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密室キングダム
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密室キングダムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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ミステリーの中でよく議論になる密室がこれでもかというぐらいテンコ盛り。不可能犯罪好きにはたまらないだろうが密室好きにもお勧めする。 余談になるが金田一少年の事件簿で登場する全く必要のない密室が好きでたまらない人は是非とも読んでみてください。おすすめです! | ||||
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いやはやシツコイ。 徹底的に説明する為だろうけど、ともかくシツコイ。くだくだしい記述が多すぎる。 探偵役が一度しっかり説明したことを、また別の人間が同じ内容で発言したり。 それと、サスペンスがない。ドキドキしない。ハラハラしない。 ちっとも犯人を知りたくならない。それというのも、「話がしつこすぎる」から。 しかも、判明した犯人のオチがアレですかぁ。久々、ミステリ読んで脱力したよ。 更に、気になることが一つ。 柄刀さん、「老嬢」とは、未婚(婚期を逸した)の中年・高年の女性を言います。 いわゆる、オールドミスのこと。 貴方はそれを「老婦人」の意味に使っている。誤りです。 既婚女性は「老嬢」じゃないよ。 作家でしょう? 文章を書く人ですよね? こんな間違いをしてはいけない。 | ||||
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確かに900頁超の労作なのだが、読んでいて面白いという感は持てなかった。元々、マジックとミステリとは相性が悪いのだが、秘密の通路(冒頭で明かされているのでネタバレではありません)を有したマジシャンの屋敷で起こる連続密室事件とあっては、何が起こっても不思議ではなく、密室が読者に与えるインパクトを弱めてしまうという事を作者は勘案しなかったのであろうか。作者の筆致も淡泊過ぎて、マジック及び連続密室事件を扱っている割にはオドロオドロしい雰囲気が漂っていない点も弱いと思う。 肝心の連続密室事件にしても、本当に密室と言えるのは3番目の図書館のものだけで、これも使っている物理的トリックが弱いと同時に現実性に極めて乏しい。作中で、「物理的トリックよりも犯人が仕掛けている心理的トリックの方が怖い」とのセリフがあるが、物理的トリックの弱さへの言い訳にしか聞こえなかった。捜査陣の慨嘆とは裏腹に、犯人は心理的にそれ程巧緻ではないのだ。また、ミステリ的趣向もオリジナル性に乏しい感を受けた。事件が起きた部屋等の家具等がバラバラあるいは逆さまになっているのは、クイーン「チャイナ橙」を想起させるし、鏡を強調しているのはカーの諸作品を想起させる。致命的なのは、作者がメイン・トリックとしているのは、同じくクイーンの(駄作の定評高い)ある作品とソックリな点である。これを使っちゃ〜オシマイよ、という奴である。 900頁超と書いたが、行変えの作法を覚えたり、無駄な描写を省いたりすれば頁数は半分以下になったと思う。大伽藍を構築したは良いが中身は空洞といった趣きの作品。読後は徒労感しか覚えなかった。 | ||||
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私は初めてミステリー小説を読みました。 タイトルに惹かれ、この本を読み始めました。 ミステリーと言えば、「ここのドアが外れる」「魔法で遠くから殺害した」といったタブーがあると思います。 その点を考えながら、この本を読んでいると、いくつか「あれっ」と思う場面に遭遇します。 心理的トリックとは言いながらも、タブーな気がしてなりません。 それで、途中から読むのをやめる人が多いのではないかと思います。 全部を読んでみると、伏線などはしっかりしているのですが、 タブーに近いこと(あるいはタブー)、言いわけっぽい文章のせいでこの評価です。 | ||||
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密室オンパレードの本書は、密室好きにはたまらない作品であり、いまのところ著者の最長、最高のミステリである。 とにかくタイトルからして挑戦的だし、その心意気や良し、というところだ。そしてその意気込みは、みごとに成功している。この手の作品が好きな、私のような本格マニアにとって、本書は極上の一作である。たしかにロジックに甘いところもあるし、トリックにも強引なところがある。でも、それでも徹底して密室にこだわったミステリは、今どき珍しい。 著者の作品は幾つか読んだが、私の肌に合うものと合わないものとがある。本作は、肌に合った。密室ということもあるが、謎の提出がストレートであり、不可能興味満点のところと、それがきれいに解決されるところが良い。 大作だから、手にとるのに躊躇するかもしれないが、かなりスラスラ読めるから、意外と早く読み進められる。文章は平易で分かりにくいところもない。本格好き、密室好きは一読に値する作品である。 | ||||
