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ミレニアム2 火と戯れる女
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【この小説が収録されている参考書籍】
ミレニアム2 火と戯れる女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全103件 81~100 5/6ページ
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著者の早逝で3部作しか無いのが実に残念。力作でスエーデンのミステリーを初めて読んだが世界各国で翻訳が相次ぎ、ベストセラーになっているのが当然。素晴らしいド迫力、予想を超える展開で、訳者の才能もあって素晴らしい作品。 | ||||
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天才リサーチャーにして腕利きのハッカーのヒロイン、リスベットの魅力が炸裂し息を呑む衝撃の結末に向けて突っ走る「ミレニアム」第2部の下巻です。著者は人身売買組織を追うダグと恋人ミアの殺害直前に二人を訪ねたリスベットの描写を途中で打ち切り、すっかり消息を絶たせて読者を心配でやきもきさせます。警察はリスベットを殺人犯と断定し指名手配に踏み切りましたが、どうしても彼女の仕業と信じられないミカエルは警察とは別に調査を開始し、警備会社社長アルマンスキーも疑念を抱き自社の精鋭社員を警察に協力させて真相を探ろうと動き出します。本作では予想を裏切り前作のミカエル&リスベットの良好な協調関係には程遠く、辛うじてPCを通じ文字で会話するのみですが二人は徐々に真相に肉薄します。また、登場人物も多彩になり特にリスベットの女友達ミリアム・ウーと元プロボクサーのパオロ・ロベルトが2mを越す無敵の金髪の巨人と繰り広げる決死の勝負が印象的です。今回の推理・謎の解明は犯人自身の独白や事情を知る関係者からの聞き込みによりもたらされ、真相もそれ程仰天するような内容ではありません。これは前作でも同様ですが、著者は常に異常な不自然さを排して如何にもありそうな物語を構築し、徹底してリアリティー重視の姿勢を貫いています。ここまで読んだ結果から著者の本質は謎解きミステリーには無く、大迫力のサスペンスにあると断言して良いでしょう。ラスト近くで明かされる謎の老人ザラと金髪の巨人とリスベットの関係に驚かされ、そして情け容赦ない生死を賭けた対決は、前作が子供じみて生易しく思える程遥かにバイオレンス色の濃い血も凍る恐ろしさに満ち溢れています。真面目な姿勢を崩さず正道を歩むミカエルに対し、次の行動が予測不可能な野性味溢れるリスベットは警察にも目をつけられ今後どうなって行くのか?不吉な予感に震えながら興奮と戦慄の完結編に期待しましょう。 | ||||
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スウェーデンで発表され世界中を震撼させた超話題のミステリ3部作「ミレニアム」第2部上巻です。前作でミカエルとリスベットが対決したのは猟奇殺人鬼や悪徳経済犯で犯罪者としては素人でしたが、今回の相手は情け知らずの手強い犯罪組織のプロでその分謎解きの面白さは減った物の更にパワーアップしたスリルとサスペンスが堪能出来ます。本書はヒロインのリスベットが完全に物語をリードし、頑固で人と打ち解け難いけれど時折内に秘めた優しさを垣間見せる人間性の魅力がたっぷりと描かれます。まさに嵐を呼ぶ女リスベットが旅行で訪れたグレナダの地で本物のハリケーン‘マチルダ’と遭遇し、単独で怪しげな事件に立ち向かう第1章のエピソードは独立した中編小説として楽しめます。続いて前作に登場したリスベットの知人達、警備会社社長アルマンスキー、最初の後見人の弁護士パルムグレン、女友達ミミとの再会の場面は感動的で胸にじーんと来ます。一方、ミカエルは月刊誌「ミレニアム」の次の企画として、人身売買組織を追うジャーナリストのダグと恋人ミアを会社に迎えるが、やがて調査の過程で凄惨な殺人事件が起きる。本作は前作の平和な流れに反し、恋に破れたとひとり決めしたリスベットがミカエルと完全に訣別し別の道を歩み、ミカエルの愛人で共同経営者のエリカにも辛い決断を迫らせるといった全く予想外の展開となり、他にもストックホルム県警のブブランスキー警部補を中心とする本格的な警察捜査が描かれる等、作品スタイルをガラリと変えて成功しています。悪玉では懲りない悪党の後見人ビュルマン弁護士に加え、新たに謎の男‘金髪の巨人’、犯罪組織の黒幕ザラとそれぞれに無気味な存在感を示します。事件の大きな鍵を握る12歳の時に遭遇した ‘最悪な出来事’の恐るべき全貌が明かされ、人生最大のピンチからの凄まじい逆転の猛反撃が見られそうな下巻でのリスベットの活躍に期待しましょう。 | ||||
