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熱砂の果て
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熱砂の果ての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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日本人の感覚にはない大陸の規模や犯罪を描くスケールの違いを存分に楽しめます。 自分だったらすぐに死んじゃいそうな場面がたくさんあり、それだけでも映画をみてるような気持ちになれます。 このシリーズおすすめです♪ | ||||
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う~ん、おもしろかった。 ネイトはやっぱりかっこいい。今回の主人公は完全にネイトだろう。 ネイトの前ではジョーは霞んでしまう。ジョーは何したっけ? 私はもはやネイトの出番がなければ、このシリーズは読む気が起こらない。 このシリーズのサブテーマとなっているジョーの家族についても、良識があって出しゃばらない長女シェリダンならいいけど(本作のように)、他はうざったいからいらない。 ―――あくまでも個人的な好みと見解を述べました。 | ||||
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ファミリーや友人の構成が好きで愛読している次作も早く出版して欲しい | ||||
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今回も面白くて、一気読みしました。 老眼も進み、気力も続かないけど、このシリーズは特別。 毎回楽しみにまっています。 ネイトの扱いに対するモヤモヤが、残っていたけど、今のところはスッキリしました。 退職目前の知事の計らい、グッジョブです。 ジョーも思ってるけど、約束が守られるかはどうか・・・もう次が読みたい。 | ||||
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前作では、病院のベッドに身を横たえていたネイト・ロマノウスキーが、本作では熱砂の砂漠で銃を構えて登場する。迫りくる敵。空を旋回するネイトの鷹たち。砂塵を巻き上げて迫る脅威。そんな緊迫したシーンにスタートする本書は、全編この手のアクション満載の読み逃せない一作だ。本作ではネイトと本編主人公であるジョー・ピケットとのそれぞれのドラマが、ラスト近くで交錯する。言わば、二つの冒険小説を楽しめるばかりか、それらの合体するラストシーンの豪華さを味わうことができるのだ。 ぼくは、インターネットが普及する前に、パソコン通信Nifty-Serveで冒険小説&ハードボイルドフォーラムのSysop(SystemOperatorの略です)をやっていた。当時は内藤珍著『読まずに死ねるか』の時代で、まさしく書店の軒先には世界の冒険小説が並んでいた。マクリーン、フォーサイス、カッスラー、ラドラム、ヒギンズ、マレル、バグリィ、クィネルetc.etc...スパイ・戦争などのスケール感のある冒険小説ばかりではなく、ハードボイルド系の小世界的ではあるが心にぐっと響いてくる冒険小説作家も台頭する。D・フランシス、ライアル、ウィンズロウ、ロス・トーマス等々。しかしいつしか、冒険小説もハードボイルドも鳴りを潜め、地下に潜る。冒険小説のそうした長い暗闇の時代を越えて、このジャンルの正統派後継者として男の生き様や孤独や戦いを描くのがあまりに上手いのが本シリーズのC・J・ボックスである。 そしてそのことを証明して見せるのがこの驚くべき新作であると思う。タイトルとなる熱砂の果てに起こるものは何であるのか? 熱砂の果てからやってくる敵はどういう者たちなのか? もはやダブル主人公とも言えるジョーとネイトの物語は、それぞれに並走して語られる。二人の運命はどこでクロスするのか? 熱砂の果てに本当に起ころうとしていることは、何であるのか? 読み始めから、読者は本シリーズの魔力に酔わされることだろう。ネイトの現在が描かれる。死の床から蘇ったネイトは不意の謎の男たちの訪問を受ける。世界規模のディジタル・テロを狙う勢力があり、それに対抗する国家的秘密組織があり、後者の側がネイトを訪れたのだそうだが、彼らは胡散臭い政治の世界からの使者であり、ネイトは彼らの要請を受けるでもなくこの国(USA)に起ころうとしている危機の真偽を確認する必要性に駆られ、砂漠へと旅立つ。ネイトの家族である猛禽たちとともに。 一方で、本シリーズの主人公である森林監視官ジョー・ピケットは、退任が迫るルーロン知事の依頼で行方不明のネイトの捜索に取り掛かる。砂漠の異なる方向から、ネイトとジョーは熱砂の果てに待ち受ける謎めいた場所にそれぞれのトレイルを描いてゆくのだ。それらはどう見ても一筋縄ではゆかないトレイルであり、その果てには凶悪なグループが待ち受けているというのだ。 これだけでも十分冒険小説的要素は満載なのだが、ジョーのシリーズは家族の物語でもある。もちろんこのきな臭い荒野に向かう二人の先に家族の一員が巻き込まれているなんて全く知らない。敵は何ものなのか? 味方に見えるネイトへの依頼人たちもどうも胡散臭い。情報戦と肉弾戦の二重の戦いが待ち受ける荒野に、二人のストレンジャーのトレイルと硝煙が遺される。 西部劇というより、もはや戦争に近い砂漠の闘いでありながら、家族再生の物語を組み入れるという、いつもながらのポロック魔術にのめり込むこと必至のアクション大作である。 | ||||
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ジョーの盟友で鷹匠のネイトが多く登場。一気に読ませる面白さは健在 | ||||
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「嵐の地平 “Endangered”」を読んだのは、2022/6月。本日、猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ、<絶滅危惧種>=ジョーとネイトの新しい翻訳を読み終えました。恋人のリヴと共に隠遁しているネイトの下へ或る政府組織のメンバーがコンタクトしてきます。ネイト・ロマノウスキはネイトに対する容疑を消し去る代わりに或るテロ計画を探るよう依頼されます。テロリストと思われる駐米サウジアラビア大使の長男、通称イビーの存在。彼もまたネイト同様「鷹匠」でありネイトがコンタクトしやすいと考えたのでしょう。 一方、ジョー・ピケットは猟区管理官としてグリズリー(GB53)を追っていますが、州知事ルーロンから行方不明になっているネイトを探し出して欲しいと依頼されます。加えて(笑)、ジョーの長女・シェリダンはアウトドアを経験したいという女友達の誘いに乗って或る場所へと向かいます。3人は出会う事になるのか?出会わないことはないでしょうが(笑)。事件はいかに展開するのか?残念ながらスリラーの詳細を明かすことはできません。 ワイオミング州、荒涼とした大地、レッド・デザート。合衆国憲法修正第四条を持ち出すまでもなく鷹匠・イビーの思想には大いに頷けるものが流れていますが、しかしながら極端なものは最後には誰かをそして大地を傷つけてしまうことになります。そこにこの物語のターニング・ポイントが隠れています。 いつものように西海岸でもなければ東海岸でもない本当のアメリカの風景。”A Horse with No Name”が流れる中繰り広げられる現代のウエスタン。そして昔ながらの「西部劇」のごとき幕切れ。 巻頭、2023/6/13に亡くなったコーマック・マッカーシーの「ブラッド・メリディアン」からの一文が捧げられています。スリラーの謎もまた常に怒りの残留物の中に刻まれている。 □「熱砂の果て “Off the Grid”」(C.J.ボックス 創元推理文庫) 2023/6/24。 | ||||
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