奇想、天を動かす

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

奇想、天を動かすの評価:

3.71/5点 レビュー 38件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.71pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 1〜20 1/2ページ
No.26
(5pt)

ハウダニット&ホワイダニット

吉敷竹史シリーズの改訂完全版が相次いでリリースされると知り、未読だったので、これを機に読んでみようと思った。本作は1作目ではなく、けっこう後の作品らしいが、傑作の呼び名が高いため最初にリリースされたのだろう。裏表紙には「社会派と本格派、二大推理潮流が奇跡的に結晶した大傑作」とある。

比較的長い作品なのだが、とても読みやすいので、どんどん読める。犯人は最初から分かっているので、本作はフーダニットのミステリではない。ハウダニットの部分が本格ミステリであり、ホワイダニットの部分が社会派ミステリ、という趣向である。その真相が徐々に見えてくる過程に面白さがあった。

実のところ…ハウダニットの部分に関しては、ディクスン・カーのトリックにも似た「そんな!!!!(笑)」という印象がなきにしもあらずだが(もちろんよく練られていることは瞠目に値するが)、ホワイダニットの部分がそれを補って余りあると思う。島田荘司の思想や考えにも触れられる、興味深い内容だった。

島田荘司はアジアのことが大好きなのだろう。僕も台湾やタイが大好きなので、シンパシーを覚える。アジアでは華文ミステリの新人賞として知られる島田荘司推理小説賞も開催されているし(今もかな?)、島田荘司といえば台湾などでは「推理之神」なのだ。このあと月に1作ペースでリリースされる3作品も楽しみにしておこう。
改訂完全版 奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 改訂完全版 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334109381
No.25
(4pt)

いぶし銀のミステリー

中山七里さんのミステリー小説指南本で紹介されていて購入。
ちょっと古い作品ですが、消費税、冤罪、在日朝鮮人とこの作品で取り扱われた諸問題が解決どころか悪化の一途を辿ったことには暗澹たる気持ちになる。
社会問題に取り組む意欲作でありながら、ミステリーの外連味がありタイトル回収も見事。
シリーズ物の一作らしいですが、本作品単体で十分満足できますよ。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.24
(5pt)

推理小説の古典

中山七里さんの本に載っていたので拝読。なるほど、推理小説は色あせないと感じました。正直、いまの推理小説は奥行きがない感じがしている。この本は、最後のほうまでなにがなんだかわからなかった。まさに、奇想天外な事件であり、それを解く刑事に感服。
 しかし、小麦粉で爆発するのか?
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.23
(5pt)

私の島田作品の原点

もちろん占星術もすごいけど、
最初は地味な消費税殺人事件と見えたものが、
容疑者の過去を追求していくととんでもない事実が現われてくる。
奇想、天を動かすとはそのままで、
そのスケール感たるやこれまでにない。
吉敷が結果的に暴いてしまった動機がまた歴史を巻き込んで深い。
深くて哀しいけど、日本にはこんな時代があったのだと忘れないでいたい。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.22
(4pt)

大変壮大な物語

奇想天外で壮大な物語。とても面白かった‼️
ただ一点、トリックに無理があるのが残念。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.21
(4pt)

ドグラマグラ的奇想天外なミステリー

あまりに奇抜な流れと設定に最初は戸惑うが、そこをいつの間にか強引に話に引き込んでいく筆力と構成力は抜群。まー多少の無理筋なところも小説の遊びの範疇として楽しめる所が島田作品の魅力か。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.20
(4pt)

みんなに勧めたい本

昔、読んだのですが友達にも読んで貰いたくて購入しました。
きれいに梱包してくれて、カレンダーのポストカードまでいれてくれており、また利用したいショップです。
奇想、天を動かす―札沼(さっしょう)線五つの怪 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす―札沼(さっしょう)線五つの怪 (カッパ・ノベルス)より
4334028349
No.19
(5pt)

感動しました

以前読んだことがありましたがまた読みたいと思っていました。切なく悲しく感動しました。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.18
(5pt)

これぞ、島田荘司・社会派ミステリーの金字塔。ずんと胸にこたえる、読みごたえ満点の作品でした。

二十ん年ぶりの再読。

社会派ミステリーとしての、骨太かつ重いテーマ。幻想的、怪奇的な事件の謎と、途方もないトリックの離れ業。
改めて、「凄ぇ作品だなあ」と思いました。めちゃくちゃ面白かったです。

「おどるピエロの怪」「吊るし首の死者」「白い巨人」「ピエロと女」。江戸川乱歩風の雰囲気をたたえた四つの短篇が良いっすね。しかも、これらの話が後で効いてくる妙味といったら‥‥。

事件の謎を調べていく捜査一課の吉敷竹史(よしき たけし)と、札幌署の牛越(うしこし)警部、吉敷の先輩・中村との共演も良かったな。
なかでも、江戸時代の吉原(よしわら)についてあれこれとレクチャーを受けながら、吉敷が中村と浅草界隈を歩くシーンが好き。

印象に残るシーンでは、もうひとつ。〈ハーモニカを吹く老人〉が、浅草・仲見世(なかみせ)通りの人波の中を歩いていくところも忘れがたいです。

それにしても、素晴らしく読みごたえのある、途方もないミステリー小説でした。
〝昭和〟時代、さらには〝江戸〟時代へもタイムスリップしたような心地になりました。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.17
(5pt)

とても面白かった

とても面白かったです。
奇想、天を動かす―札沼(さっしょう)線五つの怪 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす―札沼(さっしょう)線五つの怪 (カッパ・ノベルス)より
4334028349
No.16
(5pt)

★★★★★

★★★★★
奇想、天を動かす―札沼(さっしょう)線五つの怪 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす―札沼(さっしょう)線五つの怪 (カッパ・ノベルス)より
4334028349
No.15
(5pt)

社会派ミステリーの大傑作!

