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深夜プラス1
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【この小説が収録されている参考書籍】
深夜プラス1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全115件 1~20 1/6ページ
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1960年ごろのヨーロッパを舞台に、きわめて男臭いストーリーが展開されるハードボイルド・サスペンスの大傑作。読んでいる間中、ワクワク感が止まらなかった。 第一線から遠ざかっていたかつての腕利き諜報員「キャントン」と凄腕だがアル中の「ハーヴィー」のコンビが、命を狙われる富豪を命がけで目的地まで送り届けるというストーリー。 リアルなルパン三世と次元大介という感じで、ガン・アクションを含めとにかく主役2人がかっこいい。作中、魅力的な女性も登場するし、道中、危機の迫る彼らに手を差し伸べるかつての仲間たちの友情も感動的。命を狙う男をめぐる真相の謎解き部分も秀逸で、とにかく面白い。必読の傑作である。 | ||||
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ラジオドラマ番組『青春アドベンチャー』で本作のラジドラ版を見ましたが、とても非常に良く面白かったでした。実写というより平成ルパン・シティーハンター・MASTERキートン風味のタッチと作画なアニメの光景で浮かび上がりました。 | ||||
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ラジオドラマ番組『青春アドベンチャー』で本作のラジドラ版を見ましたが、とても非常に面白かったでした。実写というより平成ルパン・シティーハンター・MASTERキートン風味のタッチと作画なアニメの光景で浮かび上がりました。 | ||||
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旧版を読んだのは40年程前、縁があって十数年前に原著(ペーパーバック)も読んでみたが 今回の新訳との間にそれほどの違和感は持たなかった 新訳の"平易さ"は、なんとなくディック・フランシスの菊池訳に感じが似ているので 旧版の菊池訳は彼なりにわざとハードボイルドを"盛った"のかも知れない、と改めて感じた 「キャントン」もちょっと驚いたが、よく考えると「カントン」は明らかに英語読みだから この改訳の方が仏語発音に忠実だと思われる 内容は、いまさら評価するのもおこがましい ハメット・チャンドラー的米国ハードボイルドの風味付けをした英国式冒険小説の真骨頂 (プロットの根幹部分は突き詰めて考えるとかなり怪しいが、そういうとこを考える作品じゃない) | ||||
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少なくとも量において読書を重ねた人間ですが、この作品の良さがにわかに理解できませんでした。堂場瞬一さんが古巣の新聞社のインタビューでお勧めされていたので読んでみたのですが。和訳の問題かなぁとも思います。それでもハードボイルドな主人公と相棒のキャラはそこそこ堪能できました。 | ||||
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. ルイス・ケインは昵懇の弁護士アンリ・メルランから、実業家マガンハルトをフランスからリヒテンシュタインまで護送するよう依頼される。同行するのはガンマンのハーヴェイとマガンハルトの秘書ミス・ジャーマン。指定日時までに目的地へと向かう4人に次々と危機が襲いかかる。マガンハルトはなぜ、そして誰に狙われているのか……? ----------------- 1965年に出版されたイギリス人作家ギャビン・ライアルの冒険アクション小説です。私が手にしたのは1967年の菊池光訳の旧訳文庫版です。 『深夜プラス1』といえば、昭和の時代に内藤陳氏が新宿ゴールデン街で経営していたバーの名前としてしか知らず、あの店に行ったことはありますが、基になった小説は長年遠くにその存在を眺めるだけでした。 今回手にして思ったのは、ミステリー小説としてはさほど魅力を感じなかったものの、登場人物たちの乾いた思いが印象に残りました。 というのも、この小説は先の大戦終了後20年の時点で書かれていて、主人公のケインや弁護士メルラン、あるいはケインに援助の手を差し伸べるジネットらの間には、フランスでのレジスタンス活動で結ばれた絆があります。ファシズム国家に対する抵抗運動に駆けた彼らは、かつて確かに命をたぎらせたはずですし、その価値があると信じるに足る正義が眼前にあったことでしょう。 しかし今の彼らは戦後の平和の中にあって、命を賭す対象が金銭になっています。用心棒稼業で報酬を得るケインとハーヴェイ、婦女暴行容疑がかかった実業家をクライアントに抱えるメルラン、ワイン醸造で巨万の富を得ているジネット、いずれもが新しい正義だと自らを納得させながら生きていかざるをえない時代にいるのです。そしてそのことにどこか紛い物めいた感触を得ていて、懸命に生きたあの時代を懐かしむ場面がいくつも出てきます。 たとえばジネットが久しぶりに再会したケインに語る次の言葉です。 