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イノセント・ゲリラの祝祭
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【この小説が収録されている参考書籍】
イノセント・ゲリラの祝祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
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販売店の丁寧な梱包には満足。ストーリーはまあまあ疲れる内容。 | ||||
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田口公平 東城大学医学部付属病院。 リスクマネジメント委員会委員長という肩書きで、厚生労働省の諮問機関に呼ばれて 話をする。 それは、白鳥圭輔の仕掛けたことだ。病院から独立したリスクマネジメント委員会。 死体解剖には、費用据出がなされていない。死んだものは、保険が降りない。 日本では、死体解剖が2%しかなされないという。風潮は、解剖重視であるが 法医学者が少なすぎる。 エーアイを導入しようと画策するが。 そういう中で、厚生労働省の考え方は、ずいぶんとおざなりで、白鳥圭輔が、流れを変えようとするが。 田口、白鳥、八神、加納たちの話が、掛け合い漫才のように繰り広げられる。 この、会話の水準には、なかなかついていけない。 ヒコネという存在が、大きな役割を果たして行くのだろう。 海堂尊の医療現場の改善の希望を小説として、表現していることに、まぶしさを感じる | ||||
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最初に変死が起こったのでミステリーかと思いきや ミステリーではなく、日本の医療問題への提起だけだった。。 医師法21条が 戦後の混乱期に制定され その主眼は、路上での行き倒れの人の中に 事件性があるものがないかを確認するためだったと。 それを手術中あるいは治療中の「変死」にまで 拡大解釈が始まったことへの警告するのが本書の目的のようですね。 確かに、妊婦の帝王切開手術中の死亡事件で 産科医が逮捕されたのはニュースで見聞きしただけの 私でさえ「警察権力の医療への介入」と思えました。 | ||||
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現状を省みない行政によって医療崩壊へと進む日本と、そんな状況でもひたすらに 利権を獲得しようと終始する官僚、そしてそんな状況を憂い一石投じようとする者たちと、 今までのシリーズの流れから、こういう作品が作られるのは自然だが、 それにしても盛り上がりどころがない 一番興味深かった同じ場所に転がる死体の謎はあっさり解かれるし、 敵ともいえる相手が悪い官僚のテンプレートすぎて面白みがないし、 何度も何度も解剖率2%という単語が出てくるので、どうにも読んでいて飽きてしまう それに今まで白鳥が演じていた活躍を、そっくりそのまま別キャラに演じさせてしまうと、 シリーズ物としてもどうかという出来栄えで、 読めないわけではないが、前作と比べてしまうとどうにも面白みが無い シリーズの中の小休止的作品と割り切って読むべきなのかもしれない | ||||
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いいんだけど、ちょっと会議ばっかり。国やら政治やらも大事なのは解るけど、海堂さんに求めるのはちょっと違うんだけど。それでも全ての著作を読んでしまう。既に海堂病にかかっています。 | ||||
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海堂尊さんの田口・白鳥シリーズの4弾目。 今回の舞台は主に厚生労働省の会議です。 AI導入に関する日本の現実や解剖率2%の現実など 前作ジェネラル・ルージュの凱旋と通じる部分があります。 ただ今作はひたすら医療問題について延々とやっている感じです。 問題点としては既存の海道シリーズを読んでいないと世界観がつかみにくいのと 他の登場人物の数も多すぎるような。 もうひとつは医療の現場で起こったミステリーでないのも残念に思えてなりません。 分類上小説ですけれども一種の意見書のようにも思える。 | ||||
