■スポンサードリンク


生首に聞いてみろ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
生首に聞いてみろ
生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)

生首に聞いてみろの評価: 3.20/5点 レビュー 82件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.20pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全82件 61~80 4/5ページ
No.22:
(3pt)

法月作品、初体験でした。

フクザツに入り組んだ人間関係と、散りばめられた複線が収束し、パズルが完成されていく様は確かに見事でした。けれども、どうにも釈然としない。登場人物たちの心理を、どうにも納得しきれなかったからです。
どのようなミステリーでも登場人物たちの行為は、その人物達の心理によって選択されます。それら選択の結果が積み重なることで事件が起こるわけですが。ただ、本作では、その選択に、どうにも納得がいかない部分多々あり、といった感を抱きました。実際、作中で謎が解かれるときでも、主人公の言葉は、私にとってひどく頼りないものでした。『だろう……』とか、『きっとそうだ』といった憶測の連続。たとえばたったひとつだけが偶然悪い方向に転がった、というような選択であれば、そこに悲しみを見出すこともあるだろうし、それは作品の味になるのでしょう。けれど、その積み重ねの数が、私には少しばかり多すぎる気がしてしまいました。簡単に言えば、なんでこの人物はあのときああいう行動をしなかったんだろう、という疑問が多すぎたのです。その点について、もっと主人公に説得されたかったです。さすればきっとこんな釈然とした気持ちもなしに楽しめただろうなあと、そんな気がします。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.21:
(5pt)

『週刊文春』2004ミステリーベスト10国内部門第2位。

 表紙とタイトルが不気味なので、オドロオドロシイ内容を予想してしまいますが、真正面、ど真ん中直球の、本格ミステリーです。タイトルと表紙のような、雰囲気は、中身にはあまりありません。 もっといいタイトル(と表紙)もあったのかな、と思うのですが、中身がおもしろいので、そんなことは気にしないで読めました。 著者と同姓同名同業の主人公探偵に、警視の父親、情報屋代わりのカメラマンの田代は、私はこの本で初めて読んだので、わかりませんが、シリーズおなじみの登場人物でしょうか。 ありがちな設定ですが、設定以上に魅力的な事件(変な表現ですが)、ミステリー、謎解きで、一気に読ませるおもしろさがありました。 被害者の母親の再婚相手の母親が、電動ウォーカーに乗りながら話している場面で、セリフの中に、(スッスッ、ハッハッ)という記述がいちいち入っているのですが、このあたりはリズム感があって、ユーモラスです。 でも、事件の真相、被害者のことを思うと、読後感は、『悲しい』でした。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.20:
(4pt)

ネタばれなしに書くのは難しい

帯に「このネタを他の作家が使ってもこれほど衝撃的にはならないだろう」というような(うろ覚え)コメントがあってかなり期待したのですが、ちょっと肩すかし。本筋は日常的な事件で、首切り殺人というような大仰な仕掛けはちょっと座りが悪いような気がしました。ネタばれなしに本書を評するのはものすごく難しいですね。上記の帯で触れていたのは「**トリック」の部分だと思います。実は「**」が「**」であり「**」が「**」だったということ、それ自体はあまり目新しいトリックではないと思います。その証拠が「**である**」であり、真相に気づいた**が**した結果「**が**された」という事件が発生したが、結局**は**によって**されたということになります。このように、真相から逆向きに考えると確かに理屈が通っているのに、「**が**された」という部分を発端にすると何が何だかさっぱりわからない、というのがパズラーの面目躍如というところです。トリック自体はものすごい大業というわけではなく、個人的には短編で読みたいと思いました。「法月綸太郎の功績」に納められていた短編が唖然とするくらいものすごい作品群だっただけに、同じような切れ味でこのトリックが使われていたら衝撃はずっと大きかったのではないでしょうか。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.19:
(5pt)

