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秋期限定栗きんとん事件
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秋期限定栗きんとん事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 21~40 2/4ページ
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ラスト1行があまりにも秀逸。 下で何人かがネタバレだと気付かずに書いているので気を付けてほしい。 まだ犯人を書く方がましである。 作者がかわいそう。 | ||||
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小市民シリーズの最終巻。この巻の最後の一文を読みたくて、数年ぶりに春季限定から一気に読み直しました。これほど青春感のある小説を僕は他に知りません。 | ||||
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二作目にて互恵関係に終止符を打った小鳩くんと小山内さんの高校二年の秋から高校三年の秋までの一年間を描いた上下巻の上巻であるが、冒頭からなかなか意表をつく展開で楽しめる。二人に初登場の恋人が出来る。 物語はこれまでと違い小鳩くん視点と今回初登場となる小山内さんの彼氏(!)であり健吾の所属する新聞部部員の瓜野くん視点で交互に進んでいく。 放火事件を巡って次第に小山内さんの不穏な雰囲気が増してくる中、秋から春までを描き下巻に続く。 | ||||
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若さ故の根拠のない自信と思慮の足らない行動で絶妙な小物感を醸し出していた語り部の一人である瓜野くんが徹底的に打ちのめされる姿が楽しめる下巻です。 いやぁ、プライドの高い若者がズタボロにされる姿をみるのは楽しいなぁ!というのは冗談ですが、小山内さんに対してはいかにも役不足の感が否めなかった瓜野くん。放火事件を追いかけて事件の真相と小山内さんの正体の一部分に触れた彼には同情しますね。対して小鳩くんのお相手の中丸さんも放火事件には絡まないまま小鳩くんの数少ない携帯電話のメモリーから削除されちゃいました。 かくして崇高なる小市民を目指す小鳩くんと小山内さんの互恵関係が復活するのです。この二人の関係性がこのシリーズの魅力でもあるので嬉しい結末でした。 ただ、放火事件の全体像と解決自体に関しては穴が多すぎるように感じました。 刊行から時間が経ちましたが、そろそろ冬季限定…を読みたいなぁと思っています。 | ||||
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として読んでいるのでめちゃくちゃ面白かったです、事件の謎とかを期待してると少し肩透かしを喰らうかも。このシリーズは事件の真相よりも小佐内さんの思惑の方が気になって頁をめくる手が止まらなくなる。 瓜野くんがかわいそうとは自分は全く思わなかったですね。頼りになる先輩の言葉をろくに聞かず、能力もないのに周りを使えないなどと見下し独断専行する、上巻からフラストレーションがたまっていたので狼に打ちのめされたのは自業自得としか思えず痛快ですらありました。復讐の理由も予想外でかなり面白かったです。 小佐内さんのスイーツ解説聞いてるとマロングラッセと栗きんとん食べ比べしたくなりますね。 | ||||
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小市民シリーズ第三作。 関係を解消した小鳩君と小佐内さんに恋人ができる。 でも絶対後々別離が来るなとしか思えない(笑) 小佐内さんサイドとか特に終始キナ臭さが漂ってるし、というよりこの巻自体がどこか不穏な気配に満ちてる。 新たに第四の主要登場人物・瓜野が加わるけど、彼は等身大の男子高校生って感じで、だから見ていて憐れ。 また今回は健吾の出番と描写が多く、やっぱりこいつすげえなと思わせてくれる。 本筋の連続放火事件も勿論気になるけど、ラストで明らかになった三股……いい子だと思ったんだけどなあ。 いや、いい子ではあるか……相変わらず苦い話だ。 | ||||
