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フェイク・マッスル
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フェイク・マッスルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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通常では考えられない短期間でマッチョになった男性アイドルの秘密を探る、という粗筋はキャッチーで 読み始めてすぐは「これは拾い物かもしれない」と感じたが、読んでいくうちにテンションが下がっていかざるを得なかった。 筋トレの世界という面白い題材が段々と物語の隅に追いやられ、 麻取やストーカーといった、どこかで見たような筋でストーリーが先へ進行していく。 皮肉なことに物語が贅肉まみれなのだ。 たとえばガリガリだった主人公がマッチョになる過程、ここをもっと身体的に描ければと思う。 ベルトをつけずにベンチプレスをしようとしてジムの常連に怒られるというジムあるあるから始まるのは良かったのに、 少しずつ上げられる重りが増えていくあの感覚はなく、すんなりとマッチョになってしまう。 こうしたところを詰めて描いて、筋肉の物語だけでページを満たせれば、これはきっと、もっと面白くなったと思うのだ。 クライマックスのドタバタだって、いまいち物足りない。 折角マッチョが沢山でてくる話なのだから、プロレスのような大乱闘をしてほしい 著者はライターとして筆力がある人なのだと思う。取材はしてあるようには思う。 その筆力と取材力を、小説としての身体性に繋げられれば、もっと素敵な小説になるのではないか。 次は筋肉質な小説を望みたい | ||||
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