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ジェネラル・ルージュの凱旋
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【この小説が収録されている参考書籍】
ジェネラル・ルージュの凱旋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全164件 101~120 6/9ページ
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いくらこの本が面白くても、『ナイチンゲールの沈黙』を読んでいないとわかりづらい。話の多くも、双方を読んで補完されるような、そういう双子の本になっている。 補給線は乏しく、戦線は常に動いており、戦場は鎮静する気配を見せない。部下は入れ替わることもできるが、指揮官は常に一人だ。もっと資源があれば、勝てる戦いもあるのに、あきらめなくてはならない責任は、疲労とともに指揮官の背後に重くのしかかる。この果てることがない消耗戦を刃の上で戦ってきた将軍の絶望と希望。 田口や白鳥がかすむほど、速水の印象は鮮烈だ。立て続けの会議の場面では出席者も増えるため、高階院長や羽場貴之など、これまでの院内の登場人物が勢ぞろいだ。看護師も個性豊かで、中でも猫田さんがお気に入り。それに、ようやく氷姫こと姫宮も登場。 そして、圧巻のジェネラル・ルージュの伝説の再現。時には酸鼻ですらある現場を乗り切る彼ら医療者の専門家としての姿に、たまらなく魅力を感じる。 この作者は、現状の医療が抱える問題点を、小説を楽しく読ませながら布教している感がある。だから、このシリーズをジャンルに分類しようとしてもしきれないところがあっても当然だと思う。現実をかんがみると、作者は当分まだ大学病院のハッピーエンドを描く気にはならないような気がした。 | ||||
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いくらこの本が面白くても、『ナイチンゲールの沈黙』を読んでいないとわかりづらい。話の多くも、双方を読んで補完されるような、そういう双子の本になっている。 補給線は乏しく、戦線は常に動いており、戦場は鎮静する気配を見せない。部下は入れ替わることもできるが、指揮官は常に一人だ。もっと資源があれば、勝てる戦いもあるのに、あきらめなくてはならない責任は、疲労とともに指揮官の背後に重くのしかかる。この果てることがない消耗戦を刃の上で戦ってきた将軍の絶望と希望。 田口や白鳥がかすむほど、速水の印象は鮮烈だ。立て続けの会議の場面では出席者も増えるため、高階院長や羽場貴之など、これまでの院内の登場人物が勢ぞろいだ。看護師も個性豊かで、中でも猫田さんがお気に入り。それに、ようやく氷姫こと姫宮も登場。 そして、圧巻のジェネラル・ルージュの伝説の再現。時には酸鼻ですらある現場を乗り切る彼ら医療者の専門家としての姿に、たまらなく魅力を感じる。 この作者は、現状の医療が抱える問題点を、小説を楽しく読ませながら布教している感がある。だから、このシリーズをジャンルに分類しようとしてもしきれないところがあっても当然だと思う。現実をかんがみると、作者は当分まだ大学病院のハッピーエンドを描く気にはならないような気がした。 | ||||
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2007年4月23日リリース。所謂『田口&白鳥シリーズ』の第3巻。圧倒的な筆力である。他の作家の書き方が単なる空想世界の縮こまった描写だとしたら、海堂氏のそれはまさに医療の現場の声そのもので出来ている。だからリアリティが凄い。現場の罵声が聞こえてくるような錯覚に陥る。 中でも外科医速水の男気溢れる生き様の描き方はまさに剛速球投手の筆力である。氏は今の医療の現場に欠けているモノ・・・例えばオートプシー・イメージング Autopsy imaging(Ai=死亡時画像(病理)診断)や、医師用緊急ジェット・ヘリが、どういった状況下で必要不可欠で、それを阻害する主因の行動しない口舌の輩が行動する人間を批判する体質(これは医療現場だけに限らないが)がどれだけ存在しているかを知らしめるために書いているとしか思えない。それだけに読むものは読んでいて眼が覚める。 それにしても海堂氏は理系だというのになぜにこんなに国語に強いのか・・・難解な漢字の弾丸に撃たれながら最後につまらないことを思った。間違いなく今最も素晴らしい作品を書いているのはこの人だ。 | ||||
