物はやや個性的とみることもでき、一般人と大きな違いはない。 作者は医師。 従って、患者の心情をリアルに描くことに長けており、非常に面白く感動した。 | ||||
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本は読みやすく、ストーリーもそれなりに考えられていると思いました。ただ中学生の女子の悲劇が作為的で、全体としては自分の好みではありませんでした。精神障害に対する偏見など問題提起もありその部分では考えさせられる部分も多くありました。 | ||||
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物語のストーリーの関係で、明るくはならないのはしょうがないが、自分にとっては、筆が進まない、じゃなくて、ページが進まない、単に自分との相性のなさかとは思う。 | ||||
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Very nice | ||||
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精神病院で暮らす人々の物語。 3人の暗く事件性を持った過去が始まりで語られる。 時代、場面は精神病棟の患者達の日々の暮らしへ。 チュウさんを中心に導入部で語られた3人が絡み事件は大きく展開していく。 殺人は起きるがミステリーではない。 精神的な不調を持つ人達に、周りの人達や社会がどう受け止めているか。 また彼らが社会復帰しようする努力や期待にどう答えれば良いのか。 悲しくて、嬉しくて感情が昂り涙、涙でした。 事件が発生して、最後の法廷の場面、チュウさんの「秀丸さん、退院したよ」の一言で感動がピークに達しました。 | ||||
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帰宅途中の最寄りの駅のホームで号泣しましたした。 途中で読むのやめようと思ったけど最後まで読んで本当に良かったです。 色んな人にお薦めしたいけど忍耐勝負というか。 普段本を読まない人は避けた方がいいと思う。 とにかく自分の読んだ本の中では一位です。 この本に出会えたことに感謝してます。 | ||||
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登場人物ごとのエピソードの後に合流して病棟を舞台にストーリーが展開して行くのですが、そういう構造になっていることに気づくまで時間がかかりました。 普段、テンポよく展開するお話ばかり読んでいるせいか、流れが緩慢に感じました。実は退屈に感じたところは飛ばし読みしてしまい、後になって誰がどうだったのかわからなくなって遡って確認しながら読みました。 終盤になってからやっと集中して読めるようになりましたが、もっと落ち着いて味わうべき作品だったのだろうと思いました。 | ||||
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久しぶりに声を出して泣いてしまいました。 最後の、裁判でチュウさんが秀丸さんにかけた一言がもう、そのたった一言に全てが込められていて涙が止まりませんでした。「退院したよ」 どんな人でも、精神病院にいても、わたしでも 、悩みや葛藤があって、他人の言葉に傷ついたり知らないうちに傷つけたりしている。 でもわたしは今まで本当に誰かのために、自分以外の人のために、家族でも友達でも恋人でも、何かしてあげたことがあっただろうかと思ったら、ないかもしれない。 なんて薄っぺらい人生なのかと思いました。 「あなたは何の病気?」という主治医の質問に答えられなかったチュウさん。 健康ってなんだろうと思いました。他人の幸せを心から喜んであげられて、他人に素直に感謝ができる心がある人、少し生きづらいこともあるかもしれないけど、チュウさんは健康です。 どんな人でも1人で生きていくのは無理だから、わたしも誰かに支えられて生きていることを忘れずにいたいと思いました。 | ||||
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この本を読んで色々考えさせられました。皆さんに一度は読んでもらいたいです。最後は涙がでました今の日本は狂っています | ||||
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予備知識なしに読み出したが、いきなり中絶のため病院に行く少女の話から始まり、その次は明らかに時代が遡り戦後直後の帰還兵の話に移った時にはわけがわからず読むのを止めようと思った。しかしもう少し読み進めて、舞台が病院に移って漸く、本書の舞台が精神病院であり、タイトルの通り外部と閉鎖された病院内の生活を描いた作品だと理解した。 本書の主人公は程度の差はあるものの、皆患者であり、過去に殺人事件を犯したものまでいる。ここで繰り広げられる日常は、殆ど通常社会とは変わらないが、やはり微妙な差はあり、それが不安定さを生み出し、そして大きな事件に結びついていく。読み進めるのがつらい部分がある重い作品ではあったが、終盤になり登場人物がそれぞれの道を歩み出すところには素直に感動したし、彼らに平穏な幸あれと心より願った。 | ||||
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前に使用していたのが黄色く変色してしまって、レビューを見て購入しました。まだ購入したばかりなので変色はないのですか、かなり期待しています。 | ||||
