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秋期限定栗きんとん事件
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秋期限定栗きんとん事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 41~60 3/4ページ
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堂島は新聞部を引退し、とうとう瓜野が部長の座に着いた。そこで、連続放火事件について新聞部員総出で犯人を追うことにする。また、瓜野が追っていた連続放火事件に小鳩も元新聞部長の堂島の力を借りて犯人を追うことにした。 正直言って上下巻にする必要がないのではないかと思った。なんか冗長な表現が多かったように思う。復讐の鬼である小佐内もちょっと冗談がきついね。それにしても瓜野はちょっとかわいそうだなという印象だ。身の程知らずとはこういうことか。所詮小市民は小市民たれということか。 | ||||
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新キャラは雑魚で魅力なし。ただ出てきただけの女性キャラも 不要。放火事件の解決が主軸でないのは理解できるが「え、それで 終わり?」というすっきりしない結末。主役二人の会話にも前巻の ような面白みがない。 | ||||
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「小市民」にあこがれながらも、解答をさがしてしまう推理癖をもつ主人公。小鳩常悟朗。小山内ゆきとの関係解消したとたんに普通の女の子に告白されてつきあいだすのですが、「小市民」としての恋人関係を楽しみながらも、つい謎解きをしてしまいそうになるところや、二股かけられた彼女に「人間失格」と言われてしまう、謎には興味はあっても人間そのものにはほとんど興味がない、その性格が大好きです。今回は連続放火事件とそれを追う新聞部が舞台で、あまりメインストーリに小鳩君は絡みませんが、新しい彼女との微妙な関係が幕間のように挟まれながら、放火事件にあの小山内ゆきが絡んでるらしい展開になっていきます.けっきょく小市民にはなれないと悟り、自分を理解できる相手がいることの大事さを知ります.最後の「桜庵」で栗きんとんをたべなからの小鳩と小山内の会話は秀逸!。ぜひ「小市民」シリーズの続編を読みたいです. | ||||
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ほのぼのテイストに、きちっりと毒を仕込んだ作風はシリーズ共通で、面白く一気に読ませてもらいました。 まあ、前作の苦いラストがあっての、今作なので最後が作者の書いたようになってしまうのは仕方がありませんが、若干予定調和的な感じが残り、ミステリとしての謎が弱い分と併せて、マイナスです。 ただある意味とても残酷な解決編など、並みの作家と一線を引くにたる作者の力量は優れたものなので、少なくともこのシリーズを読んできた人には一読する価値が十分あると思います。 あと、出版元に一言。この厚さ、この内容なら、一冊で出したほうが良いのでは? | ||||
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1巻目の「いちごタルト事件」からこのシリーズを読み始めました。 ページ数は薄いですが、重すぎない絶妙なさじ加減で、季節のスイーツと日常の謎をからめたほんわかミステリで、 「小市民」を目指すという頭のいい主人公・小鳩くんとちょっと変わった、ミステリアスで妙に可愛らしい小山内さんのコンビ。 恋愛ではなく‘互恵‘関係の2人のつかずはなれずの関係が好きでした。特に小山内さんの性格が妙に可愛く思えて(復讐癖があっても)、殺人もなく、 物語の雰囲気もさわやかな感じがして楽しみなシリーズでした。 けれど今回のを読んで主役2人がとても不快に思いました。前シリーズから2人を応援し好感を抱いてきた事を後悔しています。 特に小山内さん。瓜野君が可哀想すぎます。すこし自信家ですが、真っ直ぐな性格の瓜野君をひそかに応援してたのに。 この2人の性格の悪さが物語に外せない部分だとはわかってはいますが、もう純粋に小山内さん可愛い!とかましてやここまで復讐するなんてますますいいキャラしてる!なんてとても思えません。 しかも瓜野君の描写には後のフォローもなく、頑張ってきただけなのにここまで裏切られ馬鹿にされ続けてきたなんてオチは酷すぎます。 久々に読後感の悪い作品に出会ったという印象でした。スイーツと日常ミステリ、という要素から爽やかな方向性だと誤解していただけに、 がっくりきました。 | ||||
