アガラ
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| 頭の中でよくこんなに 組み立てられるなと感心する 長編 SF 政治経済 小説。 読みながら いろんなことを考えさせられる。 | ||||
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| 作家が自分の好きなものをフィーチャーして、それを深く作品のなかで投影しつつ、テーマを代弁させる手練が素晴らしい。 じぶんが詳しくないものにも興味と理解をそそられる。この本ではパンクロックがそれだった。パンク精神には惹かれたし、しばらくパンクを聴いてみた。 さらにこの作家の凄いところは、身近な例からスケールが大きかったり、深かったりする社会問題を噛み砕いて読ませてくれる。押しつけたりはしない。あくまで提起として考える機会をくれる。とても上手い。ときに陰謀論や都市伝説、オカルト扱いのネタを拾うが、そこに寓意的な真実味を娯楽的な手法で提供してくれる。分かりやすくて庶民にも優しい。 そういう小ネタを入れながら小説としてのカタルシスをしっかりと持っている。オススメです。 | ||||
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| 真行寺シリーズの大ファンで、こちらも買ってみたのですが、正直これは好き嫌いが分かれる気がします。 設定は面白そうだったのですが、どうもあまりキレがよくないというか…はっきりダメと言えるような欠点はないのですが、なんだか読み進めるのがダルい。 主人公が年齢の割に作者と同じ年代のオッサン並に昭和のロック、パンクシーンに詳しすぎて違和感があるとか、女性キャラとの絡みが今ひとつ面白くないとか、ストーリー展開が遅くて疲れるとか、細かい理由がいくつか積み重なって全体として辛いという感じです。なんというか、ページをめくるのにワクワクしない。 確かにスケールは大きくて、いい監督が映画化したら面白かなりそうな予感はありますね。 エアー2.0は良かったけれどエアー3.0はどうも…という方は、この作品にも3.0に近いダルさを感じるかもしれません。 | ||||
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| 読み終えるのに、数日。 すぐに2回目を読み始めて数日。 この10日間はアガラの世界にどっぷり没入。 とても濃密で贅沢な時間でした。 イマジンを聞きながら、 国境のない、平和な世界を夢見たことがあります。 でもそれは同時に、 どこか嘘くさい、薄気味悪い世界であることもうすうす感じます。 その薄気味悪さに直面したのは、感染症騒動の時でした。 命という大義名分の前に、人は簡単に支配されていく。 支配されていることにも気づかず正義だと思い込んでいる多くの人たち。 私の中に、いや、多くの人の心にあった、「これでいいの?」という思いと、合わせておいたほうが楽だという思い。 その後味の悪さが見事に物語に昇華されていました。 榎本さんの本はどれもただの小説ではなく、社会問題、世界感、未来予想、深層心理について学べる人生の教科書のような本です。 すべての人に読んでいただきたい本です。 これからくるAIからの支配の時代に備えての必読書だと思います。 | ||||
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| ・・・榎本憲男の小説は「映画」である・・・人情噺である・・・表紙デザイン最高・・・よく見ると「世界史の構造」と書いてあるし・・・アガラへ、愛に恋。 | ||||
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