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秋期限定栗きんとん事件
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秋期限定栗きんとん事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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米澤穂信氏は氷菓が初読みだったのですが他の本も読んでみたいと思い手に取った本でした。 | ||||
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連続放火事件を追っていた新聞部新部長の瓜野君。 物語は彼目線で語られる事も多く、本書の準主役と言ってもいい人物。 しかし、事件解決後、彼がどうなったのかは一切書かれていない。 それが不満。 あんなに必死になって事件を追っていたのに、最後にあんな事になって彼のメンタルは大丈夫なのだろうか? なんか気の毒になってしまった。 小山内さんと小鳩君の事より、瓜野君のその後の方が心配で気になる。 | ||||
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若さ故の根拠のない自信と思慮の足らない行動で絶妙な小物感を醸し出していた語り部の一人である瓜野くんが徹底的に打ちのめされる姿が楽しめる下巻です。 いやぁ、プライドの高い若者がズタボロにされる姿をみるのは楽しいなぁ!というのは冗談ですが、小山内さんに対してはいかにも役不足の感が否めなかった瓜野くん。放火事件を追いかけて事件の真相と小山内さんの正体の一部分に触れた彼には同情しますね。対して小鳩くんのお相手の中丸さんも放火事件には絡まないまま小鳩くんの数少ない携帯電話のメモリーから削除されちゃいました。 かくして崇高なる小市民を目指す小鳩くんと小山内さんの互恵関係が復活するのです。この二人の関係性がこのシリーズの魅力でもあるので嬉しい結末でした。 ただ、放火事件の全体像と解決自体に関しては穴が多すぎるように感じました。 刊行から時間が経ちましたが、そろそろ冬季限定…を読みたいなぁと思っています。 | ||||
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クーンツベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)に書いてあったが、小説の山は最初の10ページ(?)第一章で最初の事件を、第二章で容疑者を出すことが必要だそうだ。別に同書のようにすべての小説を書く必要はないが、ライノベで冒頭の90ページ近く「事件」が起こらないのは少し冗長に感じた(小ネタはひとつあったが) 本書で扱われている「犯罪」は古典部シリーズのような「日常事件物」ではなくりっぱな刑事事件なのだから、ドラマツルギーを少し考えた方が良かったように思う。 | ||||
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上巻でもやや辛口のコメントを書いたが、下巻も今ひとつと言わざるをえない。 犯人がかなり早い段階でわかってしまう。エンディングの流れも相当程度わかる。 筆者は意図的にキャラを薄くしているのだから、もう少しストーリーで盛り上げて欲しかった。 | ||||
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互恵関係を解消した2人にそれぞれ恋人ができて, そのお付き合いの様子を中心に上巻は進行する. 小鳩くんの舞い上がりっぷりが微笑ましいが,推理の方は上巻ではそれほど見せ場はない. 推理力を隠そうする所以が垣間見えるエピソードが登場して, ようやく”小市民志向”の理由がわかった気がした. 小山内さんのパートは,彼氏の視点から描かれていて,ミステリアスぶりは相変わらず. 連続放火事件を追っていくうちに 過去の事件とのつながりが見え始めたところで上巻は終わる. 離れたはずの2人が再び近づく兆しが見え隠れして下巻への興味をわかせる. | ||||
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互恵関係を解消した2人にそれぞれ恋人ができて, そのお付き合いの様子を中心に上巻は進行する. 小鳩くんの舞い上がりっぷりが微笑ましいが,推理の方は上巻ではそれほど見せ場はない. 推理力を隠そうする所以が垣間見えるエピソードが登場して, ようやく”小市民志向”の理由がわかった気がした. 小山内さんのパートは,彼氏の視点から描かれていて,ミステリアスぶりは相変わらず. 連続放火事件を追っていくうちに 過去の事件とのつながりが見え始めたところで上巻は終わる. 離れたはずの2人が再び近づく兆しが見え隠れして下巻への興味をわかせる. | ||||
