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木曜組曲



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【この小説が収録されている参考書籍】
木曜組曲
木曜組曲 (徳間文庫)
木曜組曲: 〈新装版〉 (徳間文庫)

木曜組曲の評価: 3.85/5点 レビュー 41件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

死後4年にして明かされる耽美系作家の死の謎とは |『木曜組曲』恩田陸

恩田さんの作品、こうして記録をつけるようになってこれで15作品目となります。そう、好きなんです。
で、本作。これまたなんというか、「恩田さんらしい」作品だと思いました。

恩田さんの作品の印象は、当初は青春ものでした。しかし、それ以外にもモダンホラー的な作品、そしてエンタメ系・群像劇等、変幻自在の作風といえると思います。

・・・
本作品の「恩田さんらしさ」といえば群像劇が該当すると思います。

稀代の耽美小説家である重松時子が服毒の自殺の末に亡くなり四周忌を迎え、親族4名と旧担当編集者の5名が故人をしのぶ。そこで舞い込む謎の手紙には「重松時子は殺された」とある。

豪華な洋館のリビングという密室じみた空間で、僅か5名からなる関係者。これまで明かされなかった事実・心情が明らかになります。その過程で、「実は」「実は」というツイストが繰り出される。その点ではミステリ系エンタメとも言えます。

作品の90%以上が5人のキャラで占められている印象ですが、その描き分けが秀逸です。舞台にしたら映えるのだろうなと思ったら、案の定映画化されていました。

ただ、何でしょう、映画化(2002年)のキャストを見ると、当たり前ですがちょっと古いんですよね(富田靖子さんが20代そこそこの役)。最近のキャストで見てみたい、と若干思いました。

・・・
ということで恩田氏の舞台にしたら映えそうな作品でした。

最後の最後でツイストかまされます。本好きにとっては「ほほう」となる筋です。そういうと恩田さんは「本」にまつわる作品も多いですね。本作も「本」にまつわる話でした。

エンタメ好き、ミステリ好き、舞台が好きな方等々は読んでみて損はないのではないでしょうか。
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No.7:
(3pt)

もう少しワクワク感が欲しかったです

恩田陸の長篇心理ミステリー。著者の「夜のピクニック」や「蜜蜂と遠雷」はもう一度読みたいと思える素敵な作品ですが、それらに比べるとワクワク感に欠けてしまうのが少し残念。
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No.6:
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会話による会話のための物語

これを推理小説として読んでもラストを予想できっこないので(もちろん面白いんですよ)、5人の女たちのスリリングで賢くて奥深い会話を堪能すべきだろうと思います。文芸批評家に関する会話はお見事!
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No.5:
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久しぶりの恩田陸小説でした。

恩田陸らしいといえばらしいお話でしたし犯人探しのようでそうでないお話です。
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No.4:
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どうなるのかワクワクしながら読んでいたけれど・・・

う~ん、もっとどんでん返しがあるのかと思っていた・・・それなりに楽しめたけれど、星3つ。
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No.3:
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ケーキと紅茶を囲んでの推理合戦

耽美な作風で絶大な人気を博した女流作家、重松時子。4年前に服毒自殺を
遂げた彼女と親類関係にあたり、彼女の死の現場に偶然居合わせた5人の女
たちは、毎年彼女の命日前後に自殺の現場でもある彼女の館に集い、生前の
彼女を偲んでいた。だが四年目の今回、届けられた差出人不明の花束と謎めい
たメッセージによって、状況は一気に緊迫していく・・・。
本作はいわゆるロッキングチェアーディテクティブの亜流になるのだけれど、登場
人物らが残された記憶と少ない物証を頼りに、すでに終わってしまった出来事に隠さ
れた真実をたどる。時子は本当に自殺だったのか、そして自殺でないとしたらこの中
のいったい誰が、なんのために彼女を死に至らしめたのか。その謎を解き明かしていく
ミステリーだ。
だが、それが単なる堅苦しいミステリーに終わらないのが、恩田陸の持ち味なの
だろう。本作が描いているのは今でいうところのいわゆる「女子会」であるのだけ
れど、誤解を恐れずいうと女性同士の会話で起きがちな、話が本筋から脱線して
いくのどかな様など、どこか肩の力の抜けたコミカルな雰囲気も漂っている。だい
たいケーキと紅茶を囲んでの推理合戦が繰り広げられる小説なんぞ、そうは出会
えないだろう。
それでも会話だけではさすがに中だるみしてきそうなところで、再び緊迫する出来
事を起こすところなどのペース配分は、見事というほかない。
また、時子の影響からか5人とも何らかの形で出版業界に携わっているという設定
もおもしろい。実はそれが結末にて意味を持つのだけれど、それ以外の箇所でも(男
性)評論家界隈をそれとなくdisっているとこなど、この五人に交じって著者もきっと
お鍋やケーキを囲んでいたのだろうなと、ニヤニヤしてしまうことはまちがいない。
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No.2:
(3pt)

登場人物の表情

この作品に限らないのですが、恩田陸の作品には「きょとん」としている人が多すぎる・・・

ドアを開けた時、宅配便を届けに来た人がきょとんとした顔してたことってありますかね。
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No.1:
(3pt)

ようやく

今まで読んだ恩田作品の中で、一番すっきり解決したと思うお話しでした。耽美派小説の巨匠、重松時子に縁の深かった、ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、出版プロダクション経営の静子達が、時子の薬物死を巡って繰り広げられる、女5人の会話の妙は、女性作家だから書けたと思う。でも、登場人物が全員女のだと、ほんとよくしゃべって、食べますね。
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