■スポンサードリンク
家族狩り
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
家族狩りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全111件 41~60 3/6ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「悼む人」から天童荒太さんを知りました。 原点といわれている「家族狩り」 文庫版から読み始めることにしました。 第1部を読み終わったところですが、 ずっしりと重いものを感じました。 第2部以降の展開に期待です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
痛いです。 のっけから、痛い描写が続きます。 暴力・グロいのニガテな人はお勧めできません。 そして、本文自体もとても重く、つらいです。 親が愛情と思っているものは、子どもにとって重荷なだけ? どうやって、子育てしていけばいいの?? 最後にほんのすこし救いがあるけど 子どもを生み育てることが怖くなってしまう本です。 改訂版も文庫で出ているそうですがちょっと読む気になれません。 子育てを卒業して、おばあちゃんになった頃落ち着いて読めるかもしれませんが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事件がてんこもりで、面白く読めます。やや物足りないのが、人物の描写。各登場人物が、与えられたキャラクターを全うし過ぎかな、という印象です。完成度の高いエンターテイメント作品だと思いますが、読み返すことは無いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事件がてんこもりで、面白く読めます。やや物足りないのが、人物の描写。各登場人物が、与えられたキャラクターを全うし過ぎかな、という印象です。完成度の高いエンターテイメント作品だと思いますが、読み返すことは無いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は、引きこまれる。 どこまでも、矛盾とやるせなさがつきまとうけれど、 同時に期待してしまう展開。 再生なのか未知なる愛の世界なのか、 人間のキャパシティはやはり広く深いほうがいいと気付かされる。 こんなにひどい「家族」という名の偽善的形骸が描かれる中、 同時に、「家族っていいなあ」と想わせる力がある・・。 厳しく★4つ。 最後の☆は、さまざまな家族に帰属する読者に帰依したいと思うから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間とはなんと複雑で弱く、またいろいろな物事において他人に依存し、どこかでつながりながら個を揺らぎながら維持していく生物なんだなあと、なんとなく思いました。非常に心情豊かで、考えられる作品であると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間とはなんと複雑で弱く、またいろいろな物事に おいて他人に依存し、どこかでつながりながら個を 揺らぎながら維持していく生物なんだなあと、 なんとなく思いました。非常に心情豊かで、考えられる 作品であると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーが面白く一気に読み切りました。 現在の家族や社会の中での子どもをとりまく状況などを 丹念に取材されており、共感する部分も 多々ありました。 完成度としては「永遠の仔」のほうが 高いと思うのですが、それでも十分 楽しかったです。 ただ、過激すぎると思わせる描写や残酷過ぎる事件などは 現実感に乏しく、話しのなかに必要だったのかなと 疑問です。ミステリー的な要素を詰め込んだ分、 家族というテーマでの考察が浅くなったような気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭から、読者の注意をはっとひきつける、思春期電話相談員と思春期のこどものストレートな会話、 そしてそれに続き、残虐な場面の始まり… 思春期の子供を持ち、その子供の家庭内暴力に悩んでいた親が残虐な形で殺され、 さらに子供自身も遺書を残し自殺…という事件が相次いで起こる。 一見、なんの共通点もないような2件の事件で浮かび上がってくる共通の人物像、 事件の真犯人は意外なところに潜んでいた… 登場人物が多い中、それぞれが抱える問題は深刻で、人物描写や背景の設定も とても丁寧だと思う。 何より物語にひきつける力があり、読むことをやめられない。 