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木曜組曲



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【この小説が収録されている参考書籍】
木曜組曲
木曜組曲 (徳間文庫)
木曜組曲: 〈新装版〉 (徳間文庫)

木曜組曲の評価: 3.85/5点 レビュー 41件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 1~20 1/3ページ
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No.41:
(4pt)

悪くない読後感

個人的に当たり外れが大きい恩田作品の中で、好きな部類。

頭の中でストーリーを映像化しやすく映画でも楽しめそうだと、各登場人物をどの俳優さんがいいか思い巡らせながら楽しく読ませていただきました。

既に映画化されていたのですね。。

絵里子が鈴木京香とは驚きですが、映画も観てみます。
木曜組曲: 〈新装版〉 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:木曜組曲: 〈新装版〉 (徳間文庫)より
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No.40:
(3pt)

死後4年にして明かされる耽美系作家の死の謎とは |『木曜組曲』恩田陸

恩田さんの作品、こうして記録をつけるようになってこれで15作品目となります。そう、好きなんです。
で、本作。これまたなんというか、「恩田さんらしい」作品だと思いました。

恩田さんの作品の印象は、当初は青春ものでした。しかし、それ以外にもモダンホラー的な作品、そしてエンタメ系・群像劇等、変幻自在の作風といえると思います。

・・・
本作品の「恩田さんらしさ」といえば群像劇が該当すると思います。

稀代の耽美小説家である重松時子が服毒の自殺の末に亡くなり四周忌を迎え、親族4名と旧担当編集者の5名が故人をしのぶ。そこで舞い込む謎の手紙には「重松時子は殺された」とある。

豪華な洋館のリビングという密室じみた空間で、僅か5名からなる関係者。これまで明かされなかった事実・心情が明らかになります。その過程で、「実は」「実は」というツイストが繰り出される。その点ではミステリ系エンタメとも言えます。

作品の90%以上が5人のキャラで占められている印象ですが、その描き分けが秀逸です。舞台にしたら映えるのだろうなと思ったら、案の定映画化されていました。

ただ、何でしょう、映画化(2002年)のキャストを見ると、当たり前ですがちょっと古いんですよね(富田靖子さんが20代そこそこの役)。最近のキャストで見てみたい、と若干思いました。

・・・
ということで恩田氏の舞台にしたら映えそうな作品でした。

最後の最後でツイストかまされます。本好きにとっては「ほほう」となる筋です。そういうと恩田さんは「本」にまつわる作品も多いですね。本作も「本」にまつわる話でした。

エンタメ好き、ミステリ好き、舞台が好きな方等々は読んでみて損はないのではないでしょうか。
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No.39:
(5pt)

まさに”恩田陸劇場”、まるで舞台劇のような緊迫感

まず映画を見てそれからこちらの原作を読みました。映画のラストがややわかりにくく、こちらの原作を読み終わってからさらに混乱。「映画の最後の意味を自分はちゃんとわかっていなかったのか」と自信がなくなりました。が、映画は原作から少し変えてあったんですね。あのひと捻りで事件の真相が別物になってきます。個人的には、原作のままの方がすっきりして説得力がありました。
恩田陸さん作品はよくオチがないと言われるのですが、これははっきりオチがあります。見事なミステリ仕立ての文芸作品になっていると思います。

”閉じられた雪の山荘”のように屋内の空間で、たたみかけるようなセリフの重なりによって舞台劇のように進む話です。
自殺してしまった天才肌の耽美派女流作家、重松時子。その担当編集者だった女性や弟子ともいえる物書きたち5人の女性は、時子の命日をはさんだ3日間に彼女を偲ぶ会を毎年開いています。
みんなが出版に関わる仕事につき、憧れたり、時子を超えられないと嫉妬したり、人生のほとんどを彼女のために費やしたりして、つまりは取り込まれ、振り回されたといえるでしょう。一生抜けないであろうその大きな影響、人生が変わってしまうほどの存在。特に実妹で出版プロダクション経営の静子は「才能が枯渇してきたみっともない時子が許せなくて、自分が彼女を追い詰めて殺した」と告白します。みんながそれぞれ心の内に隠し持っていたことが明らかになり、そこへ殺人を告発する花束が送られてきたりで、状況はだんだんと緊迫感を増していきます。

