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深夜プラス1
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【この小説が収録されている参考書籍】
深夜プラス1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 1~20 1/5ページ
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1960年ごろのヨーロッパを舞台に、きわめて男臭いストーリーが展開されるハードボイルド・サスペンスの大傑作。読んでいる間中、ワクワク感が止まらなかった。 第一線から遠ざかっていたかつての腕利き諜報員「キャントン」と凄腕だがアル中の「ハーヴィー」のコンビが、命を狙われる富豪を命がけで目的地まで送り届けるというストーリー。 リアルなルパン三世と次元大介という感じで、ガン・アクションを含めとにかく主役2人がかっこいい。作中、魅力的な女性も登場するし、道中、危機の迫る彼らに手を差し伸べるかつての仲間たちの友情も感動的。命を狙う男をめぐる真相の謎解き部分も秀逸で、とにかく面白い。必読の傑作である。 | ||||
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ラジオドラマ番組『青春アドベンチャー』で本作のラジドラ版を見ましたが、とても非常に良く面白かったでした。実写というより平成ルパン・シティーハンター・MASTERキートン風味のタッチと作画なアニメの光景で浮かび上がりました。 | ||||
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ラジオドラマ番組『青春アドベンチャー』で本作のラジドラ版を見ましたが、とても非常に面白かったでした。実写というより平成ルパン・シティーハンター・MASTERキートン風味のタッチと作画なアニメの光景で浮かび上がりました。 | ||||
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旧版を読んだのは40年程前、縁があって十数年前に原著(ペーパーバック)も読んでみたが 今回の新訳との間にそれほどの違和感は持たなかった 新訳の"平易さ"は、なんとなくディック・フランシスの菊池訳に感じが似ているので 旧版の菊池訳は彼なりにわざとハードボイルドを"盛った"のかも知れない、と改めて感じた 「キャントン」もちょっと驚いたが、よく考えると「カントン」は明らかに英語読みだから この改訳の方が仏語発音に忠実だと思われる 内容は、いまさら評価するのもおこがましい ハメット・チャンドラー的米国ハードボイルドの風味付けをした英国式冒険小説の真骨頂 (プロットの根幹部分は突き詰めて考えるとかなり怪しいが、そういうとこを考える作品じゃない) | ||||
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. ルイス・ケインは昵懇の弁護士アンリ・メルランから、実業家マガンハルトをフランスからリヒテンシュタインまで護送するよう依頼される。同行するのはガンマンのハーヴェイとマガンハルトの秘書ミス・ジャーマン。指定日時までに目的地へと向かう4人に次々と危機が襲いかかる。マガンハルトはなぜ、そして誰に狙われているのか……? ----------------- 1965年に出版されたイギリス人作家ギャビン・ライアルの冒険アクション小説です。私が手にしたのは1967年の菊池光訳の旧訳文庫版です。 『深夜プラス1』といえば、昭和の時代に内藤陳氏が新宿ゴールデン街で経営していたバーの名前としてしか知らず、あの店に行ったことはありますが、基になった小説は長年遠くにその存在を眺めるだけでした。 今回手にして思ったのは、ミステリー小説としてはさほど魅力を感じなかったものの、登場人物たちの乾いた思いが印象に残りました。 というのも、この小説は先の大戦終了後20年の時点で書かれていて、主人公のケインや弁護士メルラン、あるいはケインに援助の手を差し伸べるジネットらの間には、フランスでのレジスタンス活動で結ばれた絆があります。ファシズム国家に対する抵抗運動に駆けた彼らは、かつて確かに命をたぎらせたはずですし、その価値があると信じるに足る正義が眼前にあったことでしょう。 しかし今の彼らは戦後の平和の中にあって、命を賭す対象が金銭になっています。用心棒稼業で報酬を得るケインとハーヴェイ、婦女暴行容疑がかかった実業家をクライアントに抱えるメルラン、ワイン醸造で巨万の富を得ているジネット、いずれもが新しい正義だと自らを納得させながら生きていかざるをえない時代にいるのです。そしてそのことにどこか紛い物めいた感触を得ていて、懸命に生きたあの時代を懐かしむ場面がいくつも出てきます。 たとえばジネットが久しぶりに再会したケインに語る次の言葉です。 「あなたにとっては戦争は終わっていなかったんだわ」(225頁) 「私には想い出を大切にして待つほかはないわ」(242頁) 明日をも知れぬ日々だったからこそケインとジネットの間には燃える思いがあったのでしょうが、それも今は昔となっています。 また、物語の後段、防塞を眺めながらハーヴェイがこうつぶやきます。 「こんなだと戦争も面白かっただろうな」(377頁) アルコールの魔力に屈してしまっているハーヴェイが遠くを眺めるように吐露する言葉であるだけに、この場面は強く印象に残りました。 勝ち得た平穏な時代に満足できない主人公たちが、あの苛烈な時代の代用物として危険な実業家護送計画に邁進する。しかしそれが決して正義の言葉でくくることのできない苦い現実を、主人公とともに読者も味わう物語――私が長年その実像に触れる機会を持てずにいた『深夜プラス1』はそんな小説でした。 . | ||||
