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鎮魂歌(レクイエム): 不夜城2
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鎮魂歌(レクイエム): 不夜城2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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前作「不夜城」が面白かったので購入。 この作品も非常に面白かった。 練りに練られたストーリー展開、緻密に張りめぐされた伏線、どす黒くリアルな心理描写、筆者独特の文章表現・・・。 筆者の世界に魅せられて、ひたすらに先を読みたくなる一冊。 | ||||
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不夜城はビデオで見ましたが馳星周の作品を読むのは初めてです。 第一級の娯楽作品です。 薬屋「楊偉民」、故買屋「劉健一」、堅気「周天文」、殺し屋「郭秋生」、「朱宏」率いる上海流氓、朱宏の情婦「楽家麗」、「崔虎」率いる北京流氓、崔虎に使われる元刑事「滝沢」、滝沢の情婦「林宗英」、日本のヤクザ「新生会」、中華人民戦線「謝圓」等登場人物が、かなり多いのですが、複雑で分りづらい訳では有りません。 内容は非常にシンプルです。 劉健一の怨念と野望を背景とした策謀に巻き込まれながら、生き残りを掛けて、それぞれの登場人物が立ち回る物語です。 利用されているだけなのを分かりながらも一途な「郭秋生」の複雑な心理描写、落ちるところまで落ちていく「滝沢」の人物描写が秀逸です。 | ||||
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不夜城の続編。 物語は、殺し屋の郭秋生と、元刑事の滝沢の目を通して進む。 前作で主役だった劉健一は裏方に回る。 このあたり、最初の内は若干物足りなさも感じた。 殺し屋の郭秋生が北京流氓の幹部を殺す事から事件は始まる。 北京流氓のボスから犯人を捜すよう依頼される元刑事の滝沢。 北京流氓、上海流氓、中華人民戦線、日本のやくざ等、複数の グループが入り乱れ複雑に絡み合う。 しかし、裏で全ての糸を引いていたのは、劉健一と楊偉民だった。 前作では地面を這いずっていた劉健一が、自分は表に出る事無く、 裏で人を操る。 楊偉民と同じような、冷酷で嫌な奴になってしまったのがちょっと悲しい。 でも、劉健一がここまでになる過程も読んでみたかった気がする。 過去に傷を持つ郭秋生や、どこまでも落ちていく滝沢の造形が秀逸。 馳星周は落ちていく男を書かせると上手いですね。 エンターテイメントとして充分楽しめる作品です。 | ||||
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楽しめると思います。他の方達とは異なった意見ですが。堕ちていく奴を書かせたら、馳星周の右に出る作家はいないと思う。本作では元刑事、「夜光虫」では元野球選手の加倉、「漂流街」では渋谷のデートクラブで働くマーリオ。いずれも犯罪に手を染め徐々に後戻りできない袋小路に追い詰められる主人公。その独特の奈落スパイラルワールドにグッと引き込まれ一気に最後まで読み切ってしまうのは私だけではないでしょう。個人的にはその奈落スパイラルワールド全開という点で「夜光虫」と並んでのおススメ。「夜光虫」「漂流街」よりもストーリー、背景に深みがあるので、単にバイオレンス、臨場感だけでは飽き足らない方にもおススメかもしれません。 | ||||
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極度のSはホモの素質があるのか?妙に納得してしまいました。そう考えると潜在的ホモはかなりいるのではないかと思います。滝沢と秋生の視点から物語が展開しています。その点はとても面白く読めます。クライマックスは不夜城と同じような展開です。 | ||||
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「不夜城2」は台湾からやってきた殺し屋、元刑事、上海流氓、北京流氓、日本のヤクザらが入り乱れて嘘と裏切りを重ねるサバイバルゲームである。物語は元刑事と殺し屋の視点で描かれている。最初は、この2人を中心とした物語なのだと思った。しかし、実は全て裏で罠をしかけていたのは、劉健一と楊偉民。他の人間は全てこの2人の掌で遊ばれていただけだったのだ・・・前作から続く劉健一と楊偉民の骨肉の争い。楊偉民を殺す事に異常な執念を燃やす劉健一。「不夜城2」ではさらに確執が深くなる。現在、馳氏が執筆中の「不夜城3」では決着がつくのだろうか?人間関係が複雑なので、前作は必読。まあほとんどの人間は惨殺されますが(笑) | ||||
