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六番目の小夜子
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六番目の小夜子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全99件 21~40 2/5ページ
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恩田陸先生と言うと、ミステリー作家という印象が強いですが、その作家さんがファンタジー?と思うかも知れませんが、内容はミステリーとホラーをミックスしたような内容で、その片鱗を感じさせます。 小夜子は誰なのか?と言うのがトランプのダウトに通じるスリルと面白さを感じます。 また、卒業式でよくある“呼び合い”(一人づつ短い文章を、声に出し合う事)を作中に取り入れる事で、作品の不気味さを上手く表現しています。 学生の登場人物たちの、日常会話が多いのも、会話を楽しむ事に長ける、女性作家ならではの作風に感じました。 直木賞を獲得した恩田先生の原点と言える作品です。 | ||||
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青春はすぐ終わっちゃうから楽しもう。 気がついたら終わるから。 そう思えた。 内容も素晴らしかった | ||||
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昭和の時代、青春を感じさせるシーンが織りなすミステリアスストーリー。楽しみが沸き上がる中、読み進められる作品。ラストのエンディングの不明瞭さに星1減点。 | ||||
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第3回ファンタジーノベル大賞で最終選考まで残った恩田陸のデビュー作『六番目の小夜子』 まずその意味深長なタイトルに惹かれた タイトルを目にした瞬間、私の第六感をして読みたい衝動を起こさせた作品だった 恥ずかしながら、再読するまではその内容をすっかり忘れていた 忘れてはいたが、妙に印象深く、いつしか再読する日を心待ちにしていた.... 地方の海沿いの町にある県下一の進学校には、十数年間に亘り『サヨコ伝説』という奇妙なゲームが受け継がれていた 3年に1度、見えざる手によって選ばれた「サヨコ」は、周囲に覚られることなく“あること”―学園祭実行委員会に匿名の生徒からもたらされた曰く付きの一人芝居の台本『小夜子』を凌ぐ演目を自ら考えるか、同演目を再演するか、もしくは何もしないかの選択―をしなければならない そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった..... 美しく謎めいた転校生・津村沙世子は、不慮の事故死を遂げた二番目の「サヨコ」と同性同名だった 沙世子に只ならぬものを感じた秀才の関根秋は、三番目の「サヨコ」だった兄を持ち、持病の悪化から入院を余儀なくされた六番目の「サヨコ」から突然その責を任される 学園祭の準備が進む中、差出人不明の演目『六番目の小夜子』の台本が届いた実行委員長の設楽正浩は、今年の大成功を確信する 暗闇の中ペンライトを頼りに、与えられた番号の短い文章を順番に読み進める、全生徒参加型の意表を突く演出だった― 『サヨコ伝説』の秘密に迫るべく日夜腐心する秋と正浩は、やがて“邪悪な第三者の介入”を突き止める 10年以上同校の担任教師を務め、自身のクラスから歴代の「サヨコ」を輩出していた黒川は、彼こそが『六番目の小夜子』の台本を綴った張本人であり、転勤してきた大手電機メーカーの営業部長を父親に持つ津村沙世子に『サヨコ伝説』に纏わる手紙を書き送った黒幕だった.... 彼は回想する 彼を魅了する、一生のうちで一番美しい季節であろう、生徒たちの万華鏡のように煌めく新鮮な感情 そして、彼はちょっとした思い付きを実行に移す それだけで彼は満足する 自分が流れにほんの少し細工をしても、川は淀みなく流れ、やがては全てもとに戻っていくという事実に― 幾つかの謎を孕みつつ、終焉するこの奇妙な物語は、それだからこそ深い余韻を味わわせてくれる 謎は謎のままでいい 好みは分かれるだろうが、私は好きである 再びの感動を素直に喜びたい | ||||
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不思議なお話でした。少し怖くて爽やかさが残る恩田ぶしの真骨頂です。 | ||||