一人ひとりが、幸せを願い、人を愛し愛されたいと思っているのに、 人々の心はすれ違い、満たされることなく暗い影を落としていく… 現実はつらく、残酷なもの。それでも人は、子供たちは生きていく…というメッセージを受けました。 この物語を書いて、著者はどんなに苦しかったろう…と思いを巡らせた作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説結局何が言いたかったの? 馬鹿な男に引っかかっちゃったらそいつが死ぬまで我慢するしかないの? 娘との仲直りは結局金か?悪いことして手に入れた金を美談に持って行くのか。 作者はさんざん考えた結果それなの? 相手のことを思いやれ、みんなそう思えば幸せな世の中になると思うが 現実は違う。馬鹿は死ななきゃ直らないし、殺すしかない。世の中金がすべてだよ。 ていう内容だっていうなら納得。★5つに付け直すけど。 世直しのつもりでこの作品を作者が書いたつもりなら軽蔑するよ。ひどすぎる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
温かい家族に必要なものは愛である。では愛とはなんだ? その疑問を、すでに崩壊した家族を持つ者や、その真っ只中にある者、家族を持つことに躊躇する者、そしてそれを助けようとする者たちと、理解しがたい愛に目覚めた者、それら様々な家族事情を通して鋭く読者に突きつけてくる。残虐描写が数多く登場するため、胸をえぐられるような痛みを伴うのは避けられないが、それがあってこそ心に響く作品になり得ているのだと思う。家族間の愛とは、永遠に答えの出ない問題なのかもしれない。作者ならではの素晴らしい描写力と取材力がなければ、こんなに重いテーマをこんなに素晴らしく仕上げることは出来なかっただろう。全ての家族に読んでもらいたい、大傑作である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいて、とても切なくなりました。きっと昔なら小説の中の世界という感想だったと思いますが、今は身近で起こり得るだけに心に重く深く響きました。文庫判は少しずつ変わっているので違った本として読めます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
基本的にはサイコスリラーなのだが、根底には現代社会の抱える問題「家庭」という小単位のなかでおこる虐待、暴力など種々な問題が扱われている。寡作な作家で、古い作品のリメイクなのだが、1月置きの発行がとても待ち遠しかった。いま、一気に読むことができる読者がうらやましく思える。今度はいつ彼の新作に出会えるのだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭からグロい描写あります。 ちょっと刺激強いです。 読みながら「アイタタタタ・・・」と痛がってしまうような箇所、チラホラ。 でもぜひ読んでいただきたい。 引きこもり、家庭内暴力、バラバラ家族、宗教チックなカウンセラー。 今まさに(昔から?)問題になっていることを鋭くグッサリえぐってくれてます。 「少しぐらいなら長い話でも耐えれるよ」って人にはほんとオススメ。 ミステリーものとして読んでもドキドキするし、登場人物もやや現実離れしたオバサン〜 身近にいそうな仕事命オヤジ、気弱な20代教師までいろいろ出てくるので飽きません。 ちょっとずつズレていって、「あ〜このままじゃマズイなあ」と焦りつつ、何もできずに しまいにグッチャグチャになってたりするんですよね。色々と。 隣の家で、毎朝通勤途中に通るあのマンションの一室で。 もしかしたら今起こりつつあるかもしれない崩壊の怖さを感じられます。 中高生はもちろん、思春期のお子様と向き合ってるご両親世代、また日々のニュースで 「うわ、また家族内で殺人事件かよ。怖いね〜」と顔しかめてるそこのあなた。 これ読んでください。ちょっとニュース見る目変わります。 私は2008年の正月休みに読破しました。 良い年明けになりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あいかわらずはまったまま、 この長編に挑みます。 読み物として、 推理小説とまではいかなくとも、 ミステリーの要素が高く、 それでいて、力点がドラマに向けられています。 単行本で出版されたものを、 全面改稿しての文庫化。 子どもたちを取り巻く状況には、 あいかわらず、厳しく、 繊細な目を向けている。 歪みだらけの大人たちに、 いつでも、 弱い人たちが、 おびえている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
