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破線のマリス
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破線のマリスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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オレ、選考者たちがどんな選評を書いたのか読んでみたい。p.131まで読んで離脱するけど、一応レビュー書いておく。 舞台はTV局の報道番組の製作部。 鼻っ柱が強いが'有能'だから、在籍していられるという映像担当の瑤子が主人公。 瑤子はタレコミで貰ったビデオテープを基に短い映像を作ってそれをTV放送に乗せるわけだが・・・・ ↑ここまでがp.130までの内容。以下はオレの感想。 * * * 段階踏んでみる。 ①初対面の人間の話を鵜呑みにして、その映像をそのまま信じてしまう、なんてありえるんだろうか?具体的には、ピンボケで顔が判別できない人物たちを背格好が似ているというだけで同一人物だと信じてしまう。そして、それらしき映像を作る。そんな技術者がどう有能なんだ? ②顔が見えていない映像を比較してこの人たちが同一人物だと盲信する視聴者なんていないだろ。作者はそこまで視聴者&読者がバカだと思ってるの? ③瑤子が作ったとされる映像作品、説明を読んでも書いてないから分からない。 p.96---男の情報はないほうがいい。この男の存在をことさら面白がってはいけない。 はあ???そんなら実名や役職は出さずに顔アップで笑っている映像を上げたってことか??? 別に、「倫理」みたいなものを小説に求めていないから、何をやってくれてもいいけど、こんなのは成立しないよ。作者はおそらく『映像作品が加工されたもので、真実を映していない』というテーマで描いたんだろうけど、説得力がなさすぎて付いていけない。 * * * あともういっこ。 さきほど、この作品を2021年以降に読んだ者としての感想。 ★★すごく重要だから、これから乱歩賞を読み漁ろう、とか思っている方たちは参考にしてね。 **TV番組の制作現場・内幕・機材の説明/TV局の役割・立場 ↑こういうものにまったく興味がない人は読まないほうがいい。くだらないから。 発表から20年以上経って環境が変わってる。 つまりTV局というものがすでに魅力的な舞台じゃないってこと。 娯楽小説は必ず風化する。 | ||||
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この文庫本の紹介文に、「超一級の『フー&ホワイダニット』と銘打ってあった。 しかし、本を読んだ感想は、逆。冒頭の、報道番組を秒単位で編集し放送している 描写には、真実みがあり、引き込まれた。 しかしである。そこからの、主人公の推理の揺れ、というか、思い込みのぶれには、 正直、感情移入ができず、そこをもとに『フー&ホワイダニット』の傑作を創り出す 材料は揃っていたのに、犯人にできるキャラクターは用意されていたのに、結果その 可能性を捨てて、ただのパニック小説になってしまっている。 残念だ。他の、新本格ミステリー作家の類いよりは、ずっと筆力と、取材力がある にもかかわらず、サプライズを敢えて用意しないこの作家の作品には、残念な 思いがある。 私は、「魔笛」を、まだ、推す。 この作家は、人生の最後に、最高のホワイダニットを残した。次の作品を期待する ことができなくなったのが残念だ。 | ||||
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民放テレビ局の特ダネニュースショウ製作現場を舞台にした、社会派ミステリ的な味付けのサスペンス、ですかねぇ。江戸川乱歩賞受賞作。 テレビニュース界の暗部が、これでもかーというほどにひたすら描かれる。報道部門ならではの社会貢献の有意義性、が浮かんでは沈みがひたすら続き、なかなか痛烈である。まあ、このような話だとよくありがちな、無能な会社上層部とか、やたらと頭の固い役人とかが出てこないのは良心的かもしれない。 さて主人公は、なんだかんだいって運命(というかストーリ)に激しく翻弄され、自らの思い込みもあってさらに自縛的に深みにはまっていく。読者心理的には、そんなひどい目に合わせなくてもなあと思えるほどだ。そして物語は終盤でさらにもう一つとんでもないどんでん返しが!(えぇぇー) ・・・というわけで、読んでいて引き込まれるしイッキに読めるのですが、まあ、ミステリではなくサスペンスですね。暗闇の描写とか、表現がとても映像的。たぶんですが、そのままテレビドラマとかの脚本に落とせるんじゃないかなあ。というより、最初からそういう観点で書かれているような気がしますね(それが必ず悪いというわけではないが)。登場人物たちが謎を解く、というより、話が進むにつれて自然と謎が解けていく、というのが基本線になっているしね。 テレビドラマが好きな人は気に入るでしょう。でも本格ミステリ好きには肌にあわないかもです。 | ||||
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TV業界の「やらせ」問題にも通じる「作為的な映像」をプロットの主に置いた作品。 主人公と被疑者の間の互いに迫り来る感情。 う〜ん、内容よりも・・・ 主人公女性の生活感の方にしか、 感情移入できなかったかな^^; 乱歩賞作品と言う割には・・・。。。 | ||||
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緊張感があるのは最初だけ。主人公をはじめ、登場人物のほとんどに感情移入できずに終わってしまい、消化不良の感じが否めない。とくに途中に出てくる刑事の描き方が致命的。一瞬でしらけてしまった。ミステリーはチョイ役一つでもしっかり書き込み、緊張感を持続させるのが大事だと改めて感じた。主人公が暴走するに至った理由も?子供が小学4年生という設定も無理がある。本作をベストミステリーと言って憚(はばか)らない、最後の解説が一番のミステリーかも。 | ||||
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厳しい意見となります。これは、江戸川乱歩受賞作なのだが、たとえ乱歩賞のみならず、賞を与えられるような作品ではないと思う。矛盾点も多く、理由もわからない。感情移入もしにくく、読み手のことを考えていないのだろうと思われた。中盤から話もだれて、疲れつつも、クライマックスに期待して読み進めたのだが、作品に裏切られた。私の気持ちがわかると思います。読んでみてください。 | ||||
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