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無念の「2番目の小夜子」が、どうしても文化祭で劇をやりたくて、同姓同名の転校生・津村沙世子に乗り移る。というホラーかと思ったらちょっと違った。 違うなら、なぜ沙世子はちょっと怖い行動するのかしら? 「6番目の小夜子」が邪魔だから追い詰めて入院に追い込むとか、関根秋がうろちょろ邪魔だから、秋の事が好きな女の子を洗脳して放火を促すなんてとんでもないよね!?って、そんなこといくら頭がいいからと言ってできるのか? 野犬を操って、不良どもを襲わせるとかは、人間業ではないよね?火事の学校にも野犬出て来たけど、このときは津村沙世子の意思とは関係なく、代々受け継がれる「小夜子」の謎を守るべくうごいてたっぽいので、野犬は「小夜子」の僕? 「6番目の小夜子」のシナリオと思われる全員参加の劇は、何者かの意思(小夜子!?)が働いているようで、ホラーっぽかった。都合よく竜巻とかって、偶然レベルではないと思うし。 黒川先生の行動は、小夜子にアヤツラレテイルのか!?と思いきやただの趣味?シナリオ送ったりとか、変わらない学校生活の水面に「小夜子」という石を投じてさざ波をたてたい? 謎は謎のままというのが、この作品のカラーなのかもしれません。 「球形の季節」も同じような読後感が残ったような。。 秋が火事に巻き込まれたら、急に我に返って、まともになるのは、なんとかまとめたかったのか。 関根秋の兄・春が「3番目の小夜子」で、姉・夏が「渡すだけの小夜子」 「象と耳鳴り」に秋の父、兄、姉が出てきます。 | ||||
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先にDVDを観ていましたが、こちらは舞台は高校です。その他にも違いはありますが、非常に楽しめます。 | ||||
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推理の内容とかは勿論良かったですが、何より高校生活って良いなぁと強く思いました! どんどん引き込まれていきました。読了感は良かったです。 | ||||
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リドル・ストーリー。それは、「物語中に示された謎に明確な答えを与えないまま終了するストーリー」という意味である。本作で言えば、サヨコ伝説の全容が解明されないまま物語が終了する事に適用されるのではなかろうか? といっても、よく読むと、示唆的には答えは提示されている。(該当箇所を探るのも醍醐味の一つなので、詳細は各自で確かめてもらいたい。) 逆に言えば、そういった特質を持つ作品だけに、読者の想像力を膨らませる事ができる点も高評価の一因だ。 又、上記のようなミステリー要素と同時に、高校三年生の一年間という期間における少年少女の青春群像劇も描かれている。 ミステリー、若しくは、青春群像劇。これらのどちらか、若しくは、両方が好きな方にはお薦めの一冊である。 | ||||
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何回も読み返している大好きな小説です。 子供たちに貸したら無くしてしまったらしいので、再度購入しました。 (−_−#) | ||||
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青春小説として受け取るか、ミステリ小説として受け取るかで、たぶん評価が割れるのでしょう。 貴方が小学生高学年、中学生、高校生だったら、読んでください。きっと貴方の青年期の思い出の一冊になるでしょう。 すでに大人になっていて、不条理が理屈で解決されないと不満に感じるようならば、あえて読むことはありません。 未成年なのに、もう大人並に心が固まっている人は、もう一度、学校がどんなところなのか思い出せるかも… | ||||
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結局小夜子が何者だったかわからないとか、雰囲気だけでラスト腰砕けとか、重要な役が最後にとってつけたように出てくる構成ミスとか、もう、さんざん聞きました。レビューでも、巷でも。 でもいいの。地方の高校、それも男女共学の雰囲気、そこで学ぶ者たちの物思い、明るさ、文化祭での弾け感をここまで活写してくれた小説ってないと思う。 男女共学の進学校といえば、林真理子さんの「葡萄が目にしみる」も好きなのですが、自分が経験したのは、こちらのほうに近かった。読めばいつでも「あのころ」に引き戻される。美人(に見える)で神秘的な転校生、何でもできる秀才くん、おとぼけの三枚目、ふつうだけれど賢い主人公、いつも背をまるめて一人でいたガリ勉、テキトーな先生、しっかりしていて全生徒をさばける生徒会長。キャラそろいぶみです。全員、実生活でいましたーー | ||||
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小夜子伝説の件などは ほかの方のレビューにも見られるとおり 賛否両論だと思います 個人的には、 文化祭の演劇シーンはスピード感があり とても好きですが 案外あっけなく終わってしまったために すこしだけ 残念な気持ちになってしまいました ですが、よくよく考えてみると 学校の都市伝説ってこういうものよね〜 という感じです(笑) 学校という舞台が ただなんでもない行事や習慣を 魅力的なものに見せてくれるだけであって 実際は なんてことないものだったりするのだ、と・・・ 小夜子伝説もそのひとつだったのだと思えば 納得します それよりも、注目して欲しいのは 受験生という設定と 随所に散りばめられている青春のシーンです リアルタイムで受験生活をしているときに この小説を読むと つくづく共感します 学生さんにはぜひ、読んで欲しいです 学校、という場所が いかに 不思議で奇妙な場所なのかが よくわかります それにしても、青春時代って 過ごしている当の本人たちはツライばかりですが 大人から見ると果てしなく羨ましいという なんとも不思議な時代です・・・ そんなことを考えてしまう小説でした | ||||