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精神を患った主人公が閉鎖病棟に入院してから退院するまでを書いた作品。 基本的にストーリーは病院の内側で展開されるので、場所が場所なこともあり作品全体の世界観は狭苦しくとにかく閉塞的。登場人物はたくさん出てきますが個性が薄いので名前を覚えるのに苦労しました。 ストーリーは初っ端から重くそれに見合うカタルシスは最後まで用意されていません。基本的には胸糞です。数々の事件や諍いが起こり、ラストに一つ一つ丁寧に解決されていきますがスカッとするという言葉からは程遠くどこか物悲しく寂しさの残る幕締めでした。会話文が少なく硬めの文章、執筆された時代の古さ、胸の底にズシンと重たいものが残る読後感、すべて加味すると対象年齢高めな小説だと思います。「これから重い小説を読むぞ」と覚悟して読んだ方がいいかもしれません。 帯の印象からミステリー小説だと思いましたがその要素はゼロでした。完全に人間ドラマ小説です。心に訴えるものはありますが、先述の通り登場人物の個性が薄いので共感しにくく肝心の人間ドラマ部分に入れ込めなかった。☆3かな。 | ||||
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精神病による殺人という深い傷を負った主人公たちのドラマ。 そして、最後には再生が待っていた。 肉親の非道、酷薄に耐え、小さな事に感謝していたそのまっすぐな生きざまに感動しました。 | ||||
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最後の章は涙なしでは読めない。精神病院もまた社会の縮図だと改めて感じた。 | ||||
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全体的に暗い印象の物語ではあるが、 その中でも最後には光明が見出せる点で読む価値のある一冊。 人生について少し考えるきっかけになった。 | ||||
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全体的に日焼けして恐らく現物を見たら誰も買わない代物でした。残念です。 | ||||
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偶さか図書館の平積み台で見つけた本書。ややホラー調の表紙と、未成年者の懐胎から物語は始まるが、内容は下世話なものではない。舞台となる精神病院を通しての人間賛歌ともいうべき好著。 とりわけクライマックスがいい。よんどころなく「科人(とがびと)」たる軛に自ら飛び込んだ一人の男性により救済された二人の男女。今度は証人として出廷したこの二人が、件の男性を救済しようと希望を懐くところで、物語は閉じる。そこに至るまでの各人の心の綾と、一抹の光明が灯るエンディングが素晴らしい。 本書は、たとえば「模倣犯」のような、細緻なエピソードの気の遠くなるような堆積による、圧倒的な迫力というものとは違う。愚直なまでの人間模様の積み重ねが深さと人間の真実、ほっとする清澄さをもたらす。根底にあるのは、覚醒剤中毒のどうにも始末の悪いヤクザ者にさえ、いまわの際に「救済」を与える、筆者の温かな眼差しだろう。蒸す日が続く中、一服の清涼剤であり、かつ、それだけに留まらない感銘を得た。 | ||||
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社会的に抹殺された人々の沈黙の出来事を代弁しているような作品でした。 | ||||
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さすが著者が精神科の医師だけあり、精神病院についてしっかりと書かれており、信頼できる。 冒頭に数人の登場人物の入院までの経緯が書かれており、中盤からその患者の共同生活で生まれる友情の話が続く。せつない部分もあり、一人ひとりの登場人物の心情が丁寧に描かれている。医師や看護師や家族とのやりとりも書かれている。絶望的な話になりそうなタイトルだが、せつなく優しい話になっている。 しかし、「閉鎖病棟」と言われるほど、閉鎖感がなく、患者はわりと自由に行動できている。確かに理不尽な不幸な内容があるものの、そこに精神疾患をもつ患者が強い差別を受けている印象がない。むしろ患者が引き起こした殺人事件を美化している傾向があり、殺された人間は完全に「悪者」となっているため、殺されても仕方がないような書き方になっているのが気になった。 | ||||
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誰が読んでもおもしろいとはいえないけれども、名作であるのは間違いない。 帚木氏の本を初めて読んだが、淡々と閉鎖病棟の日常を描き、その中の 狂気を明らかにしていく手法はすばらしい。 ネタバレ注意 ↓ ↓ ↓ ↓ 現役の医師が書く小説は往々にして今の医療行政に 物を申す場面が出てくるのだが こちらでは、チュウさんの退院に際して妹夫婦と 繰り広げられる話し合いのなかで、精神病患者のノーマライゼーションについてが さらっと語られ、嫌みな感じがしない。 この小説を読むまではきっと私も妹夫婦と同じ意見を持っていたと思われるが どうしてもチュウさん、荒川先生、看護主任に「がんばれ」って言いたくなる。 重宗のようなのが退院してくるのは困るけれども、病院にいても周りに迷惑を かける存在に対して、どうにもできないというのはやはり制度の不備だと思う。 とても心を揺り動かされ、忘れ得ぬ作品ではあるが、あまりに切なくて もう一度読む勇気がない。 | ||||
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