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全世界で800万部以上を売り上げたという、スウェーデン発驚異の三部作の第二部。この第二部は、「スウェーデン推理作家アカデミー最優秀賞」を受賞している。 本書は第一部のような、36年前の閉ざされた孤島からの少女失踪事件、大富豪一族の闇といった、壮大なスケール感と謎解きの興趣はないものの、第一部で強烈な個性を持って登場した“ドラゴン・タトゥー”の刺青の女性リスベット・サランデルの衝撃的な「過去」がメインストーリーとなり、読者を惹き付ける。 これに、人身売買と強制売春の問題をフリージャーナリストから提案され、とりあげることとなった月刊誌「ミレニアム」がからみ、お馴染みの面々が登場し、そして連続殺人事件が発生し、リスベットとミカエル・ブルムクヴィストとの接点となるのだ。 殺人の容疑者となって全国指名手配となるリスベット、難航する警察の捜査、捜査陣の足並みの乱れ、彼女の無実を信じて独自に調査を開始するミカエルとリスベットの雇い主アルマンスキー、新登場する金髪の巨人や犯罪組織の謎の黒幕ザラ、最後まで明かされないリスベットの12才のときの“最悪の出来事”。たったひとりで、自分の「つくられた過去」に縛られながら敵に立ち向かう“女を憎む男たち”を憎むリスベット。 本書は、これらエンターテインメントに徹した要素をふんだんに取り入れながら、映画のカット・バックの手法を取り入れたスピーディーな展開で、さながらノンストップ・ジェットコースターのごとく描かれていく。 そして、圧倒的なリーダビリティーを持ったこの第二部は、いよいよ第三部『眠れる女と狂卓の騎士』へと続くのである。 | ||||
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全世界で800万部以上を売り上げたという、スウェーデン発驚異の三部作の第二部。この第二部は、「スウェーデン推理作家アカデミー最優秀賞」を受賞している。 本書は第一部のような、36年前の閉ざされた孤島からの少女失踪事件、大富豪一族の闇といった、壮大なスケール感と謎解きの興趣はないものの、第一部で強烈な個性を持って登場した“ドラゴン・タトゥー”の刺青の女性リスベット・サランデルの衝撃的な「過去」がメインストーリーとなり、読者を惹き付ける。 これに、人身売買と強制売春の問題をフリージャーナリストから提案され、とりあげることとなった月刊誌「ミレニアム」がからみ、お馴染みの面々が登場し、そして連続殺人事件が発生し、リスベットとミカエル・ブルムクヴィストとの接点となるのだ。 殺人の容疑者となって全国指名手配となるリスベット、難航する警察の捜査、捜査陣の足並みの乱れ、彼女の無実を信じて独自に調査を開始するミカエルとリスベットの雇い主アルマンスキー、新登場する金髪の巨人や犯罪組織の謎の黒幕ザラ、最後まで明かされないリスベットの12才のときの“最悪の出来事”。たったひとりで、自分の「つくられた過去」に縛られながら敵に立ち向かう“女を憎む男たち”を憎むリスベット。 本書は、これらエンターテインメントに徹した要素をふんだんに取り入れながら、映画のカット・バックの手法を取り入れたスピーディーな展開で、さながらノンストップ・ジェットコースターのごとく描かれていく。 そして、圧倒的なリーダビリティーを持ったこの第二部は、いよいよ第三部『眠れる女と狂卓の騎士』へと続くのである。 | ||||