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小山内さん怖ぇ!!! 小山内さんみたいな子もカワイイかなと思ったけど、 無断のキスであそこまで復讐されるなんて怖すぎるww 瓜野君「他愛ない」かもしれないが容赦無すぎるよ…… 小山内さんの恋の表現方法が初々しくて可愛いけどww | ||||
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かなり評価が分かれていて面白いと思ったので、読者のタイプを切り口にして3段階に分類してみました。ざっくりと。1.脇役がかわいそうだと思ってあげられる、善良な人→主人公2人はひどいやつらだ。と、真っ当な嫌悪感を抱く。…低評価2.脇役はかわいそうでもないが、主人公2人に感情移入するほどでもない人→解決編として、話のオチや伏線回収等を素直に楽しめる。…中〜高評価3.主人公2人に感情移入できてしまう人(異端な性質を少なからず持っている人)→異端な性質を持っているが、その性質を分かり合える理解者はあまりいないはず。(普段は羊の皮を被っているので)→この本は、異端な性質をうまく描き、理解している貴重な一冊となる。…かなりの高評価また、この作品を高く評価してしまうと、自分が異端な性質を持っていると暗に示してしまうので言いづらい人もいるのでは?と思ってしまいました。そのくらい、持ってる人は持っている異端な性質(知恵を働かせて、謎を解いたり人を踊らせたりすることに、喜びを覚える性質?全能感?)をうまく描いている作品だと思います。米澤作品の中でも小市民シリーズ、その中でも秋期限定が一番のお気に入りです。 | ||||
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青春小説の佳作と呼んで差し支えないでしょう。ミステリの部分もむろん楽しめますが、これは小鳩くんと小佐内さんのほろ苦い青春のお話。彼らは自らがどうしようもなく異端であることを自覚しています。小鳩くんは謎を食い、小佐内さんは復讐に歓喜する。彼らの才能は日常社会では浮き上がるし、軋轢を生じるし、そのような異端に身を置くことの孤独もありましょう。故に小市民を目指すわけですが……そもそも小市民を目標とすること自体がナンセンスであることに、若い彼らは気づかないのです。自ら「小市民」というあちら側であると認識しているものに、はたしてなれるでしょうか。自らと対立する概念であると認識してしまっているものに?彼らはよくある「中高生の肥大した自意識過剰」などではなく、本質的に異端でどうしようもなく(他者を犠牲にしても)己のカルマを満たしてしまう存在なのです。そうした異端たちは、大人になると小市民になるかと言うと、そんなことはなく自らの業を積極的に受け入れて、社会と折り合いをつけながら自らの業を満たしていくという奇妙で孤独な存在へと成り果てます。周りの風景に溶け込みながら、じっと待って獲物が近づくとぱくりと大口を開ける、年古りた大蛇のように。彼らはまだそこまで異形であることに納得できていないのですが、今巻である種の諦めを手に入れてしまったようです。「小市民」との恋人ごっこの終焉と、自らの獣性を発揮することの快感。放火現場でハンマーを振るう小佐内さんと小鳩くんの姿は、妙に美しくて少し寂しく、なかなかにぐっとくる光景です。これは異形が異形であると自覚していく物語である、と今巻ではっきりとしました。他のレヴュアーのように瓜野くんや仲丸さんが気の毒とは微塵も思いませんでしたねー。だって彼らは日常に埋没していけるのだから。 | ||||
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互恵関係を解消した2人にそれぞれ恋人ができて, そのお付き合いの様子を中心に上巻は進行する. 小鳩くんの舞い上がりっぷりが微笑ましいが,推理の方は上巻ではそれほど見せ場はない. 推理力を隠そうする所以が垣間見えるエピソードが登場して, ようやく”小市民志向”の理由がわかった気がした. 小山内さんのパートは,彼氏の視点から描かれていて,ミステリアスぶりは相変わらず. 連続放火事件を追っていくうちに 過去の事件とのつながりが見え始めたところで上巻は終わる. 離れたはずの2人が再び近づく兆しが見え隠れして下巻への興味をわかせる. | ||||
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互恵関係を解消した2人にそれぞれ恋人ができて, そのお付き合いの様子を中心に上巻は進行する. 小鳩くんの舞い上がりっぷりが微笑ましいが,推理の方は上巻ではそれほど見せ場はない. 推理力を隠そうする所以が垣間見えるエピソードが登場して, ようやく”小市民志向”の理由がわかった気がした. 小山内さんのパートは,彼氏の視点から描かれていて,ミステリアスぶりは相変わらず. 連続放火事件を追っていくうちに 過去の事件とのつながりが見え始めたところで上巻は終わる. 離れたはずの2人が再び近づく兆しが見え隠れして下巻への興味をわかせる. | ||||
