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凍るタナトス



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凍るタナトスの評価: 2.67/5点 レビュー 12件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

新しい技術が新しい犯罪を

クライオニクスという新しい技術が,新しいタイプの犯罪を生み出す。ただ、動機が俗でベタなのが残念だった。

今回は殺し屋がでてきたりして、クライムノベル風なところもあり、ワクワクした。

もちろん今作もバリバリの本格ミステリだ。
凍るタナトス (本格ミステリ・マスターズ)Amazon書評・レビュー:凍るタナトス (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211705
No.3:
(3pt)

新しい技術が新しい犯罪を

クライオニクスという新しい技術が,新しいタイプの犯罪を生み出す。ただ、動機が俗でベタなのが残念だった。
今回は殺し屋がでてきたりして、クライムノベル風なところもあり、ワクワクした。
もちろん今作もバリバリの本格ミステリだ。
凍るタナトス―The Cryonics (文春文庫 (つ13-1))Amazon書評・レビュー:凍るタナトス―The Cryonics (文春文庫 (つ13-1))より
4167679736
No.2:
(3pt)

不可能犯罪と家族愛

文藝春秋のミステリー叢書「本格ミステリ・マスターズ」’02年創刊時同時発売3冊の内のひとつ。
「本格」と銘打たれた新シリーズの作品にふさわしく、石膏ギプス包帯でミイラのように巻かれて窒息死させられたり、撲殺の後焼かれたり、頭部が切断されたり、また凍結保存された頭部が粉々に砕かれたりと凄惨な殺害・死体損壊方法と、時間および密室の壁に阻まれたセンセーショナルな不可能犯罪を扱っている。
そのわりには、物語全体に血腥さや凄惨さ、おぞましさをそれほど感じることなく、妙に落ち着いて読み進むことができた。
これは、永遠の生を夢見て遺体を冷凍保存し、何十年・何百年先の未来先進医療で復活させることを目的として設立されたクライオニクス財団という、特殊なシチュエーションのもとにストーリーが展開してゆくことがひとつ。もうひとつは登場人物たち、特に捜査側の主人公氷村(ひむら)警部補のキャラクター造形に依るところが大きいと思う。
著者は、数々の不可能犯罪を「本格ミステリー」として論理的に解明させるために、この最先端の生命科学テクノロジー財団を舞台としてあえて設定したのである。
また物語の終盤で氷村が、事件の真相をつかみながらも、自らの家族に対する永遠の愛の前に、警察官としての責務を逸脱する姿は壮絶であり、哀感すら漂ってきた。
柄刀一の作品を読むのは、デビュー長編『3000年の密室』とベストセラーになった『ifの迷宮』と本書で3冊目だが、いずれも歴史、生命科学、哲学や神学をからませたスケールの大きな不可能犯罪に加え、家族をおもう愛情がストーリーに彩を添えていて、単なる「本格パズラー」を超えた味わい深い作品だった。
凍るタナトス (本格ミステリ・マスターズ)Amazon書評・レビュー:凍るタナトス (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211705
No.1:
(3pt)

不死への憧憬

本格ミステリ・マスターズ第一弾のうちの一冊。著者にとっては『ifの迷宮』『3000年の密室』などの系列といえるのかもしれない。科学的バックボーンを物語世界の約束事に取り込んで、一種の『異世界』における連続殺人をホワイ・ダニット、ハウ・ダニットの両面から切り取って見せている。ただ世界観の説得力にはやや難があるように感じられ、設定の発想の良さが生かされていない面があるようにも感じられた。でも、やっぱり生命は一度きりだから貴重なのではと考えさせられる一編である。
凍るタナトス (本格ミステリ・マスターズ)Amazon書評・レビュー:凍るタナトス (本格ミステリ・マスターズ)より
4163211705

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