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全世界で800万部以上を売り上げたという、スウェーデン発驚異の三部作の第二部。この第二部は、「スウェーデン推理作家アカデミー最優秀賞」を受賞している。 本書は第一部のような、36年前の閉ざされた孤島からの少女失踪事件、大富豪一族の闇といった、壮大なスケール感と謎解きの興趣はないものの、第一部で強烈な個性を持って登場した“ドラゴン・タトゥー”の刺青の女性リスベット・サランデルの衝撃的な「過去」がメインストーリーとなり、読者を惹き付ける。 これに、人身売買と強制売春の問題をフリージャーナリストから提案され、とりあげることとなった月刊誌「ミレニアム」がからみ、お馴染みの面々が登場し、そして連続殺人事件が発生し、リスベットとミカエル・ブルムクヴィストとの接点となるのだ。 殺人の容疑者となって全国指名手配となるリスベット、難航する警察の捜査、捜査陣の足並みの乱れ、彼女の無実を信じて独自に調査を開始するミカエルとリスベットの雇い主アルマンスキー、新登場する金髪の巨人や犯罪組織の謎の黒幕ザラ、最後まで明かされないリスベットの12才のときの“最悪の出来事”。たったひとりで、自分の「つくられた過去」に縛られながら敵に立ち向かう“女を憎む男たち”を憎むリスベット。 本書は、これらエンターテインメントに徹した要素をふんだんに取り入れながら、映画のカット・バックの手法を取り入れたスピーディーな展開で、さながらノンストップ・ジェットコースターのごとく描かれていく。 そして、圧倒的なリーダビリティーを持ったこの第二部は、いよいよ第三部『眠れる女と狂卓の騎士』へと続くのである。 | ||||
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スウェーデンで発表され世界中を震撼させた超話題のミステリ3部作「ミレニアム」第2部上巻です。前作でミカエルとリスベットが対決したのは猟奇殺人鬼や悪徳経済犯で犯罪者としては素人でしたが、今回の相手は情け知らずの手強い犯罪組織のプロでその分謎解きの面白さは減った物の更にパワーアップしたスリルとサスペンスが堪能出来ます。本書はヒロインのリスベットが完全に物語をリードし、頑固で人と打ち解け難いけれど時折内に秘めた優しさを垣間見せる人間性の魅力がたっぷりと描かれます。まさに嵐を呼ぶ女リスベットが旅行で訪れたグレナダの地で本物のハリケーン‘マチルダ’と遭遇し、単独で怪しげな事件に立ち向かう第1章のエピソードは独立した中編小説として楽しめます。続いて前作に登場したリスベットの知人達、警備会社社長アルマンスキー、最初の後見人の弁護士パルムグレン、女友達ミミとの再会の場面は感動的で胸にじーんと来ます。一方、ミカエルは月刊誌「ミレニアム」の次の企画として、人身売買組織を追うジャーナリストのダグと恋人ミアを会社に迎えるが、やがて調査の過程で凄惨な殺人事件が起きる。本作は前作の平和な流れに反し、恋に破れたとひとり決めしたリスベットがミカエルと完全に訣別し別の道を歩み、ミカエルの愛人で共同経営者のエリカにも辛い決断を迫らせるといった全く予想外の展開となり、他にもストックホルム県警のブブランスキー警部補を中心とする本格的な警察捜査が描かれる等、作品スタイルをガラリと変えて成功しています。悪玉では懲りない悪党の後見人ビュルマン弁護士に加え、新たに謎の男‘金髪の巨人’、犯罪組織の黒幕ザラとそれぞれに無気味な存在感を示します。事件の大きな鍵を握る12歳の時に遭遇した ‘最悪な出来事’の恐るべき全貌が明かされ、人生最大のピンチからの凄まじい逆転の猛反撃が見られそうな下巻でのリスベットの活躍に期待しましょう。 | ||||
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ラストシーンが全てだと思う!実に上手い終わり方、というより、上手く演出されてしまった。ので、早く「ミレニアム3」が出版されることを切に願う次第である。 ストーリーは、注目の女性リスベットを中心に展開していき、期待通りに運んでいく。そのめまぐるしい動きは魚が川を泳ぐように活き活きしている。 しかしながら、もっともっとラストの描写を膨らませてほしい!!!という心憎い終わり方で幕。これには本当にシビレた! | ||||
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ミレニアムシリーズ第2弾! 冒頭より淡々と新展開が続くのであったが、リスベットを囲むように陰謀が渦巻き始める。 と、その直後に急展開を見せて勢い良く物語がコロコロと転がり始める。 全く先が読めないのに、ストーリーに無理やり引っ張られる感じで、上巻は終わってしまった。 ん〜ん、この後どうなるのでしょうか?下巻に期待が膨らみます。 | ||||