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復活。 単語一つで表すならそういう話です。 瓜野君は実力以上の過信があったとはいえ、実力自体はそこまで低くはなかったでしょうが、小鳩君と小佐内さんという曲者二人の前では『他愛ない』存在に過ぎなかったのでしょう。 この二人どころか放火魔よりも格下だったわけですし。 しかし読み返すとこの放火魔、何気にかなりエグい。 仲丸さんも、小鳩君と付き合うには『普通』すぎたのでしょう。 なんとなく西尾維新の『不気味で素朴な囲われた世界』を思い出す話でした。 ここで完結でも違和感はないですが完結編を楽しみにしています。 しかし復讐の決定打がキス未遂は気の毒だけど笑った……w | ||||
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謎解きにとり憑かれた小鳩くんと、復讐を愛する小佐内さんの活躍を描く〈小市民シリーズ〉第三弾。 シリーズ初の上下巻ですが、キリがいいところで分かれているので読みにくさは感じません。本作が長いとの評価もあるようですが、そもそも物語のスパンが一年近くありますし、本シリーズの世界観における非凡と平凡の差がはじめて如実に示される作品なので、必要な長さだと思われます。 前作のラストで袂をわかった小鳩くんと小佐内さん。本作ではふたりにそれぞれ新たな出会いがあり、新しいパートナーが見つかります。 本シリーズでは徹底して小鳩くんの視点で語ることにより小佐内さんの心情が明示されないよう意図されているのですが、そのため本作を読む前、小鳩くんと距離を置いた小佐内をどう描くのか疑問でした。本作ではそれを、小鳩くんの一人称の語りと、小佐内さんの新パートナーである男の子の一人称の語りを交互に配置することで解決しています。その視点の交代は、小鳩くんとその男の子の対比を強調し、非凡な人間と平凡な人間のあいだにある越えがたい溝を浮き彫りにする仕掛けとして機能してもいます。 展開は一応 “犯人は誰か” というオーソドックスな形式で進むのですが、実はそれはあまり重要ではありません。 前作でミステリやサスペンスにおなじみの “ファム・ファタール(運命の女)” としての本性をあらわした小佐内さんは、本作でもその本領を発揮。とくに、彼女の真意が隠されたまま物語が進むので、その “語られなさ” が彼女のキャラクターに理解しがたく恐ろしいイメージを付与しています。 本作の(あるいは本シリーズをとおいしての)なによりのキモである、彼女の真意とはいかなるものか、という問い。それが明らかにされたとき、背筋が凍りつくことになります。 また〈小市民シリーズ〉の第1、第2作は以下のタイトルで出版されていますが、タイトルどおり、おいしそうなスウィーツがたくさん登場するので、お腹が空くこと請け合いです。 第1作 春期限定いちごタルト事件 第2作 夏期限定トロピカルパフェ事件 | ||||
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謎解きにとり憑かれた小鳩くんと、復讐を愛する小佐内さんの活躍を描く〈小市民シリーズ〉第三弾。 解決編の下巻です。 あるイギリスの作家は「誘惑を追い払うただひとつの方法、それは誘惑に従うことだ」という言葉を残しましたが、本巻で小鳩くんと小佐内さんのたどり着いた結論は、まさしくその言葉どおりのものでした。謎解きと復讐というそれぞれが抱える “業” は逃れえないものであり、だからこそ、それらを抑圧するのではなく受け入れるべきなのだ、とふたりは長い長い迂回をしてようやく悟ります。 タイトルに使われている「栗きんとん」と、作中でそれと対比される「マロングラッセ」。「そのままではえぐい栗を、誰もが愛するお菓子にするための方法論」という、ふたつのお菓子に込められたメタファーとはどのようなものか。そしてタイトルに選ばれたのは「マロングラッセ」ではなく「栗きんとん」なのはなぜか。遊びごごろある謎かけは、おいしくもありましたが、えぐみを感じさせるものでもありました。 次作がシリーズ最終巻だと思われますが、個人的には、ふたりの “業” の深さの相違がどのような結果を生むのかが気になります。 