■スポンサードリンク
エアー3.0
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
エアー3.0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.70pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現実と同一視する読者がいないか心配になりますね。そのくらい世界情勢の話を作り込む一方で本筋は旅行記です。中谷の思想がふんわりしていているからか麺食い倒れ旅のパートと世界の真相はこう!というパートが交互に来る話がエンタメとして素直に楽しめなかったです。 中谷が体当たり的で思想の説得力を欠いたのとわかりやすい世界の構造が陰謀論チックでげんなりしたからだと振り返ります。 余談ですが、空手と中国のあの寺はそんなに関係ある? と思いました。 前作に比べてプロットもスマートではないと感じたのは、こうしたちょこっとしたエピソードの物語での位置付けをばかりかねたからなのと、省略できる会話が多いからだと思います。 (長回しのカメラを意識した演出もしれませんが) 空手の話も全体的に「ふわっとした中谷がふわっと話をまとめるための、ふわっとした感じのお話」として読む分には問題ないかもしれません。虚構として読みましたからね。 ただ、現実世界の真相を作者が書きたくなったのか、そうした方が売れる言われたのか、蛇足的に感じる部分が多かったです。プロットがもっとスマートなエアー2.0の方がエンタメとしては上でした。興味ある方には違うのかもしれませんが、創作の陰謀論としてもちょっと長いなと思いました。 その割に思わせぶりなオチ、中谷の最後のシーンが安易な結末に見え拍子抜けしました。 途中の世界の政治や経済構造云々より、中谷をもっともっと掘り下げた方がドラマチックだったろうに……。ラストは若干投げ気味に見えたのはそのためかもしれません。 結局、彼の思想も言葉尻を変えた暴力にしか見えなくなり(前半はまだ自覚的で王政だと自己批判的でもあったのですが、後半は聖書の引用に頼りという印象でした) 愛も暴力と紙一重だと認識できたのは、良かったものの、尻すぼみ感が残念でした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!