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密室オンパレードの本書は、密室好きにはたまらない作品であり、いまのところ著者の最長、最高のミステリである。 とにかくタイトルからして挑戦的だし、その心意気や良し、というところだ。 そしてその意気込みは、みごとに成功している。 この手の作品が好きな、私のような本格マニアにとって、本書は極上の一作である。たしかにロジックに甘いところもあるし、トリックにも強引なところがある。 でも、それでも徹底して密室にこだわったミステリは、今どき珍しい。 著者の作品は幾つか読んだが、私の肌に合うものと合わないものとがある。 本作は、肌に合った。 密室ということもあるが、謎の提出がストレートであり、不可能興味満点のところと、それがきれいに解決されるところが良い。 大作だから、手にとるのに躊躇するかもしれないが、かなりスラスラ読めるから、意外と早く読み進められる。 文章は平易で分かりにくいところもない。 本格好き、密室好きは一読に値する作品である。 | ||||
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2007年に発表された本作品は、その題名の意味する、「密室の王国」の名に違わない、密室ミステリの傑作と呼べる作品ではないかと思います。 時代は昭和の最後の年、北海道にある豪邸、「吝(やぶさか)邸」を舞台に起こる「密室連続殺人事件」を描いたミステリ。 病のためしばらく舞台から遠ざかっていたマジシャン、ダンジョウ・イチロウこと吝一郎は、札幌市中央会館で、奇蹟の復活を果たす。 公演での抽選で選ばれた人達に対し、自宅でのマジック披露を宣言する、彼であったが、「密室殺人事件」が発生し…。 本書には、その「密室」という題名から行き着いた方も多いと思われますが、目次を開くと、さらに期待は高まります。「2三重密室への扉」「7優しい密室」「8密室第三弾」「11ついに第四の密室」「14第5の、そして最後の密室」という章立てを見て、私は大いに期待を高まらせました。 本作品は、その期待に見事に応えてくれる作品です。 マジシャン一郎を信奉する青年、南美希風が、探偵役となり謎に挑むのですが、事件のそれぞれに凝らされたトリックに読者は満足させられることでしょう。 一つだけ、留意事項があります。 それは、本作品を読む前に、古今東西の「密室ミステリ」の傑作とされる作品は読んでいてほしいということ。 本作品では、もちろん過去の作品のトリックを明かしているわけではありませんが、先人達の作品を読んでいる読者に挑戦している作品であることは、言えると思います。 過去の「密室ミステリ」を読んでいた方が、それらを踏まえた上で、このようなアプローチもあるんだ、という感心の仕方ができる作品だと思っています。 本作品への驚きを一つ。 分厚い本です。 何しろ文庫で1200ページを超える分量で、分冊されていません。 読んでいると手が疲れます。 でも、「密室ミステリ好き」なら、充足感を味わえる作品だと思います。 | ||||
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2007年に発表された本作品は、その題名の意味する、「密室の王国」の名に違わない、密室ミステリの傑作と呼べる作品ではないかと思います。 時代は昭和の最後の年、北海道にある豪邸、「吝(やぶさか)邸」を舞台に起こる「密室連続殺人事件」を描いたミステリ。 病のためしばらく舞台から遠ざかっていたマジシャン、ダンジョウ・イチロウこと吝一郎は、札幌市中央会館で、奇蹟の復活を果たす。 公演での抽選で選ばれた人達に対し、自宅でのマジック披露を宣言する、彼であったが、「密室殺人事件」が発生し…。 本書には、その「密室」という題名から行き着いた方も多いと思われますが、目次を開くと、さらに期待は高まります。「2三重密室への扉」「7優しい密室」「8密室第三弾」「11ついに第四の密室」「14第5の、そして最後の密室」という章立てを見て、私は大いに期待を高まらせました。 本作品は、その期待に見事に応えてくれる作品です。 マジシャン一郎を信奉する青年、南美希風が、探偵役となり謎に挑むのですが、事件のそれぞれに凝らされたトリックに読者は満足させられることでしょう。 一つだけ、留意事項があります。 それは、本作品を読む前に、古今東西の「密室ミステリ」の傑作とされる作品は読んでいてほしいということ。 本作品では、もちろん過去の作品のトリックを明かしているわけではありませんが、先人達の作品を読んでいる読者に挑戦している作品であることは、言えると思います。 過去の「密室ミステリ」を読んでいた方が、それらを踏まえた上で、このようなアプローチもあるんだ、という感心の仕方ができる作品だと思っています。 本作品への驚きを一つ。 分厚い本です。 何しろ文庫で1200ページを超える分量で、分冊されていません。 読んでいると手が疲れます。 でも、「密室ミステリ好き」なら、充足感を味わえる作品だと思います。 | ||||