小鳩くんの謎解きに対する愛と、小佐内さんの復讐に対する愛とは、ともに傲慢さとナルシズムにもとづいており、一般的な倫理観に頓着しない点で一致してはいます。しかしながら決定に異なる点があります。小鳩くんは一般的な倫理観に反する他者の行為を黙認したとしても、あえて自らがそれを犯すことはないでしょう。一方、小佐内さんは内なる欲求を満たすためであれば、道徳観念から逸脱した行為も辞さないはず。 前作では、その相違がふたりの離別に帰結しましたが、はたして今度はどうなるののか。楽しみにして待ちたいです。 また〈小市民シリーズ〉の第1、第2作は以下のタイトルで出版されていますが、タイトルどおり、おいしそうなスウィーツがたくさん登場するので、お腹が空くこと請け合いです。 第1作 春期限定いちごタルト事件 第2作 夏期限定トロピカルパフェ事件 | ||||
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小鳩くんと小佐内さんは、前作の”夏季限定トロピカルパフェ事件”の最後でもったいなくもペアを解消しましたので、本作はそれぞれが新しいパートナーを見つけるところから始まります。上巻の中ほどは、話の密度が薄くスカスカした感じがして、うーん、これはヤッパリ夏季限定の方が面白かったか、などと思いましたが、下巻の中ほどからは、その分を取り戻すように快調になり、終わりで夏季限定を逆転してしまいました。 今回の事件は放火です。犯人は、多分この人かなというのは、物語の半分くらいで感じとれてしまいますので、興味は小佐内さんの関わりがどうなっているかに向きます。放火は罪が重いので、ちょっと心配になりました。 小鳩くんがいつものように切れ味鋭い頭脳で謎を解くのが物語の主題で、もちろん面白いのですが、このシリーズの魅力は小佐内さんのキャラクターであり、彼女と小鳩くんとの掛け合いです。本作でもあることはあるのですが、何しろそれぞれ別のパートナーを得るところから始まりますので、それは終わりの方になり分量も少なめで、ちょっと欲求不満が残ってしまいました。 この上は、米澤先生!、是非、第4作を。 | ||||
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僕は小佐内さんと小鳩君のコンビが大好きです。 それだけにこの巻での瓜野君の顛末には正直笑ってしまいました。いや性格が悪いのは分かっているのですが、それでもこらえきれなかった。 彼は連続放火事件を通して「何かを成したい」と必死になっています。まあやり方はともかく、努力はしています。普通の青春小説なら彼が主人公でも違和感は無いでしょう。しかし、そこは米澤作品。そんなテンプレの筈がありません。何といっても彼が良いところを見せたい「彼女」はあの小佐内さんなのですから。そして「彼」もいるのですから。 そして彼は自分が小市民であることを思い知らされます。彼は小市民でした。高い能力は持たないかわりに埋没しようと思えばいくらでもできます。しかし、小佐内さんは違います。埋没しようとしても叶わないある種の怪物です。瓜野君の不幸は彼女が高い能力と自意識を併せ持っていたことでしょう。仮に能力だけだったら? 自意識だけだったら? 案外上手くやれたのではないでしょうか。 僕は小鳩君、小佐内さんの共通点は「能力と自意識がとにかく高い」事だと思っています。ゆえにこそ彼等は不幸なのです。能力が高いからといって浮くとは限りません。自意識が高すぎるだけなら必ず失敗し、埋没するでしょう。しかし両方が揃っていたら?能力を縦横無尽に使うでしょう。失敗したとしても、大抵の人よりは有能なのです。再チャレンジするなと言う方が無理な話です。こんなやつらが埋没できるわけがない。結局は突出せざるを得ない。 小市民シリーズは推理パートよりむしろそのあたりのせめぎ合いが面白いのではないかと思います。 | ||||
