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鎮魂歌(レクイエム): 不夜城2
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鎮魂歌(レクイエム): 不夜城2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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健一の復讐方法が迂遠過ぎて意味がわからない。 どうしてどうなるか帰結がわからないまわりくどい方法をとっているのか。金があるんだからいくらでも復讐方法なんてあるのに。 「すべてを奪ってから殺す」のが目的らしいけど、それにしたって意味わからんし、理由が物語上のあとづけの理屈っぽい。 話をややこしくするために複雑な陰謀を張り巡らせているんだけど、冷静に考えれるとそんなことする必要ないんだよな。 そもそも人間の行動の先を読めるっていう前提で陰謀を巡らせてるんだけど、そんなことできるわけない。 なんか知らんけど最終的に健一が覇権取るってのも腑に落ちない。 話は面白いことは面白いんだけど突っ込みどころは多い話。 あと、相変わらず暴力が過剰過ぎてインフレしてる。 | ||||
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が読後の第一の感想。駄作以前に、作品として成立すらしていません。前作、不夜城は非情に面白かったのに、この体たらくは一体どうした事なのか。 この作品は一言で言うと、前作主人公である劉健一(脇役)の掌で主要人物が踊らされるだけの話です。本当に、それだけです。 前作の健一のファンとしては非常に興味深い内容ではあります。 どこか人間味を感じさせたかつての健一は既になく、人間性を捨て去った大悪党、暗黒街の怪物にまで成長しています。 彼をそんな怪物にしてしまう程、不夜城での出来事は健一から人間性を奪い去ってしまったのだな、と感慨深いものを感じられます。 ですが、それだけです。まるでお気に入りの脇役を格好良く描く為に主要キャラを単なる道具として使い捨てる、どこかの某ガンダムのような浅はかな作品でしかありません。 健一のその後を描きたかったのなら、どうして健一を主役にして彼の変貌ぶりを描かなかったのか? 確かに、完全に人間性を失ってしまった、第二の楊偉民と化した健一では読者の共感も感情移入も得にくいでしょう。 ですが、難しい、困難だからと逃げ出すのは作家としてあまりに安易すぎる。作家として失格と言ってしまっても過言ではない程に。 あるいは、前作が健一の一人称視点だったから、あえて別の人間から描こうと挑戦したのでしょうか。だとしたら、残念ながら結果は失敗です。それも取り返しのつかない程の大失敗です。 素材や、作品として言いたい事自体は悪くないのに、致命的な構成ミスによって最低の駄作に成り下がってしまった、そんな哀れで惜しい作品です。 もしこの作品が、終始健一の視点で語られた物語なら評価は全く違ったものになったでしょう。 | ||||
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一頃はやったアメリカ製スプラッターホラー映画は、残虐性が過剰になればなるほど、単なるギャグになっていってしまったわけだが、この作品もそれに似ている。つまり、過剰な暴力が薄っぺらく大量にあらわれればあらわれるほど、どんどん切実な感じがなくなっていく。結構も文体もジェイムズ・エルロイから借用しているようだが、本家の陰影の濃さに比べると、この作品はイメクラのロールプレイのようだ。決定的に叙情性と屈託が描けていない。 | ||||
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この本を読むにはどうしても予習として不夜城を読む必要性を感じます。 読まないと人間関係がしっかり見えてこないような気がするのです。 不夜城の時の健一の焦りはスリルとスピード感で一気読みができたけども、鎮魂歌についてはあまりにも健一が冷たく冷酷な人間になりきっていて感情移入しにくい物となっていると思います。大人になったといえばいいのか、前作でぼろぼろになって感情が麻痺したとしか言えない健一は好きになれない。 | ||||
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