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2007年4月23日リリース。所謂『田口&白鳥シリーズ』の第3巻。圧倒的な筆力である。他の作家の書き方が単なる空想世界の縮こまった描写だとしたら、海堂氏のそれはまさに医療の現場の声そのもので出来ている。だからリアリティが凄い。現場の罵声が聞こえてくるような錯覚に陥る。 中でも外科医速水の男気溢れる生き様の描き方はまさに剛速球投手の筆力である。氏は今の医療の現場に欠けているモノ・・・例えばオートプシー・イメージング Autopsy imaging(Ai=死亡時画像(病理)診断)や、医師用緊急ジェット・ヘリが、どういった状況下で必要不可欠で、それを阻害する主因の行動しない口舌の輩が行動する人間を批判する体質(これは医療現場だけに限らないが)がどれだけ存在しているかを知らしめるために書いているとしか思えない。それだけに読むものは読んでいて眼が覚める。 それにしても海堂氏は理系だというのになぜにこんなに国語に強いのか・・・難解な漢字の弾丸に撃たれながら最後につまらないことを思った。間違いなく今最も素晴らしい作品を書いているのはこの人だ。 | ||||
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チームバチスタの栄光を読んだ方は、是非こちらも読むべきです! 最高に面白いです。 このシリーズ?のファンになってしまい、1作目を読んだあと、すぐに2作目3作目と買い、読みました! 田口、白鳥だけでなく、その周りのキャラクターも非常に面白みがあり、 ストーリー全体が最高に面白くなっています。 是非!読んでください! | ||||
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チームバチスタの栄光を読んだ方は、是非こちらも読むべきです! 最高に面白いです。 このシリーズ?のファンになってしまい、1作目を読んだあと、すぐに2作目3作目と買い、読みました! 田口、白鳥だけでなく、その周りのキャラクターも非常に面白みがあり、 ストーリー全体が最高に面白くなっています。 是非!読んでください! | ||||
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バチスタが期待通りではなく、今ひとつ読見たいという気持ちになりませんでしたが。 螺鈿、ジェネラル、ナイチンゲールと三冊一気読みでした。 三流官庁の厚生省への批判、グローバリズムの悪しき弊害への警鐘と考えさせられる点は多々有りますが、速水医師のかっこよさにしびれました。 ナイチンゲールの登場人物も魅力的でしたけど、三冊まとめと読むと一層分りやすいと思います。 お勧め! | ||||
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バチスタが期待通りではなく、今ひとつ読見たいという気持ちになりませんでしたが。 螺鈿、ジェネラル、ナイチンゲールと三冊一気読みでした。 三流官庁の厚生省への批判、グローバリズムの悪しき弊害への警鐘と考えさせられる点は多々有りますが、速水医師のかっこよさにしびれました。 ナイチンゲールの登場人物も魅力的でしたけど、三冊まとめと読むと一層分りやすいと思います。 お勧め! | ||||
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チームバチスタのシリーズで同じ病院を舞台にしている。 またシリーズということで、時間的にはバチスタの約9ヵ月後が舞台設定。 今回も医療現場の矛盾点と闇をとりあげて、とても読み応えのあり、 将軍のカリスマ性に惹かれて一気に読んでしまった。 ただ残念なのが、前半の丁寧な展開に対して、後半に進んでいくほど状況が端折りぎみ。 特に前半登場した小児科の看護師がいつの間にかフェードアウト。 その説明も、なんとなく小児科で何かゴタゴタがあってその所為らしい、ということ。 これはシリーズの『ナイチンゲール・・・』を参照ということか。 後半の新たな将軍の伝説も、それだけで本が一冊出来そうなくらいなのに、かなりあっさり。 チームバチスタの田口&白鳥コンビ復活!!という華々しい文句も、実際の絡みはかなりあっさり。 ページ数が足りなかったのか、筆者のスタミナ不足か。 後半に進むにつれ、展開が雑になっていくのが非常に残念。 このシリーズはまだまだ続きそうなので、これから先に期待したい。 | ||||