そんなピリピリした雰囲気の合間にはさまれるのがおいしそうな料理。この緩急の差によっていい意味で奇妙なバランスが保たれています。
恩田さんはおいしい料理とお酒に目がない方で、作品の中でも飲んで食べる話がよく出てきます。「象と耳鳴り」の中の「机上の論理」、「三月は深き紅の淵を」の中の1話目、そして「隅の風景」などの旅エッセイ。これらを読んでいるといつも自分もそこに参加させてもらって一緒に飲み食いしたいと思ってしまいます。
ここでも健啖家の女ばかり5人が盛大に食べて飲んでおしゃべりするシーンが壮観です。女性だったら「そうだ、女ばっかり集まったらまさにこんな感じだな」と共感するのではないでしょうか。

読んでいる間、今回も恩田陸ワールドに入り込んでしまいました。あとがきで大森寿美男氏が恩田さん作品を”恩田陸劇場”と呼び、「恩田さんの本を読み始めると、私はいつも日常の客電がすーっと落ちてゆく、あの感覚を味わうのである」と書いていらっしゃいますがとてもよくわかります。映画とともにお気に入りの作品になりました。
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No.38:
(1pt)

女子会よいうよりも動きのないおばさん会

ミステリー仕立てだが、何ともひどい失敗作。
アル中気味の5人の中高年女性たちが毎年集まって、やたらと飲み食いし、勝手なことを言い合い、変死を遂げた亡くなった大作家(?)を偲ぶ。話に動きがない。心理劇というにも心のひだが伝わってこない。
一番の問題が、この死んだ時子の作家としての魅力が全然伝わってこない。
彼女の死自体に対して関心がわいてこない。
一応のどんでん返しじみた落ちもあるが、盛り上がりにも欠け、なんともぐたぐた。
話が女性のみで構成されていることで一定の需要があるのだろうが、小説としては時間とお金の無駄だった。
普段は良い書き手だけにこの作品は何とも残念。
(以上、たぶん200字以内。©toska)
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No.37:
(4pt)

女子会

作家同士の女子会だなと思ってた。一人の天才作家の死によって毎年集まる女子作家たちが、自殺か他殺かでもめるというよりは、楽しいおしゃべりという感じである。
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No.36:
(4pt)

恩田陸らしい戯曲のような心理劇

いかにも恩田陸らしい戯曲のような心理劇。まるで作者自身のような女性作家達を登場させ、語らせるのがとても興味深かった。これは男性作家では駄目なので、設定した時点でいくらかは自分を語るつもりがあったのだろうと推察される。誰か一人がモデルなわけではなく、言いたい事をいろんな人物に少しずつ語らせてるのではなかろうか。犯人捜しと言う穏やかではないシチュエーションなのに、食にこだわる図太さなども、女性特有か。
 微妙な心理劇ながら、次々に新しい事実を提示するストーリーテリングも巧みで、飽きずに読み通すことが出来た。若干モヤモヤが残りスッキリとはしないが、これもある意味女性的である。
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No.35:
(1pt)

ミステリーとしては足りない

人物が立っていないので、話しに入っていけない。ミステリー感もたりない。
むしろ、ここから、ダブル受賞を取るまでに成長した恩田陸女流作家のほうが、すこい!
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No.34:
(3pt)

もう少しワクワク感が欲しかったです

恩田陸の長篇心理ミステリー。著者の「夜のピクニック」や「蜜蜂と遠雷」はもう一度読みたいと思える素敵な作品ですが、それらに比べるとワクワク感に欠けてしまうのが少し残念。
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No.33:
(3pt)

