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卒業生には向かない真実



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【この小説が収録されている参考書籍】
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)

卒業生には向かない真実の評価: 3.24/5点 レビュー 37件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(5pt)

やりすぎじゃねと思ったが

前の2巻までは高校生の課外ミステリーでそれはそれで良かったがこの第3巻は趣ががらりと変わって生きるか死ぬかの世界。原題のAs good as deadは死んだも同然という意味途中やりすぎじゃねと思ったが最後はハッピーエンドにまとめきるところがホリージャクソンのすごいところ。だがあまりに早咲きの作家なのでサガンやサリンジャーみたいにならないかとそっちが心配。
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No.17:
(5pt)

ピップの苦悩

このシリーズ、夢中で読みました
間を置かずに3冊

善と悪の構図は「法」に拠ってのみ裁かれるのでは無いということを、ピップの苦悩、怒りを通して我々読者に納得させる筆致力が見事です
終わらせ方もとても好き
大勢の人に読んでもらいたいシリーズです
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No.16:
(5pt)

ミステリにとどまらない

前作からまた進歩。ミステリにとどまらない問題提起がなされていて、文学かも!と思った。
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No.15:
(5pt)

続編を楽しんで読みます

商品も梱包も大変満足しています。
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No.14:
(5pt)

やっぱり、ピップが好き

本書の第一部を読み、第二部の初めの方は「ええっ?!、そんな展開?!、そんなのない!!」と思ったのですが、読み進むうちに「ピップ、がんばれ!」と思い、その気持ちはピップの仲間たちの思いと同じでした。
『自由研究』から始まり『優等生』『卒業生』の3部作で、すべての謎が明らかになる。『自由研究』でとんでもなく悪女に見えたアンディもまた必死に闘っていたと知り、切なくなりました。これでピップともお別れなんだと思うとさみしい気持ちです。
本書の展開に賛否両論あるとは思います。ただそれでも。私は作者が愛しさを込めて作り上げた魅力的な登場人物たちに、すっかりハマりました。
ありがとう、ピップ。ありがとう、ホリー・ジャクソン!
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No.13:
(5pt)

重苦しくも誠実な成長譚

ジュヴナイルミステリとして読み始めたシリーズでしたが、最終巻でこんな展開になるとは思いもよりませんでした。まさか、ピップがこんなことに…と衝撃を受けつつも一気に読み終わりました。
ただ爽快なジュヴナイルミステリとして終わらせるのではなく、真実味をもった成長譚として描いた作者の誠実な姿勢に共感します。
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No.12:
(5pt)

これまでの本シリーズに抱いた感覚を根底から覆される最終作

二作目を読むのに一作目を前もって読んでおく必要があると強く感じたのと同様に、本作を楽しむには一二作目をどちらも読んでおかないと、まず人間関係がわからない。ぼくはどちらも読んでいたけれど一年に一作ずつという発刊ペースでは、もちろん前作までの人間関係は記憶から消去される。この三部完結シリーズを真に娯しむためには、三作を続けて一気に読むほうが良いだろう。

 これから『自由研究には向かない殺人』『優等生は探偵に向かない』を読んで、本作に取り組む方は幸せな読者である。何故なら一作一作がどれも面白いから。そして一作が次の一作に変わる時には新たな局面を迎えるから。本シリーズのヒロインのピッパが一年ずつ成長してゆくような物語でもあり、彼女の周囲のキャラクターたちとの距離感や関わり方も変わるから。

 その変化をもたらすものは、いずれも残酷な殺人事件である。この『向かない』シリーズは、YA小説でありながら、ちゃんとしたアダルト読者が読んでも楽しめるくらい、人間社会を掘り下げた構造になっている。人間というより彼らが住む小さな村文化のようなものでありながら、その裏に潜む闇の構造を垣間見てしまう少女の成長記録でもあり、彼女の類まれな知性をサイコな悪党どもと闘う最大の武器として楽しめる作品群でもある。