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はっきりいって、私はこの著者のファンというわけではありません。 そのため、本シリーズも第1作目などは未読です ( 第2作目は既読 ) 。 それで本作は、前後編にするほどの内容とは、とても思えませんでした。 登場人物の視点が2つになったとはいっても、まわりくどい描写が多かった印象があります。 オジサンの自分からすると、好感の持てる登場人物が1人もいなかったのは辛いです。 自分で自分のことを 「 小市民 」 などという高校生の存在にはリアリティを感じず、 また、警察がするべき領域にまで首をつっこむなど、アリエナイと思いますね。 あくまでもフィクションとしてなら許容範囲かもしれませんが、 放火犯は予想通りで、結局作者がこの作品を通して訴えたかったことというのが、 私には理解できませんでした。 高校生諸君には、復讐などより、もっと前向きなことをしてもらいたいものです。 | ||||
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『秋期限定栗きんとん事件〈上〉』です。 文章は相変わらず読みやすく、すらすらと進むのですが、内容的には、面白いとも面白くないともいえないような微妙な感じでしょうか。 前の巻で訣別した小鳩くんと小山内さんに、それぞれあっさりと彼女彼氏ができます。 作者の作風の特徴である、青春と謎解き、の青春パートは、そうして進みます。青春については現時点では悪くはないと思います。 謎解きの方は、日常的な事件とも呼べぬような事件、というのはほとんど登場しません。その点では物足りないです。 出てくる事件は連続放火事件です。そしてそれを追いかけるのは、小鳩くんではなく、小山内さんの彼氏となった瓜野です。一ヶ月に一度起きる放火事件を追うので、作中の時間がどんどん流れます。そのせいで、なんとなく間延びしているようにも感じます。決して面白くないわけではないのですが。 さすがに上巻では、事件の顛末が語られるだけで、本格的な謎解きは下巻に持ち越しです。 暫定評価なので★3です。 | ||||
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シリーズの第3弾。今回は上下巻の分冊刊行である。 とりあえず、上巻だけ読んだ時点でこれを書いているのだが、なんだか下巻を買いに行こうという気が起きない。 もちろん、上巻だけで完結してしまっているわけではなく、これから事件の山場がやってくるはずなのだが… ひとつには、ミステリとしての質の問題があるだろう。「放火事件」の謎が弱いのだ。真相への関心が涌かない。 また、米澤さんの文章というか世界観が変質しつつあるのも事実だろう。これまではふんわりした読み心地とショッキングな事件・真相というギャップが面白かったのが、前者が薄れつつあるように思う。 とはいえ、上巻だけ読んでとやかく言っていても仕方ないから、頑張って下巻を読んでみなくては。 | ||||
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『小市民シリーズ』の3作目,文庫書きおろしでシリーズ初の上下巻分冊となっています. 前作,おどろきの結末とともに『ずれて』しまった主人公の少年と少女の『その後』は, 他人行儀ではあるものの,何かにつけて少女へ対する意識が見え隠れしている少年の姿や, 少女にしても直接的ではないにせよ,やはり少年を連想させる様子が見られるのが印象的で, 恋愛関係ではないふたりに,わずかながらもそれらしきものが覗けるのも興味深いところです. ただ,物語は少年ともうひとりの少年,ふたりの視点を切り替えつつ並行で進むのですが, 下巻への準備というか,物語の中心となるもうひとりの少年のパートがどうしても多くなり, どちらのパートも楽しいのですが,もう少し主人公ふたりのそれぞれも読んでみたかったです. とはいえ,主人公ふたりの関係はもちろん,まわりの人間もまだまだ何か隠していそうで, 特に主人公の少年の昔と重なるもうひとりの少年,彼らが出会うときのことが気になります. 随所に張り巡らされた伏線の数々,そしてグッと惹きつけておいてからの幕引きもおみごとで, およそ1年間が描かれるという本作,完結の『冬』へと向かう意味でも下巻に期待が膨らみます. | ||||
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