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不安な童話
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不安な童話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
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「不安な童話」。かなり惹かれるタイトルだと思う。 内容は一部分、乙一の「暗黒童話」と似通っていて残念だったけど、大部分の設定や結末は全く違うので、暗黒童話を読んだ方も楽しめるだろう。 そういえばタイトルも似てますね。 面白いです。少し分かりにくい部分や回りくどい部分もあったけれど、かなり読みやすいです。 | ||||
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込み入った仕掛けがはじけ始め、過去が明らかになって行く。 のろいにも似た呪文が時を経て動き始め、新たな事件を巻き起こす。 文章力が、小説の世界の中に招き入れ、そこで共感してしまう。 やはり童話というものは恐いものなのだと実感させられてしまう。 | ||||
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恩田さんの本は、結構好きで読ませてもらってます。 そして今回もまたラストに驚きました。 毎回思うけれどこの本は特に思ったんです。 こうきたか! その意味は、読んだ人にはわかるはず。 恩田ファンなら読んで損はないです。 装丁もリニューアルされてて、とっても好みなので★4つで。 | ||||
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「生まれ変わり」と主人公の持つ特殊能力を軸にして素晴らしいミステリー仕立ての作品になっています。 散りばめられた伏線を見事に回収していくストーリー展開にはうまさを感じました。 憎しみと愛しさとはけっこう似ているものだと思います。似ているけど、決定的に違うものだと思います。でも、それが判断できないということがあったとしたら、それは悲しいことであると思います。 童話の持っているその軽い読み口の奥にある怖さのようなものをうまく表現しているという点についても見事です。 | ||||
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冒頭の謎としての生まれ変わりというテーマは、 真相がどうかというところは別にすると、 SFとミステリーの双方でありがちなものですが、 本作はその中間的な作品といえるでしょう。 なぜ本作がSFミステリとも島荘流本格ミステリーとも断言しきれない、 SFとミステリーの中間としたのかというと、 やはり記憶というのが大きなテーマになっているから。 アンフェアなところこそないものの、 本格ミステリのように全てが現実として解体されるというわけではなく、 多少の“ふくみ”が残されており、それが不満にも、逆に本作の味にもなっています。 とはいえ、SFサスペンスとしては面白いし、 小説としての小ネタの入れ方も巧いです。 | ||||
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恩田陸さんの小説は初めてですが、この小説はシリーズものなのかなあと思いました。登場人物の関係が、あまりにも世間は狭いとでも言うべき話なのでちょっと面白みにかけました。よって星1つ減らして4つ。 | ||||
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高槻倫子の過去にはいったい何があったのか?なぜ殺されたのか?死後25年たって、その真実が見え始める。倫子に関わった人たちの倫子に対する思いは恨みなのか?万由子は本当に倫子の生まれ変わりなのか?謎解きの面白さと、輪廻転生の不思議。読むに従って物語の中へのめり込んでいく。最初から最後まで読者の心をつかんで離さない。そこに作者の力量を見る思いがした。ラストもあざやか!期待を裏切らないものだった。 | ||||
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大学教授秘書の万由子は、変死した画家・高槻倫子の展覧会で突如デジャヴに襲われて倒れる。「あなたは母の生まれ変わり」と言う、倫子の息子と共に倫子の死の真相を探る万由子だったかが、彼女に不可思議な事件が襲い掛かる。恩田陸の作品は、ジャンルを飛び越えた不可思議な世界観を持つものが多いのだが、この作品は、そのような不可思議な世界観を持たせつつ、単純にミステリとして見た場合もしっかりと一級品の完成度を併せ持っている。主人公・万由子、大学教授の泰山、倫子の息子・秒、倫子から絵を送られた4人の人物…。とある童話になぞらえて表現した高槻倫子の想い、そして、その倫子にまつわる人々の想いと不安、それらが巧みに描かれていて、悲しいながらも美しいと言いたくなるような後読感が残る。ある程度、ミステリ作品などを読んでいる人ならば、犯人自体は途中で読めてしまうかもしれないが、決して減点材料ではないと想う。 | ||||
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母を殺した犯人は?そしてなぜ母は殺されたのか?母の遺作展から始まる、火曜サスペンス劇場むけ小説か!ドキドキしながら読みました。面白かったです。(火サスはあまり見たことはないのですけど) | ||||
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昔、海で死んだ女性画家。その生まれ変わりであると、画家の息子に告げられる主人公。主人公が、画家の絵を見たときに感じた異常なほどの既視感。蘇ってくる前世の記憶。殺人犯は一体誰なのか・・・途中で、犯人は大体読めてしまうと思います。でも、ぴりっとした空気がとても心地よいです。特に、主人公が前世の出来事を思い出すときの空気。そして、美しい描写の中に流れる、美しいからこその残酷感。この本の、「生まれ変わり」というものの考え方が凄く気に入りました。一読の価値十分にありです。美しさゆえの残酷さは、とても素敵です。 | ||||