 本作はこれまでよりもずっと分厚い長大な作品であるが、一部と二部の間にまるで断崖絶壁のような驚くべき切断面が用意されており、二部からの我々読者は一部以前とはまるで異なる後半部分に面食らうことになる。この落差感覚は、一作目から順に読んできた読者のみならず、本作だけの読者であれ、驚愕の展開に震えることになるかと思う。

 そして三部作すべての未解決部分にも完全決着をつけるべく、作者も主人公のピップもすべてを賭けてゆく。青少年が主人公のミステリーだからと言って油断できないのが本シリーズなのであった。息つく間もないスリリングで危険なページたちを繰る手に震えが走るほどそのノワールな展開は衝撃的かつ知的興奮に満ち満ちたものである。これまでの本シリーズに抱いた感覚を根底から覆されるのはぼくだけではあるまい。未読の方に決して語れない内容なので、これ以上はぼくは押し黙るしかない。

 本シリーズは少女の成長ストーリーではあるけれど、決して軽妙なユーモア・ミステリーではなく、ずしりと来る闇の作品である気がする。ノワールの核にまで迫ってゆく際どいプロットで、少女はよりタフにサバイバルの才を発揮する。その心の描写が女性作者ならではのデリカシーに満ちているところで、少女も読者も救われる。

 死体がごろごろの三部作でありながら、読後感が悪くない大団円に拍手を送りたいと思う。
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No.11:
(5pt)

怒りつづけている

作中のビップが警察や司法を信用できない時に語る言葉たちが、自分が現実やニュースでみる社会の不条理や不信に対して頭の中で語る言葉たちとよく似ていた。
結末についてコメントをすることはできない。理性は正しくないと当然感じている。しかし自分が彼女の立場に立ったときに、同じように感じ、同じように行動しないと断言することはできなかった。
あとがきで著者も述べているように、きっと私たちは怒り続けている。
この怒りをどのように受け入れ、消化し、行動することが「正しい」のかの答えを、いつか見つけられるのだろうか。

前作までの作風とは異なるし、読了後に幸せになれるものとは言い難いので、それを求める人にはおすすめしない。
しかし私はこれを読んでよかったと確かに言える。
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No.10:
(5pt)

ご褒美

三部作の最終刊。またポッドキャストを放送しつつ謎解きをするとのかと思いきや、がらりと変わる展開に驚愕。これをサプライズとみるか読者への裏切りとみるかは人それぞれだが、いずれにせよ本作単体で読むべきではない。前二作を通してピップと登場人物たちに感情移入しないと、つまらない展開だと思ってしまうだろう。これは読み続けた読者へのご褒美本なのだ。
なお本作と類似したミステリはいくつか思いつくが、ここで書くのがはばかられる。タイトルを上げるだけでネタバレになりかねないためだ。気になる人にはやはり「自由研究には向かない殺人」「優等生は探偵に向かない」から読んでもらうしかない。
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No.9:
(5pt)

法律では裁けない正義

「自由研究に向かない殺人」シリーズ3部作の完結編とのことで、早速読んでみました。
ストーリーは、1部、2部からの続きと言う通りこともあり、過去作の話が当然のように登場しますが、
すでにキャラクターの名前を忘れている人には少し辛いかも。

中盤に大きな転換点があり、後半はどんなストーリーになるのだろう?とワクワクしました。

法律では裁けない悪を、自分の手で裁くストーリーですが、客観的になるとやりすぎかなと思います。

後、イギリスの警察ってこんなに即物的なのかなーと疑問に思う部分もありました。少し主人公に都合良すぎかなと。

全体を通して、ピップとラブぃの冒険が楽しめました
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No.8:
(4pt)