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功名心による現新聞部部長・瓜野高彦の危険な『暴走』に、新聞部員を含む他の生徒が巻き込まれるのを防ぐため、 上巻の最後で木良市内の各消防分署の管轄ごとに発生している放火事件の犯人探しに参入する常悟朗と 同級生で前新聞部部長・堂島健吾。集まった情報を蓄積した結果、農家の物置小屋が燃え上がっているのを発見。 だがそこにいたのは……というのが下巻の簡単なあらすじ。 いよいよ常悟朗が健吾とともに、新聞部員で、瓜野のやり方に付いて行けなくなったが強く出ることができない五日市公也を 内通者に仕立て上げ、とある罠を仕掛けて犯人をあぶり出す『狐』としての本性が、 そしてある出来事をきっかけに瓜野の高いプライドを秘密裏に壊していく小佐内ゆきの『狼』としての本性が露わになっていく。 実は本作は放火魔が誰であったかはあまり重要ではなく、常悟朗とゆきにとって本当に大切なものは『小市民』を装って 生きることではなく、本当の自分のことを理解し、受け入れてくれる存在であることに気付くという部分が本作のテーマではないかと。 そして二人の今後についてだが、少なくとも元のような『互恵関係』にはならないだろうが、果たしてラヴ・アフェアになるのか、 それともアライアンスになるのか。第五章の最後で交わされた二人の会話から察するに、 一筋縄ではいかないことが示唆されているが、それが一体何なのかは最終作になるであろう次作を待たねばなるまい。 | ||||
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前作の誘拐事件を通じ、このまま一緒にいても『小市民』を目指すことができないと考えた小鳩常悟朗と小佐内ゆきは 互恵関係を解消し、秋にそれぞれ仲丸十希子、後輩で新聞部の瓜野高彦と付き合い始めるところから物語が始まり、 やがて毎月第二土曜日の未明に市内のどこかで起きる不審火に、瓜野は新聞部で実績を残すためそして 小佐内ゆきに認められたい、もっと言えば自分に惚れ込んで欲しいという気持ちから、 一方の常悟朗は河川敷で燃やされたライトバンが前作の誘拐事件に使われていたことから、 それぞれが別々のアプローチで調査を開始するのだが……というのが上巻の簡単なあらすじ。 本作は前作、前々作と異なり常悟朗と瓜野、それぞれの視点で物語が進行するが、 それぞれが不審火についてどれだけの情報を得ているのかを意識しながら読むとよろしいかと。 前作、前々作を踏まえたうえで本作を読むと、瓜野高彦のある意味自己中心的な行動原理そして、 読み手が知る小佐内ゆきの『本性』を未だ知らないことが、彼の『掌の上の孫悟空』的な滑稽さを浮かび上がらせている。 常悟朗もまた、謎に邂逅したら相手の感情などお構い無しに解かずにはいられなくなるという「悪癖」から逃れることができず、 「小市民」的な生き方ができないというもどかしさと、謎を解いた後に一種のエクスタシーを得るという相反する感情を描き切っている。 すぐさま下巻へ突入したのは言うまでもない。 | ||||
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春、から夏、と主人公たちの成長がゆっくりと伝わり秋にいたって居たたまれないくらいに狂おしくいとおしく思えてくる。読後すぐに下巻もワンプシュで買えてしまうのはキンドルの良いところでありアマゾンの術中にはまった訳でもあります。 | ||||
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たったひとり、わかってくれるひとがそばにいれば充分なのだ、と。 の小鳩くんのモノローグに胸を打たれました。 他人といろいろなものを共感しづらい性質の人に向いているお話です。 ほろ苦いより、かなり苦い味の青春小説。確実に読む人を選びます。 それにしても小山内さんは怖すぎますね。 「犬はどこだ」でも感じましたが、米澤穂信さんの書くヒロインにはすごい女が多いですね。 色々評価は分かれているようですが、謎解きものとしてはともかく、小説としては素晴らしい。 私は小市民シリーズファンだし、この話はシリーズ最高傑作だと思います。 | ||||