「あなたにとっては戦争は終わっていなかったんだわ」(225頁) 「私には想い出を大切にして待つほかはないわ」(242頁) 明日をも知れぬ日々だったからこそケインとジネットの間には燃える思いがあったのでしょうが、それも今は昔となっています。 また、物語の後段、防塞を眺めながらハーヴェイがこうつぶやきます。 「こんなだと戦争も面白かっただろうな」(377頁) アルコールの魔力に屈してしまっているハーヴェイが遠くを眺めるように吐露する言葉であるだけに、この場面は強く印象に残りました。 勝ち得た平穏な時代に満足できない主人公たちが、あの苛烈な時代の代用物として危険な実業家護送計画に邁進する。しかしそれが決して正義の言葉でくくることのできない苦い現実を、主人公とともに読者も味わう物語――私が長年その実像に触れる機会を持てずにいた『深夜プラス1』はそんな小説でした。 . | ||||
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40年くらい前に文庫本で読んで感動して再読中だが、新訳もなかなか。 でもKindleは少し馴染めないです。 | ||||
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若い頃に文庫本がボロボロになって4回買いなおす程に読んだ深夜プラス1。 じゃ、ライアルのベストか?と言われると個人的にはそーでもない。 学生の時に読んだ時は「もっとも危険なゲーム」の方が好みで、 社会人になってからはマクシム少佐シリーズをシコシコ読むのが良かったりする。 ようは、たま無性に読みたくなるんですわ、ライアルって。 新訳が出たことは出た時から知っていた。 でも、その時はライアル成分が足りてたんでしょうな、別に後でいいやって事に。 正月、久しぶりに空いた時間が出来た。 読み掛けの本は4冊以上あったが、こういう時はライアルがイイと思い、 書庫の一番奥から引っ張り出すのもなぁ…ってんて新訳をポチっとな。 直ぐに届いて、さぁてドゥマゴのシーンからだぞっと、読み始める… もう1ページ目で理解した。思いっきり失敗したわ、コレ。 読むそばから脳内が菊池光氏の訳に変換し始めるのだ。 そりゃそうだ、登場人物から筋、会話まで若い時分にすり込んだせいで、 時分でも気づかぬうちに一言一句覚えてしまっていたのね… で、途中で放り出した。 なぁんだ、俺ライアル成分が足りないんじゃねぇじゃん。 ライアル・菊池コンビの成分が足りなかったのか、と気づいた。 あの硬質で張りつめた「会話」で進む物語と、 シニカルを地でいく登場人物、シリアスな展開の中に一瞬見え隠れするメロウ、 わかる奴だけわかってればいい放置感 ついてこれなきゃ、それまでの疾走感 そういうライアル・菊池成分が欲しいんだよなぁ… ま、新訳にもいいところはある。 フランス語のルビとかは中々良いね。これで地図でもついてりゃなお良いんだが。 そんでもって菊池光訳も並行して売ってくれりゃいいのになぁ。 あの独特の菊池文体を知りながら受けた訳者は相当なツワモノだが、 自分としてはこの訳者、こういうドライな小説の訳は向いてないと思う。 | ||||
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20代の頃、勧められて読みましたがあまりパッとせず、60に近くなり、新訳が出たので再度読んでみましたが、面白いと言えば面白いのかもしれないいけど、名作?内藤陳がバーの店名にするくらいなのか?2度目もダメでした、3回目にチャレンジしてみようかな?どこがいいの?ラスト? | ||||
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作品そのものについては多くのレビュアーの方々が絶賛なさっているとおりですので、今さらここに屋上屋を架すことは控えます。ただ、文庫本のカバーのイラストには、もうひと工夫がほしかったです。文庫本のカバーは、①菊地光訳、カバー金森達、➁菊地光訳、カバー平野甲賀、③鈴木恵訳、カバー早川書房デザイン室の3種類があります。 ①が主人公が運転するシトロエンDSと短銃とをあしらっていて作品の雰囲気を出しているのですが、短銃の正体が不明なのが残念です。作中のS&W38口径でもウェブレイ45でもないのです。 ②は地図が小さ過ぎるため、主人公たちの辿った道を見付けられません。 ③は主人公が所持する拳銃モーゼル1932年式をあしらっていますが、図柄が単純過ぎます。 というわけで、①の短銃を副主人公の所持するS&W38口径にしてほしかったです。 | ||||
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内容がなかなか頭に入ってこない文章で参りました。読みにくいです。言い回しもわざとらしいというか、読んでて頭に浮かぶのは日本人が外国人を真似てコントをしてる映像。最後まで読めませんでした。 | ||||
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旧訳版を読んだのがはるか昔なので、新訳について特に気にならなかった。 相変わらず登場人物は皆かっこいい。 マクリーンやライアル、ヒギンズ、バグリーとか、冒険小説はほとんど電子書籍化されていないし絶版になったものも多いので、新訳が出ると電子書籍化されるのであれば、どんどん新訳版で出して欲しい。 | ||||
