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イベリアの雷鳴
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イベリアの雷鳴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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総統暗殺!?1940年。内戦の痛手いまだ癒えぬスペインでは、フランコ殺害を企む一派が活動を続けていた。ジブラルタルを巡り、日英独の諜報戦が熾烈を極めるマドリードに現れた日系ペルー人の宝石商・北都昭平は、やがて激動する歴史の渦へと巻き込まれていく。苛烈な闘いを緻密に描くエスピオナージ。 | ||||
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物語の導入は東京、戦後間もない焼け野原の東京で小中学生の兄弟が外国人将校を偶然助けるエピソードから始まる。 そして舞台は第二次世界大戦開幕前のスペインに。 ファシストの援助を受け内戦に勝利したスペインのフランコ政権。 英国の軍事上の要所ジブラルタルが臨み、連合国側とも関係が深いこの国の軍事的立場をめぐり、各国のスパイおよび軍人、他が情報合戦を繰り広げる。 日系ペルー人、新聞記者、伯爵夫人、純情なスペイン娘、連合国要人、ドイツ人軍人とスパイたち、 時代に翻弄される彼らたち。 そしてスペインのとった行動と彼らの運命は・・・ われわれはスペインが第二次世界大戦の時、どのような立場だったか調べることができるが、その時代を生きてきた人にとってはまさに生きるか死ぬかの問題である。 この本に出てきたような人々が多くこの時代存在していたのであろう。 題材としてはおもしろい。 しかしエンターテイメントとしては、逢坂剛の他の作品に比べると連載小説であったことを入れても物足りなかった。 尻切れトンボで終わってしまった気もする。 読み応えは十分あった。本当によく調べている、しかし小説としての面白さがその分かけてしまった。 その点は否めない。 | ||||
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この本は続きがあります。 私はそれに気づかず,続編の「遠ざかる祖国」を先に読んでしまいました。 みなさんお気をつけてくださいな。 物語は第2次世界大戦前の中立国スぺインが舞台。 内戦の傷跡生々しいスペイン・マドリードで日本・ドイツ・イギリスのスパイ達が暗躍する。 そのスパイ達に,スペイン内戦で敗れた共和国軍側(反ファシズム)のゲリラが絡んで,話は進む。 続編「遠ざかる祖国」の後にも,「燃える蜃気楼」が単行本になっており, 出来れば,通読するのがベスト。完結するまで待って読むのも良いかと思う。 第2次大戦を新たな角度から描く大作という触れ込みだが,この作品を読んだだけでは評価が分かれるところかと思われる。 一気に読ませる筆力はさすがだが,これまでの逢坂剛作品のような,驚きと楽しみに満ちた作品とは言いがたい。 続編すべてを読み終えて,最終的な評価を下したい。 | ||||
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作者、得意のスペイン物で、作者のラーフワークとなる、「中立国スペイン」における日・独・英のスパイ戦を描いた作品。本作品はシリーズの第一作に当たり、第二次世界大戦開戦直前のスペインを描いている。対英戦のため、枢軸側でのスペインの参戦と英領ジブラタルの奪取をもくろむ独、逆にスペインの参戦を阻みたい英、にフランコの暗殺を画策する反フランコ組織の思惑が交錯する。「遠ざかる祖国」「燃える蜃気楼」と続く本シリーズの主人公は日本のスパイ北都昭平と英のスパイヴァジニア・クレイトンであるが、本作品では、北都に想いを寄せるペネロペの描写が鮮やかである。現時点で発表されているシリーズ三作品のなかでは、本作品がベストである。しかしながら、本作品を単体としてみると、同じ「スペインもの」としては、初期の「カディスの赤い星」近年の「燃える地の果てに」の方が上だと思う。(もちろんシリーズ全作が発表されれば、評価があがる可能性もあるが・・・。)本作品は週刊誌に連載された作品のせいか、同じ説明、表現が何度も出てくる。これが作品のテンポを悪くしているとともに、作品を無駄に!!長くしている。この傾向は作者の他の連載→親書の作品にも見られる傾向であり、是非改善してほしいのだが・・・。 | ||||
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