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前作の不夜城よりも個人的には良かった。前作の場合は不必要なエログロ描写を腕自慢で挿入されていたと思う。が、今回はそのあたりの違和感も無かった。ただ出てく男たちのホモ率が高いのが、どうも信じられないのだが・・・。 | ||||
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大ベストセラーとなった「不夜城」の二年後の世界を描いた物語です。「不夜城」の主人公・劉健一は人間の感情を忘れてしまった様な、冷酷な性格の持ち主となり、隠然たる力を持つ楊偉民の子飼いの殺し屋とチャイナマフィアの大物・崔虎の手下の元警官を自らの持ち駒のように操り、生き馬の目を抜く新宿歌舞伎町の中国系裏社会で生き残りを賭けて対峙します。先に「不夜城」を読まれておかないと作品世界にのめりこめないので、前作を読まれておくことをお薦めします。 | ||||
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前作の「不夜城」から二年後の話。物語の視点は健一ではなく、元悪徳刑事・滝沢と殺し屋・秋生の2人。別々のストーリーで始まり、健一に導かれるように2人が出会う。屈折し、不安定な精神状態の秋生と滝沢に対して、健一は前作の偉民を凌ぐしたたかさを身に着けている。もしこの話を健一の視点で描いていたら、不夜城ならではの虚脱・脱力・無力感は生まれないと思う。視点が健一に無い分、策略の内容が理解しにくいという点はあるけど。登場人物が窮地に追い詰められていく物語は大抵、「あそこでこうしておけば良かったのに」という場面が必ずあるけど、前作ともにそのような場面が思い浮かばない。主人公の過去や背景を丁寧に積み重ねることで、「こうするしか無かった、これが運!命だ」と、悲しい結末を受け入れざるを得ないように思わせる。これが、虚しい読後感の原因だと思う。 | ||||
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まず「不夜城」で、人名だけでなく、人間関係や性格なども把握していないと読みにくい本でしょう。不夜城と同じ物語をまるでDVDのマルチ機能を使って別の視点から見ているような、そんな気分にもなります。 ただ、不夜城を読んでいる人は、物語の展開の意外性には余り驚かなくなっているかもしれません。 それでも面白いから読むべし。これが私の結論です。 | ||||
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一頃はやったアメリカ製スプラッターホラー映画は、残虐性が過剰になればなるほど、単なるギャグになっていってしまったわけだが、この作品もそれに似ている。つまり、過剰な暴力が薄っぺらく大量にあらわれればあらわれるほど、どんどん切実な感じがなくなっていく。結構も文体もジェイムズ・エルロイから借用しているようだが、本家の陰影の濃さに比べると、この作品はイメクラのロールプレイのようだ。決定的に叙情性と屈託が描けていない。 | ||||
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映画にもなった『不夜城』の続編。中国人の殺し屋と中国人の手下になっている元警官の2本の物語の流れがだんだんつながっていく・・・。そして2人は劉健一に行き着く・・・。結局は2人とも劉健一の操り駒だったかのように・・・。一気に読めてしまう。これは傑作である。是非、『不夜城』と2冊読むことをお薦めする。一作目と劉健一の描かれ方が全く違っているのもおもしろい。 | ||||
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この本を読むにはどうしても予習として不夜城を読む必要性を感じます。 読まないと人間関係がしっかり見えてこないような気がするのです。 不夜城の時の健一の焦りはスリルとスピード感で一気読みができたけども、鎮魂歌についてはあまりにも健一が冷たく冷酷な人間になりきっていて感情移入しにくい物となっていると思います。大人になったといえばいいのか、前作でぼろぼろになって感情が麻痺したとしか言えない健一は好きになれない。 | ||||
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