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連続放火犯を追う瓜野君、それを応援すると言っている小佐内さん、その小佐内さんが放火に絡んでいるのではないかと疑う小鳩君、といった構図が上巻では提示されていた。さて、その真相と結末はいかに、というのが本巻である。 結論からいうと、ミステリー作品としてはまぁこんなものかな、という程度。誰が犯人かという点では意外性は乏しい。ただ、小佐内さんを疑いだした瓜野君の追求は、それまでの伏線を踏まえてよくできていた。しかし小鳩君の追求はさらにそれを上回り、その裏に隠されていた小佐内さんの報復を炙り出すという展開もまた面白かった。 それ以上に、ストーリー全体が面白い作品だった。日ごろ遅読の私が思いの外早く読み通すことができたのも、次がどうなるかとページをめくるのが楽しみだったから。その中でとくに印象的だったのが、いよいよ犯人を捕まえようと待ち構えている堂島君が携帯で小鳩君に、明日からはもう一生話なんかしないかもしれないと語るシーンで、かなりぐっときたりする。 それとこのシリーズ、もっと読んでいたい。「春期」「夏期」「秋期」とくれば当然、次の「冬期」で終わるのだろうけど、それだけではもったいない。少なくとも「春期」の前日譚として、小鳩君と小佐内さんの馴れ初めを描いた作品なんかぐらいはあって欲しいと思う。 | ||||
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このシリーズは小鳩君と小佐内さんの物語で、前作「夏期限定〜」で決別してしまったとはいえ、また2人がペア復活するものと思っていたのだが、まずこの予想が裏切られる。小鳩君は仲丸さんから告白され付き合い始めるし、小佐内さんも同じく新聞部の瓜野君と付き合うことになる。 そして今回の事件は連続放火。校内新聞『月報船戸』を一新するため、次の放火現場をコラムで予想しようと事件を追い始める瓜野君。ところが5番目の放火で燃やされた放置自動車が、前作「夏期限定〜」で小佐内さんを誘拐した犯人たちが乗っていた車だった。そこに小佐内さんの影を見出した小鳩君も、新聞部元部長の堂島君と連携して密かに捜査に乗り出す。 果たして真相は? 小佐内さんが放火に関わっているのか? そして別々のペアに分かれた小鳩君と小佐内さんが再び邂逅する時は来るのか? 続きは下巻のお楽しみ、である。 | ||||
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クーンツベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)に書いてあったが、小説の山は最初の10ページ(?)第一章で最初の事件を、第二章で容疑者を出すことが必要だそうだ。別に同書のようにすべての小説を書く必要はないが、ライノベで冒頭の90ページ近く「事件」が起こらないのは少し冗長に感じた(小ネタはひとつあったが) 本書で扱われている「犯罪」は古典部シリーズのような「日常事件物」ではなくりっぱな刑事事件なのだから、ドラマツルギーを少し考えた方が良かったように思う。 | ||||
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上巻でもやや辛口のコメントを書いたが、下巻も今ひとつと言わざるをえない。 犯人がかなり早い段階でわかってしまう。エンディングの流れも相当程度わかる。 筆者は意図的にキャラを薄くしているのだから、もう少しストーリーで盛り上げて欲しかった。 | ||||
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小市民シリーズ第3弾。小鳩と小佐内の互恵関係解消からその後ですね。別れた二人は、それぞれ目指すべき小市民のの彼氏・彼女ができた。小鳩はクラスメートの仲丸十希子と小佐内は瓜野と交際を始めます。両方ともぎこちないですけどね。 春季と夏季は小鳩の視点からの記述がほとんどだったが、今回は新たなキャラクターである下級生の瓜野の視点も加わっている。 バスの降車ボタンを間違えて押したのは女子高生か老婦かとか仲丸の兄貴の部屋に泥棒が入ったんだけど何も盗まれていないのはなぜかといった日常の謎みたいなものはあった。小鳩は結局謎を解いてしまうからね。 今回の上巻は嵐の前の静けさといった状況で、連続放火事件を瓜野が追う。瓜野の鼻息はどんどん荒くなっている。小鳩と小佐内の絡みはなかったね。 | ||||
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