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サヨコ伝説が醸し出す不思議な世界観があればこそ、 本来もう戻れないはずの高校生活に知らず知らず引き込まれました。 リアルタイムで読める人には味わえない深い郷愁がここにはあります。 再読しても、 もやもや感は残るでしょうが、 また異様な世界観についていけないかもしれませんが、 それでもおすすめしたいと思います。 合わない人はごめんなさい。当然、星5つです。 デビュー作ゆえの未熟さが幸いしてかえって高校生活の雰囲気を色濃く感じます。 | ||||
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確かに謎がやっつけ感は否めません。 個人的には加藤くんがオタクっぽいというか、ちょっとリア充ではないってだけで 即入院させられてて、雑魚キャラ感満載で悲しかったかな… 美人イケメンの主要キャラがキラキラ青春してるのを僻んだ目線で見なければとっても楽しく読めますね! 先生がなんで手の込んだことをしてるのか、いまいち理由が弱かったかも | ||||
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学校に伝わるミステリアスなゲーム展開に緊迫感を覚える一方で、自分自身の高校時代を回想しなくてはいられないようなノスタルジックな雰囲気が、そこここに顔を覗かせています。 大学受験を控えた主人公たちの、刹那的とも言える日々の積み重ね。淡い恋心。心に染みる卒業式。そして何よりも、脳裡にこびりついて離れないほどの強烈な印象をもたらしたあの学園祭のシーン。 夜遅くまで文化祭の準備に明け暮れた高校時代。年に一度の文化祭には、いつもと違う何かが起こるような気がして、訳もなくそわそわしたり。必ず終わりが来ることを知りながらも、そんなことなど気付かないふりをして、必要以上にはしゃいで見せたあの頃。そんな経験のある人ならば、きっとこの物語の良さがわかると思います。 | ||||
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まだ僕が小学生の頃に、実写版がドラマでやっていた。 当時の学校教育の悪平等というか、集団的・同一化的な学校のシステムに疑問を投げかけるシーンが好きだ。 「同じ授業、同じ制服、同じ机とイス、テストで同じ解答を求められる。」 青春や学園生活は、漫画やアニメみたいに明るくは無い。 傷つきやすい人々が、傷つけあうのが学校だったような気がする。 僕はまたあの不思議な感覚や、10代の愚かしいセンチメンタルな雰囲気を味わいたくて、 DVDを探したら、これが高い。 なので小説版を読みましたが、やっぱりあのドラマ版の「音楽」が欠けているためにカタルシスはやや劣ります。 (勿論活字だけで、十分面白いです) 最近のドラマやJPOPにありがちな、軽率的な風潮・キャピキャピ主義・現状肯定観では得られない子供の残酷性も魅力だ。 個人的にトワイライトシンドローム探索・究明編みたいなノリだと思います。 学園型都市伝説系作品では今のところ最高峰。 | ||||
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学園もので、高校生を巡るホラーミステリーに近い内容の本です。この年代の何とも言えない青春そのものが、独特の感性で描がかれています。恩田陸さんのその後の活躍を予感させる、優れた本です、兎に角読んでください。 | ||||
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わたしはTVのDVDの方から入ったが、原作の方も嵌ってしまった。TVは中学生、原作は高校生、それでは原作をいかに手直しして、TVにしてるのか興味しんしんになってしまった。どっちがいいか、うーん、難しいところですね。原作も実は、なんとか賞落選版と、その後の手直し版がある。ついつい両方買ってしまった。あまり大きな違いは無いように思えますけどね。 | ||||
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物語は流れるように進む。 読後、結局あれは?。あそこは?。という疑問というか想像が止まらない。 雰囲気や流れを重視した洋画を見ている様。 | ||||
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