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はっきりいって、私はこの著者のファンというわけではありません。 そのため、本シリーズも第1作目などは未読です ( 第2作目は既読 ) 。 それで本作は、前後編にするほどの内容とは、とても思えませんでした。 登場人物の視点が2つになったとはいっても、まわりくどい描写が多かった印象があります。 オジサンの自分からすると、好感の持てる登場人物が1人もいなかったのは辛いです。 自分で自分のことを 「 小市民 」 などという高校生の存在にはリアリティを感じず、 また、警察がするべき領域にまで首をつっこむなど、アリエナイと思いますね。 あくまでもフィクションとしてなら許容範囲かもしれませんが、 放火犯は予想通りで、結局作者がこの作品を通して訴えたかったことというのが、 私には理解できませんでした。 高校生諸君には、復讐などより、もっと前向きなことをしてもらいたいものです。 | ||||
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この2人はくっつくのだと分かっていても、やはりくっついた時は嬉しかった。 そのために犠牲になった他2人だが、片方は良いとしてもう片方のダメージは凄まじいと思う。プライドも無くして、友人も、恋人も無くして…。それが彼女の復讐心のスゴさを示すツールであるというのも、後味悪さを通り越して恐ろしさを感じた。最後の一言に彼女の性格が凝縮されている。 | ||||
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通常、ミステリというのは、Who(誰が犯人?)、How(トリックは何?)、Why(動機は何?)といったあたりをメインテーマにして展開されるものだと思います。 しかし、本作のメインテーマは、Whatです。つまり、「小山内さん、今度は何をやってくれちゃったの?」 犯人捜しのミステリとして読んでいくと期待はずれかもしれませんが、「まさかそこまで」「でも、小山内さんなら・・・」と考えながら読んでいくと、全く違った世界が見えてきます。こうした二重構造は、夏期限定トロピカルパフェ事件でかなり明確になってきましたが、今回の作品では、その技法にますます磨きがかかってきているように思いました。 評価は分かれているようですが、私は大好きです、ということで★5つ。 | ||||
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『秋期限定栗きんとん事件〈上〉』です。 文章は相変わらず読みやすく、すらすらと進むのですが、内容的には、面白いとも面白くないともいえないような微妙な感じでしょうか。 前の巻で訣別した小鳩くんと小山内さんに、それぞれあっさりと彼女彼氏ができます。 作者の作風の特徴である、青春と謎解き、の青春パートは、そうして進みます。青春については現時点では悪くはないと思います。 謎解きの方は、日常的な事件とも呼べぬような事件、というのはほとんど登場しません。その点では物足りないです。 出てくる事件は連続放火事件です。そしてそれを追いかけるのは、小鳩くんではなく、小山内さんの彼氏となった瓜野です。一ヶ月に一度起きる放火事件を追うので、作中の時間がどんどん流れます。そのせいで、なんとなく間延びしているようにも感じます。決して面白くないわけではないのですが。 さすがに上巻では、事件の顛末が語られるだけで、本格的な謎解きは下巻に持ち越しです。 暫定評価なので★3です。 | ||||
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シリーズの第3弾。今回は上下巻の分冊刊行である。 とりあえず、上巻だけ読んだ時点でこれを書いているのだが、なんだか下巻を買いに行こうという気が起きない。 もちろん、上巻だけで完結してしまっているわけではなく、これから事件の山場がやってくるはずなのだが… ひとつには、ミステリとしての質の問題があるだろう。「放火事件」の謎が弱いのだ。真相への関心が涌かない。 また、米澤さんの文章というか世界観が変質しつつあるのも事実だろう。これまではふんわりした読み心地とショッキングな事件・真相というギャップが面白かったのが、前者が薄れつつあるように思う。 とはいえ、上巻だけ読んでとやかく言っていても仕方ないから、頑張って下巻を読んでみなくては。 | ||||