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小説として見る限り、これまでの海堂作品から期待されるような出来ではない、と感じた。 特に最後。「イノセント・ゲリラ」を標榜する人物の独壇場となる部分は、現実味が乏しいように思う。 ミステリーとも、エンターテインメントとも呼び難いものがある。 では読まない方が良かったか?と問われれば、そうではない。 ノンフィクションのようなフィクション。あるいは「告発小説」とでも言えば良いだろうか? 現場の医師からの、国の医療体制崩壊への警鐘。それは的外れな施策であったり、官僚のモラル喪失であったり。現場不在の論議であったり… それらを知らしめたいという、「作者のほとばしる想い」は受け止めることができた。 白鳥はゲリラではなく、本命に対する大大穴的存在であることが、この物語で明らかになる。 狂っているのはどちらか。アナーキーな白鳥を介し、正統派の「ミスター厚労省」の実態を、見事に皮肉っている。 これから読もうかという方へのレビューというより「感想文」となってしまい恐縮だが、一読され、ご自分がどう感じたか、想いを巡らせて欲しい。 そんな、疑似ドキュメンタリー。 | ||||
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バチスタシリーズの第4弾。 今度は病院を飛び出して、厚生労働省の会議室を 舞台に田口・白鳥コンビが活躍する。 うーん。惰性で文庫化されたので買いましたが、 ちょっとずれてきましたね。 ミステリーというよりは、小説の形を借りた 海堂尊の論文っていう印象の方が強く残りました。 Ai導入しないといけないよって言う。 確かに、田口の後輩で本作のキーマンとなる 彦根の描かれ方は、シリーズ共通のエンタテイメント性 があるとは思うんですが。 まだまだ、続きはあるんでしょうが、このシリーズを 読むのはここまでかなぁなんてことも思ったりしました。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2010-06-08 | ||||
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チームバチスタからのシリーズもの. 登場人物がやたらと多く登場したことで人物の記号化が進み,あまつさえ二つ名を乱用しだしたことによって,どこか漫画のようになってしまっているのが残念だ. 終盤に発生するディベートの場面などは流石の迫力を感じるものの,初期に描いていたヒューマンドラマの色合いは薄くなっており,作品としての魅力は削がれてしまっている様に感じる. 方向性を修正しなければシリーズものとして引っ張っていくのはそろそろ苦しいかもしれない. | ||||
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東條大学医学部を舞台とした、「田口・白鳥」シリーズの4作目。 それまでの作品同様、「エーアイ導入」の必要性をメインテーマとしており、また1作目である「チームバチスタの栄光」での事件のその後、そして「螺鈿迷宮」のその後の要素も含まれる本作は、書くべくして書かれた作品であるとは言えます。織り込まれている内容は、現役の医者が感じている現実の医療業界での問題であり、読む価値はあるとは思います。 しかしこの作品の場合、著者の持論を盛り込もうとしたからか、小説が本来持つべき「ストーリー性」が二の次になっている印象がありました。 例えば登場人物同士が意見を戦わせる場面は、見せ方によっては小説として十分に成り立つとは思います。ただ、この小説の場合、とにかく登場人物に語らせようという意図が前面に出過ぎているように思いました。 また、小説として成り立たせる場合、必ずしも意外性ある展開は必要ではありませんが、読者をストーリーに引き込む要素は必要です。 逆にストーリーに引き込まれる要素があるならば、多少の専門用語があっても読めてしまうものです。 しかしこの小説の場合は、ストーリー自体はただ「ありがちな展開」としか思えず、おまけに専門用語のみならず言い回しが非常に難解なものが多々あり、何度も途中で挫折しそうになりました。 | ||||
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桜宮サーガの一作ですが、桜宮サーガは2種類あるとご理解されたい。 チーム・バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル・ルージュのエンターテイメント性が強いもの、 螺鈿迷宮や、このイノセント・ゲリラのような硬派なもの。 エンターテイメント性の強い作品群と同様の読後感を期待して硬派作品を手にとると、 かなり忍耐と辛抱を強いられますので、ご注意を。 とはいえ、この作品は、派手などんでん返しやスター登場を期待せず 会議の議事進行と官僚たちの根回し、論議の展開を楽しめば、 じわじわと面白さが感じられます。 じっくり読む作品としては最適。 登場するエーアイ、死因を特定するための画像撮影装置については 作者がなみなみならぬ関心と問題意識を持っていらっしゃるようで、 小説というよりは持論展開になってしまっていますが、それもそういうものだと理解して読めば問題無し。 最近は作者のブログ等でエーアイに関する意見・関係者批判の問題も起こっているようなので 今後の動向を見守り、我々自身の意見を固めるためにも、読んでおいて損はないでしょう。 海堂さんが、彦根さんみたいに極端に走ってしまわないことを祈りますヨ。 | ||||