純粋なエンターテインメント作品を期待するのはやめたほうがいい。

いやーミステリとしては面白いんだけどこの結末は倫理的にどうなん?と思ってしまう。
後書きで筆者が書いているが、女性の被害の訴えに対する警察の動きの鈍さへの怒りが原動力になったとのことで、明らかに警察への不信が根底にある。
で、主人公は警察が頼れないからと違法行為に出て自力救済するわけなのだが、こういった自力救済自体はテーマとして広く受け入れられているといえる。それがなんでこの作品だと倫理的にどうなんだと言いたくなるかというとひとえにこの作品にリアリティがありすぎるからだと思う。
リアリティがあるというのは作品の設定に対する褒め言葉でもあるのだが、随所に(率直に言って不必要なほどに)実在の固有名詞が使われており(マクドナルド、ノキア、Gmail、Soundcloud、etc.)、物語の世界が読者の世界と地続きであることを強く意識させる。これも現実世界の司法の問題を提起したいという作者の意図通りの効果なのだとは思うが、副作用として倫理的な疑問をもつことにつながっているように思う。
そのあたりを含め、ギリギリ爽快感が得られる際どいラインを狙ったのだろうという感じで、人を選ぶだろう。
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No.7:
(5pt)

(2023-100冊目)ピップ・フィッツ=アモービの『罪と罰』を思う

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 主人公は英国リトル・キルトンに暮らす女子高生のピッパ(ピップ)・フィッツ=アモービ。2018年、彼女は秋からケンブリッジで大学生活を送る予定なっていた。しかし、マックス・ヘイティングスからは名誉毀損で告訴すると言われているうえ、無言電話や脅迫めいたメールが届き始める。家のそばには首を切られた鳩の死骸が置かれていて、それは6年前の連続殺人事件の被害者に起きた事象とそっくりだ。だが、その連続殺人鬼はすでに有罪が確定して刑に服している。果たしてそれは模倣犯なのか。そしてその犯人の目的とは……。
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 イギリスの作家ホリー・ジャクソンのGood Girlシリーズ第3弾です。『 自由研究には向かない殺人 』(581頁)、『 優等生は探偵に向かない 』(560頁)と続いたシリーズの完結編はなんと688頁。これまでの各作品よりも100頁も長い巨編です。
 しかもその第1部でピッパは人生を大きく左右されるような事件に遭遇してしまいます。そして第2部では、なんとか窮地から脱するため、人生を立て直すため、道を大きく踏み外していくことになります。

 冒頭でマックス・ヘイティングスから訴訟を起こすことに至る経緯は、第2作『 優等生は探偵に向かない 』の中でデジタル世代であるピッパが、一線を越えてしまったことにあります。それはネット上の私刑と言えるものでした。私は第2作を読んだ時、小説の展開を大いに楽しみながらも、ピッパの所業が既存の司法制度をないがしろにしたものであることに割り切れないものを感じたものです。

 そしてピッパの踏み外しは、この第3作でとうとう後戻りのきかない域に達してしまいます。その動機もまた、彼女なりの正義を、既存の司法制度を超えたところで果たそうとしたある種の義侠心に由来するものです。
 この小説ではピップ自身、次のように心情を吐露する場面があります。
「自分の頭のなかにある凶暴性を振り払おうとした。いま恐れるべきものがあるとしたら、それはみずからの凶暴性だ」(102頁)
 しかしそのわずか数十頁後では彼女は次のような、自らを正当化するかのような言葉を発するのです。
「人は正義を法の外側で見つけなければならないときがある」(125頁)
 ピップというわずか18歳の少女が、巨悪を前にして、みずからの心を持て余している心模様がこの小説の肝と言えるでしょう。そしてそれをどう捉えるべきか、読者自身が問われることになります。
「わたしはもう“グッド”じゃない。今日以降、もうけっして“グッド”にはなれない」(531頁)

 第1作『A Good Girl's Guide to Murder』(『 自由研究には向かない殺人 』)、『Good Girl, Bad Blood』(『 優等生は探偵に向かない 』)と続いたシリーズのタイトルが、完結編で『As Good as Dead』となったという、変遷に目を向けると、ピップが自らその「good」を喪失していくことが暗示されていることがわかります。
 無辜で無邪気な少女が、大人の闇を抱えながら成長していく哀しき図式が見えてきます。