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今回の話は純粋な推理小説と見るには少々物足りないかもしれません。これまでのシリーズで小山内さんの性格を把握している読者には、展開の先読みが簡単にできてしまいます。推理小説を少し読んでいる方なら、犯人と動機は上巻で既にわかってしいるかと思います。 ただ、個性的なキャラ同士の会話は楽しいので、物語としては十分に読む価値があると思います。この年代でよくやってしまう失敗がきつく表現されてあるので、なんだか耳に痛い部分もあります。作中のキャラの失敗談は、ぜひ自分の日常生活に生かしていきたいものですね。 次が冬季でラストだと思いますが、ちょうどいいかと思います。推理部分が苦しくなってきているので、このまま無理に続けてしまうと、段々ワンパターンでつまらない作品になってしまうと思います。このまま面白いまま上手く終わらしていただければと思います。 | ||||
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最後の言葉が印象的でした。罪悪感に酔うのが趣味の性悪な女の、実は更に上をいっていた小鳩君は、 ある意味爽快でした。やはり彼は小市民を演じることは出来ても、小市民にはなれない人です。 冬期で完結するのが待ち遠しくもあり、寂しくもあります。 | ||||
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オチが最高でした。 そうか…こう来るのか…。ちょっと打ち震えました。 タイトルも事件と関係ないじゃんと思っていたら……そんなことはありませんでした。 注意して読んでいけばわりと簡単に犯人の見当はつきます。 たぶんあの人かなと思っていた人が犯人だったのでその点はちょっと拍子抜け。 でも、それは作者が意図的にわかりやすく書いたのかもしれないなあとも思います。 事件そのものは、小鳩くんと小佐内さんのキワ者っぷりを際立たせるためのスパイスに 過ぎないような気がします。おそろしい。 二人の前では瓜野くんも放火犯も到底かないそうにありません。 小鳩くんと小佐内さんの周辺をかためる登場人物たちの傀儡っぷりが泣けました。 上下巻通して小佐内さんがいいキャラしすぎていて困りました。 台詞回しや行動がいちいち素敵すぎて、小佐内さんの登場シーンばかり何度も 読み返してしまいます。深読みすると楽しいです。ちょっと毒があって。 でも個人的な印象だと、抱えている病巣みたいなものは小佐内さんより小鳩くんのほうが 厄介な感じがしました。 で、なにを置いても二人が元さやにおさまってくれたのはうれしい限りでした。 そうだよ!普通に恋愛してる柄じゃないよ君たち!と思っていたので。 小鳩くんと小佐内さんの関係は恋愛のそれとはたぶん違うと思いますが、 (もしかしてすごい遠まわしな照れ隠しなのか?と疑ったこともありましたがそんな かわいらしいものじゃないな多分と今作を読んで思った) 今後ともよき理解者同士(?)仲良くやっていってほしいです。 健康的ではないよなあとは思いつつ、興味を引かれたことに一直線な彼らであってほしいです。 あと二人が食べていた栗きんとんが食べたいです。 | ||||
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小市民を目指す、なぞとき好きの小鳩くんと 復讐好きの小佐内さん。 つきあっているフリをしていた二人だけど その関係は解消された。 そして二人はそれぞれ恋人ができ、 小市民らしい生活を送っていた。 けれど小佐内さんの恋人というのが 相次ぐ放火事件に執着し、 それを学校新聞に書きたいという瓜野で。。 事件は放火といっても小規模なものですが 次第にエスカレートしていきます。 学校新聞に情熱を燃やす瓜野は、それを追いますが その陰に小佐内さんを見つけた小鳩くんは。。というお話ですが ミステリー以上に驚かされたのは、二人が別々にいること。 前回のラストでわかっていたはずなんですが、うーん。 改めて別々に恋人とかできちゃうと、なんか違和感。 お話の語り手も、多くを瓜野がしめていて その目から語られる人物像もいつもとは違い、おもしろかったです。 堂島君を守旧派か臆病者、とは。。。 そんな印象をくつがえす学校側と堂島君のやりとりは爽快。 でもそろそろ、小鳩くんと小佐内さんの活躍が見たいです。 | ||||
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いいと思う。でも、やはり読んでていらいらする。 小市民という言葉が、やたらしつこく不愉快に響く。 主人公が周りの人を見下しているようにしか思えなくて。このシリーズは1作目から読んだはずだが、これほどはイラつかなかった気がする。 小市民を装って生きているけどほんとは小市民になりきれないぼく、というのは、それこそものすごく小市民的な発想だよ、と主人公に言ってあげたくなるのだが。 | ||||
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