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木曜組曲



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【この小説が収録されている参考書籍】
木曜組曲
木曜組曲 (徳間文庫)
木曜組曲: 〈新装版〉 (徳間文庫)

木曜組曲の評価: 3.85/5点 レビュー 41件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 21~29 2/2ページ
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No.9:
(5pt)

わがままで、辛らつで、自由奔放。強くて、しなやかで、ミステリアス。良くも悪くもしたたかな主役達は、本当に魅力的だ。普段から鋭い目で女を見ている人でないと、こうは描けない。よく食べ、よく飲み、本音で話す女達についつい感情移入して、身近な女や女優に当てはめて読んでしまう。実際映画化されているようだが、私が監督なら静子の知的さと色気はやっぱり鈴木京香、えい子の敏腕ぶりには戸田恵子、つかさには柴咲コウあたりを推したい。ちょっと若すぎるかな?読んでいると、ミステリの本筋よりも女達に目を奪われてしまうが、それはそれで楽しい。難しいこと抜きに、とにかくいい作品だと思う。「ネバーランド」の少年4人と比べながら読むとおもしろいかもしれない。
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4198610932
No.8:
(4pt)

太陽とその衛星のような関係

カリスマ女流作家の死を巡る物書きの女たち。皆がそれぞれ作家に対する屈折した思いと、他の人には秘密にしたい野望や希望を持っている。突然自殺した作家の死の真相を巡って推理を戦わせる。<P>自殺する理由も無く、周囲の人にも動機がないと思われていたが、作品に対する理想や作家への強い憧れのあまり、様々な思いが渦巻いていたことに気づいていく。5人の女たちを書き分け、太陽とその衛星のような、作家と女たちの関係を硬質に描く。恩田陸という作家はそんな人の心を描くのが巧みだと思う
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No.7:
(4pt)

美味しく軽く味わえる

恩田陸らしく、建物の描写がいかにも何か起りそうと思わせてわくわくする。4人の女性がお喋りしてひたすら食べて物語が進行するが、女性ならそこに加わってみたいと思うはず。ただし、4人の女性特有の妬み・陰湿さ・開けっぴろげの明るさが交錯し合う会話に負けずに対抗できればだが。
 次々意外な事実が曝露されるが、ラストにびっくりできるか、やっぱりねと思うかで全体の感想が違ってくるはず。楽しみながら、読み進められる1冊。
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No.6:
(5pt)

おしゃべりのたのしみ

主要な登場人物である4人の書籍に関わる仕事に就いた女性が、贅沢な食事を囲みながら、無責任にお喋りをするだけの話。そのお喋りが、4人を結び付ける1人の偉大な女流作家(故人)の死にまつわる謎に及ぶにつれて、場が緊張感を増したり、4人の女性達の微妙な人間関係(作家という職にある人たちの才能や、それにまつわる嫉妬などについて)が静かながらも、もう絶妙で、何とも言えぬ魅力があります。ただの他愛もないお喋りのはずなのに、最後の最後で謎の死の真相(らしきもの)が浮かび上がってきたときの何とも言えぬ感触ときたら! そして、そこで終わらせずにもう一幕二幕あるサービス精神ときたら!そして作中で語られる存在しない本たちの魅力ときたら! 読めない自分にのたうちまわ㡊??感覚は『三月は深き紅の淵に』に共通しています。三月とは違って、この作中作品は、作品化されることはないんだろうなぁ・・余談ながら映画も、食事のシーンが中心になってただ会話するだけのものだったとは言え、緊張感と統一感のある素敵な仕上がりで必見です。
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No.5:
(5pt)

舞台を見ているような

恩田陸ほど「書く」ということにこだわっている作家もいないんじゃないかなあ、とこの小説を読んで改めて思いました。文字どおり「書く」ということなんですけど、自分を表現するため、とかそういう手段としての「書く」ではなくて、物語を「書く」っていうことなんですよね。
舞台は重松時子の住んでいた『うぐいす館』。ここですべての物語が展開していきます。時子は自殺か他殺か、という謎解きを中心に話が進んで、てっきり、殺人のトリックなんかを誰かが暴いて「犯人はあなたよ!」ということで落ちが付くのかと思いきや。。。そんな簡単な話ではありません、嬉しいことに。4年もの間隠されていた事実や、それぞれの思いが出るわ出るわ、で全然結末が見えてこないおもしろさ。
それぞれの登場人!物の個性の描き方、人間の心の複雑さをサラッと書いてしまう恩田陸はすごいと思います。
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No.4:
(4pt)

誰が狐で誰が狸?

狐と狸の化かし合い人間編といった感じでしょうか。4年前に亡くなった小説家の大家、重松時子は誰が殺したか。次から次へと謎が発覚し、落ち着いてチャンチャン終わりと思ったらまたびっくり、と思った矢先に再び・・・誰が一番勝ったかは読んでみればわかります。こういうのを本当の謎解きと言うのでしょう。血の流れないミステリーっていいですよね。
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No.3:
(4pt)

モノ書きのエゴイズム

 作中、集まった女たちが「モノ書く女のエゴイズム」に対して、実に客観的かつ冷静に分析し、自身の考えていることを語る。 モノ書く女たちの集まりだから、さぞアツクなるかと思いきや、全然そんなことにはならず、皆クールにそれぞれの考えを述べる。 メールでフレーミングしている作家なんぞ(いるのだ。これが困ったコトに)には、到底到達できない場所で、彼女たちは「書くこと」の意味、そして意義を述べる。大人だね、恩田陸。私は、この作品のなかで、その場面が一番好きだ。 
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No.2:
(5pt)

何が真実なのか??

ある一人の作家を慕って(偲んで)つどう 女達の バトル??です。登場人物は 今はなき「耽美小説家 重松時子」ほか、5人なのに、ねっとりと濃厚で濃密な 最後まで目が離せないストーリー展開には ただただ脱帽。。「次どうなるの?」「えっ?なになに??」とぐいぐいと引き込まれます。静かだけれど、動きのある、、、そんな物語です。最後に、「で、いったい誰が??」っていうどんでん返しが待ってますよ。
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No.1:
(4pt)

誰が彼女を殺したのか?

女優作家の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、すでに4年。彼女と縁の深い5人の女たちが「うぐいす館」に集まり、時子を偲ぶ宴を催していた。なごやかなはずの宴は、花束とともに贈られてきた謎のメッセージをきっかけに、一気に告発と告白の心理戦へと突き進む。誰が彼女を殺したのか?恩田陸の心理描写は、読む人の心を鷲づかみにする。著者の作品の中でも、私がもっともお薦めの一冊。
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