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先が見えない不安とそれでも早く最後まで読みたい好奇心と相反する気持ちで一気に読みました。もし自分が同じ立場だったらなんて考えながら読むと本当にドキドキしてしまいます。とにかく満足しました。 | ||||
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先が見えない不安とそれでも早く最後まで読みたい好奇心と相反する気持ちで一気に読みました。もし自分が同じ立場だったらなんて考えながら読むと本当にドキドキしてしまいます。とにかく満足しました。 | ||||
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六番目の小夜子、夜のピクニックでもそうだが、とにかく人物描写がすばらしい。読み進むにつれ本を読んでいるというよりも映画でも観ているかのように陸の世界が広がっていく。この「不安な童話」は絵画という、文章では表現に限界があるものを媒体にしているにもかかわらず、何の無理もなく引き込ませる力がある。表紙に長編推理小説とあったが、とんでもない!純然たる文学だと思う。ミステリーとして読んだとしても、ここまでやるか!というほど強烈な結末だ。まだまだ陸ワールドから抜け出せそうもない。 | ||||
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これは恩田陸ミステリーの(いまのところ)最高傑作ではないかと思う。それほど完成度が高く、よくできている。ファンタジックな要素も含みつつ、ちゃんとした推理小説になっている。独特の空気感も健在。ただ残念なのは、途中から犯人が読めてしまったこと。恩田陸作品はジャンル分けが非常に難しい作品が多いが、これに関しては、キッチリ「ミステリー」という枠にハマっている。だからこそのこの完成度なのだろう。 | ||||
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「童話」と題されながら、林に迷い込んでしまったような表紙の絵から読む前に不安を煽る。次々明らかにされる事実は、色彩豊かな絵の描写と共に、絵の具を混ぜ合わせたような混乱へと誘う。抜け出た先は、誰も救われない悲しさがある。 悲惨そうなラストが怖くて、休み休み読んだけど登場人物の気持ちになって一気読みするのがお勧め。 | ||||
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私はこのハサミで殺されるという強烈なデジャヴュに襲われ、女流画家・高槻倫子の遺作展で意識を失った古橋万由子彼女の息子から「25年前に殺された母の生まれ変わり」と告げられる。「遠い海への道のり」「海に向かう道」「海につながっている」「海を見ずに終わる者もいる」「海に続く道」各章のタイトルからもわかるように、小説なのに海の景色が鮮明に感じられた。なぜ人の記憶を持っているのか、倫子を殺した犯人は誰なのか、海へと続く道は遠くはない。 | ||||
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読んでいて、こんなにも映像があふれてきた作品は初めてでした。ハサミ。バラ。海。黄色。どのモチーフも、残酷な美しさを伴って鮮やかに描かれていて、本を読んでいるのに、映画を見ているような気分になりました。ラストシーンも、衝撃的で印象的。期待を裏切りません。主人公が持つ不思議な能力を、違和感なくすんなりと受け入れられるのはこの作品が「推理小説」「ホラー」といった、既存の枠に捕らわれないからでしょう。 | ||||
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私は恩田さんの著書を読むのはこれが始めてでした。本当は買った次の日に読もうと思っていましたが、少しだけ読もうと思っていると、いつの間にか全部読んでいました(笑それだけ話のテンポがよく、入っていってしまうのです。これだけ心理描写がとてもよく伝わる表現の仕方をする物書きは恩田氏が初めてでした。そして私も犯人が最後までわからなかった読者の一人です;本当にびっくりしました。何の関係もなさそうな人が最後の最後に出てきて重要な役割をする。読んだ人ならわかると思いますが上手く欺かれたものだと思いました。是非一読してみて損はないと思います。 | ||||
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どきどきしながら読みました。推理小説を読みながら「ああ、こいつが犯人なのに、なんで気づかないのよ~」と叫びそうになることありませんか。私は、すっかり恩田マジックにはまって、見当違いのところで何度も見当違いの相手に叫びそうになりました。真相がこんなところにあったとは、、、クリスティとまでは言いませんが、意外な真相。 | ||||
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とにかく、最初の1ページからまるで、1枚の絵を見ている様です。天才画家の女性がキーワードとなる、この物語にピッタリの描写にうっとり引き込まれます。ストーリーは、ぞくぞくするミステリーなのに、独特のゆるやかなテンポが、微妙にうまいアンバランス(!)を 醸し出しているんです。主人公の心象風景と現実の描写が交錯する「恩田ワールド」をぜひ、堪能して下さい。 | ||||
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