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40年くらい前に文庫本で読んで感動して再読中だが、新訳もなかなか。 でもKindleは少し馴染めないです。 | ||||
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作品そのものについては多くのレビュアーの方々が絶賛なさっているとおりですので、今さらここに屋上屋を架すことは控えます。ただ、文庫本のカバーのイラストには、もうひと工夫がほしかったです。文庫本のカバーは、①菊地光訳、カバー金森達、➁菊地光訳、カバー平野甲賀、③鈴木恵訳、カバー早川書房デザイン室の3種類があります。 ①が主人公が運転するシトロエンDSと短銃とをあしらっていて作品の雰囲気を出しているのですが、短銃の正体が不明なのが残念です。作中のS&W38口径でもウェブレイ45でもないのです。 ②は地図が小さ過ぎるため、主人公たちの辿った道を見付けられません。 ③は主人公が所持する拳銃モーゼル1932年式をあしらっていますが、図柄が単純過ぎます。 というわけで、①の短銃を副主人公の所持するS&W38口径にしてほしかったです。 | ||||
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旧訳版を読んだのがはるか昔なので、新訳について特に気にならなかった。 相変わらず登場人物は皆かっこいい。 マクリーンやライアル、ヒギンズ、バグリーとか、冒険小説はほとんど電子書籍化されていないし絶版になったものも多いので、新訳が出ると電子書籍化されるのであれば、どんどん新訳版で出して欲しい。 | ||||
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深夜プラス1の、細部のプロットの見事さと味わい、ストーリー展開の妙については、菊池光氏訳初版文庫のあとがき、田中光二氏のエンターテインメント・プラスワンを一読されたし。深夜プラス1は、ギャビン・ライアルがおそらくすべてを注ぎ込んだ作品。登場する銃器、車、ワイン、ケインが語るヨーロツパで起きた地獄絵図と平和国スイスへのしこり、情景、人物描写など、すべてが菊池氏の名訳とあいまって、どの文節をとっても比類なしの名作。この作品を読んでからは、幾多の作家が凡百になってしまう筆力と、頁を読み進むうちに、終章が迫るを惜しむ作品は他を知らず。最終頁の、ガンマン、ハーヴェイが開いた右手の指にカントンがモーゼルを打ち下ろすシーンにはぐっときてことばにつまり、物語が静かにフェイドアウトしていく余韻。そこで早川書房に要望する。ギャビン・ライアル初期4部作の、深夜プラス1、もっとも危険なゲーム、本番台本は、菊池光訳と金森達・カバーで、ちがった空は、松谷健二訳と金森達・カバーで、初版文庫の体裁のままで復刻再出版を望む。金森達氏のカバーもまた素晴らしい。ギャビン・ライアルの作品は、このあと作風が変わっていくのだが、ベストはこの4部作につきる。真っ白い頁と活字の匂いのする初版本を、これからも再読したい。 | ||||
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久しぶりの読み返しですが、何度読んでも楽しめる。ハードボイルドの古典だと思います、これをきっかけにギャビンライアルを読み漁ったのを思い出しました。 | ||||
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みなさん、色んな蘊蓄を書くだろうから、わたくしはあまり書かない。 みんなシビれたんだろうねえ。 一気読みではなく、ゆっくり少しずつ読むべし。 日比谷のペニンシュラのファントムは34年型らしい。 シトロエンも良かった。 | ||||
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何故「名作」と呼ばれるか分かりますか? 答えはその読後感にある。 読んですぐには分からないんだよ。 それなりの文字量だが、長さを感じない。 徹底的にドライで飾らない表現がポイントだ。 ベルモットで湿らせた布でグラスを拭きジンを注ぐ。 それは、もはやマティーニというよりストレートなジンだ。 一息に飲み干せば、ジン特有の強烈な渇きがのどを襲う。 その感覚は、ハードボイルド小説の神髄とよく似ている。 読んだ後、そのことを思い出してください。 何年か後、それがかけがえのないものだと理解できるはずです。 | ||||