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「ナイチンゲールの沈黙」では非現実的な特殊能力があり、医療ミステリと言えるのか疑問がありましたが、こちらは現実的で読む手が止まらなかった。ナイチンゲールの沈黙と同時期の展開は読んでて面白かった。所々、前作で見た(読んだ)話が出てきたし、今回は殺人事件ではなく収賄疑惑なのだが、ICUという戦場がリアルに描かれていて、特にラストは一気読みしてしまった。そんな中で今回はちょっと三角関係的な恋愛感情もあって楽しめた。今まで話題にしか出てこなかった姫宮の登場も楽しめた要因だと思う。 田口・白鳥のコンビとしての活躍は今回も少なかったけど、続編が出たら読みたいと思う。 | ||||
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チームバチスタのシリーズで同じ病院を舞台にしている。 またシリーズということで、時間的にはバチスタの約9ヵ月後が舞台設定。 今回も医療現場の矛盾点と闇をとりあげて、とても読み応えのあり、 将軍のカリスマ性に惹かれて一気に読んでしまった。 ただ残念なのが、前半の丁寧な展開に対して、後半に進んでいくほど状況が端折りぎみ。 特に前半登場した小児科の看護師がいつの間にかフェードアウト。 その説明も、なんとなく小児科で何かゴタゴタがあってその所為らしい、ということ。 これはシリーズの『ナイチンゲール・・・』を参照ということか。 後半の新たな将軍の伝説も、それだけで本が一冊出来そうなくらいなのに、かなりあっさり。 チームバチスタの田口&白鳥コンビ復活!!という華々しい文句も、実際の絡みはかなりあっさり。 ページ数が足りなかったのか、筆者のスタミナ不足か。 後半に進むにつれ、展開が雑になっていくのが非常に残念。 このシリーズはまだまだ続きそうなので、これから先に期待したい。 | ||||
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「ナイチンゲールの沈黙」では非現実的な特殊能力があり、医療ミステリと言えるのか疑問がありましたが、こちらは現実的で読む手が止まらなかった。ナイチンゲールの沈黙と同時期の展開は読んでて面白かった。所々、前作で見た(読んだ)話が出てきたし、今回は殺人事件ではなく収賄疑惑なのだが、ICUという戦場がリアルに描かれていて、特にラストは一気読みしてしまった。そんな中で今回はちょっと三角関係的な恋愛感情もあって楽しめた。今まで話題にしか出てこなかった姫宮の登場も楽しめた要因だと思う。 田口・白鳥のコンビとしての活躍は今回も少なかったけど、続編が出たら読みたいと思う。 | ||||
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ミステリーとして読むにせよ、医療小説として読むにせよ、いろいろな読み方があると思いますが、そのような分野の限定に関わりなく、文章の力がある作品だと思います。 戦場と化したICUの切迫感、海の上を渡る風の薫り、血に染まった白衣のはためきが目の前に現れてきます。 全2作と比べても、速水部長のキャラクターという視覚化しやすいキャラクターとの相乗効果で文章のうまさを感じた作品でした。 | ||||
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ミステリーとして読むにせよ、医療小説として読むにせよ、いろいろな読み方があると思いますが、そのような分野の限定に関わりなく、文章の力がある作品だと思います。 戦場と化したICUの切迫感、海の上を渡る風の薫り、血に染まった白衣のはためきが目の前に現れてきます。 全2作と比べても、速水部長のキャラクターという視覚化しやすいキャラクターとの相乗効果で文章のうまさを感じた作品でした。 | ||||
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正直登場人物の動きに説明的であったり必要なのかな?といったような要素を少し感じまし たが、その中でもとても面白くかつ医学の知識、現状を無理なく把握でき、作者の力量を 感じました。 問題提起のもっていきかたがわかりやすく裁判さながらの雰囲気があり、もっと医療現場 を知りたいと思いました。 また、唯の小説としてでなく、仮想モデルケースとして、医療、司法の関連者にも読んで頂き たいと思いました。 | ||||
