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密室キングダム
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密室キングダムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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いやはやシツコイ。 徹底的に説明する為だろうけど、ともかくシツコイ。くだくだしい記述が多すぎる。 探偵役が一度しっかり説明したことを、また別の人間が同じ内容で発言したり。 それと、サスペンスがない。ドキドキしない。ハラハラしない。 ちっとも犯人を知りたくならない。それというのも、「話がしつこすぎる」から。 しかも、判明した犯人のオチがアレですかぁ。久々、ミステリ読んで脱力したよ。 更に、気になることが一つ。 柄刀さん、「老嬢」とは、未婚(婚期を逸した)の中年・高年の女性を言います。 いわゆる、オールドミスのこと。 貴方はそれを「老婦人」の意味に使っている。誤りです。 既婚女性は「老嬢」じゃないよ。 作家でしょう? 文章を書く人ですよね? こんな間違いをしてはいけない。 | ||||
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確かに900頁超の労作なのだが、読んでいて面白いという感は持てなかった。元々、マジックとミステリとは相性が悪いのだが、秘密の通路(冒頭で明かされているのでネタバレではありません)を有したマジシャンの屋敷で起こる連続密室事件とあっては、何が起こっても不思議ではなく、密室が読者に与えるインパクトを弱めてしまうという事を作者は勘案しなかったのであろうか。作者の筆致も淡泊過ぎて、マジック及び連続密室事件を扱っている割にはオドロオドロしい雰囲気が漂っていない点も弱いと思う。 肝心の連続密室事件にしても、本当に密室と言えるのは3番目の図書館のものだけで、これも使っている物理的トリックが弱いと同時に現実性に極めて乏しい。作中で、「物理的トリックよりも犯人が仕掛けている心理的トリックの方が怖い」とのセリフがあるが、物理的トリックの弱さへの言い訳にしか聞こえなかった。捜査陣の慨嘆とは裏腹に、犯人は心理的にそれ程巧緻ではないのだ。また、ミステリ的趣向もオリジナル性に乏しい感を受けた。事件が起きた部屋等の家具等がバラバラあるいは逆さまになっているのは、クイーン「チャイナ橙」を想起させるし、鏡を強調しているのはカーの諸作品を想起させる。致命的なのは、作者がメイン・トリックとしているのは、同じくクイーンの(駄作の定評高い)ある作品とソックリな点である。これを使っちゃ〜オシマイよ、という奴である。 900頁超と書いたが、行変えの作法を覚えたり、無駄な描写を省いたりすれば頁数は半分以下になったと思う。大伽藍を構築したは良いが中身は空洞といった趣きの作品。読後は徒労感しか覚えなかった。 | ||||
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