 第1作の事件が完全には解消されていなかったことがこの第3作でわかることや、ラストのLineのやりとりがなかなか粋だと感じさせるところがあるなど、この700頁近いミステリーはエンターテインメント小説として読者の心を鷲掴みにする巧みな構成がされています。この小説を大いに堪能できたのは事実です。ですがそれでもなお、ピップに過剰に肩入れして、事件の決着に大きなカタルシスを覚えることへの恐怖と自戒の念が私には残ります。
 高校生から大学生へと成長したピップに、ドストエフスキー『 罪と罰 』の主人公ラスコーリニコフの姿を重ねながらページを繰ったのです。

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 校正漏れが一箇所ありました。
*351頁:誤字です。(「ず」ではなく「す」です。)
✘「両手をずらずと」
◯「両手をずらすと」

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No.6:
(4pt)

三部作の完結編

『自由研究には向かない殺人』と『優等生は探偵に向かない』に続くシリーズ最終作です。
話がつながっているので上記を未読の方はまず2作とも読むことをおすすめします。

そして今回は単純な「誰が犯人か?」ものだけではすまない驚きの展開が起こります。
シリーズファンでさえもおそらく好みが分かれる気はしますが、ここまで読んだのあれば探偵ピップの活躍をぜひ最後まで見届けてください。

↓結末に触れた感想↓

個人的に2作続けてビターエンドは辛かったかな…。
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No.5:
(5pt)

まさかの展開!

3作品とも読んだら止まらなくなるくらい面白かったです。
ピップはとてもメンタルが強い女の子。
でも、ラストはうーん、やはり高校生なのかなと感じました。両親を巻き込んでたら、もっと面白かったかも。
ホーリージャクソンさんの次の作品が出たら絶対また買うと思います。応援してます。
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No.4:
(4pt)

ピップが…、驚きの展開

序盤は2作目『優等生は探偵に向かない』から続いているところがあり、細かいところが記憶から抜け落ちていたので、前作を読み返すことから始めた。
その後本作を読み進めていくと、今度は1作目『自由研究には向かない殺人』にかなり繋がっていることに気づく(幸いこちらはけっこう憶えていた)。

――予想外の展開に驚く。 賛否両論は当然あるだろう。
私は肯定的に受け止め、事後は応援した。 責任をピップは十分負っていると思う。
彼女の賢さと強さには今回もとても感心した。断トツのスーパー高校生であることは言うまでもないが、良識はもちろんあり、人並み以上のナイーブさも兼ね備えている。
3作通して、主人公にばっちりスポットを当てた作品群だ。

…ただ、今作は展開がややスローで冗長に感じた箇所が多かった。ラストはモヤッとしていて、納得できないわけではないが、おもしろかったかと問われれば微妙だ。
やっぱり1作目が一番よかったかも。
ただ、多才な作者だと思う。紹介されている新作もおもしろそうなので、出版されればぜひ読みたい。
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No.3:
(5pt)

複雑な気持ち

面白かったです、とても。
シリーズ前2冊を読んだので読まずには済まされず、読んで良かった。
ただ、望んだ結末だったかは何とも言えない。
(何とも感想が書きにくい本‥‥)
ピップとラヴィや仲間たちが大好きですが、読み返すことはなさそうです。悪い意味ではなく。
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No.2:
(5pt)

衝撃的

ずっと楽しみにしていた自分が懐かしいくらい衝撃的。
一気読みのすごい三作目だけれど、知りたくなかった。
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No.1:
(4pt)

一気読みしました!

待望の新シリーズで、発売日に合わせて注文。前2作を事前に読んでおけば良かったのですが、それでも過去の記憶を思い出しながら読みました。想像しない展開で、先が気になり一気に読んでしまいました。正義とは何なのか、主人公含めた人物達の言動に賛否の分かれる所ではありますが、これで完結してしまうのが残念です。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
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