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正直登場人物の動きに説明的であったり必要なのかな?といったような要素を少し感じまし たが、その中でもとても面白くかつ医学の知識、現状を無理なく把握でき、作者の力量を 感じました。 問題提起のもっていきかたがわかりやすく裁判さながらの雰囲気があり、もっと医療現場 を知りたいと思いました。 また、唯の小説としてでなく、仮想モデルケースとして、医療、司法の関連者にも読んで頂き たいと思いました。 | ||||
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ジェネラルがとにかくかっこよかった。 倫理委員会や、リスクマネージメント会議の際、 時代劇的に、言葉でずぶずぶと周囲を滅多切っていく様が、 それはもうあっぱれ。スッキリ!しました。 取材ヘリは飛ぶのに、なぜ医療ヘリは飛ばないのか? 私もジェネラルと同じ疑問を持ってしまいました。 何作が読んでいくうちに、作者が医療現場に対して持っている不満諸々、 外側の者からしてみれば、ちょっと他人事になってしまう部分が、 それなりに伝わってくるような気がしました。 しかしやっぱり、そっちの枝葉よりもメインストーリーに 目がいってしまいますが。 ジェネラルはかっこいいけど、 口紅引くのはどうよーとちょっと思いました。 そして今の若いお嬢さんに、ジバ★シーのブランドはどうでしょう。 40〜50代、中高年向け…と思ってしまうのは私だけでしょうか。 ナイチンゲールとのかぶりは、読んでいて少々うざかったです。 あともう無理にミステリー仕立てにしないほうがいい、と思いました。 ですが、面白かったです! | ||||
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ジェネラルがとにかくかっこよかった。 倫理委員会や、リスクマネージメント会議の際、 時代劇的に、言葉でずぶずぶと周囲を滅多切っていく様が、 それはもうあっぱれ。スッキリ!しました。 取材ヘリは飛ぶのに、なぜ医療ヘリは飛ばないのか? 私もジェネラルと同じ疑問を持ってしまいました。 何作が読んでいくうちに、作者が医療現場に対して持っている不満諸々、 外側の者からしてみれば、ちょっと他人事になってしまう部分が、 それなりに伝わってくるような気がしました。 しかしやっぱり、そっちの枝葉よりもメインストーリーに 目がいってしまいますが。 ジェネラルはかっこいいけど、 口紅引くのはどうよーとちょっと思いました。 そして今の若いお嬢さんに、ジバ★シーのブランドはどうでしょう。 40〜50代、中高年向け…と思ってしまうのは私だけでしょうか。 ナイチンゲールとのかぶりは、読んでいて少々うざかったです。 あともう無理にミステリー仕立てにしないほうがいい、と思いました。 ですが、面白かったです! | ||||
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なので、敵役がステレオタイプでも(いくら大学病院でも公式の会議であんな言葉遣いやら、あからさまなおもねりはないでしょう)、ヒーローがあり得ないくらい超人的でも(予知能力まであるんじゃあねえ)、「たかが300床程度の病院にいったいいくつの診療科といくつの病棟があるんだ」とか、「そもそも大学病院の本院には最低600床が義務づけられてるんじゃないか」とかのつっこみどころがたくさんあっても、目くじら立てないで、ただただ楽しむべし。 | ||||
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なので、敵役がステレオタイプでも(いくら大学病院でも公式の会議であんな言葉遣いやら、あからさまなおもねりはないでしょう)、ヒーローがあり得ないくらい超人的でも(予知能力まであるんじゃあねえ)、「たかが300床程度の病院にいったいいくつの診療科といくつの病棟があるんだ」とか、「そもそも大学病院の本院には最低600床が義務づけられてるんじゃないか」とかのつっこみどころがたくさんあっても、目くじら立てないで、ただただ楽しむべし。 | ||||
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