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ミレニアムシリーズ第2弾! 冒頭より淡々と新展開が続くのであったが、リスベットを囲むように陰謀が渦巻き始める。 と、その直後に急展開を見せて勢い良く物語がコロコロと転がり始める。 全く先が読めないのに、ストーリーに無理やり引っ張られる感じで、上巻は終わってしまった。 ん〜ん、この後どうなるのでしょうか?下巻に期待が膨らみます。 | ||||
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あっという間に第2部の下巻まで読み終えてしまった。 第1部を上回る迫力と興奮。まさに近年、稀に見る傑作だと思う。 様々な人物が登場するが、いずれも心理描写が巧みで驚くほどキャラが立っている。 本作で明かされるリスベットの生い立ちを知るにつけ、その孤独の深さに涙が溢れた。 変わり者だが、誰もが愛さずにいられないヒロインだと思う。 そして、全3部におよぶ長編にもかかわらず、活き活きとした美しい文章を紡ぎ続ける 翻訳者の力量につくづく感服した。 引き続き、第3部に期待したい! | ||||
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あっという間に第2部の下巻まで読み終えてしまった。 第1部を上回る迫力と興奮。まさに近年、稀に見る傑作だと思う。 様々な人物が登場するが、いずれも心理描写が巧みで驚くほどキャラが立っている。 本作で明かされるリスベットの生い立ちを知るにつけ、その孤独の深さに涙が溢れた。 変わり者だが、誰もが愛さずにいられないヒロインだと思う。 そして、全3部におよぶ長編にもかかわらず、活き活きとした美しい文章を紡ぎ続ける 翻訳者の力量につくづく感服した。 引き続き、第3部に期待したい! | ||||
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かなり長いプロローグ、本編中でのミレニアム誌の編集会議の様子、前作からの腐れ縁みたい なロマンス ナドナド、物語後半への伏線か?と思いながら読み進めると、これが まったく関係なかったり(ただし、第三部への伏線なのかもしれませんが...) なんで、○と×を殺害までする必要があるのか?あれほど特徴のある殺害者なら、一人ぐらい に目撃されているだろうに、とか、何でまた凶器を落として拾わないのか、とか私が勝手に 心配しすぎて、ミレニアム1より楽しめませんでした。 <心配しすぎて>というのは、この作家の小説があまりに読んでいて面白いので、是が非でも 第三部まで、このテンションを維持して欲しいという、願望の裏返しでもあります。 多分(本当に多分ですが)このミレニアム<2>は<3>への壮大な前振りなのではないか、 と考えています。<3>では 巨人、ザラ、入り乱れての大団円になると、勝手に想像して います。<1>との比較、<3>を読んでから、<2>を評価すべきではないか、と言う 勝手な理論で、今回は☆4.5にしたい所です。それでも上下二日間での一気読みの 面白さでしたが...(スエーデン人の名前がなかなか頭に入らず、何度も別表を見返して しまいました。それが無ければ1.5日で読了したかも知れません。) それにしても、残り一作で、この作者の作品が読めないのかと思うと、まことに残念です。 全くジャンル違いなのですが、本作を読んで、ホーガンの「星を継ぐもの」3部作 (実は30年前の出版なのですが、今年初めて読みました。)を想起してしまいました。 <1>が壮絶な謎解き、<2>が壮大な前振り、<3>で3星人入り乱れての 乱打戦、ねッ、<1>、<2>までは構成が似てるでしょう? | ||||
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かなり長いプロローグ、本編中でのミレニアム誌の編集会議の様子、前作からの腐れ縁みたい なロマンス ナドナド、物語後半への伏線か?と思いながら読み進めると、これが まったく関係なかったり(ただし、第三部への伏線なのかもしれませんが...) なんで、○と×を殺害までする必要があるのか?あれほど特徴のある殺害者なら、一人ぐらい に目撃されているだろうに、とか、何でまた凶器を落として拾わないのか、とか私が勝手に 心配しすぎて、ミレニアム1より楽しめませんでした。 <心配しすぎて>というのは、この作家の小説があまりに読んでいて面白いので、是が非でも 第三部まで、このテンションを維持して欲しいという、願望の裏返しでもあります。 多分(本当に多分ですが)このミレニアム<2>は<3>への壮大な前振りなのではないか、 と考えています。