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オパールの炎



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【この小説が収録されている参考書籍】
オパールの炎 (単行本)

オパールの炎の評価: 3.50/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

著者の女性描写

良くも悪くも著者は女性を多方面から見る主人公を得意としていると思うが、本作は中盤までのワクワクする面白さが後半は生きていない。
世間的に悪女と言われるような女性を描く作品はほかにもあり、どれも歪さがありながらも引かれる部分は健在だが、行方不明という出口の着地が平凡に感じた。

こっそりとサポートしていた男性の姿も通り一般でなくて、もう少し掘り下げて絡ませてほしい。
そうはいっても、既存の社会に立ち向かう姿はやり方が正しいかどうかは別にして、読ませる内容ではあった。
オパールの炎 (単行本)Amazon書評・レビュー:オパールの炎 (単行本)より
4120057887
No.1:
(3pt)

桐野夏生版 悪女について

有吉佐和子の悪女についてのような構成で書かれた作品。主人公の女性について、関係者へのインタビューを通して、人となりや来歴を明かしていく作り。
桐野夏生さんの作品は、本作に限らず、随所にフェミニズム要素があり、女に生まれたことで被る理不尽について非常によく言語化されているのが気に入っている。本作は、ピルの解放を目指した活動家の話であることから、フェミニズム要素が散見されるというより、フェミニズム自体がテーマである。社会に出て、男性の世界でうまくやっていくために不本意ながらも社交上の工夫をした女性達であれば、誰しも共感できる一文が見つけられると思う。

■良かった点
・本の装丁がとても可愛い!
・こういう男性いるなあ、こういう考え方あるなあ、といった日常の違和感を拾ってもらい、自分だけで無いということで少しエンカレッジされる

■★3とした理由
・全体的にストーリーに起伏がない
・悪女についてと比べると、活動家である主人公が意外と大人しい性格である、といった点ぐらいしか人に見せる顔に差が無く、この構成を活かしきれていない気がする

■まとめ
本作は直接的にフェミニズムを取り扱っており、共感できるポイントも多いが、ストーリー自体はあって無いような感じで、ぼんやりしており、残念ながら続きが気になるようなものではない。
フェミニズムを絡めた物語でいけば、『真珠とダイヤモンド』のほうが面白く、おすすめ。
オパールの炎 (単行本)Amazon書評・レビュー:オパールの炎 (単行本)より
4120057887

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