会話による会話のための物語

これを推理小説として読んでもラストを予想できっこないので(もちろん面白いんですよ)、5人の女たちのスリリングで賢くて奥深い会話を堪能すべきだろうと思います。文芸批評家に関する会話はお見事!
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No.32:
(4pt)

死の真相を解き明かす小説

時子は、自殺したのか殺されたのか、殺されたのなら、犯人は誰か。
時子と親密な関係にあった5人の女性が、時子の死の真相を解き明かす小説だと思った。
各人が自説を述べるが真相はグレーのままで終わるのかと思ったが、最後に、意外な
真相にたどり着いた。その意外性が面白かった。
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No.31:
(5pt)

後半は興奮のあまり一気読み

久しぶりに恩田陸さんの小説を読みたくなり、未読だった本作を購入しました。
後半はずっと心臓がドキドキを通り越してバクバクしっぱなし(笑)
「なになに?結局どうなるの?」と興奮しながら読みました。
とても面白かったです。
女同士の心理戦は恐くもあり、迫力があってすごく見ごたえ(読みごたえ)があります。
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No.30:
(4pt)

文芸ミステリー

映画化もされた恩田氏の長編作品。 誰が時子を殺したのかというフーダニットもののミステリーの体裁を取っているが、文芸作品ぽい雰囲気もある。 恩田氏の作品は魅力的な発端とどうにも困ってしまう尻つぼみな落ちというのが定番・・・・と言うと語弊があるが、そういうのが多い。 本作もミステリー的な登場する女性のうち誰が犯人なのかというミステリー的な下世話な興味と終盤の文芸作品っぽい収まりのいい落ちがイマイチミステリーとしては落ちを弱いものにしている感じがある。 まあ、物語としてはうまくきっちりとまとまっているのでいいのであるが・・。
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No.29:
(3pt)

久しぶりの恩田陸小説でした。

恩田陸らしいといえばらしいお話でしたし犯人探しのようでそうでないお話です。
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No.28:
(3pt)

どうなるのかワクワクしながら読んでいたけれど・・・

う~ん、もっとどんでん返しがあるのかと思っていた・・・それなりに楽しめたけれど、星3つ。
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No.27:
(5pt)

木曜日の雰囲気にピッタリ

木曜日といえば、週の中頃で休日のようにがっつりと休めるわけではないけれど、
「あぁ、あと少しで休みだ」っていう、独特の安息とちょっとまだピリッとした緊張が残る曜日だと思うのです。
この小説はその木曜日の雰囲気にピッタリだと個人的には思います。
なじみの女たちが集まり、ワイワイ飲んでしゃべって楽しく安息の時間を過ごす…と思ったら、
数年前に起きた事件をもとに、探り合い、推理しあい、秘め事が明かされていく緊張感。
その探り合いがいったん終わり、さあ休もうか、となった途端にふと発見・判明する新たな謎…。
どの女性もひと癖あり、賢く、秘密を持っていて、伏線もしっかりあったので最後まで面白く読むことができました。
最後に判明した、数年前から彼女たちを縛り付けているある事件の真相が分かった時ぞくっときました。
女性たちの世間話はどれも面白く、ご飯の描写もおいしそうで、私もこの中に入りたいなぁと思いました。
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No.26:
(1pt)

わくわく感に欠ける

単純な犯人探しの流れかと思いきや、最後の流れになるほどと感じましたが。
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No.25:
(4pt)

おいしそうな料理におなかがへる

女性ばかり、しかも物書きばかりが集まると大変なんですね。
数年前になくなったベストセラー作家をめぐり、血のつながりがあったり、家族以上に付き合っていたりする女が集まって四方山話。和やかに進むはずなのに、彼女の死が自殺か他殺か、他殺なら犯人は??と
非常に怖い話になっていく。女たちの心理戦が、ひりひりするように感じられます。

