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木曜組曲



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【この小説が収録されている参考書籍】
木曜組曲
木曜組曲 (徳間文庫)
木曜組曲: 〈新装版〉 (徳間文庫)

木曜組曲の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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(7pt)

木曜組曲の感想

この人の作品は「中庭の出来事」と「夏の名残りの薔薇」に次いで三作目。前二作は曖昧な話で終始したが、この作品は事実関係が明らかになるストーリーでスッキリとした結末を迎える。
四年前に死んだ高名な女流作家の家に毎年その日に集まる五人の女。警察の調べは自殺で決着が着いている。しかし、それぞれの胸に収めていた小さな違和感を口に出していくうちに、あの日何があったか少しずつ見えてくる。その日だけそこから消えていた小さな額縁。少し動かされた鏡。肩を痛め手を上げられなかったはずなのに、あの日二階の窓から手を上げていた女。そして、五人が集まった日に差出人不明の花束が届く。不穏なメッセージカードと共に。
大人の女の知的で品のある無駄のない会話。飲み食べて本音を吐き出していくうちにあの日の本当の死の様子が浮き上がる。
舞台劇を観るような五人の女のディスカッションで進行する推理劇。
肩の凝らないミステリーとしてなかなか楽しめた。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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