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田口医師の語り+3人称文体で展開する東城大学医学部シリーズの4作目。 私は単行本は読んでいないのですが、今回の文庫版は単行本の内容に今まで未収録だった「東京都内外殺人事件」という作品をプラス(併録ではなく)したものだそうです。単行本派の方も要チェック、ということですかね。 さて、田口先生のキャラは相変わらずいいのですが、今回の作品は私にはちょっと「小説」というジャンルを逸脱してしまっているように思えました。 バチスタ事件から約2年、白鳥からの呼び出しで厚生労働省の会議に出席した田口医師。そこで彼が見聞きする医療行政決定の現場は…会議の行方は…というような感じのあらすじ。 下巻に収録の政治家の方の解説によれば、作者の海堂氏も現実にこういう会議に出席し、Ai導入のため努力なさっているそうです。死亡時医学検索の重要性は氏の小説を通じ理解できましたし、このような制度が導入されるのは良いことだと思います。 ですが…小説としてはどうでしょう。どうもこれを読んでいると、実際の会議で思うように事が進まない、そのことに対するストレス発散のように感じられてたまりません。 中盤あたりから田口の学生時代の後輩が登場し議場を華麗に席巻しますが、海堂さんはこんな風に実際の会議にも穴を開けたいんだろうなあ、とそんなことばかり考えてしまいます。 要するに個人的願望でしかない、と感じてしまうのです。そこに「イノセント・ゲリラ」と銘打つのもナルシスティックに思われる。 小説世界は小説世界でしかなく、その世界には現実と違うパラダイムがある。現実を過度に持ち込んでしまうとその場は崩壊し、世界として成り立たなくなってしまうと思います。 この作品で展開される「主張」は、「死因不明社会」のように、小説とは違う形で発表することが妥当だったと思います。 小説世界の内律に従った作品ではなく、外部世界へ向けてのメッセージなので、結部もまとまりに欠けます。海堂氏のいつものパターンでまだ先があるようににおわせていますが、ここまで現実世界と混線してしまうと、続けようがないのではと思ってしまう。 田口先生が好きなだけに残念です。 | ||||
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著者の作品は「チームバチスタ」から読んできたが、ここにきてより舌鋒鋭く、いっそう小説から議論にシフトしてきているよう。小説というより、講談社ブルーバックスで「死因不明社会2」として発刊されていてもおかしくないかも。おなじみの田口医師が厚生労働省の委員会に出席して、医療事故と死因究明といった医療問題について様々なバックグラウンドを持つ利益代表がそれぞれ意見を述べる。まっとうな対話小説であり、「ソクラテスの弁明」や「プラトン」みたいなギリシャ哲学の本を読んでいるようだ。 | ||||
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著者の作品は「チームバチスタ」から読んできたが、ここにきてより舌鋒鋭く、いっそう小説から議論にシフトしてきているよう。小説というより、講談社ブルーバックスで「死因不明社会2」として発刊されていてもおかしくないかも。おなじみの田口医師が厚生労働省の委員会に出席して、医療事故と死因究明といった医療問題について様々なバックグラウンドを持つ利益代表がそれぞれ意見を述べる。まっとうな対話小説であり、「ソクラテスの弁明」や「プラトン」みたいなギリシャ哲学の本を読んでいるようだ。 | ||||
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今までの作品とはかけ離れている。全然ミステリーっぽくない。「ジェネラル・ルージュ」がよかったから、ちょっと残念。新刊買うことないですよ。 | ||||
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今までの作品とはかけ離れている。全然ミステリーっぽくない。「ジェネラル・ルージュ」がよかったから、ちょっと残念。新刊買うことないですよ。 | ||||