書名から、奇想天外なトリックを想像して購入したが、内容は社会派ミステリーの大傑作だった!!!
今までにまだ100冊未満のミステリー読書歴の私には、唯一無二の最高の感動でした。
(トリックの評価は私は気にしないほうです。)こんな、社会派ミステリーが増えて欲しいです。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.14
(5pt)

奇妙奇天烈な事件には裏があった!!

事件の発端は12円の消費税が払えずに
ある女性を殺害したまるで言葉をしゃべらない一人の男でした。

だけれども、その男には
ある悲しい歴史と、彼がかかわった奇怪な事件が
あったのです。

とてつもなく突き刺さる作品でした。
彼は不条理な扱いを受けたばかりでなく
ある人間に駒として利用されてしまいました。
その事件が北海道で起きた2つの事件だったわけです。

事件の真相は様々な偶然と
男が持っていたあるスキルが合わさることにより
そのパズルのピースが合わさっていくのです。
そして見えてきたのはとんでもない人の醜悪さでした。

決してこの作品は報われることがありません。
そして、今もこの不条理は残っており
いわれのない扱いを受ける人も数多いです。

この作品が提示することを
解決できているか?
ノーでしょうね。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.13
(5pt)

傑作です!!

これは、すごいミステリーです。

読み終わって、泣きました。

まさに、島田氏は、one of the best and brightest mystery writers in the worldです。

これは、島田氏の作品のBest 3にはいる傑作だと思います。

日本人に強い反省を強いる作品でもあります。

島田氏の日本人としての良心が書かせたミステリーです。

自虐史観ではなく、こういう歴史を忘れてはいけない。

物語内容については書きません。

読み始め、だんだん引き込まれ、ついには夢中に読みふけり、最後に「あ!」と驚く「優れたミステリーを読む喜び」を堪能できます。

奇想、天を動かす。

このタイトルも奇抜、卓抜、秀抜です。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.12
(5pt)

大満足です。

擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.11
(5pt)

大満足です。

擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.10
(4pt)

最高傑作?うーん…

僕のミステリ評価は結構甘目で、めったに作品をけなすことはありません。
トリックの解明に「ずるっ」とこなければ。
はい、きちゃいました。島田荘司の最高傑作という評価もあったので、結構期待していたのですが。
いえね、悪くないんですよ。悪くないどころか、全体的には素晴らしいです。実際は、まさしく奇想天外な謎の提示に、一気に読まされました。
ただ最後の方の謎解きでねぇ。「〇〇を見ておくべきだった」って。吉敷さんそりゃないっス。
「北海道に住んでいても気づかなかった」気づけっつーの!!
最近では「ライアーゲーム」の最終回以来の「ずるっ」です。
ここの謎解きで膝を打たせてくれていたら、間違いなく星五つでした。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.9
(5pt)

一番好きな作品かも。

本格推理と社会派ミステリーとの融合とか関係なく、一つの小説として読んで単純に面白い小説だと思いました。
初期の吉敷刑事のまっすぐなところも良いです。島田作品の中で一番好きな作品かも。

この小説に出てくるメイントリックまでパクられていたんですね。あの漫画に。占星術のほうはよく知られたことですが。
時代を経ると似たトリックがでて来るのはしょうがないかもしれませんが、それにしてもひどすぎると思います。
他の場面でも出てくるのかな。

あの漫画の原作者と作画家さんは当然ばれてから土下座しに行ったんでしょうね。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.8
(5pt)

『全部入りの島田荘司』という珍しい作品

オリジナルは1989年9月のカッパノベルズ。文庫化は1993年3月20日。作品の順序で言うと、『異邦の騎士』の次がこの作品で、次に『暗闇坂の人喰いの木(1990年)』・『水晶のピラミッド(1991年)』・『眩暈(1992年)』・『アトポス(1993年)』と傑作を連発している。ぼくはこの『奇想、天を動かす』の中にほとんど実現不可能な『アイデア(奇想)』を論理的に帰結してしまう島田ワールドの萌芽を感じずにはいられない。
ただこの作品には一つ『社会派ミステリー宣言』作家としての島田荘司の要素が加わっているということが以後の作品と趣が異なっている原因なのだと思える。つまりそういう要素も書きたいという気持ちがアイデアと混同し、『全部入りの島田荘司』という珍しい作品に仕上がったと思うのだ。
以後の作品は、『社会派ミステリー』と『奇想』は分裂し、交わることはなかったと思える。むしろそうであるが故に各々の作品はすっきりとカタチ良く仕上がった。しかし逆を言えば、そういう器用さで仕上がった作品と違って、表現したいことがありすぎる若き巨匠の熱さが感じられて嬉しくなるのだ。
以後、『社会派』の部分は『秋好事件』や『犬吠里美の冒険』など実際の事件や司法の分野へと表現を移していく。そういった『社会派ミステリー』の原点もこの作品に感じられて、ぼくとしては極めて高得点となるのだ。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628
No.7
(5pt)

史上最高のミステリー小説

「歴史的意義」という要素を除き、『仕上がりの完成度』という意味で、古今東西書かれたミステリー小説の最高峰に位置するのが当作品であると思う。(「歴史的意義」というのは、その小説の登場でミステリーの流れが変わるような作品を言う)
 今では「ミステリー」と一括してくくられるが、本来は「本格探偵小説」「社会派ミステリー」という2つの流れがあり、その2つの流れを,最高の次元で統一したのがこの作品であるといえる。「怪奇性」「ロジック」「社会性」「時代」「人物」など、全ての要素が 信じられないくらいな高次元にバランスよく共存している。
奇想、天を動かす (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇想、天を動かす (光文社文庫)より
4334716628