やっと出たというだけあって。。。

やっと読めました。十分に満足できる作品です。
作者はかなり寡作なかたで、何年待たせることか。。。新本格ミステリー好きには、欠かせない作家さんです。
初めて読まれる方は、いろいろ細かい所でツッコミたくなります(人物描写など)が、
クイーンばりのロジックの展開は圧巻です。
前半でしくまれた伏線が、後半で見事に絡み合う。
(ミステリーなので当然ですが、かなりのパズラーです)
設定もクイーンそっくりですし、読んでみる価値ありです。
次も期待して待つのですが、次は何年先でしょうか?
生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)Amazon書評・レビュー:生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)より
4043803028
No.18:
(2pt)

読後にさまざまな違和感

総じて評価が高い作品である。あるミステリーの投票では第1位になった。ただ、私の読んだ感想からすると、そんなにすごい作品とは感じられなかった。読後にさまざまな違和感が出てきてすっきりしなかった。今もすっきりしない。1.探偵役の”法月綸太郎 ”の父が警視で、その役得で捜査情報が自由に入手できたりする。これはあまりにも現実的ではないと思う。へたをすると情報漏洩かもしれない。2.唐突な犯人逮捕で、犯人探しの味わいが薄いラストで唐突に犯人が逮捕される。それから謎解きである。読者に犯人探しを味わいの時間があまりもない。記述だけでは犯人とその動機、やり方は想像できるまで、カードを切っていない気がする。3.犯罪のいたる経緯に強引さが垣間見えられる。犯罪にいたる経緯に無理があると思う。その犯罪を起こすために被害者が設定されたような気になる。4.題名がねー題名が横溝正史的なおどろどろしい感じがするが、内容はスマートなので、合わないと思う。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.17:
(5pt)

パズルのパーツをひとつひとつ論理で組み上げていく

2004年9月30日発表。法月綸太郎シリーズの前作『ふたたび赤い悪夢』が1992年4月発表だから、なんと12年間もスパンがあったことになる。ご存知の通り2005年度『このミス』第一位、『週刊文春ミステリーベスト10』第二位と玄人筋には高い評価を得ている。
法月綸太郎の作品はいずれも組み上げられた複雑なパズルのパーツをひとつひとつ論理で組み上げていくタイプの作品だ。パズルのパーツは1つそして1つと読者に手渡され、そのたびに読者はそのパーツに秘められた論理の可能性を頭の中で拡散させて行く。ラストに達する頃には、渡されたパーツの拡散するようなイマジネーションの塊が読者の頭脳に出来上がる。そこが法月綸太郎シリーズの醍醐味だろう。
本作もその例に漏れず、パズル・パーツの可能性の積みあげが見事だ。ただ今一つと思わせるのはその構築されたパズル世界を表現する筆力が若干不足気味なのだと思う。ただそれでも充分なレベルの作品でミステリー好きを唸らせる仕掛けが随所に伏線として用意されている。
閑話休題。法月綸太郎の実力を多くのミステリー・ファンに知ってもらえるきっかけとなるだけでも、2005年度『このミス』第一位、『週刊文春ミステリーベスト10』第二位は意味のあることなのだろう。及第点だが。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.16:
(3pt)

本格ですね

法月さんの著書、初めて読みました。昔ながらの 事件→謎解き→犯人判明 という形式を取っていて、「最近はこういったミステリー読んでなかったな」と懐かしく感じました。まさにミステリーの古典的作品です。最近のミステリーって、どんでん返しが多いですが、この本に限ってはありません。本格ですから。トリックの内容など、前半で予想できてしまいますが、その謎解きを解き明かすまでの「過程を楽しむ」という読み方が良いかと思います。どんでん返しは期待できませんが、作品自体は格調高く、どんな方も「一読して損は無い」と思える作品です。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.15:
(3pt)