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今回のシリーズはミステリーっぽくない。医療事故死の死因究明のあり方を、 さまざまな人間が議論する展開になっている。役人、医療従事者、法律学者、 遺族代表などなど。誰もが自分の立場から言いたいことを言いたいだけいうので 収拾がつかない。おなじみの登場人物田口や白鳥も、今回は影が薄い存在に なってしまっている。壮絶な議論はそれなりに面白いのだが、述べられている 内容がくどすぎる。今の医療の問題点を滔々と述べるのはいいのだが、度が 過ぎるとうんざりしてくる。作者の思惑は、読み手を楽しませることではなく、 この作品で自分の考えを主張することなのか?と勘ぐりたくなる。明らかに 今までのシリーズとは趣が異なる。ラストもかっこよく決めようとしているの だが、なんだかすっきりしない。田口や白鳥に、もう少し活躍してほしかった・・・。 | ||||
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今回のシリーズはミステリーっぽくない。医療事故死の死因究明のあり方を、 さまざまな人間が議論する展開になっている。役人、医療従事者、法律学者、 遺族代表などなど。誰もが自分の立場から言いたいことを言いたいだけいうので 収拾がつかない。おなじみの登場人物田口や白鳥も、今回は影が薄い存在に なってしまっている。壮絶な議論はそれなりに面白いのだが、述べられている 内容がくどすぎる。今の医療の問題点を滔々と述べるのはいいのだが、度が 過ぎるとうんざりしてくる。作者の思惑は、読み手を楽しませることではなく、 この作品で自分の考えを主張することなのか?と勘ぐりたくなる。明らかに 今までのシリーズとは趣が異なる。ラストもかっこよく決めようとしているの だが、なんだかすっきりしない。田口や白鳥に、もう少し活躍してほしかった・・・。 | ||||
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海堂氏は小説を書きたいのではなく,小説を通して自分の主張を訴えたいだけなのではないだろうか.そうだとしたら,その戦略は見事だと思う. 今回のテーマは「死因不明社会をどうするかについての会議」,舞台は厚労省の会議室.田口・白鳥コンビとメインパーソンは「AI」導入推進派の病理医.前半は何も決定しようとせずダラダラと続く会議.会議出席者の田口先生は退屈そうだが,読んでいるのも退屈.後半は病理医の独断場であり一人演説が続く.医療による不可抗力的な死亡にまで警察が介入するべきではないという「医療と司法の分離」は確かに正しいのかもしれない.しかし,そんなことを会議で訴えても結局何も変らない.それはそのままこの小説にも当てはまる. 「チーム・バチスタの栄光」自体がAIを広めるための道具のようなものだった.その傾向は本作でピークに達している.田口・白鳥コンビや他の登場人物の将来・過去につられて新作がでるとつい読んでしまうがいつも後悔する.結局あれ以降は医療エンターテイメントではなくなりつつある.次々に登場するキャラクターも強烈な個性で勝負しているようだが,もっと現実的で説得力のある人物がいてもいいと思う. | ||||
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海堂氏は小説を書きたいのではなく,小説を通して自分の主張を訴えたいだけなのではないだろうか.そうだとしたら,その戦略は見事だと思う. 今回のテーマは「死因不明社会をどうするかについての会議」,舞台は厚労省の会議室.田口・白鳥コンビとメインパーソンは「AI」導入推進派の病理医.前半は何も決定しようとせずダラダラと続く会議.会議出席者の田口先生は退屈そうだが,読んでいるのも退屈.後半は病理医の独断場であり一人演説が続く.医療による不可抗力的な死亡にまで警察が介入するべきではないという「医療と司法の分離」は確かに正しいのかもしれない.しかし,そんなことを会議で訴えても結局何も変らない.それはそのままこの小説にも当てはまる. 「チーム・バチスタの栄光」自体がAIを広めるための道具のようなものだった.その傾向は本作でピークに達している.田口・白鳥コンビや他の登場人物の将来・過去につられて新作がでるとつい読んでしまうがいつも後悔する.結局あれ以降は医療エンターテイメントではなくなりつつある.次々に登場するキャラクターも強烈な個性で勝負しているようだが,もっと現実的で説得力のある人物がいてもいいと思う. | ||||
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