<3>では 巨人、ザラ、入り乱れての大団円になると、勝手に想像して います。<1>との比較、<3>を読んでから、<2>を評価すべきではないか、と言う 勝手な理論で、今回は☆4.5にしたい所です。それでも上下二日間での一気読みの 面白さでしたが...(スエーデン人の名前がなかなか頭に入らず、何度も別表を見返して しまいました。それが無ければ1.5日で読了したかも知れません。) それにしても、残り一作で、この作者の作品が読めないのかと思うと、まことに残念です。 全くジャンル違いなのですが、本作を読んで、ホーガンの「星を継ぐもの」3部作 (実は30年前の出版なのですが、今年初めて読みました。)を想起してしまいました。 <1>が壮絶な謎解き、<2>が壮大な前振り、<3>で3星人入り乱れての 乱打戦、ねッ、<1>、<2>までは構成が似てるでしょう? | ||||
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ミレニアムシリーズの第1作の「ドラゴン・タトゥーの女」は久し振りに衝撃的に面白い作品であったが、第2作目も期待を裏切ることのない出来栄えであった。 但し、導入部分は少し退屈した。リスベットが第1作で入手した金を使って海外をぶらつく様子はやや単調で、一体どうなることかと思ったが、ストックホルムに戻ったあたりから急速に緊迫感が溢れる展開となる。 後見人のビュルマン弁護士がリスベットに復讐を誓って動き出し、平行して月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルが若手ジャーナリストの調査に基づき人身売買による強制売春組織の調査をもとに特集号の発行を決意する様子が描かれる。この2つのストーリーが殺人事件としてつながった時にリスベットは殺人事件の容疑者として警察に追われることになる。 彼女の無実を信じて独自に調査を続けるミカエルと、警察から逃避しつつ単独で行動するリスベットは前作のように物理的に顔を合わせることは殆どないが、真犯人をつきとめるという同じ目的でネットを通して結び付くことになる。その過程でリスベットの過去が明らかになり、そして衝撃の終盤に突入する。 若干展開が強引かと思う部分はあるものの、読み出したら止まらない面白さは保証できる。最終の第3部がどのような展開となり、ミカエルとリスベットの関係はどうなるのか待ちきれない気分だ。 | ||||
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ミレニアムシリーズの第1作の「ドラゴン・タトゥーの女」は久し振りに衝撃的に面白い作品であったが、第2作目も期待を裏切ることのない出来栄えであった。 但し、導入部分は少し退屈した。リスベットが第1作で入手した金を使って海外をぶらつく様子はやや単調で、一体どうなることかと思ったが、ストックホルムに戻ったあたりから急速に緊迫感が溢れる展開となる。 後見人のビュルマン弁護士がリスベットに復讐を誓って動き出し、平行して月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルが若手ジャーナリストの調査に基づき人身売買による強制売春組織の調査をもとに特集号の発行を決意する様子が描かれる。この2つのストーリーが殺人事件としてつながった時にリスベットは殺人事件の容疑者として警察に追われることになる。 彼女の無実を信じて独自に調査を続けるミカエルと、警察から逃避しつつ単独で行動するリスベットは前作のように物理的に顔を合わせることは殆どないが、真犯人をつきとめるという同じ目的でネットを通して結び付くことになる。その過程でリスベットの過去が明らかになり、そして衝撃の終盤に突入する。 若干展開が強引かと思う部分はあるものの、読み出したら止まらない面白さは保証できる。最終の第3部がどのような展開となり、ミカエルとリスベットの関係はどうなるのか待ちきれない気分だ。 | ||||