本格ファンにはたまらないのだろうけど・・・・

 「このミス」2005版(といっても実際は2004)No.1と言うことで期待して読んだのですが、正直、複雑な読後感でした。 本格推理としては、各所にちりばめられた伏線やポイント。各人物の思惑が絡み、予測不能な行動をとる人たち。バラバラの断片がラストに向かって、パズル絵が完成するかのように最後のピースがはまったときは、「なるほど、さすが」とうならされたのですが、「このミス」の期待感が大きすぎたと言うことでしょうか、なんか物足りませんでした。 不満点はまず、とにかく地味。派手なドンデン返しもなく、台詞の面白さも特に感じられず、事件的にも中盤までほとんど動きがなく、なんとも凡庸。いい意味では、かの横溝正史さんのような、怪しげな世界観に近いのですが、やはり地味。本格推理ファンにはこの地味さがたまらなく良いのでしょうが、どうも一般的読者の私からしてみれば、残念ながら期待はずれでした。 昨年の歌野晶午さんの「葉桜・・」の終盤の一大トリックの印象が強かっただけに、へんな期待をしてしまったということでしょうか。 ただ、本格派の推理小説としてはとても魅力的なので、そこらへんを理解して読むと、なかなか重厚な世界が堪能できると思います。 どちらかというと推理小説ファン向けといったところでしょうか。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.14:
(3pt)

これがまさに謎解き本格ミステリー....。

2005年版『このミステリーがすごい!』の堂々第1位の作品です。ミステリーの王道を行く謎解きがちりばめられた作品ですが、昨今の映画化される様な派手などんでん返しやスピード感あふれる作品ではありません。古典的な流れに沿った良質なまさに〝ミステリー〟ものと言えるでしょう。但し、私には少し退屈でした。特に序盤から中盤にかけては起伏が少なく、だらぁ~っと流れていく様な感じがしたせいか、最後まで加速がつくことなく読み通すのにもそれなりの時間がかかってしまった次第です。〝何故?〟に対して謎解きをしてくれる綸太郎の活躍に敬意を表して何とか★3つというところです。法月ミステリーファンの方、こんな評価ですがお許しを!
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.13:
(3pt)

ドライな文体にハマリ切れない

 作家名と同名の素人探偵「法月」の存在がユニーク。父が警視で、警察機構につかず離れず事件を追う展開に無理がありません。ただ、推理マニアのための謎解き小説という印象でした。変装やアリバイやすり替えのトリックは、いちいち綺麗に小細工が決まったという感じ。 犯罪の持つ、人間の悪意の底知れない恐ろしさが、ドライに描かれすぎていて、私には物足りなかったです。結構残虐な殺人事件なのに…。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.12:
(5pt)

名探偵コナン

なぜか綸太郎のイメージが名探偵コナンなのです。中盤までは言い回しがしつこくてイマイチ好きになれなかったのですが「死」が具体的なカタチで表れてから一気にターボチャージしたみたいに面白みが加速昨夜、AM3時に読破しました。私のコナン=綸太郎さんで他にオススメがあればぜひ読みたいです。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.11:
(4pt)

最高ではないが、十分といえる出来

読み応えのある作品。昨今の大長編至上主義には少し辟易しているところではあるが、この作品は長すぎず短すぎず。テーマ、ストーリィとプロット、ロジックを展開するのに必要十分な量ではないかと思う。【人体石膏像の首が切断され紛失 → そのモデルとなった人物の首が切断される】という「犯罪予告と猟奇殺人」の図式から、全ての推理が始まる。読者を驚かせるための仕掛けはなく、探偵と同じ立場で純粋に推理に没頭する事が出来る。探偵役の法月綸太郎が、相変わらず自らの立場に苦悩している姿はもはや滑稽ですらあるが、クィーン以来、未だに解決できないテーマであるという事も、一方で事実だろう。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.10:
(4pt)

推理小説ってこんな感じ?