が、出てくるお料理がどれもおいしそうなの。
毒入り??といわれてるミートソースパスタだって、茹で上げたばっかり、ほかほかと湯気が上がっているのが目に見えるようで、ぐーっとおなかがなりました。

このおいしそうなお料理と、研ぎ澄まされた言葉の応酬の対照がとても印象的です。
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No.24:
(5pt)

著者には珍しい長編本格ミステリ

この静かな展開、徹底したディスカッション・ドラマ。
何もいうことはない、傑作である。

この手の話が好きな私にとって、まさに宝石のような作品だ。
ここまで会話にこだわり、そして騙しにこだわった作品だから、ミステリといって良いだろう。
それも、「毒入りチョコレート〜」や「プリズム」のような、まぎれもなく本格ミステリだ。
本作はディスカッションを楽しむ作品であり、それが徹底されているところに本作の魅力がある。

映画化もされている。
これもまた、なかなか良い出来の映画だった。
ほとんどが室内の場面であり、動きの少ない、静かな作品だった。
まさに、原作をそのまま映画にした、上質の作品だった。

ストーリーは他のレビュアーの紹介にまかせたい。
あまりストーリーを紹介したくない。
黙って、読め、といいたい作品のひとつである。
ただミステリだから、意外性というか、どんでん返し的なものがあるのだけは行っておこう。
一筋縄ではいかない作品、というのは、こういうものを言うのである。
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No.23:
(3pt)

ケーキと紅茶を囲んでの推理合戦

耽美な作風で絶大な人気を博した女流作家、重松時子。4年前に服毒自殺を
遂げた彼女と親類関係にあたり、彼女の死の現場に偶然居合わせた5人の女
たちは、毎年彼女の命日前後に自殺の現場でもある彼女の館に集い、生前の
彼女を偲んでいた。だが四年目の今回、届けられた差出人不明の花束と謎めい
たメッセージによって、状況は一気に緊迫していく・・・。
本作はいわゆるロッキングチェアーディテクティブの亜流になるのだけれど、登場
人物らが残された記憶と少ない物証を頼りに、すでに終わってしまった出来事に隠さ
れた真実をたどる。時子は本当に自殺だったのか、そして自殺でないとしたらこの中
のいったい誰が、なんのために彼女を死に至らしめたのか。その謎を解き明かしていく
ミステリーだ。
だが、それが単なる堅苦しいミステリーに終わらないのが、恩田陸の持ち味なの
だろう。本作が描いているのは今でいうところのいわゆる「女子会」であるのだけ
れど、誤解を恐れずいうと女性同士の会話で起きがちな、話が本筋から脱線して
いくのどかな様など、どこか肩の力の抜けたコミカルな雰囲気も漂っている。だい
たいケーキと紅茶を囲んでの推理合戦が繰り広げられる小説なんぞ、そうは出会
えないだろう。
それでも会話だけではさすがに中だるみしてきそうなところで、再び緊迫する出来
事を起こすところなどのペース配分は、見事というほかない。
また、時子の影響からか5人とも何らかの形で出版業界に携わっているという設定
もおもしろい。実はそれが結末にて意味を持つのだけれど、それ以外の箇所でも(男
性)評論家界隈をそれとなくdisっているとこなど、この五人に交じって著者もきっと
お鍋やケーキを囲んでいたのだろうなと、ニヤニヤしてしまうことはまちがいない。
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No.22:
(5pt)

ミステリアスな会話劇

毎年うぐいす館に集まって数日間寝食を共にし、それぞれ思い思いの時間を過ごすという行事。
ところが、今年は四年前のまさにこの集まりの時に亡くなった偉大な小説家の死の真相についての腹の探り合いになってしまう…。

といった感じでしょうか。

ミステリアスな会話劇。
同じく恩田さんの作品の『ネバーランド』みたいな“謎の告白”みたいな感じが好きなら、いいかも。
『ネバーランド』が男子高校生たちなのに対して、こちらは女5人ですが。
木曜組曲Amazon書評・レビュー:木曜組曲より
4198610932

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