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「ドラゴン・タトゥーの女」と比べると、本作「火と戯れる女」は、どちらかと言えば、冒険・アクション小説の要素が強く、謎解きのおもしろさという点では若干劣るように思う。「ザラ」と呼ばれる、事件の背後にいる人物を追っていくのだが、ミステリ好きの読者ならば、ザラの正体は容易に想像することができるだろう。とはいえ、「登場人物の次の行動が読めない」という場面も多く、私はハラハラしっぱなしだった。クライマックスの「リスベットとザラとの対決」シーンでは、ページをめくる手が震えた。 「火と戯れる女」は、前作以上に、人物描写がより重厚で丁寧なものになっており、そこが見逃せない。リスベットのミカエルに対する想いは、どうしようもなく複雑で切ない。とまどいながらも、ミカエルに心を開き始めてしまう彼女の姿はとてもいとおしい。 第一部からの登場人物も多いので、ぜひ先に「ドラゴン・タトゥーの女」を読んでから本書を手にとっていただきたい。こんなに続きが気になる作品は今までなかった。第三部が待ちきれない。 | ||||
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「ドラゴン・タトゥーの女」と比べると、本作「火と戯れる女」は、どちらかと言えば、冒険・アクション小説の要素が強く、謎解きのおもしろさという点では若干劣るように思う。「ザラ」と呼ばれる、事件の背後にいる人物を追っていくのだが、ミステリ好きの読者ならば、ザラの正体は容易に想像することができるだろう。とはいえ、「登場人物の次の行動が読めない」という場面も多く、私はハラハラしっぱなしだった。クライマックスの「リスベットとザラとの対決」シーンでは、ページをめくる手が震えた。 「火と戯れる女」は、前作以上に、人物描写がより重厚で丁寧なものになっており、そこが見逃せない。リスベットのミカエルに対する想いは、どうしようもなく複雑で切ない。とまどいながらも、ミカエルに心を開き始めてしまう彼女の姿はとてもいとおしい。 第一部からの登場人物も多いので、ぜひ先に「ドラゴン・タトゥーの女」を読んでから本書を手にとっていただきたい。こんなに続きが気になる作品は今までなかった。第三部が待ちきれない。 | ||||
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オリジナルは2006年リリース。邦訳リリースは2009年4月15日。今は亡きスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』第二作。第一作の『ドラゴン・タトゥーの女』を既読の人でこれを手に取らない人は、まずいないだろう。本作は『主役』リスベット・サランデル中心にストーリーが展開する。正に、リスベット・サランデルの魅力満載となっている。 この下巻になるとストーリーの展開は正に『ジェット・コースター』で、読み終わるまではとても眠れない面白さだ。リスベット・サランデルの映像記憶能力ではないが、筆者は『映像写実能力』が極めて高い。まるで映画を観ているように読んでいる気がした。一般的に『2』の場合『1』を再構成して、続きを作る場合が多いがこの作品の場合既に『1〜3』を俯瞰したカタチで作られているな、と思った。 トマス・ハリスより怖くて、ジェフリー・ディーヴァーよりジェット・コースター。この『2』は映画化された『1』をも凌駕する大傑作だ、とぼくは確信した。 | ||||
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オリジナルは2006年リリース。邦訳リリースは2009年4月15日。今は亡きスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』第二作。第一作の『ドラゴン・タトゥーの女』を既読の人でこれを手に取らない人は、まずいないだろう。本作は『主役』リスベット・サランデル中心にストーリーが展開する。正に、リスベット・サランデルの魅力満載となっている。 ただ、ちょっと気に入らないのは前半の90ページくらいまで前作の説明みたいな部分が多くを占めていて、なかなか本作のストーリーに突入してくれない。もうこの作品を読む人は前作の内容は空で言えるくらい把握しているのだから前口上はいらないよ、と言いたくなってしまう。ただストーリーが展開し始めるとスピードが付いてきて、どんどん進む。すばらしい。 読んでいてもう一つ思うのは、ラーソン自身の雑誌編集の経験が随所に息づいていて、それがより一層作品を光り輝かせている。正に、ミカエル・ブルムクヴィストは彼自身なのだろう。 ハッキングを使ってのミカエルとリスベットの会話のシーンが一番シビれた。第三作、『眠れる女と狂卓の騎士』が待ちきれない。 | ||||
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