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所謂、冒険小説の名作。ずっと昔に文庫本で読み、新訳本で再読し、何時かは原書でと考えていました。ところが大型書店でも入手できなかったので諦めていたのですが、今回、簡単に手に入り感激です。ギャビンライアルの文章を楽しみながら、「自分ならここはこう訳すな」と思いながら読み進めました。 | ||||
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アクション・ミステリの古典であり基本書とも云われる本。50年以上前に発表された作品ですが古臭さは全く感じません。戦後のヨーロッパの雰囲気が醸し出され、それが全編に流れる抒情性を生んでいる。そして、ハードボイルド独特の読後感に浸っています。 イマドキの斬った張ったのミステリに比べるとプロットは割と平坦。結末も想定の範囲内。しかし、十分に楽しめました。ページに流れる緩急の「間」が心地良い。50年の歳月にも埋もれない佳作。忘れかけた頃に再読してさりげない伏線や細部の描写を改めて味わいたいものです。そして何よりハードボイルドでしょう! | ||||
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日本有数のビブリオだった故・内藤陳さんが最も愛したミステリーであるにもかかわらず、最近低評価が増えていることは残念である。理由は簡単で「翻訳者が変わったから」であろう。内藤陳さんを含め本書を最上級のミステリーと評価する読者は菊池光訳本を指すのである。全ての本でそうだが、特にミステリーは「設定と伏線」に魅力が集約されるので訳者は著者とともにあって出題者の立場になる。両訳本を並べて読むと鈴木訳は(丁寧な訳とも言えるのか)文字数は増えているもののそこを大きくはずしている。大学受験英語では満点を取れるだろうが所詮は回答者の訳であり、本書の訳者として適任ではない。『戦時中の暗号名を尋ねられても、思い出すのに一瞬かかる。』万事これでは何も伝わらない。 | ||||
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昔から愛読しているが、新訳をkindleで購入してみた。とても良いと思います。MAPを見ながら、どんなルートを走っているのかを確認しながら楽しめるのがスマホならではの楽しみ方ですね。 | ||||
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タイトルの意味は不明。 元イギリス情報部員の主人公が、ある面倒を抱えた富豪をフランスの海岸からリヒテンシュタインまで送り届ける話。 といってもロード・ムービー的な開放感は無い。 当時の銃や車の扱い 株式会社の主導権争い、 国境警備の警察のあり方、 PCもネットも携帯電話もない時代の連絡の不首尾、 第二次世界大戦時のレジスタンスたちの信頼関係など非常に興味深い。 文体はハードボイルドではないので読み易い。 あと、まるで対談かエッセイ集みたいな表紙のデザインは全くダメですなw | ||||
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この不朽の名作については、諸賢によって 語り尽くされている。 だから、一つだけ、疑問を。 あの大きなM712モーゼルを、ルイス・ケイン は一体どうやって持ち歩き、取り出したのか ? 相棒の方は、足にホルスターをくくりつける 等の描写がある。 なるほど、おそらくは5発しか装弾出来ない 小型リボルバーと描写されて見るから、チ ーフスペシャル、との検討がつく、位、書き 込まれている。 しかし、ルイス・ケインがモーゼルを何処に 隠し持ち、取り出したか? 一言たりとも言及されてないのだ。 これは作者のロマンを残すサービス? | ||||
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辛口意見も多いので、擁護してみる 確かに旧訳独特のリズムは失われたかもしれませんが 読みやすくなったし取っ付きやすくなったのも事実 一人称や口調の変化は確かに違和感が大きかったですが 読み進めていくうちになれました 旧訳新訳、読み比べてみるといろいろと楽しい 再読に耐えうる名作だけに | ||||
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内藤陳の影響から、10代で読もうとして挫折。 20代で読もうとして再度挫折。 30代で、有能なエージェントにエスコートしてもらいつつ、ヨーロッパの夜を駆け抜ける感覚にうっとりしながら読了。 40代で再読し、淡々とした描写の中にある男たちの痛みがよりわかるようになり、それとは裏腹の諧謔に苦笑いしつつ読めるようになる。 50代で読んだら、またわかることもあるのだろう…… とか思ってたら、作者はこの時33歳前後。 「ユーモアとかユーモアのセンスとか言ってるけど、どこが面白いのかさっぱりわからん」なんて言ってるレビュアーは自分の感性が追いついてないことを進んで告白してるだけ。 恥かいたことにずっと気づかずいられたら幸せ者だ。 | ||||
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