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双月城の惨劇
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双月城の惨劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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「新本格ルネッサンス」と銘打っていますが、これはルネッサンスではなく「縮小再生産」です。そもそも探偵役のベルトラン氏には、名探偵を名乗る資格がありません。 ベルトランは第1の事件の現場を見て、およその真相を察していたはずです。にもかかわらず、その後もったいをつけている間に、3人もの死者が出てしまいます。それでいて不明を恥じるでもなく、なぜだか常に偉そうです。根本的に他人の生命を軽視しているとしか思えません。 おまけに身分差別丸出しの発言はするわ、罪もない人(としか思えないのですが)を殺した犯人を野放しにするわで、尊敬できるところが一つもありません。名探偵が出てくるから「探偵小説」なのであり、名探偵気取りのバカしか出てこない小説は、「バカ小説」とでも呼ばれるべきでしょう。 名(?)探偵がこの調子ですから、ワトソン役のパトリック君にいたっては、ワトソン史上ダントツの頭の悪さです。彼が書いているという設定だけあって、大袈裟で紋切り型の文章も見るに堪えません。 あえていいところを探すなら、第1の事件のメイントリックだけです。ただこれも、島田荘司あたりを読み慣れていれば、真相が見えてしまいます。その他の大きすぎる欠点を補うには到底足りません。 | ||||
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不可能犯罪を簡単に実行するには、どうしたらいいだろう? 答えは、『共犯者を増やす』だ。 密室殺人の起きたドアの前に見張りがいて、その見張りが「犯行時、誰もドアから出入りしなかった」と言えば不可能犯罪だが、その見張りが共犯者なら話は簡単だ。謎が謎でなくなる。 密室殺人が起きた部屋を開けられる唯一の鍵を、執事が「一晩中、決して身から離さず持っていた」と言えば不可能犯罪だが、その執事が共犯者なら話は簡単だ。これであっというまに謎が謎でなくなる。 この作品も似たようなもので、解決編を読んでやり過ぎだ、と思った。 だがしかし、メインの密室トリックが素晴らしい出来だったので許せた。この度肝を抜く美しい密室トリックは、古今東西密室トリックベスト100があれば、60位くらいには間違いなくランクインしているだろう。 これからも作者には頑張って欲しい。ただ、せっかく面白いミステリを書けるのだから、○○を密室トリックに使うのはやめてください。80年前じゃないんだから。 | ||||
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