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他の方のレビューでも触れられているが、この作家は小説家としては、あまり文章がうまくない。 タイトルからしてそうなのだが、擬音語・擬態語・外来語などカタカナの使い方がかなり無雑作であり、かつ比喩表現も変だ。 凝った文章を書こうとして失敗しているようにも見える。 長大な作品のわりには、軽く読めると言えば、そうなのだが、逆に言えば重みが無い。 笠井潔の『哲学者の密室』のような、いかにも力作という手ごたえが無い。 また、三津田信三の『厭魅の如き憑くもの』のような、文章の読みにくさが世界観と結びついていることへの驚きも、感じられない。 そのため、密室状況が次々と現れ、それが解き明かされていくまでは、それなりに面白いのだが、そこからが最大のクライマックス!とまでは行かない。 冷酷な真犯人との対決から終盤にかけての展開を、十分に支えるだけの文章力が無いように思える。 とは言え、個々のトリックと、隙の無い解明には感心させられた。 ミステリ好きなら、文章の難点に目をつぶっても読むべきだが、一般にはお勧めしない。 じっさい、私は途中で一度、文章の雑さが厭になって読むのを中止し、改めて最初から「そういう本だから」と割り切って接して、初めて読みきることが出来た。 | ||||
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江戸川乱歩氏や二階堂黎人氏の作品のような雰囲気が漂うなか、次々と起こる密室殺人事件。密室は物語の設定と不可分のものであるため、必然性があり、犯人こそ終盤であかされるものの、密室のなぞ解きは順次行われていくので、900ページを越える大作だが、退屈することはない。 ただ、論理的な解明が不要でよければ、犯人を推測することは、ミステリなれした人にとって、難しくないと思う。 ラストシーン近くに雨が急に降り出すシーンがある。この哀しい物語を象徴する涙雨といえるかもしれない。 | ||||
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非常に誠実な作品です。 数えきれないくらいの伏線を張りつつ、全てを納得のいく形できちんと回収しています。 やや強引な設定もありましたが、読後に消化不良は感じませんでした。 以下、辛口ですが… 文章に面白みがない。この作者の特性と言ってしまえばそれまでですが、会話文の合間に入る文が普通すぎます。 厚い本ですので、長い心理描写もところどころにあるのですが、個性が無いというかあまり目を惹く表現がありません。 また、最後の章は必要だったのか…。 このシリーズを他に読んだことがないのでこういう感想になってしまうのかもしれませんが。 | ||||
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非常に誠実な作品です。 数えきれないくらいの伏線を張りつつ、全てを納得のいく形できちんと回収しています。 やや強引な設定もありましたが、読後に消化不良は感じませんでした。 以下、辛口ですが… 文章に面白みがない。この作者の特性と言ってしまえばそれまでですが、会話文の合間に入る文が普通すぎます。 厚い本ですので、長い心理描写もところどころにあるのですが、個性が無いというかあまり目を惹く表現がありません。 また、最後の章は必要だったのか…。 このシリーズを他に読んだことがないのでこういう感想になってしまうのかもしれませんが。 | ||||