「このミステリーがすごい!」第一位だったので、読んでみました。これまで、社会背景とか、人物の心理描写が書き込まれたミステリーばかりを読んでいたので、ロジック重視の作品は新鮮な感じがしました。しかし、作品にのめり込むようなことはなく、あくまで謎解きが出来てよかったね、というのが読後感です。文章やストーリーの完成度は確かに高いと思います。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.9:
(3pt)

新鮮味はないが

著名彫刻家の死後、消えた遺作彫刻の首から上...。昨今ミステリ-はあまり読まないのですが、評判が良かったため手にしました。驚くべきトリックはあまりないですし、正直途中で物語の落し所も想像できてしまったのですが、それはそれ。重厚で本格的な作品という感じでした。作品に独特の空気感があります。読み応えあって、損はないと思います。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.8:
(4pt)

待った甲斐がありました。

九七年に刊行予定という告知があって七年目にしてようやく刊行された法月シリーズの最新作は、正直いって本格としてのロジックには酔えなかった。本書を全体的に包んでいるのはロス・マク風血の悲劇なのだ。「頼子のために」で作者自らが主張していたこの魅力ある主題が、本作では前面に押し出されおり、かといって陰鬱なトーンには陥らず、全体的にはロス・マクよりも軽快だった。そして、クィーンを踏襲しての苦悩する、あるいは挫折する探偵像。久しぶりの新作は、安定した良質のミステリに仕上がっている。待った甲斐があったというものだ。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.7:
(3pt)

うーん。。。

僕も「このミス」1位、に惹かれて買いました。説明過多にならない描写は最初おっと思いましたが、次第に冗長というか、起伏に乏しいのでくじけそうになりました。感情移入できるキャラクタがいないのもチョトつらいかなー確かにこれが2004年の1位ってのもなぁ。。。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.6:
(2pt)

いまいち・・・。

何かものたりない・・・そんな印象です。中盤までが特にダラダラとしていて読む気力を失いそうになりました。「このミステリーがすごい」で今年度第一位に選ばれてましたが、とても今年出たミステリーの中で一番「すごい!」とはとても思えません。ミステリーはドキドキ感がなくてはならないと思います。この作品にはそこまでのドキドキ感はありませんでした。地元の新聞のルポ欄にも酷評が掲載されていましたが、もっとこういう意見もあるのではないでしょうか?
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.5:
(3pt)

2年連続2冠!

なのは法月先生ではなくてですね、『このミス』と『本格ミステリ』で1位の作品が同じだったのが2年続いたと云う…。余談でした。はい、法月綸太郎(キャラの方)久方振りの長編登場です。今回はさほど懊悩する姿もなく、私立探偵としての役割に徹している感じです。「首の切断」と云う、ある意味使い古されたテーマを、法月綸太郎(作者。ややこしい)はどう料理するのか。『密閉教室』や『頼子のために』風のダイナミズムはないですが、ここまでやるか、と云う感じに練り上げられた、錯綜するプロットと連発される技の数々。最後にドカンと引っ繰り返してくれ、と望まれる向きには、多少の物足りなさを感じるかも知れませんが、じっくり検証しながら読み進むのがミステリ読者の王道、と唱える方にはフィットする筈。パズラーです。それとやはりハードボイルド風味も。人物造形が、もうちょっと読者(と云うか私)の感情を引っ張ってくれたら、と思う次第でした。そうすれば改善される点もあろうかと…。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.4:
(4pt)

動機と犯罪隠蔽工作に少し無理があるのでは?

動機、隠蔽工作は少々無理してますが、物語はおもしろい。前半の謎、伏線が後半の展開で寸分違わず当てはまっていく様は感動物。希望を言わせてもらえば、生首の人物描写がもっと欲しい、生首の遺族の悲哀をもっと盛り上げて欲しい。 ※読後「頼子のために」を購入しました。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741
No.3:
(4pt)

久しぶりに法月作品を読みましたが

個人的にはパズラー志向のため、物足りない部分がありましたが、物語としてしっかりした作品だと思いました。内容が内容なので、多くは書けませんが、全体的に重く、もう少しシェイプアップできたのではないか、と素人的な感想として付け加えます。
生首に聞いてみろAmazon書評・レビュー:生首に聞いてみろより
4048734741

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!