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「俺は銃を携帯するのに最適な場所は自分の手だと思っているんでね」だって・・・。変な訳。 | ||||
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深夜プラス1の、細部のプロットの見事さと味わい、ストーリー展開の妙については、菊池光氏訳初版文庫のあとがき、田中光二氏のエンターテインメント・プラスワンを一読されたし。深夜プラス1は、ギャビン・ライアルがおそらくすべてを注ぎ込んだ作品。登場する銃器、車、ワイン、ケインが語るヨーロツパで起きた地獄絵図と平和国スイスへのしこり、情景、人物描写など、すべてが菊池氏の名訳とあいまって、どの文節をとっても比類なしの名作。この作品を読んでからは、幾多の作家が凡百になってしまう筆力と、頁を読み進むうちに、終章が迫るを惜しむ作品は他を知らず。最終頁の、ガンマン、ハーヴェイが開いた右手の指にカントンがモーゼルを打ち下ろすシーンにはぐっときてことばにつまり、物語が静かにフェイドアウトしていく余韻。そこで早川書房に要望する。ギャビン・ライアル初期4部作の、深夜プラス1、もっとも危険なゲーム、本番台本は、菊池光訳と金森達・カバーで、ちがった空は、松谷健二訳と金森達・カバーで、初版文庫の体裁のままで復刻再出版を望む。金森達氏のカバーもまた素晴らしい。ギャビン・ライアルの作品は、このあと作風が変わっていくのだが、ベストはこの4部作につきる。真っ白い頁と活字の匂いのする初版本を、これからも再読したい。 | ||||
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久しぶりの読み返しですが、何度読んでも楽しめる。ハードボイルドの古典だと思います、これをきっかけにギャビンライアルを読み漁ったのを思い出しました。 | ||||
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みなさん、色んな蘊蓄を書くだろうから、わたくしはあまり書かない。 みんなシビれたんだろうねえ。 一気読みではなく、ゆっくり少しずつ読むべし。 日比谷のペニンシュラのファントムは34年型らしい。 シトロエンも良かった。 | ||||
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何故「名作」と呼ばれるか分かりますか? 答えはその読後感にある。 読んですぐには分からないんだよ。 それなりの文字量だが、長さを感じない。 徹底的にドライで飾らない表現がポイントだ。 ベルモットで湿らせた布でグラスを拭きジンを注ぐ。 それは、もはやマティーニというよりストレートなジンだ。 一息に飲み干せば、ジン特有の強烈な渇きがのどを襲う。 その感覚は、ハードボイルド小説の神髄とよく似ている。 読んだ後、そのことを思い出してください。 何年か後、それがかけがえのないものだと理解できるはずです。 | ||||
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菊池光氏訳との併読をおすすめします。一語一文を削いで進む迫真のスピード感と、細部の味わいを余すことなく表現する名訳は、菊池訳を再読して初めてわかります。ハヤカワ書房には表紙カバーもオリジナルで菊池訳の再発行を望みます。金森達氏の素晴らしいカバーも楽しめます。ギャビン・ライアルの初期4部作は飛行機ファンはもちろん、いずれも素晴らしい作品で、終生の師友になる作品です。 | ||||
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所謂、冒険小説の名作。ずっと昔に文庫本で読み、新訳本で再読し、何時かは原書でと考えていました。ところが大型書店でも入手できなかったので諦めていたのですが、今回、簡単に手に入り感激です。ギャビンライアルの文章を楽しみながら、「自分ならここはこう訳すな」と思いながら読み進めました。 | ||||
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「冒険小説の金字塔」だの「傑作冒険小説」だのと評判がいいから、期待して読んでみたが、何がいいのかわからなかった。 だいたい、どこかの不機嫌な金持ちのおっさんを護送するために、命の危険を冒そうとすることが全く理解できない。おっさんを殺し屋から守るために、自分の頭が吹き飛ばされる危険を冒すなんて、馬鹿馬鹿しいにもほどがある。それをプロ意識と呼ぶなら、そんなものクソ食らえだ。そこが根本的に物語に感情移入できない一番大きな原因となっている。普通ではよほど手の届かない世にも美しい美女と逃避行することになったというのなら、たとえ使い古されたベタな設定であるとしても、まだ共感できるというものである。主人公自身、自分はなぜこんな危険な目を冒しているのだろう、と自問する場面があるが、「今さらかよ!」とツッコむしかない。 しかしながら、本書は「新訳」のようだ。特に評判がいいのは「旧訳」のほうということらしい。翻訳のしかたひとつでそこまで物語の面白さが一変するかどうか、疑わしいところがあるが、旧訳が本当に面白いなら、それをみすみす取り逃がすのも口惜しい。だから、いつか旧訳のほうも読んでみよう。 だが、今はおなかいっぱいである。 | ||||
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