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五つの密室事件が扱われている本作。 第一の密室は、いわば“三重密室”。その最終ラインは、出入り口のそばに居た 人々による“視線の密室”なのですが、犯人は、心理的仕掛けをほどこすことで、 思いもよらない密室からの脱出方法を隠蔽しています。普通なら禁じ手と言える その脱出方法を成立させるために、“三重密室”を構成することでカムフラージュ しているのが秀逸です。 第二の密室は、茶室の襖に、木の枝とはさみを刺すことで構成した“和の密室”。 形態だけでなく、動機も他の四つの密室とは異質で、その切実さが胸を打ちます。 第三の密室は、犯人が構成した密室の外側に死体があるケースで、密室 内部に容疑者が倒れているという、カーの×××的趣向も採られています。 よく練られた独創的な物理トリックが用いられており、感心させられました。 第四の密室は、椅子に縛られた被害者を残し、直前 までいた犯人が、密室から忽然と消す、という趣向。 古典的な小道具が用いられているのですが、 それを気取らせない隠蔽の仕方が秀逸です。 第五の密室は、暖炉に頭を突っ込んだ謎の男 を残し、犯人が密室から消失するという趣向。 密室の扉に貼られていたイシスの紙が、装飾の意味だけでなく、脱出する うえで、実効的な影響も捜査陣に及ぼしていたというあたりが素晴らしい。 真相は、第一の密室と同様、普通ならアンフェアのそしりは免れない代物なのですが、 「顔を焼かれた謎の男」といった存在を導入することによって、ギリギリのところで反則 にはしていないのがお見事です。 本作は、圧倒的なボリュームと大時代的な世界観で、明らかに一般受けはしない でしょうが、愚直なまでにトリックとロジックを追究する真摯な作風は、近年、希少 であり、評価されるべきだと思います。 | ||||
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いや、本当に面白かったです!流石です。次々と現れる密室に一気に読んでしまいました。私は以前からの南美希風ファンですが、心臓移植以前の美希風の活躍は初めてだったので、ある種特別の感慨がありましたね。吝家の三つ子のそれぞれの運命が、結局は父親を含めた下らない因習のせいだと思うと、たまらない腹立たしさにおそわれます。何より三男の三郎が哀れでなりませんでした。立派な吝家の一員でありながら、消されてしまった、隠されてしまった存在。亡くなる寸前に美希風に告げられた言葉は哀しいです。その言葉は当時の美希風の心理ともどこか同調するようにも思えます。それが美希風の涙を誘ったのでしょう。どうせ余所に移るのなら、何故父親はその際に真実を語って三男も同行しなかったのでしょう。そうすれば、このような悲劇はもしかしたら避けられたかも知れない。全ては父親のある意味の弱さ故だったのかも知れません。やはりそもそもの元凶は父親ではないのか、という思いがしてならないのです。いや、柄刀さんの筆力に脱帽です。読み応えがありました。 | ||||
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07年度本格マイベスト1位。ボリュームたっぷりは人により好みが別れますが、題材、ネタ、伏線、動機が最高。それら素材が無駄なく処理されてるためあの厚みにも納得出来ます。特に1番目の密室の意義は新境地。一点減点は、密室トリックの解読がほぼ主人公任せになっており読者が参入出来ない事でしょうか。あともっと内容にあったタイトルだったら…。あれだけの密室トリックを駆使しながら、かつ物語がよく練られて骨組みがしっかりして、それらが上手く融合されている。久しぶりに納得のいく本格ものでした。あの厚みが苦にならない本格好きの方は是非読んで下さい | ||||
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ほぼ千ページ、めくってもめくっても密室です。正に題名に偽りなし。 密室トリックは少しだけ苦手なのですが、密室といっても色々な種類があったので、楽しんで最後まで読むことができました。 珍しく、途中で真犯人を当てることができて嬉しかったです。 最後の最後で背中がうっすら寒くなりました。長かったけど楽しかった! | ||||
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本格ミステリ好きの方にお勧めです!難問の密室殺人事件が何度も起きますが、その密室の謎を解くと、さらに心理的な罠が待っているのです。それを一つ一つちゃんと論理的に解いていくという、まさに本格!というべきものです。 かなり分厚い本ですが、読んでいる間ずっと楽しいです。 今年はきっとこれがNo.1になるでしょう。ここ10年のなかでも1位かも。 | ||||
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本格ミステリ好きの方にお勧めです!難問の密室殺人事件が何度も起きますが、その密室の謎を解くと、さらに心理的な罠が待っているのです。それを一つ一つちゃんと論理的に解いていくという、まさに本格!というべきものです。 かなり分厚い本ですが、読んでいる間ずっと楽しいです。 今年はきっとこれがNo.1になるでしょう。ここ10年のなかでも1位かも。 | ||||
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