独身、両親と同居、と未成年時代とあまり変わらぬ環境にいる自分にとって、到底他人事のようには思えなかった。登場人物それぞれの不幸な生い立ちが非常に良く書かれていて、特に、大野夫婦に対してはかなりの感情移入をしてしまった。逆に、浚介、游子、馬見原らに対してはその行動にあまり共感を持てなかったが。まるで見てきたかのような凄惨な描写も含め、サスペンスとしても上級。両親と同居している独身者、特に両親との関係がうまくいってない人に強くお勧めする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
天童荒太氏の山本周五郎賞受賞作品です。 話の骨格は変わっていないものの修正版の文庫版よりこっちのほうが断然好きです。 文庫版より残虐な描写もありますが、誰しもがこうなる可能性やこういうことに巻き込まれる可能性を秘めているという怖さが文庫版より浮かび上がっていて、より今日の現状に合っている気がします。 本能と見間違うばかりに心の奥に刷り込まれた他者による家族や愛の定義と自分のそれとを比較し、悩み苦しみもがく姿は決して他人事ではないなと感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
無条件に愛と癒しを与えるもの。それが家族。 そんな世間のイメージとは裏腹に、家族とは矛盾に満ちた存在である。 個人の自由や幸福の追求が優先される社会。それ自体は価値のあることだが、献身や自己犠牲といった価値観は失われていく。 そうした現代でも、世間からは家族は愛にあふれ完全であることを求められる。現実にそれがうまく機能していないケースが多くとも、人は見てみないふりをすることが多い。 正しい家族というものはありうるのか。それを求め、実現することは可能なのか。矛盾に満ちながらも、誰もがそこから逃れられない「家族」の実像を描く本作は、多くの課題を僕たちに投げかけてくる。「うまくいって当然」のことがうまくいかない苦しみ。それは明日の僕たちの姿かもしれない。 家族の真の姿を見つめ、考え直すきっかけになる全5部の大作。是非多くの人にお勧めしたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
元は1993年に刊行されたものだそうです。 私が読んだのは文庫版で、文庫にされるにあたって改めて書き直されたそうで、劇中の日付も去年から今年になっていました。 元を読んでいないので、どれだけ変わったかは分からないのですが、登場人物は同じだと思います。 文庫版は新潮文庫より全5巻発売されました。 さて、ストーリーは、題名にもある家族がテーマだと思います。 登場人物はかなりたくさんいて、それぞれの家族がいろいろな問題をかかえています。 親の介護、子供の非行、虐待、自身の社会生活や過去など。 最初読み始めた時は登場人物それぞれの行動や言動になんだかイライラしていたのですが、読み進めるうちにその人の過去や、かかえる問題などを知り、だんだん感情移入していきました。 そして最初はバラバラだった人物がそれぞれどこかで繋がっていて物語の終結に向けて大きなひとつの塊になってゆく感じです。 今回この本を読んで思ったのは、よりよい社会・家族を作ることに定義って無いんだと。 自分にとっては正しい事でも、他人には迷惑だったり。 ひとつの思いにとらわれてしまうと、必ずどこかで綻びが出てしまうのだと。 何が大切なのか、それは人それぞれで、もっと視野を広くもつことが大切なんじゃないかなと思いました。 それが難しいのだけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2週間掛けて一気に5冊を続けて読みました。 途中、一度も飽きること無く、先、先と焦って読み進めました。 ずっしりと重みのある内容ですが、5冊という長さは全く感じさせない作品です。 第1部を読んだ所では、一番のダメ人間に思えた人物が最後は幸せになり、 とても善人に思えた人物が連続殺人事件の犯人だった・・ こんなこともあるのね、という結末です。 登場人物のその後を前向きに描いていて、気持ちの良い終わり方です。 ただ、大野夫妻が自分の子供を手に掛けるくだりは、 読んでいてとてもつらかったです。あまりにもリアルでした。 とはいえ、子を持つ親ならきっと共感できる部分があると思います。 わたしは殺人者である夫妻の言い分が少し理解できてしまいました。 信念を持つ人は強いと言うことでしょうか。 この作品は毎巻作者のあとがきがありますが、 わたしは第2部のあとがきが特に印象に残りました。 作者の実体験が描かれています。 短い文章ですが、本編では出なかった涙が出ました。 皮肉にもお話よりも現実の方が心に響くということですね。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!